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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年07月14日

空想組曲vol.3『小さなお茶会』07/13-17王子小劇場

 空想組曲はほさかようさん(過去レビュー⇒)が作・演出されるプロデュース・ユニットです。

 個性派キャストが適材適所に揃った作品でした。喫茶店の舞台美術がすごい!使い方もとても面白いです!上演時間は2時間強。

 この3連休は面白いお芝居が揃いすぎて、一体何をお薦めしたら良いのやら・・・全部面白いッス!明日は台風かしら・・・電車が止まったりしませんように!

 ⇒CoRich舞台芸術!『小さなお茶会
 レビューの続きをほんの少しだけアップ。舞台写真もあります(2008/01/15)。

 ≪あらすじ≫
 ある喫茶店が舞台。マスターやアルバイトの店員、常連客らが、ちょっぴり少女趣味なほんわかラブ・コメディーを繰り広げるが・・・。
 ≪ここまで≫

 急勾配の八百屋舞台は、段差なしで1階と2階を表現します。この美術が素晴らしかった。マジカル!
 そしてアルバイターの森下亮さんのサドっぷりに悶絶しました。マジで。惚れてしまいそうだった。

出演=堀池直毅、生井景子、森下亮、金崎敬江、中谷千絵、古市海見子、松崎史也、紫村朋子、飯島俊介、中田顕史郎
作・演出=ほさかよう 舞台美術:松本わかこ 舞台監督:木村篤 音響:天野高志(OFFICE my on) 照明:正村さなみ(RISE) 宣伝美術:金属女王 映像:岩根ナイル(mixed) 制作:一ツ橋美和 企画・製作:空想組曲
前売 2800円 当日 3000円
http://www.k-kumikyoku.com/

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Posted by shinobu at 22:45 | TrackBack

G-up+MCR『MCR LABO #4 「愛憎」』07/11-16新宿村ライブ

 ドリルこと櫻井智也さんが作・演出されるMCR前回から2ヶ月も経たない内にまた新作を発表されました。装置は特にないLABO公演とはいえ、すごいペースだと思います。

 で、櫻井さんのストーリーものを初めて拝見したのですが、とーーーーーーーっても面白かった!アグレッシブなコント風の会話に吹き出して笑いながら、言葉の面白さに引き込まれ、そして最後のメッセージに元気付けられた、約1時間20分の爽快な時間でした。

 あぁ、それにしても・・・・なんでこんなに面白い作品ばかり、この3連休に集まっているのぉっ?!しかも台風だしっ!!
 小劇場、盛り上がりすぎです。皆さん、何を観に行くか(何をあきらめるか)、迷いに迷いましょうっ!

 ⇒CoRich舞台芸術!『#4 「愛憎」
 レビューの続きはアップできるかどうかわかりません。

 ≪あらすじ・作品紹介≫ CoRichより
 あずきちゃんには10歳年下の彼氏が居るんですが、あずきちゃんは自分の事があまり好きではないから彼が好きだと言ってくれることが信じられなかったりして、年甲斐もなく乙女のメンタリティを振り回したりする面倒くさい人です。 あずきちゃんの友達は既に死んでしまっていたりするので新しい友達を作ろうと頑張ったりするんですが、友達募集サークルかと思って入った所が「被害者の会」だったりして、フルスウィングで三振みたいな結果になったりする迷惑な人です。 あずきちゃんが可愛いと思うモノは大抵世間から眉をひそめられるモノだったりするので、自己主張がみんなよりワンテンポずれた時点で発動したりする慎ましさを備えているのですが、最後の最後どうしても譲れない部分があると急に大きな声で反論しだしたりするので周りから見れば「最初から言えよ」と思われたりする損しがちな人です。 でも、みんなはあずきちゃんの事が大好きです。あずきちゃんは、そんな人達をあまり好きじゃなかったりします。 上記のような軽薄にも見えかねない演劇をやります。どうぞお楽しみに。
 ≪ここまで≫


出演:小椋あずき・黒岩三佳(あひるなんちゃら)・松下哲・生見司織(本田ライダーズ)・清水康栄・川島潤哉・有牛望・北島広貴(MCR)・江見昭嘉(MCR)・宮本拓也(MCR)・櫻井智也(MCR)
作・演出=ドリル(MCR) 舞台=小林英雄 照明=シミズトモヒサ 音響=志水れいこ 制作=八田雄一朗(MCR)/丸山かおり(MCR) プロデューサー= 赤沼かがみ(G-up) 企画+製作=G-up +MCR
【発売日】2007/06/20 前売・当日共通2000円(日時指定・全席自由)
http://mc-r.com/

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Posted by shinobu at 17:38 | TrackBack

【寄稿】wonderland『岡田利規 × 中野成樹「チェルフィッチュ、世界的超感染力のゆくえ」』

20070629_MACvol7.JPG
岡田さん×中野さん

 劇評サイト“wonderland”に記事を書かせていただきました
 6/29(土)に急な坂スタジオで開催されたマンスリー・アート・カフェvol.7『チェルフィッチュ、世界的超感染力のゆくえ』のレポートです。7000字近くの大量の文章をそのまま掲載してくださいました。太っ腹!

 仲良しの岡田さんと中野さんがざっくばらんに、1時間30分みっちりおしゃべりされたことを、なるべく言葉どおりに記録することを心がけました。

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■開催概要
【ゲストスピーカー】岡田利規(チェルフィッチュ)/中野成樹(中野成樹+フランケンズ)/瀧川英次/山崎ルキノ(チェルフィッチュ)
【日時】2007年6月29日(金)19時開場/トーク:19時30分~21時20分頃/トーク後に懇親会あり(22時ごろ終了)。
【会場】横浜アートプラットフォーム 急な坂スタジオ1Fラウンジ
【入場料】1000円(1ドリンク付)
【主催】急な坂スタジオ(NPO法人アートプラットフォーム)
【協力】プリコグ
【助成】アサヒビール芸術文化振興財団
公式=http://kyunasaka.jp/topics/mac/mac07/

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Posted by shinobu at 12:55 | TrackBack

椿組07年夏・花園神社野外劇『花火、舞い散る』07/13-22新宿花園神社境内特設ステージ

 ラジオでもお薦めしました、椿組の花園神社野外劇(過去レビュー⇒1、)。作・演出はONEOR8の田村孝裕さん。わくわくしながら初日に伺いました。上演時間は約2時間10分。雨もなく、涼しくて快適でした。

 夏にぴったりの花火のお話です。何度か伺っている花園神社野外劇の中で、一番泣いちゃったかも。

 ⇒CoRich舞台芸術!『花火、舞い散る
 レビューをアップしました(2007/07/15)。

 ≪あらすじ≫ CoRichより
 “トンボにハチマキ”という意味のトンパチ。頭の大半が目のトンボがハチマキをすると何も見えなくなることから、後先を考えない危険な人物を指す。そんなトンパチな花火師達が揃う煙火会社「前園火工」。とそれらを取り巻く近隣の人達。競争会社の花火工場の人達・・・・・。・ ・・工場閉鎖を決めた前園火工が、今年最後の花火大会を迎える。花火工場を舞台に、花火師たちの夏を描く群像劇。
 ≪ここまで≫

 花火職人のお話です。花火という華やかさの裏側にいてそれを支える、日の目を見ない人々を徹底的に描き出していました。あぁ、書いててせつない・・・。
 でも終始暗くじめじめしているわけではなく、夏らしいあっけらかんとした、風通しのいい空気が流れている作品でした。

 たまたま一緒の回を観ていた演劇関係のお知り合いが、「30人もの登場人物をちゃんと書けているのが凄い」とおっしゃっていました。確かに印象に残らない人がいなかったかも!(警察の人はちょっと薄い目だったかな・・・)。

 モロ師岡さん(職人・火が怖い八重樫役)と井之上隆志さん(職人・冗談ばっかり言ってる野田役)が大人で素敵でした。

 ここからネタバレします。

 普通のお涙頂戴芝居だったら、父親(外波山文明)は息子(大関真)に「継いでくれ」って言うんですよね。でもこの作品では、「俺の目に狂いはなかった。お前はダメだ」と言い放ち、次女(高橋麻理)に後を継がせます。この命がけの頑固さが運命を狂わせて行きます。父親は、そういう性格だったからこそ奇跡の花火を作ることができたのでしょうし、手術をせずに失明してしまうことにも、悲しいけれど納得です。皮肉なめぐりあわせに説得力があります。

 下手な漫才をするカップル(伊藤俊輔&浜野まどか)が幕間に登場します。ものすごく深刻なシーンの直後に場違いと言いきれるほどおマヌケな空気が流れますが、男の方が「プロポーズ花火」を注文していたという文脈が用意されていました。すごいな~。

 最後は装置が消えて花火の打ち上げ現場が登場します。闇夜に打ちあがる花火自体は全く見えないまま、職人達の頭上には黒い燃えカスがパラパラと舞い落ちる・・・。徹底してますよね。

出演:井之上隆志、恒松敦巳、田渕正博、木下藤次郎、麻乃佳世、中原三千代、内田もも香、井上カオリ、長嶺安奈、犬飼淳治、西條義将、野本光一郎、伊藤俊輔、大関真、星野園美、高橋麻理、和田ひろこ、伊藤新、林英次、平塚真介、宮本翔太、鳥越勇作、根本大介、李峰仙、和泉歩、岡村多加江、浜野まどか、一柳みる、モロ師岡、外波山文明
[脚本・演出] 田村孝裕 [照明]沖野隆一[美術]加藤ちか[音響]青蔭佳代[衣装]小原敏博[振付け]伊藤多恵[殺陣]山田一善[舞台監督]吉木均[宣伝美術]黒田征太郎・長友啓典+K2 [プロデュース]椿組・外波山文明
【発売日】2007/06/05 指定席=前売り4.500円 (毎ステージ限定50席・椿組のみ取り扱い) 前売り4.000円 当日4.300円(日時指定・整理番号付き自由席)
http://homepage2.nifty.com/tubakigumi/hanabi.html

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Posted by shinobu at 00:27 | TrackBack