REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2011年03月28日

【お知らせ】2011年4月のメルマガをお休みします

 演劇のおかげで人生が変わった、自分には演劇が必要だと自負してきた私ですが、この2週間ほどは、絶対に観に行かなければいけない(と私が思う)公演だけ、観に行くことができている状況です。

 この震災で、誰もが変化を迫られていると思います。「今日のような明日がきっと来る」と願うのは人間の習性であって、決して約束されてはいないってことを、誰もが改めて気づかされたことと思います。

 毎日が変化に満ちていて、何が起こるか分からない。それが日常であることを、はっきりと行動に出さなきゃいけないんじゃないかな、と思いました。そうすることで、新しい時代を生きるべく、自分を鼓舞したいと思います。

 2004年7月から約6年ほど毎月休みなく発行してきたメルマガですが、2011年4月号はお休みすることに決めました。楽しみにしてくださっている方には、本当に申し訳ございません。できるだけ早く再開したいと思っていますので、もしよかったらその日までお待ちいただけたら幸いです。

Posted by shinobu at 13:18 | TrackBack

【つぶやき】この震災のもとで、演劇の一観客として考えたこと

 3/22にCoRich舞台芸術!が「支払い済みのチケット代で芸術団体を支援しませんか?」という提案をしました。それを受けてNextの郡山幹生さんがコラムを書かれました。私は「CoRich舞台芸術まつり!」の審査員をさせていただいており、Nextが発行する「Choice!」でインタビュー記事を書かせていただきましたので、双方の方々と親しくさせていただいております。

 CoRich舞台芸術!のメッセージはとても嬉しかったです。震災の日以来、私はお芝居を観に行くことがあまりできない状況になっています。理由は家庭の事情など色々です。劇場に行けなくても芸術団体に具体的な支援ができる。そう考えるととてもホっとしました。また、今までおそらく誰も言ってこなかったことを言わざるを得ないと決心するほど、危機的な状況にあることを知らせてくれたことに感謝します。もちろん演劇の世界だけではなく、日本全体がそういう状況だということでしょう。
 ⇒制作者の為のニュースヘッドライン「【震災関連初】イベント会社が倒産-福岡-

 郡山さんのご意見は、一経営者としての本気が伝わってくる真摯なもので、芸術団体が経済活動をしながら、観客のことを大切に考えてくださってることがよくわかりました。最後の「目先の損失を憂うよりも、離れてしまった観客をどうやったら劇場へ呼び戻せるかに注力したい」という言葉には、本当に申し訳ない気持ちになりました。行きたくても行けないとはいえ、作り手の方々にそんな思いをさせたことが悲しいです。ごめんなさい。でも、行きたいと思っているんです、本当に!
 ※郡山さんは作り手ではありませんが、作り手の立場からのご意見と受け取りました。

 チケットの払い戻しについては今後、賛否両論だけでなく、色んな角度から新しい提案も出されていくと思います。とても好ましいことだと思います。経験したことのない災害ですから、誰もが変化せざるを得ないですよね。
 3.11以降、観客も、今まで通りには行かないと覚悟を決めていいと思います。舞台のチケットについても、観客が一歩踏み込んで考えて、複数の選択肢の中から何かを選択することが、増えていいと思います。
 ⇒河原雅彦さんのブログ「我々は試されている。

 大げさな言い方になりますが、「お金を払えば手に入る」という今の日本社会の構造が、変わる時かもしれません。私見ですが、もともと芸術は等価交換できるものではないとも思っています。
 「これから未来が変わるかもしれない、いや、自分で変えられるかもしれない」という想像力が、生まれて初めての非常時を生きる私の背中を押してくれるんじゃないか。そんな気持ちも出て来ました。
 ⇒小林弘人「日本のメディアが変わった10日間~小さなメディアの大きな力

 もともとテレビは見ませんでしたし、見るとしてもNHKだけの私は、基本的にツイッターで色々と情報収集し、勉強させていただいています。ツイッター上で知り、最近気に入っているフレーズはこんな感じです。「問題なのは不謹慎より不寛容」「必要な情報を自分が信用できる筋から集める」「自分で判断して自分で行動。誰かのせいではない」。そして「他人の考え、行動を尊重すること」。
 ⇒Togetter『NHK_PRさんは阪神・淡路大震災経験者だった』「不謹慎ならあやまります。でも不寛容とは戦います。」

 最近、気になりはじめたのは義援金への呼びかけです。義援金は寄付ですから、できる範囲でいいですし、できる人がすればいいことだと思います。「寄付しない人はダメな人」という風潮に自分が加担しないよう気をつけたいです。(⇒参考エントリー

Posted by shinobu at 13:02 | TrackBack

2011年03月24日

サスペンデッズ『カラスの国』03/17-23シアタートラム

 早船聡さんが作・演出されるサスペンデッズの新作です。

 大地震発生後、はじめて劇場に行きました。セリフが耳に届かないというか、体に入ってこなくて、自分が観劇できる状態ではないことに気づきました。

 開演前に早船さんが劇場の耐震構造などの説明を丁寧にしてくださいました。終演後に劇場で寄付をしました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『カラスの国
 レビューは記録のみ。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 路地裏にカラスが舞い降りて人になるのを見た。一瞬目が合ったけれど、カァーと一声鳴いて地下鉄に消えた。言うなよと聞こえたので今まで誰にも言わなかったが、今日ベランダにやって来たカラスがどうやらあの時の人物のようで、同じ声でカァーと鳴き、僕をどこかに誘っている。きっと僕の番なのだろう。
 ≪ここまで≫

 あるのかどうかさえ不確かな、宿、と、風変りな宿泊客たち。

 ここからネタバレします。

 舞台中央客席側の床に空いた穴が不気味で良かったです。

世田谷パブリックシアターフェスティバル
出演:佐野陽一/伊藤総/佐藤銀平/石村みか/柿丸美智恵/冠野智美/渋谷はるか/白州本樹/三田村周三
脚本・演出:早船聡 美術/長田佳代子 舞台監督/大友圭一郎 照明/工藤雅弘(Fantasista?ish) 音響/平井隆史(末広寿司) 衣装/大野典子 イラストレーション/木村タカヒロ 宣伝美術/野島敏光 企画・製作/サスペンデッズ&世田谷パブリックシアター 制作/上田郁子(オフィス・ムベ)・石川はるか(ハイリンド)
【発売日】2011/02/07 前売3,500円 当日3,800円 劇場友の会会員 前売3,000円 世田谷区民割引 前売3,200円 U24 前売1,750円(要事前登録・枚数限定。詳細はオンラインチケットへ) 高校生以下 前売・当日1,750円(劇場チケットセンターのみ取扱い・要年齢確認)
http://www.suspendeds.net/
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2011/03/post_218.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 23:49 | TrackBack

【動画】「Nataliya Gudziy sings "Spirited Away"」

 ナターシャ・グジーさんというロシア人の女性歌手の動画です。最初のスピーチも是非。

 ⇒YouTube「ウクライナ美女が"千と千尋~"主題歌を熱唱 Nataliya Gudziy sings "Spirited Away"


Posted by shinobu at 13:46 | TrackBack

2011年03月13日

【つぶやき】地震が起きて48時間経過した今、私にできること

 「東北地方太平洋沖地震」が起こったのは2011年3月11日(金)の14時46分ごろ。私は下北沢の駅前劇場で観劇中でした。テレビやインターネットを見られる方はご存じの通り、「未曾有の地震」という言葉に誇張がないほど、東北地方は甚大な被害に見舞われています。

 東京に住んでいる者として、無理にならない程度に、できることをしたいと思い、まずは信用に足ると思った団体に、インターネット経由のクレジットカード払いで募金をしました。ただ、確実に大丈夫だと思える情報(寄付のまとめ先)を今も集めている状況です。ご参考:寄付についての一指針 by @itoi_shigesato

 そして節電です。東京電力の発表によると、3月14日以降、最低1週間は計画的な停電「輪番停電」が行われるようです。我が家では家族でひとところに集まって過ごしています。⇒節電を呼びかけるポスター集「節電広告

 ウェブサイト「しのぶの演劇レビュー」は基本的に、私個人が注目している演劇関係の情報(ほぼ関東地域に限る)や、私の観劇感想を発信するものですので、地震やその被害等についての情報を掲載する予定はありません。日常の思いなどを一言だけ投稿する程度ですが、ツイッターの方が更新頻度は高いですので、よかったらどうぞ。

 演劇の上演状況については、やむを得ず公演中止するところ、平常通りの公演を実施するところ、いつもとは違う形で上演をするところなど、主催団体によりさまざまです。⇒都内公演の中止状況(シアターガイド・オンライン 2011/3/12)

 チケットを買ったのに行けないのは本当に残念なことです(チケットが手元になくても無論)。でも東京でもまだ余震が続いていますので、「自分も被災者である」という自覚を持って、自宅待機に踏み切るのもいいと思います。もちろん観たい公演は観に行けばいいですし、上演があるということは、その劇場に人が集まっているということ。会えば何かがもらえるし、観客からも与えられると思います。

 2日経った今の時点での、自分の気持ちの落とし所を決めました。被災地にいない一般人として、まずは自分と家族が元気に生活すること。長期戦に備えて無理をしないように心がけたいと思います。大好きなお芝居も観に行きます。
 ご参考:「未曾有の災害のときに」(内田樹 3月13日)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 16:05 | TrackBack

2011年03月10日

シーラカンスプロデュース『戯伝写楽-その男、十郎兵衛-』03/10-27吉祥寺シアター

 『戯伝写楽』は劇団☆新感線の座付き作家である中島かずきさんの戯曲で、昨年ミュージカル化されました。今回はストレートプレイでの上演です。演出は柿喰う客の中屋敷法仁さん。

 声優としても有名な朴ろ美さん(※ろは王へんに路)がプロデュースする公演で(朴さんは出演されません)、主演は同じく声優の宮野真守さん。宮野さんは劇団ひまわり所属の役者さんでもあり、舞台経験も豊富な方なんですね(テニミュなど)。

 ある意味チラシのビジュアルに忠実な、暗さと重みが前面に出た舞台に仕上がっていました。上演時間は約1時間40分。

 ★3月10日に拝見しました。翌日昼に地震が起きました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『戯伝写楽-その男、十郎兵衛-
 レビューは記録のみ。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 寛政5年(1793)、喜多川歌麿の美人大首絵が大人気の江戸に、ある男がいた。
 男の名は斉藤十郎兵衛。
 ある日、十郎兵衛は友人・与七と共に繰り出した盛り場で、不思議な女・おせいに出会う。
 流れの絵描きと名乗るおせいの描く絵の独特な筆使いは、とても余人には真似が出来ない。
 そう直感的に感じた十郎兵衛は、おせいの絵で一儲けを企む。
 翌日、蔦屋重三郎の店に一枚の絵を持って現れる十郎兵衛。
 差し出す絵を見た蔦重は、その迫力に驚き、同時に歌麿以上の才能の発見に喜び、十郎兵衛に大金を与えて新作を頼むのである。
 「雅号は・・・写楽だ。写すのが楽しいと書いて写楽。東の島・東洲斎、東洲斎写楽!」
 十郎兵衛の企み通り、写楽の絵は瞬く間に江戸で大人気となる。
 しかし、不思議な女・おせいはとりつかれたように、ひたむきに絵に打ち込む。
 そこに現れたおせいの過去を知る鉄蔵・・・。

 史実としても謎の多い東洲斎写楽への新しい解釈や与七(後の十返舎一九)、鉄蔵(後の葛飾北斎)とのまことしやかな関係も巧に盛り込む「戯伝写楽-その男、十郎兵衛-」。
 様々な才能の融合によってどのような舞台に出来上がるのか、ぜひその目でお確かめください!
 ≪ここまで≫

古代魚企画Vol.1
出演:宮野真守、城戸愛莉、板倉チヒロ、玉置玲央、初音映莉子、有川マコト、矢内文章、大橋一輝、板橋駿谷、五十嵐絵里、池亀未紘、中山有子、山本真由美、山崎健二、中村まこと
脚本:中島かずき 演出:中屋敷法仁 美術:原田愛 照明:浜崎亮 音響:藤田赤目 音楽:佐藤こうじ 衣裳:西原梨恵 演出助手:入倉麻美 舞台監督:棚瀬巧+至福団 宣伝写真:森善之 宣伝美術:今城加奈子 題字:大松敬和 宣伝ヘアメイク:大宝みゆき 票券:嶋口春香 制作助手:時澤香保里/丸山立 制作:赤羽ひろみ/斎藤努 Producer:朴ろ美 制作協力:ゴーチ・ブラザーズ 協力:財団法人武蔵野文化事業団 企画製作:シーラカンスプロデュース
【休演日】3月23日(水)【発売日】2011/01/22 一般:5800円 バルコニー席:3800円(全席指定・税込)
http://www.gsharaku.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 23:05 | TrackBack

こまつ座『日本人のへそ』3/08-27 Bunkamuraシアターコクーン

 井上ひさしさんの劇作家としての本格的なデビュー作『日本人のへそ』を、これまでに同作を2度演出したことのある栗山民也さんが演出されます。小曽根真さんが今回のために音楽を作曲し、舞台上で生演奏されます。

 と~~っても楽しかったーーーーーっ!!踊って歌っての音楽劇で前半1時間50分はあっという間。後半はどんでん返しの連続です。スタッフワークにも役者さんにも大満足の約3時間。セリフはかなりエッチですので(笑)、心の準備をして劇場へどうぞ。

 井上ひさし追悼号となった公演パンフレット『the 座』(1400円)は保存版だと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『日本人のへそ

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 東北岩手から集団就職で
 上京した田舎娘は希望に胸膨らませていた。
 しかし現実は、希望に膨らむ胸でなく、
 彼女のはじけそうな二つのオッパイに、
 男達の欲望がふくれてあがる。
 職を転々、男を変転と流転続きで、
 果てはストリッパーへと転落なのか・・・・、
 いやいや、男の玉を手玉にとって、
 天下に成り上がる。
 その娘の名前は、
 ――― ヘレン天津。
 ≪ここまで≫

 音楽が、歌が、とにかく楽しいです!小曽根真さんが舞台上で、ある登場人物として演技をしつつ、ピアノを演奏されます。なんて贅沢!振付担当は謝珠栄さん。音楽やストーリーにぴったりの、派手で面白い動きにわくわくします。
 出演されている女優さんは5人で、全員がストリッパー役を演じます。ストリッパーの本番用の衣裳を着るので、ドキっとするほど肌を露出されています。みなさんとってもきれい♪

 歌と踊りで元気に見せていく場面で、なぜか泣けてきてしまいました。例えばストリップ小屋で働くコメディアンたちや、ストリッパーたちが自分たちの生活について歌うところ。重労働だけれどお給金は少なく、不満をもらしながらも懸命に生きる彼らの姿を、井上さんが大切に言葉にしてくださっているからだと思います。

 笹本玲奈さんは可愛らしい丸顔で幼い印象もあったのですが、背が高くてスタイルも抜群なんですね!細くて長い、でも肉付きのいいおみ足、そして豊かな胸に目は釘づけ!歌はもちろんお上手ですし、演技もみずみずしく、鮮やか。ストリッパーとしてのなまめかしいダンスも凄かった。
 たかお鷹さんがサイッコーーーーーーに面白かった!どんな役を演じられても可笑しい!

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 吃音症(きつおんしょう)、いわゆる“どもり”の患者が、どもりを矯正するためのプログラムとして演劇を上演します。吃音矯正を専門に研究する教授(辻萬長)の指導のもと、ヘレン天津という名前のストリッパー(笹本玲奈)の半生を、劇中劇として描くのが第一幕。岩手の女学生が上京し、さまざまな職業を転々とした末にストリッパーとなり、やがてやくざの女、政治家の女へとのし上がっていきます。
 辻萬長さんが岩手から上野までの駅名を言い続ける場面がありました。本当に全部覚えて言ってるんだと思うと、可笑しいやら悲しいやら、なんとも言えない気持ちになって涙ぐんでしまいました。
 「日本のボス」という歌は、音楽も歌詞もとても面白かったです。たとえば「政治家は腹をわって・・・」と、政治家の歌はすべて「腹」にまつわる言葉になっているんですよね。

 第二幕では装置も雰囲気も一変し、舞台は教授役を演じていた政治家(辻萬長)の邸宅となります。やくざ役などを演じていた石丸幹二さんが、本物の教授でした。第一幕は、政治家が劇の最中に背中をナイフで刺されて倒れる場面で終わり、第二幕はその犯人を探す推理劇となるのです。
 強い右翼思想を持った男性(たかお鷹)が「陸軍はみんなホモ」などというセリフを言います。演技も可笑しかったので爆笑しましたが、ものすごいこと言ってますよね。天皇陛下についても・・・。演劇だから、フィクションだから言えるし、笑いとばせるんですよね。言論の自由を謳歌する演劇だと思います。もちろん皮肉もこめているのでしょうけど。

 ヘレンの恋人は教授(石丸幹二)ではなくピアニスト(小曽根真)だった、という衝撃の事実が明るみに出たところまでが、吃音矯正のためのお芝居だったという結末。やはり教授(石丸幹二)以外は全員、吃音症の患者だったのです。さらに最後の演出(装置が舞台奥へとスライドし、黒幕が天井へと上がって劇場の壁が露出する)で、「吃音症の患者たちもまた劇の登場人物だった」という入れ子構造となります。

 人間は嘘の中に生きながら、自分もいつも嘘をついている。つまり演技をしているんですよね。シェイクスピアは「全世界は舞台。そして、すべての男も女もその役者にすぎない」という名ゼリフをのこしていますが、このお芝居ではよりポジティブな意味にとらえられました。何もかもが嘘(芝居)なのだから、自分で嘘の中の真実を見つけて、自分から嘘を楽しん生きていきたいなと思います。

井上ひさし追悼ファイナル こまつ座九十三回公演「日本人のへそ」
2011 都民芸術フェスティバル参加公演
≪東京、山形、大阪、市川、知立≫
出演:石丸幹二、笹本玲奈、辻萬長、植本潤、吉村直、古川龍太、久保酎吉、明星真由美、今泉由香、高畑こと美、町田マリー、たかお鷹、山崎一、小曽根真
脚本:井上ひさし 演出:栗山民也 音楽:小曽根真 振付:謝珠栄 美術:妹尾河童 照明:勝柴次朗 音響:山本浩一 衣裳:渡辺園子 ヘアメイク:鎌田直樹 歌唱指導:伊藤和美 満田恵子 宣伝美術:ペーター佐藤 アベキヒロカズ 演出助手:豊田めぐみ 舞台監督:増田裕幸 制作:井上麻矢 瀬川芳一 谷口泰寛 辻瑛美 馬場順子 主催:こまつ座、テレビ朝日 提携:Bunkamura
【休演日】3/15,22【発売日】2011/01/22 S席8,400円 A席6,300円 コクーンシート5,000円 学生割引5,000円(全席指定・消費税込み)*学生割引は、中学、高校、大学、各種専門学校ならびに演劇養成所の皆様を割引いたします。(全席種共通) *A席・コクーンシートはこまつ座・Bunkamuraチケットセンターのみの取り扱いとなります。 *コクーンシートは2階席左右のバルコニー席です。舞台上で見えない部分がございます。ご了承のうえ、ご予約、ご購入ください。 *車椅子でご来場のお客様は、チケットをご購入後お早めにこまつ座(03-3862-5941)までお知らせください。
http://www.komatsuza.co.jp/contents/performance/
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_11_heso.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 22:22 | TrackBack

NODA・MAP『南へ』02/10-03/31東京芸術劇場中ホール

 妻夫木聡さん、蒼井優さんら豪華キャストが競演する野田秀樹さんの新作です。⇒制作発表。上演時間は約2時間強(カーテンコール3回込み)。

 パンフレット(1000円)に掲載された本谷有希子さんの稽古場レポートがとても面白かったです。セゾン文化財団が発行する「viewpoint」No.54に掲載されている倉持裕さんの寄稿もお勧めです。1970年代生まれの売れっ子劇作・演出家の問題意識に触れられると思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『南へ

 ≪あらすじ≫
 地震のような揺れが頻繁にある火山観測所に、自殺未遂をした女(蒼井優)がかつぎ込まれた。やがて新任の観測員(妻夫木聡)がやってくる。彼は自らをミナミノリヘイと名乗るが・・・。
 ≪ここまで≫

 役者さんを通じて舞台から熱は伝わってくるんですが、観客(私)は“ただ観てる人”だったとといいますか、私個人としては舞台と双方向の気持ちのやり取りができず、遠くから「眺める」状態でほとんど最後まで。

 大勢のアンサンブルが息を合わせてシステマチックに動いて場面転換します。特に舞台を斜めに横切るのが美しかった。

 過去を忘れて、自分が何者なのかも忘れたまま生きている“日本人”のお話だったように思います。

 ここからネタバレします。

 無数のパイプイスと大勢のアンサンブルのコラボレーション。300年前の集落と、大勢のマスコミが集まる現代が交錯するのが面白かったです。マスコミは『ザ・キャラクター』でも描かれていましたね。

 “天皇”の“お墨付き”を得てうまく生きようとしても、それは自分本位の思考から生まれた幻で、役には立たない。それどころか利用され命を落とすことにも。「日本人なら腹を切れ」という流れから、行幸の列は日本兵の行進へと変容。
 「南」と「北」は朝鮮半島のことだったのかな・・・わかりません。

第16回公演
出演:妻夫木聡、蒼井優、渡辺いっけい、高田聖子、チョウソンハ、黒木華、太田緑ロランス、銀粉蝶、山崎清介、藤木孝、野田秀樹、玉井夕海
アンサンブル出演:大石貴也 大西智子 小野ゆり子 川原田樹 菊沢将憲 木村悟 草野千裕 黒瀧保土 近藤彩香 佐々木香与子 佐々木富貴子 佐藤悠玄 下司尚美 白倉裕二 武田靖 手打隆盛 冨永竜 長尾純子 永田恵美 根本大介 野口卓磨 橋本ゆりか 益山寛司 益山貴司 三明真実
作・演出:野田秀樹 美術:堀尾幸男 照明:小川幾雄 衣裳:ひびのこづえ 選曲・効果:高都幸男 作調・演奏監修:田中傳左衛門 振付:黒田育世 映像:奥秀太郎 ヘアメイク:宮森隆行 舞台監督:瀬崎将孝 プロデューサー:鈴木弘之 主催・企画・製作:NODA・MAP 提携:東京芸術劇場(公益だ財団法人東京都歴史文化財団)
【休演日】2/14,21,28 3/7,14,22,28【発売日】2011/01/08一般発売日:1月8日(土)10:00~ S席9500円 A席7500円 サイドシート5500円(25歳以下3000円)※高校生割引チケット1,000円は抽選受付:1/11(火)~16(日)※未就学児童の入場不可。
http://www.geigeki.jp/saiji/030/index.html
http://www.nodamap.com/productions/toSouth/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 00:31 | TrackBack

2011年03月09日

エビス駅前バー・プロデュース公演『したごころ、』02/25-03/12エビス駅前バー

 “エビス駅前バー”というまさにJR恵比寿駅前にある小さなバーで、お芝居がよく上演されていることは知っていました。でも伺ったのは初めて。上演時間は約1時間。

 「CoRich舞台芸術まつり!2011春」審査員として拝見しました(⇒94本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

 ⇒CoRich舞台芸術!『したごころ、』※CoRichでカンタン予約!

 ≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
 エビス駅前バーに集まったダメなオトナの甘くて苦い恋の騒動をお届けします!
 ≪ここまで≫

出演:蒻崎今日子(JACROW)、山﨑雅志(ホチキス)、金川周平(東京オレンジ)、鈴木麻美、和田亮一(エムキチビート)、田中千佳子、伊丹孝利(宇宙食堂)、中村倫子
脚本:米内山陽子(トリコ劇場) 演出:広瀬格(DART'S/smokers) 宣伝美術:根元央((有)エーライツ) 衣裳:谷野留美子(ホチキス) スチール:石澤知絵子 制作:松島瑞江(エムキチビート)  内野真理(劇団イノコリ) 企画・製作:(有)エーライツ 井上淳
【休演日】3月4日【発売日】2011/01/26 2,500円 +ワンドリンク 男女2人以上でご予約で全員300円割引の「カップル割り」、受付で「下心あります」と言うだけで300円割引の「片思い応援割り」やってます!別途ドリンクオーダー有
http://www.ebisubar.jp/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 23:36 | TrackBack

2011年03月08日

チャリT企画『ネズミ狩り』03/03-13こまばアゴラ劇場

 チャリT企画は楢原拓さんが作・演出される劇団です。初演で2008年度佐藤佐吉賞「最優秀脚本賞」を受賞した『ネズミ狩り』の再演です。一部ダブル・トリプルキャストになっています。上演時間は約2時間5分。

 「CoRich舞台芸術まつり!2011春」審査員として拝見しました(⇒94本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

 私が観た回の終演後のゲストは保坂展人さん (社民党・元衆議院議員)。死刑制度について、死刑反対の立場からとても内容の濃いお話をしてくださいました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ネズミ狩り』※CoRichでカンタン予約!
 ⇒「げきぴあ
 ⇒イープラス「エンタメ市場

 冤罪、自白(の強要)、死刑・・・今の警察や司法機関について描いた日本映画はたくさんあります。私が観たものでお薦めのDVDを数本ご紹介します(順不同)。

●「ポチの告白」 超オススメ!関連インタビュー⇒

ポチの告白 [DVD]
ポチの告白 [DVD]
posted with amazlet at 11.03.08
株式会社ティー・オーエンタテインメント (2010-03-15)
売り上げランキング: 23934

●「BOX 袴田事件 命とは」 1966年に実際に起きた「袴田事件」。現在も袴田巌死刑囚は収監中です。

BOX~袴田事件 命とは~ [DVD]
GPミュージアム (2010-11-19)
売り上げランキング: 22092

●「それでもボクはやってない」 電車で痴漢と間違われたら。

●「つくられる自白 ―志布志の悲劇―」 取り調べ可視化の必要性を実感します。

つくられる自白 ―志布志の悲劇― [DVD]
青銅プロダクション/新日本映画社 (2008-10-17)
売り上げランキング: 66855

●「真幸くあらば」 演出は好みではないですが、死刑囚の生活を具体的に描いています。

真幸くあらば [DVD]
真幸くあらば [DVD]
posted with amazlet at 11.03.08
バンダイビジュアル (2010-08-06)
売り上げランキング: 1056

●「接吻」 シビれるラブ・ストーリーです。オススメ!

接吻 デラックス版 [DVD]
ジェネオン エンタテインメント (2009-02-25)
売り上げランキング: 29839

●「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」 若者3人が網走刑務所を目指すロードムービー。

ケンタとジュンとカヨちゃんの国 [DVD]
ポニーキャニオン (2011-01-19)
売り上げランキング: 16735

第23回公演
【シングルキャスト(全日程出演)】ザンヨウコ(危婦人)・内山奈々・羽鳥名美子(毛皮族)・吉村公佑(B級遊撃隊)・滝寛式(はえぎわ)・松本寛子
【Wキャスト(日替り)】 ◎Aキャスト[3/4・5夜・6昼・9・10夜・12昼・13] 松本大卒、長岡初奈、飯塚克之(エルモア) 竹内健史(東京パチプロデュース) ◎Bキャスト[3/3・5昼・6夜・7・10昼・11・12夜] 高見靖二、熊野善啓、植田祥平、堤千穂、下中裕子
【トリプルキャスト(日替り)】 小杉美香[3/3・5夜・6夜・10夜・11・13] 川端さくら(乙女装置)[3/5昼・7・10昼・12夜] 吉岡亜沙美[3/4・6昼・9・12昼]
脚本・演出:楢原拓(chari-T)舞台監督/甲賀亮 音楽/YODA Kenichi 照明/伊藤孝(ART CORE design) 音響/島貫聡  舞台美術/稲田美智子 衣装/太田家世(自由創作師)  スチール/鈴木 淳 宣伝美術/BLOCKBUSTER NO DESIGN 当日運営/吉田千尋(ゲキバカ) カンパニースタッフ/鴫山知広 制作/チャリT企画 企画・製作(問い合わせ)/チャリT企画
【休演日】3月8日(火)【発売日】2011/01/16 【全席自由・整理番号付き】前売(日時指定)=3000円/当日=3500円 ☆初日・2日目&平日マチネ割引=前売・当日共に2500円 トリオ割=3人1組で6000円(劇団のみ取扱い・学割との併用混用不可 学割=1800円(要当日学生証掲示) 失業者・障害者=入場無料(要当日証明書類提示) ※当日券は開演40分前より会場受付にて販売いたします。 ※整理番号はチケット料金お支払い順に発行され、その番号順に整列入場していただきます。 ※未就学児の入場はご遠慮いただいております。 ※車イスご利用などの場合は事前に劇団までご相談下さい。 ※本公演は芸術地域通貨ARTSがご利用いただけます(1ARTS=1 円)。
http://www.chari-t.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 23:26 | TrackBack

2011年03月06日

【オーディション】マームとジプシー「10月公演出演者募集」※4/28、4/29〆切(メールのみ)

 藤田貴大さんが作・演出されるマームとジプシーが、10月のこまばアゴラ劇場での新作公演の出演者を募集しています。下記は公式サイトより。

 ●マームとジプシー10月公演「タイトル未定(新作)」
  作・演出:藤田貴大
  小屋入り期間:2011年10月11日(火)~24日(月)
  会場:こまばアゴラ劇場
  稽古期間:2011年8月下旬より(ほぼ毎日)
  稽古場:都内稽古場を予定
 ●オーディション
  経験不問。
  〆切:一次審査の4月30日(土)、5月1日(日)の各日2日前まで。

■マームとジプシー10月公演「タイトル未定(新作)」オーディション開催! ※公式サイトより

マームとジプシーでは2011年10月にこまばアゴラ劇場にて、新作の上演を予定しております。つきましては、この作品にご出演頂ける方を募集いたします。
どうぞお気軽にご参加ください。よろしくお願いいたします!

++++++
マームとジプシー10月公演
「タイトル未定(新作)」
出演者オーディション

・応募条件
下記日程のオーディション、および稽古・本番に参加出来る方。
舞台経験がなくても構いません。

・応募方法
件名を『10月公演オーディション」とし、下記の募集項目をご明記の上、
メールでお申し込みください。こちらからの返信をもって、受付完了となります。
<募集要項>
(1)名前(ふりがな)(2)年齢(3)連絡先(電話番号)(4)志望動機(ご自由に)
(5)ご希望のオーディション日時(第一志望、第二志望をお知らせください)(6)ご質問など

・応募締切 各日2日前までにご連絡ください。
・参加費 無料

・オーディション日時
■一次審査
2011年4月30日(土)①10:00~13:30②14:00~17:30③18:00~21:30
2011年5月1日(日)①10:00~13:30②14:00~17:30③18:00~21:30
■二次審査
2011年5月11日(水)①10:00~15:00②16:30~21:30

*1次審査通過された方は、2次審査をお受け頂きますので、両日予定を空けておいてください。
*1次審査通過者は5月9日(月)までにお知らせいたします。
*定例は各回15名を予定しています。応募者多数の場合、定員に達し次第受付終了となります。

・会場 ご応募頂いた方にお知らせいたします。

・お問い合わせ
TEL: 090-9167-8647(制作はやし)/E-mail: mum_gypsy(アットマーク)yahoo.co.jp
WEB: http://mum-gypsy.com/
=======
■公演詳細
マームとジプシー10月公演「タイトル未定(新作)」
作・演出 藤田貴大
【小屋入り期間】2011年10月11日(火)~24日(月)
【会場】こまばアゴラ劇場
■稽古について
【期間】2011年8月下旬より(ほぼ毎日)
【稽古場】都内稽古場を予定
++++++

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 23:53 | TrackBack

中野成樹+フランケンズ『ザ・マッチメーカー』02/25-03/06座・高円寺1

 中野成樹さんがソーントン・ワイルダー戯曲を誤意訳・演出されます。タイトルの日本語訳は「結婚仲介人」。上演時間は約2時間10分。
 間違って休演日に、当日券狙いで劇場まで行ってしまってメゲたんですが(雨が降ってたし・涙)、千秋楽を観ることができました。

 いつもながらおしゃれでハイセンス!優しくて温かくて、クレバー。どこかぽっこりと抜けたような穏やかな間合いの会話にも、知性が感じられます。ドタバタ喜劇のような場面も丁寧な作りでとても微笑ましい。ただ、全4幕じっくり2時間越えという上演時間は、平たくて硬いイスだと私には少々つらかったかも。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ザ・マッチメーカー

 劇場の赤茶色の壁や床をそのまま利用しており、装置の黄色い壁とも色合いがマッチしていました。座・高円寺1の広い空間をのびのびと使って、余裕さえ感じました。すでにあうるすぽっとでの公演を成功させている団体ですものね。

 役者さんは皆さん、客席に向かっての独白がとても良かったです。

 ここからネタバレします。

 舞台の壁がパタリパタリと折り曲げられて、家具を入れ替えて場面転換。ピアノの生演奏がとても気持ちいいです。
 なぜヴァンダーゲルダー氏はリーヴァイ夫人と結婚することにしたのかな~。それが「決手の謎」なのかな?!

 お金はひとところに固まって、滞るのではなく、色んなところに流れてまわっていくのがいいんですよね。
 「偶然と必然の話」。何がどう起こっても、起こったことは起こったことなんだよなぁと、柔らかく受け止められました。

座・高円寺 春の劇場26 第8回杉並演劇祭参加作品 WWW2010 参加公演
出演:中野成樹+フランケンズ(村上聡一 福田毅 洪雄大 竹田英司 田中佑弥 野島真理 石橋志保 斎藤淳子 ゲスト:斉藤範子(Theatre劇団子) 小泉真希 北川麗 伊原農(ハイリンド) 多根周作(ハイリンド) ピアノ:西井夕紀子
【配役】ヴァンダーゲルダー(業突く張りのお金持ち):洪雄大 リーヴァイ夫人(結婚仲介人):石橋志保  コーネリアス(ヴァンダーゲルダーが経営する会社の従業員・30代):村上聡一 バーナビー(ヴァンダーゲルダーが経営する会社の従業員・20代):竹田英司 アイリーン(帽子屋の婦人):斉藤範子(Theatre劇団子) ミニイ(帽子屋の従業員):小泉真希 アンブローズ(アーメンガードの恋人の絵描き):田中佑弥 アーメンガード(ヴァンダーゲルダーの姪。アンブローズと結婚したい):北川麗 ガートルード(ヴァンダーゲルダー家の女中):斎藤淳子 ヴァン・ホイスン(アーメンガードを預かる予定の婦人):野鳥真理 コック/オーガスト:多根周作(ハイリンド) ジョー/ルドルフ:伊原農(ハイリンド) マラキ(ヴァンダーゲルダーの新しい使用人・元泥棒):福田毅
原作:ソーントン・ワイルダー『The Matchmaker』より 『結婚仲介人』翻訳:水谷入也 誤意訳・演出:中野成樹 美術:細川浩伸 照明:高橋英哉 音響:竹下亮 衣装:今村あずさ 舞台監督:小林英雄 制作:加藤弓奈 企画・製作:中野成樹+フランケンズ 提携:座・高円寺/NPO法人 劇場創造ネットワーク 後援:杉並区 助成:公益財団法人セゾン文化財団
【発売日】2010/01/15 全席自由 ¥3,500 
http://frankens.net/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 21:05 | TrackBack

【オーディション】tpt「『恋人』出演者募集(男性1名)」※3/9〆切(メール、郵送、FAX)

 ハロルド・ピンター作『恋人』を岡本健一さんが演出されるtptの新作舞台にて、出演者(男性のみ1名)を募集しています。下記は公式サイトより。『恋人』は昨年9月に上演されています。

 ■tpt78『恋人』 5月7日~10日@紀伊國屋ホール
  出演:中嶋朋子 岡本健一 他
  作:ハロルド・ピンター 演出:岡本健一

 ◎オーディション:3月11日(金)tptアトリエにて
  参加資格:2011年4月からのリハーサルに全日程、参加出来る男性。
  3/9(水)締切
  参加費3,000円

■tpt78『恋人』ハロルド・ピンター 作/岡本健一 演出 オーディションのご案内 ※公式サイトより
    
2010年9月横浜・BankART studio NYKで上演、好評を得た、ハロルド・ピンター作/岡本健一演出『恋人』。
ワークショップとワークインプログレスを経て、2011年5月にtpt78として、紀伊國屋ホールにて上演いたします。
    
サラ(中嶋朋子)とリチャード(岡本健一)、結婚10年目を迎えた夫婦の前に姿を現わす男、ジョン。

今回、ジョンを演じる男優をオーディションいたします。
(ジョン役の方にはリハーサル中、リチャードのアンダースタディーもお願する予定です。)

オーディション◎3月11日(金)tptアトリエにて ※参加費◎3,000円

参加資格◎2011年4月からのリハーサルに全日程、参加出来る男性。
公演◎5月7~10日 新宿紀伊國屋ホール
応募方法◎申込用紙をダウンロードし、必要事項を記入のうえ下記のいずれかの方法でお申込み下さい。
 ※3/9(水)締切
〈メール〉こちら( workshop(アットマーク)tpt.co.jp )から
〈郵送〉〒135-0007 江東区新大橋1-12-11近泉ビル3F 
〈ファクス〉03-3634-1352

オーディションにご参加していただく方には、3月10日(木)にtptよりご連絡差し上げます。
tpt シアタープロジェクト・東京 03-3634-1351(担当/本村明日香)
http://www.tpt.co.jp/workshop/2011_ws.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 13:32 | TrackBack

2011年03月05日

ホリプロ『ザ・シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~』02/10-24青山円形劇場

 ポツドールの三浦大輔さんが初めて海外戯曲の演出に挑戦されました。男女のカップル2組が登場する、現代を舞台にした4人芝居です。原作はアメリカの劇作家ニール・ラビュートさん。映画脚本でも有名な方なんですね。
 主役は昨年の「NHKのドラマ「ゲゲゲの女房」で大ブレイクした向井理さん。ポツドールの米村亮太朗さんが出てるのが個人的に嬉しいです。上演時間は約2時間20分、休憩なし。

 向井理さんはものすごい人気なんですね。当日券は抽選販売のようですが、行列ができていました。パンフレットは後日、舞台写真入りのものが新しく販売されるそうで、劇場ロビーで予約を受け付けていました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ザ・シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 アダム(向井理)はさえない大学生。ずっと気になっていたジェニー(川村ゆきえ)にも結局告白はできず、彼女は自分の親友フィリップ(米村亮太朗)と婚約をするまでの仲となっていた。
ある日、美術館の警備のアルバイトをしていたアダムは、美しい芸術大学院生のイブリン(美波)に出会う。イブリンはペンキのスプレー缶を持ち、巨大な人物像にあるモノを描こうとしていた…。
 この出会いがきっかけでふたりは付き合い始め、アダムはイブリンから色々とアドバイスされるようになる。髪型を変えたら?もっと痩せて鍛えたら?アダムは愛ゆえの言葉と捉え、彼女の言う通りに実行していく。外見も振る舞いも垢抜け、洗練されていくアダム。いつしかそんな彼をとりまく周囲の環境までもが変化していた。
 しかし、イブリンにはある目的があったのだ・・・。
 ≪ここまで≫

 オープニングのアダムとイブリンの出会いの場面で、まずホっとしたというか、「スター目当てのファンへのサービスばかりが目立つ舞台」ではないことがはっきりとわかり、嬉しくなりした。
 翻訳戯曲ですが身近でリアルな生々しさがあって、ポツドール作品のような面白さもありました。三浦さんがポツドールでもしばしば描いている顔の美醜がテーマでもありますし、痛々しいぐらい滑稽な若者の痴態というか、みんなが無言で「タブー」にしていることを、次々にあらわにしていきます。ラブシーンもいっぱいあってドッキドキ! 

 あらすじにあるとおり、アダムは最初はかなりダサイ、キモイ大学生なんですが、徐々にスマートになっていきます。それでも姿勢は曲がったままで中身が「さえない」状態が保たれてるのがいいですね。向井理さんが向井さんとしてではなく、ちゃんとアダムとして舞台にいらしたのだと思います。
 結末は残酷で、衝撃的でもあって、「お前ならどうだ?(どう思う?どうする?)」と強く迫られているようにも感じました。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 タイトルの「シングス(Things)」は日本語で「物」ですが、あきらかに「モノ(男性器)」を意味してるんですよね。「モノノカタチ」もそのまんまの意味。冒頭でイブリンは、ダビデ像のような全裸の男性の白い彫像の股間に、赤いスプレーで大きな男性器の絵を描きます。それが最初から最後までずっと舞台上にあります。「真実を覆う嘘」「当事者以外には見せることのない性行為」「本音とたてまえ」などを象徴しているように思いました。

 アダムを誘惑し、彼を自分の狙いどおりに変身させたイブリンの本当の目的は、彼を自分の芸術作品として発表すること。これまでに彼女がしたこと、彼に起こったことのすべてを300人の聴衆の前で発表する場面では、アダム、ジェニー、フィリップの3人ともが実際の客席に座っていました。ジェニーとフィリップは(あきれて・怒って)途中で退出。アダムは最後まで残って、発表を終えたイブリンのところに行き、2人の最後の会話が始まります。
 名前も、年齢も、星座も、リストカットの跡も、何もかも全部嘘だったと告白するイブリン。アダムは彼女にとって「素材(モノ)」だったとも。アダム(=モノ)のカタチ、つまり外見が変容していく様と、それによって中身(性格)も変わるのを実証する芸術作品なんですね。“芸術家”を自称するイブリンに怒りが沸きました。でもたしかに、非常に面白い発表でもある・・・んですよね。

 イブリンが去り、残されたアダムは2人のベッドでの行為を録画したビデオテープを、液晶テレビで再生しようとします。でも画像は出てこず(どうやら私が見た回にミスがあったようですが)。イブリンが「ベッドの中で、お互いの耳元でささやきあったことだけが本当(他は全部嘘)だった」と言ったのを信じて、その瞬間の映像を見たかったのだと思います。大音量の音楽が鳴っていた意味はよくわからなかったですが、唯一の真実(?)を探してアダムがもがき苦しむ姿が痛々しくて、胸が詰まりました。でもこの悩みって、古代から変わらないのかも。アダムとイブリンは「アダムとイブ」のことで、すなわち私たち人類という意味なのかな。彫刻が作られた昔から現在まで、そして男と女の闘いの歴史がこれから先もずっと続いていくイメージが浮かびました。

 天井から吊るされた大きなディスプレイが、ちょうど彫像の股間を隠す位置で止まるのが素晴らしいですね。葉っぱの形の石膏で隠されていた“モノ”を、イブリンが赤いスプレーで上書きして表側に露出させ、今度はテレビで隠します。テレビ局や新聞社など大手メディアによる事実の隠蔽なども思い浮かべました。また、テレビに映ったこと(ビデオも)が「本当」だと思ったら大間違いだよ、というメッセージとも。
 イブリンは「ささやきだけは本当だった」と言いましたが、それも嘘かもしれません。芸術だろうが恋愛だろうが、人間の行いはすべて「主観」によるもので、他人と共通するものなんて実は全くないのかもしれない。それでも人は、他人を信じ頼らざるを得ない。だったらもー「私ならどうするか」しかないんだと思います。突き詰めて自分で考えて、自分で決心して行動すること。私はアホでいいな。自分にとっての「本当」だけで突っ走りたいです(笑)。そこが甘いんでしょうけど。

 不満なく家路についたんですが、よーく考えてみると、アダムがイブリンのことをそんなに好きだとは思えなかったですね。彼女のイニシャルのアルファベットをお腹(腰?)に刺青しちゃうほどには。あと、フィリップとジェニーも婚約するほどには見えなかったな~。発せられたセリフそのもののリアリティーのおかげでふむふむと受け入れていましたが、体と感情はもっともっとホットになっても良かったんじゃないでしょうか。

"The shape of things" by Neil Labute
≪東京、茨城、新潟、大阪、広島、大分、福岡≫
出演/向井理、美波、米村亮太朗、川村ゆきえ
作/ニール・ラビュート 演出/三浦大輔(ポツドール) 主催:テレビ朝日/ホリプロ 提携:こどもの城 青山円形劇場
【発売日】2010/12/04 8,400円(全席指定・税込)
http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=156
http://www.2011theshapeofthings-japan.com/
http://www.aoyama.org/schedule/s2011/enkei/2shape/shape.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 14:13 | TrackBack

SPAC『マルグリット・デュラスの「苦悩」』03/04舞台芸術公演・楕円堂

 フランスの有名女優ドミニク・ブランさんの一人芝居です。京都、東京を経て静岡へ。会場がBOXシアターから楕円堂に変更になっていました。楕円堂の一人芝居というと昨年の『彼方へ』も凄かった。

 舞台は1945年4月のパリ。夫を待つ妻の独白です。上演時間は1時間30分ぐらいだったような(すみません、忘れました)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『苦悩

 ≪あらすじ≫
 ナチスの強制収容所に連れて行かれた夫ロベールを待つ妻。彼は死んだのだと自分に言い聞かせて乗り越えようとする。
 ≪ここまで≫

 舞台中央奥の壁の上部に日本語字幕が表示されます。演技に関してはもう、何も言うことなし、です。「俳優」であり「語り部」であり「妻(女)」であり。シームレスかつ鮮明に変化。

 ユダヤ人虐殺について描いた舞台はいくつか拝見しています。たとえばSPAC『巨匠』もそうですよね。でもヨーロッパの白人が語るのを観たのは、おそらく初めてだったと思うんです。被害者であるフランス人女性が「彼ら(ナチス)と我々は同じ民族だ」「犯罪を共有することだ」と強く語るのは、大きな衝撃でした。なんという勇気。私は涙だだ漏れ状態でした。

 カーテンコールでブランさんは、観客の一人ひとりと話をするように、おだやかな笑顔で拍手に応えらっしゃいました。ブランさんと会話ができたと感じました。私は舞台にこういうことを求めているんだと思います。

 ここからネタバレします。

 苦悶の末にロベールの死を受け入れた、ちょうどその時、ロベールが生きているという情報が入ります。ダッハウから戻ってきた彼は骨と皮だけの、人間とは思えない姿になっていました。体重は38キロ。スプーン一杯のお粥さえのどを通りません。17日間の渾身の看病により、彼はよみがえります。「おなかが空いた」という一言で終幕。

 ドイツ人によるユダヤ人の大量虐殺を、人類(=自分たち)の罪だと言うフランス人とじかに出会えたことは、私の人生の財産になると思います。
 「ロベールは死ぬ間際になっても誰も摘発しなかった!」と妻は誇らしく語ります(ダッハウからパリへ向かう車中で、ロベールは遺言を話していました)。何かと犯人探しに熱心で、いざ突き止めたら罵声を浴びせかける日本人とは真逆です。

 ロベールとその妻がレジスタンス運動をしていたことは前半部分でわかります。彼らは夫婦でもあり同志でもあったんですね。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演:ドミニク・ブラン 宮城聰

 宮城「俳優は崇高な仕事だと思いました。」
 ブラン「私もそう思います。」

 ブラン「この作品は2008年にスペインで初演され、フランスでは150回ほど上演し、その他ストックホルム、ローマ、ブラジルなど各国で上演しています。私がM役、演出家がD役になって読むうちに、これは一人の女性が夫を待つ話だとわかったので、演出家に一人芝居にして欲しいと依頼しました。出来る限り手軽な(身軽な)作品にして、世界中で上演したいと思いました。実際この舞台は、上演する土地で机とイス数脚を調達すればできます。」

 ブラン「この小説を選んだ理由は、まずマルグリット・デュラスがとても好きな小説家だから。『苦悩』はレジスタンス、恋愛、蘇生をあらわすもっとも美しいテキストだと思った。」
 ブラン「戦争や人間の残忍さは残念ながら普遍的なものです。女性が男性を待ち続けるということもまた世界共通です。」

 観客「この作品を上演するにあたって、もっとも心がけていることは何ですか?」
 ブラン「沈黙です。日本で、この空間で上演したことで、正統の、印象の強い沈黙を感じ、いつもよりあがってしまいました(笑)。」
 宮城「これまで『苦悩』を上演してきた会場の中で、楕円堂が最も小さい空間だそうです。」

 ブランさんは「できれば生涯この作品を上演し続けたい」ともおっしゃっていました。

≪京都、東京、静岡≫
出演:ドミニク・ブラン
演出:パトリス・シェロー ティエル・ティウ・ニアン 原作:マルグリット・デュラス ツアーマネージャー:アリス・プルシェール 照明:フレデリック・マルティ 音響:ファブリス・ノー 通訳:石川裕美 字幕:奥平敦子 翻訳:田中倫郎
【SPACスタッフ】舞台監督:山田貴大 照明:川島幸子 中野真希 音響:青木亮介 衣装メンテナンス:敦ジョンミン 制作:高林利衣 丹治陽 助成:アンスティチュ・フランセ 特別協力:東京日仏学院 協力:京都造形芸術大学舞台芸術センター 著作権代理:(株)フランス著作権事務所
一般大人4,000円/ペアチケット(2枚)7,000円/大学生・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円
★SPACの会のほか、ゆうゆう割引、グループ割引、早期購入割引、リピーター・くちコミ割引などの割引料金があります。
http://www.spac.or.jp/11_spring/douleur
http://www.institut.jp/ja/evenements/10472

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 12:10 | TrackBack

2011年03月04日

カムヰヤッセン『サザンカの見える窓のある部屋』03/03-06小劇場 楽園

 カムヰヤッセンは北川大輔さんが作・演出(出演も)される劇団です。北川さんが他劇団に客演されているのを拝見したことがありますが、公演は初見。今回は出演者が劇団員のみの番外公演とのこと。上演時間は約1時間20分弱。

 「CoRich舞台芸術まつり!2011春」審査員として拝見しました(⇒94本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

 ⇒CoRich舞台芸術!『サザンカの見える窓のある部屋』※CoRichでカンタン予約!

 ≪あらすじ≫
 ある研究者(北川大輔)のもとに若い研究者(小島明之)とその妻(甘粕阿紗子)が訪れる。人間の記憶をICチップに蓄積できる技術が開発された、近未来のお話。
 ≪ここまで≫

番外公演
出演:甘粕阿紗子、金沢啓太、遠藤友香理、小島明之、北川大輔
【脚本・演出】北川大輔【舞台監督・美術】平山正太郎【照明】小寺俊弘【音響】伊坂共史【宣伝美術】松浦奈未【スチール】原絵里子【衣裳】甘粕阿紗子【小道具】遠藤友香理【広報】小島明之【演出助手】伊坂共史【制作】茅田博文【企画・製作】カムヰヤッセン
【発売日】2011/02/03 【一般】前売・・・2500円 当日・・・2800円 初日割引・・・2300円 【学生】前売・・・2300円 当日・・・2500円
※学生の方は当日受付で学生証を拝見させていただきます。※学生の方は初日割引がございません。ご了承ください。
http://kamuyyassen.daa.jp/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 00:30 | TrackBack

2011年03月03日

範宙遊泳『労働です』03/02-09 STスポット

 範宙遊泳(はんちゅうゆうえい)は山本卓卓(やまもと・すぐる)さんが作・演出される桜美林大学出身の劇団です。今年6月に開催される芸劇eyes番外編への参加が決まってます。前回公演が面白かったのでうかがいました。

 「スーパー自由席」ということで、観客は劇場入り口で上着や荷物を預ける形式。壁際の席以外は、すべて床にざぶとんを敷いて座ることになります。席を選びたい方はどうぞお早めに劇場へ。上演時間は約2時間。

 ⇒CoRich舞台芸術!『労働です』※CoRichでカンタン予約!

 ≪あらすじ≫
 工場労働者たちの日常。彼らの仕事は「ひっぱること」と「くるむこと」。
 ≪ここまで≫

 前回同様、STスポット全体がアクティングスペース。作業服を着た威勢のいい若者たちが、黙々と手作業をしています。でも見るからに不毛っぽい・・・。

 範宙遊泳版『わが町』だったのかなと思います。一見、悪ふざけのようでいて、実は社会をシニカルに見つめる冷静な視点を保ち続けます。わいわいとお祭り騒ぎのようになる場面でも、ちゃんとそれを相対化する演出が用意されていて、巧みに笑いを生み出していました。私も何度も吹き出し笑いや失笑(笑)をいたしました。
 ただ前回のような、観客にお面をかぶらせて公演自体に批評性を持たせるような大胆さや、ビビっとしみてくる毒は少なかったですね。全般的に楽しかったけど物足りなかったな~。

 私は壁際の席だったのでイスはありましたが、2時間座ってるのは厳しい環境でした。床席の人はもっとつらかったことと思います。あれだけ遊びを入れちゃうのなら、観客を巻き込んで何度か席替えタイムとかしちゃっても良かったんじゃないかなと思いました。

 ここからネタバレします。

 自転が止まってしまった地球を動かすために、労働者が「アースコア」をひもでひっぱって動かしています。本社は自動化してるのに、なぜか横浜支社は手動。つまり彼等の仕事そのものが無駄ってことなんですね。無駄と知りながら、もしくはその事実に目をつぶったまま、労働者たちは悲喜こもごもの日常をさらします。

 その工場は範宙遊泳『労働です』というバラエティー番組の収録現場でもありました。司会(福原冠)は『わが町』でいうところの進行役だったのでしょうね。インタビュアーの心無い発言や、どうでもいいことを異様に盛り上げる愚かしさ、匿名なら何でもOKといわんばかりの悪口の応酬は、今のテレビそのもの。

 じゃんけん対決や恋の質問コーナーはアドリブだったのかな~。何が起こるかわからない(ように見せる?)緊張感が良かったです。
 アナウンサー役の女優さんが、横浜駅で一般の方に労働についてのインタビューをしてまわり、それを劇場で生中継していました。劇場の天井に小さなテレビがいくつも設置されていて、生中継だけでなくオリジナルCGアニメも流していました(工場で製造される商品の説明映像として)。今の若い人たちは高度なことをサラっとやってしまうんですよね~。あ、高度だと思ってるのは私だけなのかも(汗)。
 ※山本卓卓さんは現在23歳だそうです!

出演:熊川ふみ 埜本幸良 浅川千絵 大石憲 大柿友哉(害獣芝居) 川口聡 大森美里(劇団大森美里) 加藤サイセイ 丸石彩乃 斉藤マッチュ(劇団銀石) 田中美希恵(贅沢な妥協策) 福原冠 緑茶麻悠 高木健(タイタニックゴジラ)
『作・演出』山本卓卓『演出助手』菅原和恵+戸谷絵里『舞台美術+宣伝美術』たかくらかずき『照明』山内裕太『音響』高橋真衣『楽曲提供』三船雅也(ROTH BART BARON)『振付』北尾亘(Baobab)『衣裳』天神綾子『制作』萩谷早枝子 舞台監督:木村光晴 舞台監督助手:久保田智也 山本恵理
【発売日】2011/01/09 前売2300円、当日2500円 高校生以下1000円 
※3月5日(土)18:00の回は毎度お馴染みサタデーナイト割引 前売・当日共に2000円
http://www.hanchu-yuei.com/
http://www.hanchu-yuei.com/p/blog-page_8287.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 11:18 | TrackBack

2011年03月01日

東京デスロック『平成二十三年のシェイクスピア』02/25-27富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

 東京デスロックの『WALTZ MACBETH』(⇒初演レビュー)と福島県いわき市の高校生が出演する『平成二十二年のシェイクスピア』の2本立て公演です。上演時間は2本で約3時間50分(途中休憩10分を含む)。

 『平成二十二年のシェイクスピア』はキラリ☆ふじみ芸術監督の多田淳之介さんが、いわき総合高校の現役高校生と創作した作品です。土佐有明さんの取材に基づいた考察がとても詳しい上に面白いので、高校教育の中の演劇にご興味のある方はぜひ↓

 ⇒土佐有明「演劇教育の先端で何が起きているのか-いわき総合高校の試み」(前編)・(後編
 ⇒JNSK OFFICIAL DIARY「卒業おめでとう!
 ⇒東京デスロック『平成二十三年のシェイクスピア』ツイッターの感想まとめ
 ⇒CoRich舞台芸術!『平成二十三年のシェイクスピア

 高校生が出ている『平成二十二年のシェイクスピア』の方から始まりました。生身の自分自身として舞台に居ることがとても上手な高校生たち。英国の古典文学が、現役高校生の生の感情とぴったり重なった、ある場面で落涙。

 『WALTZ MACBETH』は・・・苦手でした。体はいっぱい動くけれど感情はあまり動かないというか。いや、動かないわけじゃないけど揺れの種類が少なくて、振れ幅のバラエティーも、体ほどはなくて。あと、イス取りゲームの応酬に私の心は動かないんですよね。でも最後の最後、「いったいこのまま繰り返してどうなるの?」と思わせた先に見えてきたものがあって、そこがとても良かったです。

 ただのマイブームなのか観劇生活10年(以上)でぐるりと回って還ってきたのか、年を取って保守的になっただけなのかは定かではありませんが、私はストレート・プレイが好きだなぁと最近再び感じ入っております。戯曲の登場人物を演じる俳優の感情が、小刻みに、複雑に変化し続けるようなものが好きです。

 ここからネタバレします。

 高校生版「ロミオとジュリエット」が面白かったです。霊廟で眠るジュリエットを、ロミオは死んだものと勘違い。ソースを毒に見立て、ロミオはその毒をいっぱいかけた天ぷらをもぐもぐほうばります。「ピクニックに行きたいね」って話してたものね~。ミラーボールがくるくる輝くのも良かった。

 『平成二十二年の~』の最後には、出演者らの高校生活を映した写真が舞台奥の大きなスクリーンに映し出されました。『いわきのあゆみ』の稽古風景や野田秀樹さんと一緒の集合写真もあって、高校時代の思い出の写真集っていうのかな。ん~、もともと“いわき総合高校で演劇を専攻した8人の男女の演劇”ということに焦点を当てた作品だから、それはそれで卒業公演としてアリなのでしょうけど、私は興ざめしちゃいました。いわきの高校生が「ロミオとジュリエット」を自分たちの気持ちのままで表現しきったことで、もう十分以上に、彼らだけの、彼らにしかできない演劇でしたから。最後はあまり拍手はできなかった。そんなに心の広い人間じゃないのね、私。
 「10年後の私」を演じてみる場面で、女性が2人も「シングルマザー」になっていました。時代を映す、とか言ってる場合じゃないですよね。シングルマザーが幸せになる世界にしないとね。

 『WALTZ MACBETH』の最後は、あれだけ走って同じことを繰り返して、もう動けないよ・・・というぐらい疲労している(ように見せている)のに、また同じイス取りゲームが始まります。それも誰か(羽場睦子)の掛け声がきっかけで、あまり気が進まないんだけど、どうしてもやらずにはいられない・・・といった風に。周囲の人々の顔色を見ながら、不安や戸惑いを表情に浮かべながら、また走り出す俳優たち。これは戦争だなと思いました。

CONTEMPORARY SERIES#3『平成二十三年のシェイクスピア』include『WALTZ MACBETH』『平成二十二年のシェイクスピア』
『平成二十二年のシェイクスピア』出演:村芙侑美 大原奈奈 作山萌 鈴木彩香 鈴木芽生 手塚未那美 山﨑祥子 渡辺貴登 (以上いわき総合高校)
『WALTZ MACBETH』出演:夏目慎也 佐山和泉 佐藤誠 間野律子(以上東京デスロック) 石橋亜希子(青年団) 永井秀樹(青年団) 羽場睦子 山本雅幸(青年団)
脚本:W.シェイクスピア 演出:多田淳之介 照明:岩城保 音響:泉田雄太 舞台美術アドバイザー:濱崎賢二 演出助手:橋本清 宣伝美術:宇野モンド 演出協力:いしいみちこ 谷代克明 制作:服部悦子 企画製作:東京デスロック 主催:東京デスロック 財団法人富士見市施設管理公社
1日1ステージ(2作セット)のみ。25日夜は『WALTZ MACBETH』のみ上演。
【発売日】2011/01/08 一般…前売・予約=4,000円/当日=4,500円 学生・シニア(65歳以上)…前売・予約/当日共=3,000円 高校生以下…前売・予約/当日共=1,000円 ○25日(金)[『WALTZ MACBETH』のみ]は一般…2,500円 学生・シニア…2,000円
http://deathlock.specters.net

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 22:15 | TrackBack

メルマガ 2011年03月のお薦め舞台

mail magazin visual.bmp
お薦めお芝居をご紹介しています

 2011年3月のお薦め舞台12本+αをご紹介します。
 ★メルマガへのご登録はこちら
 ★バックナンバーはこちらです。

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 82     2011.03.01  1,726部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎2月はまさに逃げるように去ってしまいました・・・。
  そろそろ花粉が猛威をふるい始め、夜の観劇もマスク必携な私です。

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め12本+α】
   
   ◎No.1→こまつ座『日本人のへそ』
       03/08-27 Bunkamuraシアターコクーン
       ≪東京、山形、大阪、市川、知立≫
    http://www.komatsuza.co.jp/contents/performance/
   
 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→マームとジプシー『コドモもももも、森んなか』
       02/01-07 STスポット
   http://mum-gypsy.com/archive/post-19.php

 ◆3【「CoRich舞台芸術まつり!2011春」第一次審査結果発表! 】

   ◎最終審査対象となる10団体が決定しました!
    http://stage.corich.jp/festival2011/result.php

 ◆4【編集後記】

   ◎第55回岸田國士戯曲賞は『自慢の息子』で松井周さんが獲得!
   ◎おすすめ舞台中継 on TV

 ◆5【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め12本+α】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。
 ※高額のお薦め公演が少なかったので、3000円台の公演も含めました。
  そのため、紹介本数が10本から12本に増えました


1.俳優座劇場プロデュース『音楽劇 わが町』
  03/03-13俳優座劇場
  ☆出演:土居裕子、原康義、瀬戸口郁、麻乃佳世、粟野史浩、川井康弘、
    花山佳子、保可南、茜部真弓、岡のりこ、金子由之、金成均、藤側宏大
   脚本:ソーントン・ワイルダー 演出:西川信廣
   一般5600円 グリーンチケット[学生]2800円 
   ハーフチケット2800円(完売)
    http://www.haiyuzagekijou.co.jp/produce/
    http://twitter.com/haiyuzagekijou
   1月には新国立劇場でも上演されていた『わが町』↓の、音楽劇です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0115174310.html
   完売続出中ですので、気になった方はお早めに残席チェックしてください!


2.北九州芸術劇場プロデュース『BEN』
  03/04-06あうるすぽっと
  ≪北九州、東京≫
  ☆脚本:鈴木聡(ラッパ屋) 演出:松村武(カムカムミニキーナ)
   一般:前売3,000円(当日3,500円) 学生:前売2,500円(当日3,000円)
   劇場会員割引などあり
    http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/event/2010/0221ben.html
    http://www.owlspot.jp/performance/110304.html
   第一線の作家・演出家を北九州に呼び、北九州に関連する内容の舞台を
   現地の俳優と創作する企画の第4弾。昨年の作品↓がとても面白かったです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0306172348.html


3.パルコ・プロデュース『国民の映画』
  03/07-04/03 PARCO劇場
  三谷幸喜生誕50周年「大感謝祭」
  ≪東京、大阪、神奈川≫
  ☆出演:小日向文世 段田安則 白井晃 石田ゆり子 シルビア・グラブ
    新妻聖子 今井朋彦 小林隆 平岳大 吉田羊 小林勝也 風間杜夫
   脚本・演出:三谷幸喜
   一般¥9,000  プレビュー公演¥8,000
   U-25チケット¥6,000(25歳以下) ※未就学児童は入場不可。
    http://www.parco-play.com/web/page/information/kokuminnoeiga/
   新作続きの三谷幸喜さん。今度は1941年のドイツが舞台の群像劇です。
   いつもながらキャストが豪華ですね。当日券情報はこちら↓
    http://www.parco-play.com/web/page/information/kokuminnoeiga/toujitsuken.html


★4.こまつ座『日本人のへそ』
  03/08-27 Bunkamuraシアターコクーン
  ≪東京、山形、大阪、市川、知立≫
  ☆出演:石丸幹二 笹本玲奈 辻萬長 植本潤 吉村直 古川龍太 久保酎吉、
    明星真由美 今泉由香 高畑こと美 町田マリー たかお鷹 山崎一 小曽根真
   脚本:井上ひさし 演出:栗山民也 音楽:小曽根真 振付:謝珠栄・
   S席8,400円 A席6,300円 コクーンシート5,000円 学生5,000円
    http://www.komatsuza.co.jp/contents/performance/
    http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_11_heso.html
   こまつ座による“井上ひさし追悼公演”のファイナルです。

   ●お薦めポイント●
   井上ひさしさんの劇作家としての本格デビュー作で、初演は1969年です。
   最後まで読むと「何コレ!?」と呆気に取られるような台本だとか(笑)。
   演出は85年、92年のこまつ座公演でも演出を手掛けた栗山民也さん。
   音楽&生演奏は小曽根真さんなので、『組曲虐殺』と同じメンバーですね。
   石丸幹二さん、笹本玲奈さんらミュージカル界の人気俳優の出演も嬉しい。
   スピーディーな展開とどんでん返しの連続でアっと驚かせてくれそう。


5.モダンスイマーズ『デンキ島~松田リカ篇~』
  03/09-16あうるすぽっと
  ☆出演:前田亜季 古山憲太郎 津村知与支 西條義将 松永玲子 高橋努
    山崎真実 野口かおる 小野健太郎 野本光一郎 梨澤慧以子 菅原大吉
   脚本・演出:蓬莱竜太
   前売3,800円 当日4,300円 「白い家篇」との2演目セット券7,500円
   劇場会員割引などあり。
    http://www.owlspot.jp/performance/110309.html
    http://www.modernswimmers.com/
   蓬莱竜太さんの戯曲『デンキ島』シリーズの「松田リカ篇」と「白い家篇」が
   連続上演されます。「松田リカ篇」は演出も蓬莱さんが担当。


6.ラッパ屋『凄い金魚』
  03/10-21座・高円寺1
  ☆出演:福本伸一 おかやまはじめ 中野順一朗 岩橋道子 ともさと衣
      遠藤留奈 宇納佑 俵木藤汰 大草理乙子 熊川隆一 岩本淳
      冨田直美 浦川拓海 弘中麻紀 木村靖司
   脚本・演出:鈴木聡
   前売・当日:4,500円
    http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=414
    http://homepage3.nifty.com/rappaya/
   年1回のペースで本公演を行っているラッパ屋が、昨年末の公演から
   期間を空けずに登場。評判の良い作品の再演だそうです。


7.シーラカンスプロデュース『戯伝写楽-その男、十郎兵衛-』
  03/10-27吉祥寺シアター
  ☆出演:宮野真守 城戸愛莉 板倉チヒロ 玉置玲央 初音映莉子 有川マコト
      矢内文章 大橋一輝 板橋駿谷 五十嵐絵里 池亀未紘 中山有子
      山本真由美 山崎健二 中村まこと
   脚本:中島かずき(劇団☆新感線) 演出:中屋敷法仁(柿喰う客)
   一般:5800円 バルコニー席:3800円
    http://www.gsharaku.com/
   昨年ミュージカルとして上演された作品を、ストレート・プレイに。
   中島かずきさんの戯曲を若手の中屋敷法仁さんが演出されます。
   中屋敷さんが自作ではない戯曲を演出された公演の記録↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/1018172053.html


8.無名塾『Vincent Van Gogh 炎の人』
  03/11-21サンシャイン劇場
  ≪東京、ほか≫
  ☆出演:仲代達矢、ほか
   脚本:三好十郎 演出:鵜山仁
   S席(1階)8,000円 A席(2階)6,500円 学生割引4,000円
    http://mumeijuku.net/kouen.html
    http://www.sunshine-theatre.co.jp/lineup/158.html
   仲代達矢さんが画家ゴッホを演じます。演出は鵜山仁さん。
   2009年には市村正親さん主演で上演↓されました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0615113920.html
   三好十郎戯曲は長塚圭史さんが『浮標(ブイ)』↓を演出されたばかり。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0118155108.html
   今月末には時間堂が『廃墟』を上演します。
   時間堂『廃墟』
   03/30-04/10シアターKASSAI
    http://www.jikando.com/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=25644


9.岩松了プロデュース『カスケード ~やがて時がくれば~』
  03/16-27駅前劇場
  ☆出演:安藤聖 青山ハル 今村沙緒里 尾上寛之 小林竜樹 駒木根隆介
      清水優 滝沢恵 田中慎吾 永岡佑 橋本一郎 ペ・ジョンミョン
      松本ちさ 吉牟田眞奈
   脚本・演出:岩松了
   前売:指定3,800円/自由3,500円 当日:指定4,000円/自由3,700円
    http://www.dongyu.co.jp/cascade/
   2月中旬まで新作↓が上演されていた岩松了さんが、またもや新作を発表!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0204161843.html
   若いキャスト陣は、ひとくせもふたくせもある魅力的な方々ばかり。


10.サスペンデッズ『カラスの国』
  03/17-23シアタートラム
  ☆出演:佐野陽一 伊藤総 佐藤銀平 石村みか 柿丸美智恵 冠野智恵
      渋谷はるか 白州本樹 三田村周三
   脚本・演出:早船聡
   前売3,500円 当日3,800円 U24:前売1,750円
   高校生以下:前売・当日1,750円 劇場会員・区民割引などあり。
    http://www.suspendeds.net/
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2011/03/post_218.html
   早船聡さん率いるサスペンデッズの新作。客演陣も実力派ぞろい。
   2009年の同劇団のシアタートラム公演ではメルマガ号外↓を発行しました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0125021311.html


11.劇団道学先生『デンキ島~白い家篇~』
  03/20-27あうるすぽっと
  ☆出演:山本亨 井之上隆志 三鴨絵里子 丸山厚人 鷲尾昇 蒲田哲 水内清光
      本間剛 山口森広 福島勝美 松本紀保 かんのひとみ 青山勝
   脚本:蓬莱竜太 演出:大谷亮介
   一般4,500円 24歳以下割引3,500円 「松田リカ篇」との2演目セット券7,500円
   劇場会員割引などあり
    http://www.owlspot.jp/performance/110320.html
    http://www.place-net.co.jp/info/index.html
   前述の「松田リカ篇」とは違って演出は大谷亮介さん。シリーズ連続公演で
   “デンキ島”を多面的に味えば、架空の町の風を肌で感じられるかも。


12.燐光群『裏屋根裏』
  3/20-31ザ・スズナリ
  ☆出演:燐光群劇団員、ほか
   脚本・演出:坂手洋二
   一般前売3,500円/当日3,800円 ペア前売6,600円
   大学・専門学校生2,500円 高校生以下1,500円
    http://rinkogun.com/Next.html
   読売文学賞・紀伊國屋演劇賞・読売演劇大賞を受賞した『屋根裏』は、
   世界各国のキャスト・スタッフでも上演されてきました。↓2003年レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2003/0520011718.html
   今回は海外の俳優も参加するインターナショナル・リミックス版。


 ★★★────────────────────────────── 
  前売2000円台以下の気になる作品を7本ご紹介します。
 ──────────────────────────────★★★

【1】範宙遊泳『労働です』
  03/02-09 STスポット
  ☆脚本・演出:山本卓卓
   全席自由(?) 前売2300円、当日2500円 高校生以下1000円 
   ※3/5(土)18時はサタデーナイト割引で前売・当日共に2000円
    http://www.hanchu-yuei.com/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=25207
   範宙遊泳は山本卓卓さんが作・演出される劇団です。前回のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0907151001.html
   東京芸術劇場が若手劇団を紹介する“芸劇eyes番外編”に選ばれています。


【2、3】パラドックス定数・二人芝居連続企画
  ☆脚本・演出:野木萌葱
  『5seconds』出演:井内勇希 小野ゆたか
   03/08-13 The Art Complex Center of Tokyo
  『Nf3 Nf6』出演:植村宏司 西原誠吾
   03/22-27 The Art Complex Center of Tokyo
   全席自由(?) 前売2800円/当日3000円
    http://www.pdx-c.com 
   野木萌葱さんが作・演出される2人芝居の2本連続公演。
   男VS男の抜き差しならない真剣勝負が観られます。
   『5seconds』過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/1116000752.html
   『Nf3 Nf6』過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1203210341.html


【4】青年団若手公演『バルカン動物園』
  03/18-28こまばアゴラ劇場
  ☆出演:青年団劇団員 ※Aチーム、Bチームによるダブルキャスト
   脚本・演出:平田オリザ
   前売・予約・当日共 一般:2,000円 学生:1,500円
   ※全席自由・日時指定・整理番号付 ※未就学児童は入場不可
    http://www.seinendan.org/jpn/info/index.html
   平田オリザさんが主催する青年団の1997年初演作品の再演。
   若手公演というと『革命日記』↓はとても面白かったです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0130234608.html


★【5】Produce lab 89 presents『官能教育 第1回 マルキ・ド・サド×松井周
   (『ジュスチーヌまたは美徳の不幸』より)』
  3/19音楽実験室 新世界
  ☆出演:上田遥(ハイバイ)、松井周(サンプル・青年団)
   原作:マルキ・ド・サド 構成・演出:松井周
   全席自由 2500円+ドリンク代 
    http://shinsekai9.jp/2011/03/19/produce-lab-1/
   「あなたが最もエロいと思う文学作品を、最もエロいと思う形で
   リーディング公演にしてください」という依頼を受けた松井周さんが、
   サドの小説を構成・演出し、出演もするリーディング公演。
   会場は六本木と西麻布の間にあるライブハウス。お酒とお料理も楽しめます。
   2ステージのみなので完売必至。気になった方は今すぐご予約↓を!
    http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=a33e4e5a31
   ※松井周さんは昨日、第55回岸田國士戯曲賞を受賞↓されたばかりです。
    http://archive.mag2.com/0000092894/20110228222912000.html


【6】社団法人国際演劇協会ドラマ・リーディング『巨匠の見た世界』
  ITI世界の秀作短編研究シリーズ イギリス・アイルランド編
  03/19-27シアターX
  ☆テレンス・ラティガン、ノエル・カワード、ハロルド・ピンター、
   サミュエル・ベケット、ブライアン・フリールという、
   5人の作家の短編戯曲をリーディングで紹介してくれます。
   公演サブタイトルは『反転する「風習喜劇」と「不条理劇」の世界』。
   全席自由 一般:2,000円 学生:1,500円
   リピーター(一般学生共):1,000円 5作品通し券:6,000円
    http://www.green.dti.ne.jp/~iti/
   ※終演次第ロビーにて入場無料・予約不要のトークあり。
    出演者が演目ごとに違いますので公式サイトでチェックしてください。


【7】社団法人日本劇団協議会『オトカ』
  03/25-27恵比寿・エコー劇場
  ☆出演:平栗あつみ、遠藤好、濱本菜織、浦嶋りんこ、五十嵐明、
      岡森諦、荒谷清水、鳥山昌克
   脚本:今井一隆 演出:土田英生(MONO)
   入場料:2500円(全席指定) 
    http://www.gekidankyo.or.jp/sys/per.php?com=details
   昨年創設された「日本の劇」戯曲賞の第一回受賞作の舞台化。
   土田英生さんの演出にこのキャストで2500円はお買い得かと。


≪遠征して観に行きたくなる5公演≫

★○SPAC『グリム童話~少女と悪魔と風車小屋~』
  03/05、06、12、13静岡芸術劇場(静岡)
  ☆出演:美加理 大内米治 塩谷典義 大道無門優也 武石守正
      仲谷智邦 永井健二 池田真紀
   作:オリヴィエ・ピィ 演出:宮城聰 音楽:棚川寛子
   一般大人4,000円/ペアチケット(2枚)7,000円
   大学生・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円
   ※その他会員割引等あり。
    http://www.spac.or.jp/11_spring/grimm
   オリヴィエ・ピィ演出の『グリム童話』↓は私の2009年No.1作品。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0629233641.html
   演出はSPAC芸術総監督の宮城聰さん。子どもから大人まで楽しめる平明さと、
   クオリティーとを両立させた“宝石箱のような舞台”になるそう。


 ○(財)可児市文化芸術振興財団『わが町可児』
  03/12-13可児市文化創造センター(岐阜)
  ☆出演:市民キャスト、他
   脚本:ソーントン・ワイルダー 構成補綴・演出:柴幸男
   全席自由2,000円(18才以下 1,000円)※4才から入場可
    http://www.kpac.or.jp/wagamachi/index.html
   総勢100人の可児市市民が出演する、地域から生まれる音楽劇。
   柴幸男さんがワイルダー作『わが町』を構成補綴・演出されます。


 ○柿喰う客×芸術のミナト☆新潟演劇祭『流血サーカス』
  03/19りゅーとぴあスタジオB(新潟)
  ☆七味まゆ味 コロ 村上誠基 永島敬三 ほか
   作・演出:中屋敷法仁
   全席自由(?) 一般:2500円 高校生以下:2000円
    http://www.ryutopia.or.jp/schedule/11/niigataengekisai.html
    http://kaki-kuu-kyaku.com/main/?p=1157
   三重県で公演を行ったばかりの柿喰う客が、今度は新潟へ。


 ○ピースピット『BOOK』
  03/19-27精華小劇場 (大阪)
  精華演劇祭 2010 AUTUMN/WINTER 参加作品
  ☆作・演出・プロデュース:末満健一
   前売3,200円 当日3,500円 (席種不明)
    http://yaplog.jp/suemitsu/archive/2601 ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=26205
   先月メルマガ号外を発行した公演↓の作・演出をされた末満健一さんの、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0218104310.html
   五部作一挙上演。すべて新作で総上演時間は8時間を予定。


 ○三条会『失われた時を求めて 第7のコース「見出された時」』
  03/25-28三条会アトリエ(千葉)
  ☆原作:プルースト 構成・演出:関美能留
   全席自由 2000円
    http://homepage2.nifty.com/sanjokai/02.html
   三条会のアトリエ公演もとうとう最終コース。↓劇団本公演レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0108230253.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆2 【先月のベスト3】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.マームとジプシー『コドモもももも、森んなか』
  02/01-07 STスポット
  ☆複数の視点からの“繰り返し”により、記憶が立体に補完されます。
   舞台上の物語が観客も巻き込んだ現在の記憶になったような。
   幼児の叫びは全人類の生を代弁しているようでした。
   http://mum-gypsy.com/archive/post-19.php
   http://mum-gypsy.com/garally/post-25.php

2.TAKE IT EASY!×末満健一2011『舞台版「千年女優」(再演)』
  02/17-21シアターグリーン BIG TREE THEATER
  ≪大阪、東京、福岡、大阪≫
  ☆メルマガ号外を発行!これから福岡、大阪公演があります。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0218104310.html

3.新国立劇場演劇『焼肉ドラゴン』
  02/07-20新国立劇場小劇場
  ≪東京、ソウル、兵庫、北九州≫
  ☆新国立劇場の財産演目の待望の再演。やはり当日券に長蛇の列。
   3月はソウル、4月は兵庫、北九州で上演されます。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0208002938.html

  その他は辻村優子一人芝居『極楽』、空想組曲『ドロシーの帰還』、
  新国立劇場演劇研修所4期生修了公演『美しい日々』など。  

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2011年1月(観劇数21作品)は『千年女優』で発行!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆3 【「CoRich舞台芸術まつり!2010春」第一次審査結果発表!】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎日本全国対象のインターネット上の舞台芸術フェスティバル
  「CoRich舞台芸術まつり!2011春」の審査員をさせて頂いております。
   http://stage.corich.jp/festival2011/
  グランプリ受賞団体には次回公演資金として100万円が支援されます。

  第一次(ネット)審査にて94作品の中から10作品が選ばれました!
   http://stage.corich.jp/festival2011/result.php
  初日順⇒エビス駅前バー(東京都)、カムヰヤッセン(東京都)、
   チャリT企画(東京都)、テノヒラサイズ(大阪)、ゲキバカ(東京都)、
   ホチキス(東京都)、KAKUTA(東京都)、クロムモリブデン(東京都)、
   箱庭円舞曲(東京都)、万能グローブ ガラパゴスダイナモス(福岡県)

 3ヶ月間で審査員が10作品を鑑賞し、6月中旬にグランプリを発表します。
 よかったら対象作品をご覧になって感想をクチコミしてくださいね!

   CoRich舞台芸術!:http://stage.corich.jp/
   メンバー登録:http://www.corich.jp/stage/user_register.php
   携帯サイト:http://www.corich.jp/m/s

 ≪3月の「CoRich舞台芸術まつり!2011春」最終選考作品≫

 ○エビス駅前バー・プロデュース公演『したごころ、』
  02/25-03/12エビス駅前バー
  ☆脚本:米内山陽子(トリコ劇場) 演出:広瀬格(DART'S/smokers)
   2,500円 +ワンドリンク 
   男女2人以上でご予約で全員300円割引の「カップル割り」、
   受付で「下心あります」と言うだけで300円割引の「片思い応援割り」
    http://www.ebisubar.jp/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=25481
    http://stage.corich.jp/festival2011/detail.php?stage_main_id=19316

 ○カムヰヤッセン番外公演『サザンカの見える窓のある部屋』
  03/03-06小劇場 楽園
  ☆脚本・演出:北川大輔
   【一般】前売2500円 当日2800円 初日割引2300円
   【学生】前売2300円 当日2500円 ※学生は初日割引なし
    http://kamuyyassen.daa.jp/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=18586
    http://stage.corich.jp/festival2011/detail.php?stage_main_id=18586

 ○チャリT企画『ネズミ狩り』
  03/03-13こまばアゴラ劇場
  ☆脚本・演出:楢原拓(chari-T)
  【全席自由・整理番号付き】前売3000円/当日3500円
   初日・2日目&平日マチネ割引:前売・当日共に2500円
   トリオ割=3人1組で6000円 学割1800円 失業者・障害者:入場無料
   ※未就学児童の入場不可。
    http://www.chari-t.com/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=25215
    http://stage.corich.jp/festival2011/detail.php?stage_main_id=19081

 ○テノヒラサイズ『テノヒラサイズの致命的誤謬』
  03/09-13駅前劇場
  ≪東京、大阪≫
  ☆脚本・演出:オカモト國ヒコ
   前売3000円 当日3500円(日時指定・全席自由) 学生1500円
   初回割1500円(3月9日19:30~の回のみ)
    http://tenohira-size.gonna.jp/html/job.html ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=26047
    http://stage.corich.jp/festival2011/detail.php?stage_main_id=19808

 ○ゲキバカ『ローヤの休日』
  03/16-27王子小劇場
  ≪東京、大阪、愛知≫
  ☆脚本・演出:柿ノ木タケヲ
   前売3,200円 当日3,500円 学割2,200円
   中高生特別料金:0円(各回枚数限定/要予約)
    http://gekibaka.com/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=23755
    http://stage.corich.jp/festival2011/detail.php?stage_main_id=17860

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆4 【編集後記】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎日々の仕事が増えて観劇してもレビューが書けない状態です…。
  人間、何事も変化なしには生きていられないものですね。
  できれば3月はたまった仕事を地味にやる時間をつくりたいです。


 ◎第55回岸田國士戯曲賞は、松井周さんが『自慢の息子』↓で受賞!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0918114254.html
   http://archive.mag2.com/0000092894/20110228222912000.html

 ◎おすすめ舞台中継 on TV

  【WOWOW】3月4日(金)午前10:30
   Bunkamura『東京月光魔曲』(再放送)
   作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
    http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075459001/index.php ↓レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1216170949.html

  【NHK BS2】3月5日(土)午前1:00~3:24 (4日深夜)
   自転車キンクリートSTORE「富士見町アパートメント」
  「ポン助先生」
   作:マキノノゾミ 演出:鈴木裕美
   「リバウンド」
   作:鄭義信 演出:鈴木裕美
    http://www.nhk.or.jp/bs/mdstage/

  【WOWOW】3月10日(木)20:40~
   パルコ・プロデュース『カーディガン』
   作・演出:田村孝裕 出演:中井貴一、市原隼人、ほか
    http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075494001/

  【NHK 教育】3月11日(金)23時00分~
   情報コーナー 「長塚圭史演出『浮標(ぶい)』の魅力」
   葛河思想社『浮標(ぶい)』
   作:三好十郎 演出:長塚圭史
    http://www.nhk.or.jp/art/current/drama.html#drama0311 ↓号外
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0118155108.html

  【NHK BS2】3月19日(土)午前0:45~2:55 (18日深夜)
   文学座『くにこ』
   作:中島淳彦 演出:鵜山仁
    http://www.nhk.or.jp/bs/mdstage/

  【NHK BS2】3月26日(土)午後11:00~午前0:30
   「つかこうへい よみがえる伝説の舞台
    ~未公開映像に刻まれた天才の葛藤~」
    http://www.nhk.or.jp/bs/genre/theat_7later.html

 ※プレミアムシアター↓は本当に日本の舞台を採り上げなくなったんですね(涙)。
    http://www.nhk.or.jp/bs/premium/
  【意見】NHK「芸術劇場」「ミッドナイトステージ館」
   「プレミアムシアター」での演劇舞台中継の継続を嘆願します
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0202151800.html


 ◎【厳選シアター情報誌Choice!】TOPページ右下の“ちょいナビ”にて、
   http://www.next-choice.com/
  “しのぶの演劇レビュー”をご紹介いただいています!


 ◎FM西東京・演劇情報番組「たけがき2」
   http://takegaki.k-free.net/
  毎週放送される『演劇ハニーフラッシュ!』に
  「しのぶセレクション」というコーナーがあります。
  私がお薦めする舞台の公演情報を発信してくださっています。
  ラジオだけでなくネットでも聴けるので↓、よかったらぜひ♪
   http://www.voiceblog.jp/takegaki842/


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2011年2月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「NECK[ネック]」←舞台版も観たかった。
    http://www.project-neck.com/
  ・「トルソ」←女優対決がいいですね。
    http://www.torso-movie.com/
  ・「ちょんまげぷりん」←終盤になるほど錦戸亮さんが魅力的に見えました。
    http://www.c-purin.jp/
  ・「川の底からこんにちは」←すっごく面白い!オススメです!
    http://kawasoko.com/ ※音が鳴ります
  ・「ハナミズキ」←生田斗真さん主演だけど向井理さんも良かった。
    http://www.hanamizuki-movie.com/index.html


 ◎ツイッターやってます!フォロワー2300人超えに感謝♪
  ⇒ shinorev : http://twitter.com/shinorev
  今までは目に、耳にしなかった情報が絶えず届いて超刺激的!
  実名アカウント同士の身のあるやりとりから仕事に直結!


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/
  メンバー登録はこちら↓
   http://www.corich.jp/stage/user_register.php
  携帯サイトもあります⇒ http://corich.jp/m/s


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆5 【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 このメルマガは、高野しのぶの演劇への情熱で書かれています。
 沢山の人に演劇に触れてもらいたい! ので、クチコミ・転送 大歓迎です♪

 ☆ご友人、お知り合いにどうぞこのメルマガをご紹介ください!
  【面白い演劇を紹介してるメルマガはコレ!】
   ⇒ http://archive.mag2.com/0000134861/index.html

 ☆もしこのメルマガを観てお芝居に行かれたら、劇場でのアンケート用紙に
  「高野しのぶのメルマガで知った」等、書いていただけると嬉しいです♪

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎東京および関東近郊の情報に限らせていただいております。
 ◎掲載内容には細心の注意を払っておりますが、
  間違いがあることもあります。情報は主催者URLでご確認ください。
 ◎お薦めを観に行って面白くなかったら・・・ごめんなさいっ。

 ◎私の好みはこちらです。
  → http://stage.corich.jp/my_troupe.php?member_id=57
  簡単なプロフィールはこちらです。
  → http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0111000000.html

 ◎購読・解除はこちらから簡単にできます。
  まぐまぐ → http://www.mag2.com/m/0000134861.html

////////////////////////////////////////////////////////////////

 メルマガ 『今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台』
 発行人:高野しのぶ
 しのぶの演劇レビュー:http://www.shinobu-review.jp/
 お問い合わせ:http://www.shinobu-review.jp/contact/

 このメールマガジンは、まぐまぐから配信されています。
 まぐまぐ:http://www.mag2.com/

 Copyright(C)2004-2011 MTR standard corporation. All rights reserved.
 許可無く転載することを禁じます。

////////////////////////////////////////////////////////////////

Posted by shinobu at 17:19 | TrackBack