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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2015年08月29日

【ワークショップ】東京芸術劇場「『池袋ウエストゲートパーク』ソング&ダンスワークショップ」11/11-26実施、11/27発表会※9/13〆切(郵送のみ)

 東京芸術劇場による「池袋ウエストゲートパーク」を将来的にフルサイズミュージカルとして作品化を目指すワークショップが実施されます。以下、KUNIOの公式ツイッターより。詳細はツイートのチラシ画像でご確認ください。

 ●東京芸術劇場「『池袋ウエストゲートパーク』ソング&ダンスワークショップ」
  演出:杉原邦生、振付:北尾亘、劇中歌作詞:柴幸男
  期間:2015年11/11-26@水天宮ピット(予定)
  発表会:2015年11/27@東京芸術劇場シンフォニースペース(予定)
  費用・出演料:交通費相当分程度を予定
  募集要項:18~30歳ぐらいまでの男性で歌と踊りの素養がある方。ジャンル、年数等不問。
  ※応募者多数の場合、書類選考、オーディションを行う可能性があります。

Posted by shinobu at 21:06 | TrackBack

2015年08月28日

KUNIO『KUNIO12「TATAMI」』08/22-30神奈川芸術劇場・大スタジオ

⇒CoRich舞台芸術!『KUNIO12「TATAMI」

出演:森下亮、武谷公雄、大石将弘、亀島一徳
脚本:柴幸男
演出・美術:杉原邦生
ドラマターグ:野村政之
舞台監督:大鹿展明、浜村修司
照明:魚森理恵
音響:齋藤学
宣伝美術:加藤賢策
宣伝写真:堀川高志
Web:栗坂朋樹、鈴木英惠
特設サイト製作:みみくり
演出助手:岩澤哲野
制作助手:安部祥子
制作:小林みほ、土屋和歌子
助成:公益財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金
提携:KAAT神奈川芸術劇場
企画・製作・主催:KUNIO
【発売日】2015/06/28
[全席指定席]
・前売
前半割(8/22-24)
一般:3,000円
学生:2,000円
・通常(8/26以降)
一般:3,800円
学生:3,000円
高校生以下:1,000円(KUNIO official websiteのみ予約受付)
・当日券
4,500円(すべて共通)
http://www.kaat.jp/d/kunio12

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:33 | TrackBack

【オーディション】アジア舞台芸術祭「アジア舞台芸術祭2015出演者募集(11月公演)」※09/01〆切(メールのみ)

 11月に東京芸術劇場シアターイーストで上演される「アジア舞台芸術祭2015」の出演者募集情報です。稽古期間期間は10月下旬から11月15日(日)までで、稽古場は水天宮ピット。オーディションの詳細はこちらでご確認ください。

 「アジア舞台芸術祭」の総合プロデューサーはSPACの宮城聰さん。今年で10年目を迎える企画です(F/T15の記者会見での宮城さんの発言より)。

 ●アジア舞台芸術祭2015 ⇒公式サイト
 ①国際共同クリエーション公演
 『黄金のごはん食堂』
  作・演出:ソ・ジヘ(韓国)
  公演期間:2015年11月13日(金)、14日(土)、15日(日)
  会場:東京芸術劇場シアターイースト

 ②国際共同制作ワークショップ
  アジアの演出家との約2週間のワークショップを通して約15分のオリジナル小作品を創作
  公演期間:2015年11月13日(金)、14日(土)
  会場:東京芸術劇場シアターイースト

 選考委員:
  宮城聰(①②)
  ソ・ジへ(①のみ)
  佐々木透 (②のみ)
 応募〆切:2015年9月1日(火)必着※メールのみ

Posted by shinobu at 11:05 | TrackBack

2015年08月26日

あうるすぽっと×fabien prioville dance company×An Creative 国際共同制作『SOMAプロジェクト』08/24-30あうるすぽっと

 ダンサー・振付家のファビアン・プリオヴィルさんが構成・演出される作品です。出演者はピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のダンサー3名と日本のアーティスト5名。詳しくは昨年11月に掲載したオーディション情報をご覧ください。

 ⇒CoRich舞台芸術!『SOMAプロジェクト

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより。
“ピナ・バウシュ出身のダンサー”と“日本のアーティスト”、二つの世界のコラボレーション
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団等で活躍したファビアン・プリオヴィル構成・演出のもと、同舞踊団出身者と、200名を超えるオーディションで選ばれた7名の日本人アーティストが、今夏、全く新たな世界・ジャンルを創り出します。ドイツ・東京で行われるクリエイションの期間中、ピナ出身のダンサーと日本人アーティストはペアを組み換えながら、お互いの自宅に滞在、生活を共にする経験を通して、作品創りを進めていきます。世界初演となる今回の公演、どうぞお見逃しなく!
 ≪ここまで≫

 国籍、性別、年齢、出自、職業などなど、全然違う人たちが集まって作る、しかも初めて知り合った外国人の家にホームステイしながら稽古をするという、チャレンジングで贅沢な企画だと思います。共同生活を経て心を開き合えたがゆえに可能になった振付があるように思いました。特に蘭妖子さんとパスカル・メリーギさんのアクロバティックなデュオは感動的でした。蘭さんを軽々と持ち上げるメリーギさん、メリーギさんに全てを任せてほぼ逆さづりの状態で真っ直ぐの姿勢を保つ蘭さん。人間はここまで許し合い、心身を開いて触れ合い、創作・発表することができるのだなと思いました。

 ここからネタバレします。

 出演者の体温を示すサーモグラフィーの映像を舞台奥の壁一面に映し出していました。一人ひとりの人間として登場していたのが、複数人で集まって肩を組んで塊になると、サーモグラフィーでは奇妙な物体として映ります。「SOMA=身体」というテーマにすぐに入って行けました。

 ソロのダンスは少々退屈で、一人ずつおしゃべりする時間は微笑ましいけれど、あまり必要性は感じなかったです。120cmはありそうな細長い蛍光灯5~6本を手持ちで移動させていく場面は印象に残っています。

出演:クレモンティーヌ・デリュイ、パスカル・メリーギ、トゥスネルダ・メルシー、蘭妖子、谷川清美、大窪晶、中澤陽、あゆ子
Musician/井ノ上孝浩、宇澤とも子
構成・演出:ファビアン・プリオヴィル 振付助手:瀬山亜津咲 通訳・演出助手:加治慶三 ドラマトゥルグ:マーク・ヴァーゲンバッハ 照明:杉本公亮 舞台監督:坂野早織 照明操作:鳥海咲 PA:西原尚 舞台監督助手:村西恵 三輪学 映像技術:浦島啓 制作助手:山崎萌子 撮影:樋口仁美 写真:野田祐一郎 舞台写真:池上直哉 映像収録:後藤輝之 宣伝美術:西英一 広報:室谷真紀 制作進行:ジルビア・ベルナー 受付運営:オフィス・REN プロデューサー:岸本匡史 アレクサンドラ・シュミット 企画製作:あうるすぽっと/fabien prioville dance company
主催:あうるすぽっと(公益財団法人としま未来文化財団)/豊島区/fabian prioville dance company/株式会社アンクリエイティブ
協力:Tanzhaus NRW Dusseldorf、東京ドイツ文化センター、アンスティチュ・フランセ東京
助成:平成27年度文化庁文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
※未就学児の入場はご遠慮いただきます。
発売日:2015年6月6日(土曜)
全席指定
○一般:4,500円
○高校生以下:1,000円(入場時、要学生証提示)
○豊島区民割引:4,000円
○障害者割引:3,000円(介助者1名まで)
http://www.owlspot.jp/performance/150824.html

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:16 | TrackBack

【ワークショップ】井上裕朗「actors' playground 4th, 5th(w/ director ver.)講師:薛珠麗』09/30-10/05、10/08-13実施※9/15〆切(メールのみ)

 俳優の井上裕朗さんが企画・運営されている俳優向けワークショップの情報です。井上さんご自身がナビゲーターとして進行するワークショップはこれまで3度(数え方によると4度)開催されており、4度目となる今回は、講師に翻訳家、演出家の薛珠麗さんを迎えられました。⇒過去の珠麗さんのワークショップ募集情報(←発表会を見学しまして、俳優を傷つけない場だと思いました)

 私は井上さんがナビゲートされた第1回目の発表会も拝見してまして、「主役は俳優」という理念を貫いているのが井上さんのワークショップの特徴だと思います。詳細は公式サイトでご確認ください。長文で丁寧に解説してくださっていて、過去に行ったワークショップの記録および参加者の感想も読めますので、ご興味のある方はどうぞご一読を。

 ※5thの情報を追加しました(2015/08/30)。

 ●『actors' playground 4th (w/ director ver.)』
 日程: 2015年9月30日(水)~10月5日(月)(計6日間)
 時間: 13:00~20:00 (延長の可能性あり)
 場所: 都内某スタジオ(山手線より西に電車で10分ほどのところ)
 参加費 (スタジオ代、その他諸経費含む) :
  (Aシーンスタディメンバー) 14000円
  (Bサポートメンバー) 10000円
  応募締切:9/15(火)(多少前後するかもしれません)

 ●『actors' playground 5th (w/ director ver.)』
 日程: 2015年10月8日(木)~10月13日(火)(計6日間)
 時間: 13:00~20:00 (延長の可能性あり)
 場所: 都内某スタジオ(山手線より西に電車で10分ほどのところ)
 参加費 (スタジオ代、その他諸経費含む) :
  (Aシーンスタディメンバー) 14000円
  (Bサポートメンバー) 10000円
  応募締切:9/15(火)(多少前後するかもしれません)

Posted by shinobu at 18:01 | TrackBack

2015年08月25日

Mrs.fictions『15 Minutes Made Volume13』08/19-25王子小劇場

 Mrs.fictionsが主催、出場する小劇場劇団の短編ショーケース。13回も続いてるんですね。Volume13のテーマは「晩夏の15分」。上演時間は約2時間15分(途中休憩10分を含む)。

⇒CoRich舞台芸術!『15 Minutes Made Volume13

 以下、ネタバレします。

【1】タイタニックゴジラ「ベンチ」
作・演出:高木健
出演:岡本唯(時々自動)、小野寺ずる(ロ字ック)、木村圭介、堀田創(ECHOES)、吉田壮辰 / 山田一彰、高木健(以上、タイタニックゴジラ)

 高校野球部。ベンチ入りを賭けて3年生の2人が言い争う。
 これは…たぶん脚本が不本意な出来だったんじゃないかしら。コントとしてもうまく成立していなかった印象。


【2】アナログスイッチ「停電の夜に魔が差して」
作・演出:佐藤慎哉
出演:藤木陽一、木幡雄太、秋本雄基、廣野喬介、雨宮沙月(以上アナログスイッチ)、 佐々木紬

 空き巣があるアパートの一室に入り、うまく現金を見つけて去ろうとするが、部屋の住人たちが帰ってきてしまう。やがて停電になり…。
 停電の場面で明転し、明かりが点くと暗転するというアイデアが良かった。伏線もうまく回収。空き巣が外国人だったと最後にわかるのもいい。


【3】DULL-COLORED POP「全肯定少女ゆめあ」
作・演出:谷賢一
出演:東谷英人、大原研二、塚越健一、中村梨那、堀奈津美、百花亜希(以上、DULL-COLORED POP)、一色洋平、近藤崇之、楡井華津稀、深沢未来、渡邊りょう(悪い芝居)

 不幸な境遇の女子小学生が、敵国の砲弾やダメな大人たちに襲われるが、夢見る力で世界を明るくする。
 前作「停電の夜に~」の美術をそのまま生かしたスムーズな幕開けがいい。観客を一気に作品世界へと連れて行ってくれた。
 演劇ならではの想像力を喚起する仕掛けによって、醜悪な世界が生きる価値があるものへと変貌する瞬間があった。「それでも人生は楽しい」と示す意志に感動した。
 終演後にロビーで上演台本(500円)を購入。


≪休憩10分≫

【4】Straw & Berry「ブルーベリー」
作・演出:河西裕介
出演:岩崎緑、村木雄、佐賀モトキ、上田祐揮

 幼なじみの男女4人が久しぶりに再会した飲み会。実は女の子の1人が自分を虐待する夫を殺害してしまっており、彼女のことをずっと好きだった男の子が開催したものだった。
 “心優しいポツドール”的な作風かしら。


【5】ポップンマッシュルームチキン野郎「近すぎて遠い」
作・演出:吹原幸太
出演:野口オリジナル、小岩崎小恵、横尾下下、サイショモンドダスト★、加藤慎吾、増田赤カブト(以上、ポップンマッシュルームチキン野郎)

 オカマのママが経営する“変態”の客が集まるスナック。男性の精神科医も常連で、彼は多重人格の患者に恋をしていた。
 下品なネタのコントからサスペンスへ。
 本編とは関係ないけど、半裸のマッチョな男性の写真の首の上に、安倍首相の顔写真を載せて、その右横に「FUCK ME」という吹き出しの札あり。やるなぁ(笑)。


【6】Mrs.fictions「ミセスフィクションズの祭りのあと」
作・演出:中嶋康太
出演:岡野康弘(Mrs.fictions)、浅利ねこ、小見美幸(青年座映画放送)、佑木つぐみ<火遊び>

 オカマ(?)のママが経営するガールズバー。4日前に売上を持ち逃げした女の子が戻ってきたが、一緒に逃げた客引きの男は、中国人ギャングにつかまって山の中で墓穴を掘らされていた。
 切なさを誘う設定にクスっと笑えるネタが挟まれている。


出演:アナログスイッチ タイタニックゴジラ Straw & Berry ポップンマッシュルームチキン野郎 DULL-COLORED POP Mrs.fictions
照明:南香織/若原靖(LICHT-ER)
 音響:田中亮大
 舞台監督:吉成生子
 総合演出:Mrs.fictions
 舞台美術:坂本遼
 宣伝美術:藤尾姦太郎(犬と串)
 宣伝写真:岡野温子
 フライヤーモデル:中村梨那(DULL-COLORED POP)
 映像:篠原雄介
 制作・主催:Mrs. fictions
 協力:王子小劇場
【発売日】2015/06/21
前売2,500円 当日3,000円 高校生以下割引(枚数限定・要学生証)1,000円
http://www.mrsfictions.com/nextstage_vol13.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 18:00 | TrackBack

2015年08月19日

ホリプロ『100万回生きたねこ』08/15-30東京芸術劇場プレイハウス

 2013年の初演は森山未來さんと満島ひかりさんが主演で、読売演劇大賞の優秀作品賞、優秀演出家賞を受賞。満島さんは杉村春子賞と優秀女優賞を受賞されました。

 再演の主演は成河さんと深田恭子さん。成河さんはオーディションで大役を勝ち取ったそうです。

 上演時間は失念。休憩は20分ありました。2時間30分超えだったかなぁ…すみません、信憑性なしです。レビューは記録のみ。2017/08/30にアップしました。

≪作品紹介≫ 公式サイトより
世界中で愛され続けるロングセラー絵本「100万回生きたねこ」を、イスラエルの演出家インバル・ピント&アブシャロム・ポラックの手で、ミュージカル化した本作は、“舞台で絵本をめくっている感覚”、“まさに飛び出す絵本”とお客様から愛される作品となりました。
2015年8月、新キャストを迎えて、更に昇華した作品を皆さまにお届けできるようにカンパニー一同精進してまいります。
是非、ご期待下さい!
≪ここまで≫

"THE CAT That lived a million times"
≪東京、石川、大阪≫
【キャスト】成河 深田恭子 / 近藤芳正 田口浩正 石井正則 / 銀粉蝶 藤木孝 江戸川萬時 加賀谷一肇 鈴木 竜 川合ロン 皆川まゆむ 清家悠圭 鈴木美奈子 山口真美 西山友貴
【バンド】トウヤマタケオ / 中村大史 / 権頭真由 / BUN Imai
原作:佐野洋子(「100万回生きたねこ」講談社刊) / 演出・振付・美術:インバル・ピント、アブシャロム・ポラック / 脚本:糸井幸之介、戌井昭人、中屋敷法仁(50音順)
音楽:ロケット・マツ、阿部海太郎 / 歌詞:友部正人 / 音楽監督:阿部海太郎
照明:小川幾雄 音響:松本哲志 ヘアメイク:宮内宏明 稽古ピアノ:中條純子
振付補:皆川まゆむ 演出助手:西祐子 舞台監督:足立充章
東京芸術劇場 芸術監督:野田秀樹
主催:TBS、ホリプロ
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:オフィス・ジロチョー、講談社 企画制作:ホリプロ
S席 10,800円 サイドシート 8,500円
http://hpot.jp/stage/100neko

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Posted by shinobu at 22:58 | TrackBack

2015年08月18日

【ワークショップ・オーディション】趣向「2016年1月KAAT公演『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』出演者募集」09/09-13実施※08/30〆切(メールのみ)

 劇作家のオノマリコさんが主宰する趣向は、神奈川を拠点に活動するユニットです。“マグカル・シアター in KAAT”に選出され、2016年1月にKAAT神奈川芸術劇場・大スタジオで新作公演を行うことになりました。その公演の出演者を募集しています。詳細は公式サイトでご確認ください。

 私は、オノマリコさんの作品は、再演を含めて4作品を拝見していると思います(過去レビュー⇒)。今回の演出は桐山知也さん(プロフィール⇒)。年齢は18歳~60歳と幅広く、経験不問ですので、ご興味のある方はどうぞ。題材は「POLYAMORY(ポリアモリー)=複数愛の生きかたをする人々」です。

 ●マグカル・シアター in KAAT
  趣向『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』
  日程:2016年1月21日(木)~24日(日)
  会場:KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ
  戯曲:オノマリコ/演出:桐山知也/監修:深海菊絵

 ・オーディション
  【募集人数】18歳~60歳の俳優。5名程。
  【参加費】・1000円(二次オーディションのみ)
  <一次オーディション:書類>
  <二次オーディション:ワークショップ形式>
  会場:KAAT 神奈川芸術劇場内スタジオ(予定)
  講師:桐山知也(今公演の演出家)
   A:9月9日(水) 11:00~14:00
   B:9月9日(水) 16:00~19:00
   C:9月12日(土) 11:00~14:00
   D:9月12日(土) 16:00~19:00
   E:9月13日(日) 11:00~14:00
   F:9月13日(日) 16:00~19:00
   ※上記日程のどれか一回の参加
  応募〆切:8月30日(日) 23:59必着(メールのみ)

Posted by shinobu at 11:52 | TrackBack

2015年08月16日

新国立劇場演劇研修所『朗読劇 少年口伝隊一九四五』08/14-16新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇研修所の9期生と修了生3人が出演する『朗読劇 少年口伝隊一九四五』の千秋楽を拝見しました。今年は8月2日の沖縄公演の後、終戦記念日を挟む3日間の上演で、連日満席。上演時間は約1時間5分。⇒舞台写真 ⇒昨年のレビュー ⇒挿絵入りの本

 9期生は今年6月に韓国に滞在して韓国国立劇団と9日間の交流をされていました(公式facebookページ⇒1011121314151617181920)。一般向けにはこの公演が初お目見えです。場内案内をする下級生(10期生、11期生)の姿も多く、研修所全体で1つの公演を支えている印象を強く受けました。
 チラシをコラージュした今年のポスター↓は宇宙に浮かぶ地球のようですね!⇒去年

20150816_kudentai_poster.jpg

 ⇒CoRich舞台芸術!『朗読劇 少年口伝隊一九四五

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
昭和20年8月6日、一発の原子爆弾が広島の上空で炸裂した。
一瞬にして広島は壊滅。このときから、漢字の広島は、カタカナのヒロシマになった。
かろうじて生き延びた英彦・正夫・勝利の三人の少年は、やはり運よく助かった花江の口利きで中國新聞社に口伝隊として雇われる。
新聞社も原爆で何もかも失ったため、ニュースは口頭で伝えるほかなかったからだ。
三人の少年は、人々にニュースを伝えながら、大人たちの身勝手な論理とこの世界の矛盾に気づいていく。
やがて敗戦.....。
そこへ戦後最大級の台風がヒロシマを襲う。
 ≪ここまで≫

 昨年の8期生版はホラー色が強い印象でしたが、今年は声色を含む役作りが緻密で、地の文を読む時との違いが明快。イスから立ったり、座ったりする動作もビシっと揃っていて、メリハリが効いているのが特徴かなと思いました。『少年口伝隊一九四五』は毎年新しいです。もう10回以上は観てるのに、必ずショックを受けて涙してしまいます。劇場内の観客の集中度が高いし、今年は終演後にロビーに長く居て、展示物を眺めたり、話し合ったりしている方が多かったですね。

~~~以下、勝手ながらパンフレットに掲載されていた演出の栗山民也さんの言葉を引用します。~~~

 「戦争中、私は、殺したくないという希望によって生きた。同時に、殺す役にあたる人に敵意をもつことはなかった。殺し殺される場にともにおかれたものとして共同性の感情をもった。敵味方の区別なく、戦死者に対して脱帽する姿勢が敗戦によってたたれることなく、つづいている。」

 なにか心に刺さるものに出会うたび、記憶に残ったものをノートに書き写す習慣があって、これは、ずっと愛読してきたリベラリスト鶴見俊輔さんの言葉だ。その鶴見さんが、この夏、逝ってしまわれた。
 そんないくつもの大事な言葉を支えにして、今年も朗読劇『少年口伝隊一九四五』と向き合う。戦後七〇年というが、その七〇年前を出発点として、わたしたちはどれだけ考え、どれだけ前へと賢く進むことが出来たといえるのだろうか。
 井上ひさしさんの時代と記憶を綴った一つひとつの焼けるような言葉を、今、強く噛み締めながら、現代へと口伝していく必要を感じる。(栗山民也)

~~~引用終わり~~~

 9期生の方々は演じる役について深く掘り下げ、考え抜いて演じられていたように思いました。声が大きくて、意志の力も強く、太い存在感があります。ただ、相手役との交流は少ない目で、周囲に対して意識があまり開ききってない気はしました。

 ところで、9期生は男性が3人しかいないんですね!(驚き) 物語のメインである3人の少年のうちの2人と、哲学じいたんを演じてらっしゃいました。残り1人の少年(正夫役)は修了生の永澤洋さん(第8期修了)。修了生は合計3人出演されていて、坂川慶成さん(第8期修了)がラジオの声をコミカルに仕上げられていて感心しました。手榴弾を持っていた日本兵などを演じた峰﨑亮介さん(第7期修了)も含め、やはり修了生はのびやかでうまいです。空間全体に対して柔らかさを保ち、一つひとつの言葉を焦らずに届けてくださいました。

 折り込みチラシの束には研修生、修了生がこれから出演される公演のチラシが挟まれていました。たぶんこれまでで一番多いんじゃないかしら。2005年の開所から10年が経ち、修了生の人数が100人を超えて、いよいよ演劇界におけるひとつのグループとしての認知度も高まってきている気がします。

20150816_flyers.jpg

 研修生のツイッター↓より。各地のメディアに取り上げられています。


≪沖縄、東京≫
【出演(9期生)】花江さん:加茂智里、宇田川はるか、岡崎さつき、髙橋美帆、竹内香織、八幡みゆき、勝利:清水優譲、哲学じいたん:村岡哲至、英彦:草彅智文、正夫:永澤洋(第8期修了)、手榴弾を持っていた日本兵:峰﨑亮介(第7期修了)、ラジオの声など:坂川慶成(第8期修了)
【作】井上ひさし【演出】栗山民也【演出補】田中麻衣子【ギター】宮下祥子【音楽監督】後藤浩明【模型作製】尼川ゆら【照明】服部基【衣裳】中村洋一【音響】秦大介【映像】井形伸一【方言指導】大原穣子【ヘアメイク】前田節子【演出助手】泉千恵(6期修了)【舞台監督】米倉幸雄 舞台監督助手:岩男海史(10期生)、角田萌果(10期生) 制作助手:金指諒子 【研修所長】栗山民也【制作】新国立劇場
【発売日】2015年7月9日(木) 一般 A席2,160円 B席1,620円 学生料金:チケット料金の半額
就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150610_006816.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2015年08月12日

【オーディション】ワタナベエンターテインメント「『ブロードウェイミュージカル「アップル・ツリー」(演出:城田 優)』出演者募集」※09/04〆切(郵送のみ)

 俳優の城田優さんが来年、ミュージカルの演出を手掛けることが発表されました。出演者の一部についてオーディションが開催されます。詳細は公式サイトでご確認ください。歌唱サンプル(曲目自由)の提出必須。
 小劇場ミュージカルとは贅沢ですね。我こそはと思う俳優さん、ぜひ。

 ●ブロードウェイミュージカル『THE APPLE TREE』
  期間:2016年5月28日(土)~6月7日(火)
  会場:赤坂RED/THEATER
  脚本:ジェリー・ボック&シェルダン・ハーニック、ジェローム・クーパースミス
  作詞:シェルダン・ハーニック
  作曲:ジェリー・ボック
  日本語脚本:青井陽治
  演出:城田優
  企画製作:ワタナベエンターテインメント

 ・オーディション
  応募資格:18歳~40歳までの男女。歌唱・演技力に自信のある方。舞台経験・プロ・アマは問いません。
  応募締切:2015年9月4日(金)当日必着(郵送のみ)

Posted by shinobu at 15:33 | TrackBack

2015年08月10日

【写真レポート】フェスティバル/トーキョー15「記者会見&トークイベント」07/28東京芸術劇場シンフォニースペース

 今回で8回目を迎えるフェスティバル/トーキョー、通称「F/T15(エフティー・ジュウゴ)」の記者会見とトークイベントに伺いました。
 これまでのF/T記者発表エントリー⇒、(7回目は出席できず)

 複数人のディレクターが舵を取るディレクターズコミッティという体制になって、2度目のフェスティバル/トーキョーです。主催プログラムは12演目・3企画、連携プログラムは13演目、規模は例年同様に約3億円とのこと。アジア舞台芸術祭も同時開催されます。

 記者会見では登壇されたアーティストの作品について紹介がありました。他の作品については公式サイトでご確認ください。8月末に詳細が公開されます。

【写真↓左より敬称略:市村作知雄、安野太郎、渡邊未帆、アンジェリカ・リデル、宮城聰、多田淳之介、山岸清之進】
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 ●フェスティバル/トーキョー(F/T15) ⇒公式サイト
  期間:2015年10月31日(土)~12月6日(日)の37日間
  会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎、アサヒ・アートスクエア、彩の国さいたま芸術劇場、池袋西口公園、豊島区旧第十中学校、ほか。
  チケット一般発売開始:9月27日(日)10:00~
  ※先行割引チケット発売期間:9月23日(水・祝)10:00~9月26日(土)19:00まで
   一般チケットの30%オフ!(『犀』は対象外)

 ―進行を務めます、ディレクターズコミッティ副代表の小島寛大です。まずはディレクターズコミッティ代表の市村作知雄より今年のコンセプト等についてご説明いたします。

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市村作知雄さん

 市村:去年、ディレクターズコミッティを立ち上げました。去年は立ち上げたところだったので、ほとんどの演目は私が決めていたんですけれど、今年はディレクターズコミッティという形が機能し始めて、複数のディレクターのもとでやる状態にほぼ近づいております。何年か継続してきてディレクター制の長所も欠点もわかりました。そこで考えをまとめ、次のステップへ行くための段階にしたいと思っています。その意味も含めてのディレクターズコミッティ、すなわちディレクター複数制です。

 今年のテーマは「融解する境界」。去年が「境界線上で遊ぶ」でしたから、境界シリーズで継続性を保っていますが、今年は何を最も変えたかというと、デザインの部分を大幅に変えました。フェスティバル/トーキョーでは重くて強い課題のものを、軽く、明るくやりたい。今ここにいらっしゃる氏家啓雄さんにディレクターとして今年から参加していただいて、さまざまで、カラフルで、不思議な模様を使う形にしました。

 コンセプトにはいくつかの大きなものがあります。「融解する境界」とは色んな境界線が消えていき、アートとアートじゃないものの境界線も消えていくということ。プレスリリースには「アーティストと言おうと、アクティビストと言おうと、社会を見つめ、地域を掘り下げることから世界に広がる創造的なことを展開する」と書きました。アートの境界すら消えていくだろうという意味です。一方で、去年、ヨーロッパの主要なプライム・ミニスターが一斉に「多様性は失敗に終わった」と記者会見をしました。当然その多様性を意識していまして、多様性を考えることが大きなテーマになっています。「多様性は失敗だった」と言いますが、そう簡単に失敗させるな、と言いたい。ただ同時に、欠陥があるのも事実です。多様性が対立をどうやって解決できるのか、その方法が見えない。多様性の中に対立をいかに含ませるのか。そういう厳しい作品が出来ていけばいいと思っています。

 今年も主要な視線として、アジアにものすごく焦点を当てています。去年は韓国、今年はミャンマー、そして来年はマレーシア、再来年は中国と、既に進めて調整に入っております。去年はまだ「アジアについてやりたい」というぐらいにしか深まってなかったんですけど、さすがにもっと深めないとまずいと思いまして。アジアについて語る時、自分の立場を国家や社会の代表みたいなものに移し替えることが、人間には、できていきます。でも、アートにかんしてはそれをやるな、自分の立場を移し替えないで語れ、と言いたい。それに最も対応してくれるのが、岡田利規さんによる日韓共同製作の『God Bless Baseball』だと思うんですね。おそらく、自分を国という立場に移し替えないで、アーティストという立場にいることをちゃんと守って語ることは、アジアについて語る場合、非常に難しいことなんです。日本人がどういう立場でアジアを語るのか。アジアと一緒に創作することで問われることになると思います。やはりアジアの中で日本は非常に特殊な経緯を持っている国であり、その特性において、自分の立場を何らかの形に移し替えていくことが、常に起きるんです。アートがプロパガンダにならないための唯一の方法が、自分の立場を移し替えないことではないかと僕は思っています。

 境界シリーズなので、ほとんどの部分は去年から引き継いでいます。去年のテーマはかなり長い射程を持っていると思っているので、すぐに変わるわけではなく、ちょっとずつ変えていこうと思っております。もうひとつの重要なテーマは東北の大震災と福島の原発事故です。今年も大きなテーマにしております。東日本大震災に対する僕の考えは、「震災をどう語るか」というところからアプローチしていません。「震災をどうとらえるのか」ではなくて、「震災を経験した中から生まれたもの」を取り上げたい。震災は非常に厳しい状況です。そういう厳しい状況に置かれると、人間は自分の限界を超えていくしかない。自分の限界を超えていく体験をしたところから生まれる作品は、相当すごいと思っています。昨年のプログラムでは『もしイタ』。『プロジェクトFUKUSHIMA!』も同じだと考えています。『プロジェクトFUKUSHIMA!』がなぜ素晴らしいのか。「ああ、あの方法を思いついたのか!」「あの方法を思いつけたのは、震災のおかげでしょう」と思っています。今年はもう1つ、飴屋法水さんが作った『ブルーシート』もやります。これも「震災をどうとらえるか」ではなくて、「震災を経験することで人間が変わったんだ」というところから生まれたものです。

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F/T15テーマ

 こんなことを言うのはなんなんですけれど、先日、日本の首相が東北を訪問して仮設住宅の老人たちと会って、「(ご老人の)笑顔が忘れられない」とひとこと言ったということに、僕はさすがにショックを受けたんです。「仮設住宅の老人の笑顔が忘れられない」って、ちょっと、どうなのか。僕は「4年半も経ってなぜまだ仮設住宅があるんだ!(怒り)」と、かなり強い印象を受けました。そうと考えると、やはりそこから生まれたものについて、語り継いでいかなければいけないのかな、と。この方向性でもとらえていくべきかなと少し考えが変わりまして、それは来年以降にあらわれてくると思います。

 アジアのもの、震災のものが中心になって組まれていますが、ヨーロッパのものについては作品本位で選んでいます。作品のインパクト、良し悪し、素晴らしさで選んでいるということです。もちろんフェスティバル・プログラムは「いい作品」という1つの価値で選べるものではありません。違った選び方があるからフェスティバルが成立している。いいものだけをやるのでは成立しないんです。1つひとつのテーマを考えながら、良し悪し以外の別のラインもあるということを示していこうと思います。

 主催は12作品ですが、シンポジウムやサプライズ(隠し玉)を準備中です。東ヨーロッパのポーランドのものをやりたいと思っています。ポーランドといえば日本ではカントールがよく紹介されていますが、どちらかというとグロトフスキーを特集して組んでいきたい。アジアと同時に東ヨーロッパのものを、今年から始めて続けていきたいと思っています。東ヨーロッパは社会主義圏が壊れて、簡単に言うと、西側に負けていくわけですけれど、勝った方からよりも、負けていった方から、それを受け止めていく方から、いい作品が出てくる。そろそろ東ヨーロッパでいい作品が生まれてきているので、紹介していけたらと思っています。

 短い時間ですので残念ながら全作品のご紹介はできません。先ほど申しましたようにディレクターズコミッティは機能し始めました。1つひとつの作品についての説明がしっかりプレスリリースに書かれているので、ぜひお読みいただければと思います。
 最後にひとつ。我々がプロデュースする『ゾンビオペラ「死の舞踏」』については、始めからフェスティバルが一緒になって立ち上げていってます。一番わけのわからないもので、どういう作品になるのか全くわかりません。これが一番楽しみであり、怖いものでもあります(笑)。

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山岸清之進さん

 ―「プロジェクトFUKUSHIMA!」は2011年、東日本大震災をきっかけにスタートしたプロジェクトで、全国に大きな広がりを見せております。山岸清之進さんは今年から代表に就任されました。5年目となる今年のご活動、2年続けてフェスティバル/トーキョーに参加することについて、ひとことお願いできればと思います。

 山岸:「プロジェクトFUKUSHIMA!」は大友良英さん、遠藤ミチロウさん、和合亮一さんという3人の代表によって、震災後すぐに立ち上がったプロジェクトです。私自身も福島出身で、活動当初から立ち上げに関わっておりました。最初は野外音楽フェスとして始まり、3年目に福島で盆踊りをしたところから、盆踊りが私たちの活動の中心になっていきました。日本の福島以外の場所からも声をかけていただくようになりまして、これまで愛知トリエンナーレや札幌国際芸術祭に呼んでいただいたり、多治見の小さな商店街の中でもやったりしました。去年のフェスティバル/トーキョーで池袋の西口公園でも盆踊りをやりました。5年目に入り、8月15日の『フェスティバルFUKUSHIMA!』でも盆踊りをやる予定で、今、準備を進めております。

 活動の中心は8月15日に行う『フェスティバルFUKUSHIMA!』です。最初の年の野外音楽フェスは、放射能の汚染具合をどう判断していいのかわからないまま、専門家の指示に従って、線量計を持って、なんとか開催できる道はないかとやっていく中で、私たちが福島大風呂敷と呼んでいる大きなパッチワークの布が生まれました。あれがプロジェクトのヴィジュアル・アイコンのようなものになりました。会場に敷き詰めることで放射線量が軽減されるわけではないんですけれども、放射性物質が地面から靴の裏に付いたり、拡散したりしないので、被爆を避けられる。そういった意味で最初は作ったんですが、いつの間にか池袋、愛知、札幌にも敷かれるようになった。池袋と札幌は去年、今年と2年連続でやることになってまして、大風呂敷を、沢山のボランティア・スタッフもかかわりながら作っていくのが特に面白いです。先ほど多様性という言葉が出ましたけれども、そのプロセスでは多様な立場の人間が集まって、布も全国から集まるんです。池袋の場合はにしすがも創造舎が風呂敷工場になっています。福島だと大友さんのご実家が会場です。

 その大風呂敷が今回も池袋に敷かれます。演奏は生演奏で、大友良英スペシャルビッグバンドや、盆踊りの伴奏をする盆バンドも登場する予定です。遠藤ミチロウも歌います。今年もまたこの熱狂を、お盆をはるかに過ぎた11月に体験していただけると思います。我々スタッフも一緒になって踊るのを楽しみにしているので、ぜひ記者の皆さんも一緒に踊っていただけたらと思っています。

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宮城聰さん

 ―宮城聰さんには、シェイクスピアの戯曲を野田秀樹さんが潤色された『真夏の夜の夢』を上演していただきます。ラインナップ中、もっとも幅広いお客様に楽しんでいただける、そういう魅力を持った作品ではないかと思っています。静岡ではこの作品の上演中に中高生鑑賞事業も行われました。

 宮城:『真夏の夜の夢』は静岡で2か月ぐらい、中高生を招待して見せていました。人間は100年ぐらいしか生きないから、大変なことが起こると「これは人類が初めて直面した危機じゃないか」とか「こんなことは歴史上誰も経験してないんじゃないか」とか、どうしても考えちゃうんですけれど、しかしそう考えたところで解決策を思いつくわけじゃないですよね。なのでやっぱり「似たような経験をかつて人類はしていないだろうか」と過去から学ぶこと。解決までいかないにしても、何とか持ちこたえる、こらえる知恵のようなものは、過去に似たような経験をした人たちから、学んでくるしかないのかなと僕は思っています。そのために芸術家になる側面があると思っているんです。

 つまり芸術というのはこれまでの人類が危機に立ち向かった時、あるいは危機に耐え忍んだ時に生まれてきた、そういう知恵の集積じゃないかなと思っているんですね。ただ、色んな芸術の中で演劇は一番、歴史性というのを踏まえづらいというか、目の当たりにしづらい芸術です。たとえば書物や絵画であればかなり古いものを見ることができるけれど、演劇は生でしか観られないので、100年前の芝居を今観ようと思っても観られない。でも一方で、演劇ほど、その長い歴史を通じてバトンが受け渡されてきた芸術もない、とも言えるんですね。2500年前に書かれたギリシャ悲劇が今日なお、世界中の劇場で上演されてますから。

 どういうことが起こってるかといえば、「本歌取り」とか「ないまぜ」とかいう手法が用いられながら、バトンが受け渡されていくんです。野田さんの『真夏の夜の夢』もまさにそういうものです。「本歌取り」と「ないまぜ」によって、シェイクスピアが今日の芝居に生まれ変わっている。日本の演劇で言えば能の『安宅(あたか)』が歌舞伎の『勧進帳』になってる。近松門左衛門が書いた『冥途の飛脚』は非常にシンプルだったのが、その後の『恋飛脚大和往来』になると、相当複雑な芝居になっている。そういうことが起こっていますね。全く同じことで、『真夏の夜の夢』の前半は舞台を日本に置き換えた形でスタートするんですが、後半ではなんとメフィストフェレスが登場します。まさに「ないまぜ」ですね。

 やがてメフィストフェレスはパックのセリフを奪ってしまいます。メフィストフェレスは世界に対して恨みを持っている人間。世界に対して呪詛の言葉を一手に引き受けている存在として出てくるんだけど、僕が思うところ、これはまさに野田秀樹さん、あるいは劇作家そのもの。世界を恨む。でもなぜ恨むのか。それは自分を阻害した、自分を仲間に入れてくれなかった世界に対して、恨んでいる。だからメフィストフェレスこそが最も強く、世界とつながりたいと思っている存在なんですね。「劇作家ほど世界を恨みつつ、世界とつながりたいと思っている存在はいない」という話になっていくんです。こういう風に、現代の人間の孤独は、実は古代から続いているということが分かる。これが演劇のヒーリング効果なのではないか。孤独に直面している今の若い人たちに、演劇を観ることによって「こんなに昔からみんな同じことを悩んでたんだ」という風に感じてもらえれば。そして「僕は1人じゃないんだ。いや、僕は1人だけど、1人なのは僕1人じゃないんだ」と思ってもらう。そういう芝居だと考えています。

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安野太郎さん

 ―『ゾンビオペラ「死の舞踏」』は、先ほど市村が、今回のフェスティバルトーキョーで唯一のプロデュース作品とご紹介いたしました、安野太郎さん、渡邊未帆さん、危口統之さんという3人の方々のコラボレーションです。安野さんの自動演奏楽器によるゾンビ音楽をフィーチャーしたオペラということで、まさに今、創作の真っ最中です。安野さん、渡邊さんから今考えていらっしゃること、どんな作品を生み出そうとされているのかを、お話しください。

 安野:ゾンビと聞くと映画とかに出てくる、あの気持ち悪いゾンビを期待してしまうかもしれないですが、僕は僕自身の手で作ったロボットをゾンビと呼んでいて、それが演奏する音楽をゾンビ音楽と呼んでいます。『ゾンビオペラ「死の舞踏」』はゾンビ音楽によるオペラです。ゾンビやロボットによる表現というのは、昔から常に、人間や人間の社会を映し出す鏡として存在してきました。過去の巨匠たちが作ってきたゾンビものやロボットものがそうです。その点では、僕たちが発表しようとしている作品も例外ではないと思います。芸術そのものにも、我々や我々の社会を違う視点から見つめるという働きがあると思ってます。その1点において、『ゾンビオペラ「死の舞踏」』は、芸術や表現といわれるものの王道に忠実なものになると思います。今、渡邊さんと危口さんと3人で本当に話し合いながら進めていまして、ゾンビと呼ばれるロボットが奏でる奇怪な音楽が、人間や社会の一体何を映し出しているんだろうと、必死に耳を傾けて、それをどのように舞台に乗せていこうかと、試行錯誤の毎日です。

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渡邊未帆さん

 渡邊:安野さんからお話があったように、ゾンビオペラというのは、安野さんの自作楽器によるオペラです。オペラは西洋音楽史において何百年も連綿と続いてきて、発展してきた歴史があります。その中でどのようにオペラをとらえようかと考えた時、やはり時代、場所、状況による色々な条件づけの中で、その時の問題の解決をそれぞれに見出そうとする総合芸術が、オペラなのだと私は考えております。大きな主題としているのはテクノロジーと人間の関係性だと思います。機械を制御する人間と、人間による制御が不可能な機械、機械に制御されてしまう人間、そういったテクノロジーと人間の境界線。そのあたりについて3人で色々な意見を交わしています。『死の舞踏』というタイトルは、中世の時代に描かれて、いろいろ繰り返し語られてきた世界の崩壊の物語から来ています。今、ここに生きている私たちの表現として、このゾンビオペラがどのように描かれるか。そこに期待していただければと思います。

 ―多田淳之介さんは2013年にソン・ギウンさんと発表した『カルメギ 가모메』が、韓国で東亜演劇賞という非常に大きな賞を受賞されました。受賞が日本人初ということも大きな話題になりました。今回上演される『颱風奇譚 태풍기담』も多田さんとソン・ギウンさんが再びタッグを組む新作となります。多田さんはこれまでにも数々のシェイクスピア作品に取り組んでこられました。『テンペスト』を題材にした背景や、今回もまた日本と韓国との共同製作になりますので、今、どういう形で進んでいるのかをお聞かせください。

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多田淳之介さん

 多田:ソン・ギウンさんとのご縁は古く、僕自身は2008年から韓国で活動を始めて、もう7年になります。ギウンさんの劇団と僕の劇団との共同製作は毎年行ってまして、2013年に韓国のドゥサン・アートセンターのプロデュースで作った『カルメギ 가모메』で賞をいただきました。今回の『颱風奇譚 태풍기담』は、僕が芸術監督をしている富士見市民文化会館キラリ☆ふじみという、埼玉県富士見市のとても小さな市の劇場と、韓国のソウル市内にある南山アートセンター、そして安山文化芸術の殿堂との3館で始めたプロデュース公演で、そこに東京都も入って上演されることになります。韓国の劇場と日本の地域の劇場で活動している僕個人としましては、劇場同士で作品を作ることは悲願でしたので、今回実現したことを嬉しく思っています。

 南山アートセンターはソウルにありますが、安山文化芸術の殿堂がある安山市は、日本で言えば富士見市ぐらいの距離感覚です。ちょっと特別なのは、去年4月16日にセウォル号沈没事故があり、その船に乗っていた生徒たちの学校、ダンウォン高校がある市なんですね。そこでも僕は色々活動をしていまして、そういう特別な意味のある場所なので、個人的にも楽しみです。

 『カルメギ 가모메』はチェーホフの『かもめ』をベースに翻案し、舞台を日帝朝鮮に置き換えました。『颱風奇譚 태풍기담』もシェイクスピアの『テンペスト』が題材で、『カルメギ 가모메』は1930年代だったんですが、今回は1920年代を背景にして作ります。『テンペスト』なので島の話になります。数日前に第一稿が上がってきたところなので、まだこれから色々変わると思いますが、日韓で島の話をすると、結構…やっかいなことも出てくるんですけど…。最初は『ロミオとジュリエット』をやるという案もあったんです。日韓でモンタギュー家とキャピュレット家という風に、わかりやすくやろうと。以前に僕がソウルで作った『ロミオとジュリエット』がけっこう評判が良かったので、またちょっと新しく作ろうかと。でも、『ロミオとジュリエット』はまずいという話になったんですね。なんでだろうと僕は思ったんですが、ギウンさんと話をしたら「ロミオとジュリエットの仲が悪い原因がわからない。なぜ仲が悪いのかが描かれていない。それは韓国ではちょっとまずいかもしれない」と。平等に仲が悪いとダメみたいです。

 『カルメギ 가모메』もそうだったんですが、外国の古典戯曲を自分たちにどう引きつけるかに興味があります。シェイクスピアのお話をいかに私たちのお話にできるかがポイントだと思っています。そこを楽しみにしていただければと思います。

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アンジェリカ・リデルさん

 ―最後はアンジェリカ・リデルさんです。現在東京で6日間のワークショップを実施していただいており、記者会見へのご出席も叶いました。『地上に広がる大空(ウェンディ・シンドローム)』は2013年のウィーン芸術週間のオープニング作品として上演され、非常に多くの反響を集めました。この舞台には「ピーターパン」の少女ウェンディーが登場し、2011年にノルウェーのウトヤ島で起きた銃乱射事件(69人の10代の若者が殺された)の後、彼女は上海へと飛び立って行きます。なぜ「ピーターパン」をモチーフに作品創作をすることにしたのか、また、日本での初招聘について、考えていらっしゃることをお話しください。

 リデル:この作品では3つの島が舞台になります。ウトヤ島、ピーターパンのネバーランド、そして私にとって島である上海。また3つのテーマがあります。1つは青春の喪失、つまり若さがなくなってしまうこと。若者が殺されることとピーターパンが成長しないことも含まれます。もう1つが見捨てられたことの恐怖。そして母親に対する憎悪。この3つを扱います。

 ウェンディーの復讐という形で筋が進みます。ウェンディーの復讐とは母親に対する憎悪も含め、実は私自身が持っている復讐です。私の憎悪をどういう風にしてウェンディーと同一化したらいいかと考え、アンネシュ・ブレイビクがウトヤ島で69人を殺害したことと、自分を同一化しようと思いました。ピーターパンは成長しません。そう考えると、ブレイビクが殺した69人の若者はピーターパンと同様に「これ以上成長しない」というシチュエーションになったわけです。逆に言えば、ブレイビクという人はピーターパンの夢を実現した人ということになります。

 初めて上海に行って驚いたのは、路上や広場で上海の人たちが踊りまくっていたこと。すごくショックを受けたので、翌年、また上海に行ってその人たちに「私はあなた方と仕事がしたいので、ぜひともヨーロッパに来てください。ヨーロッパに来たからって人を食うようなことはありませんから、大丈夫です」と説得して、ヨーロッパに連れて行きました。さらに私の中にあった1つの夢は、韓国人のチョ・ヨン・ムクという作曲家に作曲をしてもらうこと。この芝居の中で踊るワルツの音楽をオリジナル楽曲にしたかったので、その人に作曲を依頼して引き受けていただきました。

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 記者:グリーンとピンクの新しいフェスティバルトーキョーのロゴについて、デザインをされた氏家啓雄さんに直接、その思いを伺いたいです。

 氏家:僕は30年ぐらい前にアーティストだった時期があって、その後は「ウゴウゴルーガ」などのテレビの仕事をしていました。今回、市村さんに声を掛けられて、「ロゴを変えたい。明るいものにしたい」と言われました。
 市村さんもよく知っているパリ在住のアーティストのnaomiを使ってみないかという話になり、彼女に何枚も描かせてるうちに1枚、すごくいいのが出てきたんです。天岩戸をイメージしていまして、FとTの硬いロゴが開いたところから、演劇や音楽の明るいイメージが湧き出してくるというのが僕の思いです。


≪トークイベント「2020年にむけて、アートフェスティバルの展望」≫

 登壇者(敬称略・順不同):
  市村作知雄(F/T15 ディレクターズ・コミッティ代表)
  宮城聰(アジア舞台芸術祭ディレクター)
  芹沢高志(さいたまトリエンナーレ2016ディレクター)
  吉本光宏(ニッセイ基礎研究所研究理事/東京芸術文化評議会 評議員)

 撮影・録音禁止でした。以下、私がメモした内容です。どなたの発言かは一部、伏せました。

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・F/Tが始まったのは2009年だが、前身のフェスティバルは1988年からスタートしているので、もう約30年の歴史がある。世界最大級のフェスティバルはエディンバラとアヴィニョンで、両方とも1947年から70年弱の歴史がある。F/Tは30年だから、だいぶん近づいている。このまま継続して欲しい。
 ※アヴィニョンは演劇祭になったのが1947年から。前身となるフェスティバルは美術家が1943年に立ち上げていた。

・単純な規模拡大が成功ではない。
・アーティストは夢を見る天才。自分が生きる未来を夢見るトリエンナーレにする。それを導くのがアーティスト。
・まつりの後が気になる。東京オリンピックは2020年だが、それ以降のことも考えておかないと。長い目つきが必要。
・とりわけ東北、福島と関係を持ち続ける必要がある。

・アヴィニョンでフェスティバルが始まった1943年はというと、フランスはドイツに占領され、多様性が否定されていた。一色に染められたくない美術家たちがフェスティバルを立ち上げた。多様性をどう担保するか、という動機からフェスティバルが始まっている。
 翻って、正反対の例もある。例えば1936年のナチス政権下のベルリンオリンピック。「民族の祭典、美の祭典」と謳う芸術競技があり、テーマはスポーツ、都市計画、建築などがあったが、金メダルを一番多く取ったのはドイツだった。1940年に日本でオリンピックが開催されていたら、きっと同じことをやっただろうことは想像に難くない。
 ソチオリンピックの閉会式ではロシア人の芸術家にフィーチャーしていた。多様性の尊重とはむしろ正反対。国の結束を高める道具に使われた。うっかりすると、そういう使われ方もするのがオリンピック。2020年の東京オリンピックが多様性を担保するものであることを、心の底から願わずにはいられない。

宮城:2500年前の作品が今も上演され続けているのが演劇。演劇の歴史性に気づいてほしい。学校で教えられている音楽や美術とは違って、演劇は歴史を知られていない。踏まえられていない。SPACのレギュラーシーズンでは、演劇の教科書に載るような演目で、演劇の歴史と地理がわかるような作品を上演している。レギュラーシーズンを2~3年続けて観れば、演劇の世界史を知ることが出来る。

宮城:演劇を通じて、今日の悩みの解決の糸口となる、過去の知恵とアクセスできる。たとえば現代の若者が悩む孤独、孤立は、実は過去のたくさんの人に耐え忍ばれてきたものなのだ。

宮城:SPACの年1回のフェスティバルでは、「これも演劇なの?!」というものを観てもらう。演劇の領域を拡張していく仕事を観てもらう。
宮城:アジア舞台芸術祭はF/Tの10分の一の予算でやっている。今年で10年目。私にとってはSPACが9年なので、こちらの方が長い。コラボレーションの方法を考えるのがアジア舞台芸術祭。

宮城:『アンティゴネ』を池の水を抜いて上演した。それを観てくれた韓国人の演出家にコラボレーションを持ちかけられ、一緒に『トロイヤの女』をやることに。「自国の歴史で『トロイヤの女』から何を想像する?」と聞いた。朝鮮戦争と答えるかと思いきや、「壬辰倭乱(じんしんわらん)」と返事された。自分は「原爆だ」と答えると、「たった1日、2日のことで被害者面しないで欲しい。こっちは一体何年、日本に占領されたと思っているんだ」と言われた。「激昂しないでこんな話が出来ている自分に驚いている」とも言われた。

・集客は大切。でもタレントは使いません。


≪フェスティバル/トーキョー15 (F/T15) ≫
会期:平成27(2015)年10月31日(土)- 12月6日(日)
会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎、アサヒ・アートスクエア、彩の国さいたま芸術劇場、池袋西口公園、豊島区旧第十中学校、ほか
主催:フェスティバル/トーキョー実行委員会
豊島区/公益財団法人としま未来文化財団/NPO法人アートネットワーク・ジャパン、アーツカウンシル東京・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
フェスティバル/トーキョー15:http://festival-tokyo.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:14 | TrackBack

2015年08月09日

【ワークショップ】モダンスイマーズ「モダン的ワークショップ 我々は出会いを求めて… 」10/18-11/17(日曜コースと火曜コースで各4日間ずつ)※09/18〆切(郵送のみ)

 蓬莱竜太さんが作・演出される劇団モダンスイマーズが初めての劇団ワークショップを開催します。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ワークショップ開催に至った経緯が公開されています。応募前にご一読を。

 ●モダンスイマーズ「モダン的ワークショップ」
  日程:各コース13時~21時(飲み会の時間を含む)
   日曜コース⇒10/18、10/25、11/8、11/15
   火曜コース⇒10/20、10/27、11/10、11/17
  参加資格:20歳以上の真摯に演劇を志す人※演劇経験は不問
  人数:各コース15名程度(応募者多数の場合は抽選)
  参加費:1000円(全4回分)
  〆切:9/18(金)※当日消印有効
  注意事項:ワークショップ実施内容を写真や動画などでウェブ上に公開予定。

Posted by shinobu at 13:27 | TrackBack

【劇団員募集】柿喰う客「新メンバー(俳優)募集」10/02〆切(郵送のみ)

 中屋敷法仁さんが作・演出・出演される人気劇団の柿喰う客が、新メンバー(俳優)を募集します。詳細は公式サイトをご確認ください。

 ●柿喰う客「新メンバー募集」
  <募集人数>メンバー(俳優):10名程度
  <応募資格(抜粋)>年齢・国籍・演劇経験、不問。
  <受験料>無料
  <応募締切>2015年10月2日(金)消印有効
  <一次審査>日程:2015年11月8日(日)~2015年11月9日(月)
   会場:東京都内を予定。詳細は書類審査通過者に郵送。

 「10万人動員宣言」を発表し、「本編まるごと無料公開」「戯曲全編無料公開」、全国の演劇部・演劇サークルで活動中の学生への「劇団資料無償提供(めこちゃん宅配便)」も実施中。

 新作本公演は9月の『天邪鬼』です。興味を持たれた方はまず作品をご覧になるといいと思います。⇒東京公演チケット予約 ⇒兵庫公演チケット予約 ⇒岐阜公演チケット予約

Posted by shinobu at 11:46 | TrackBack

2015年08月07日

劇団青年座『外交官』07/31-08/09青年座劇場

 ⇒CoRich舞台芸術!『外交官

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
一九四五年九月二日、日本側全権代表団は東京湾上のミズーリ号艦上で
連合国に対しての休戦協定(降伏文書)に調印し、第二次世界大戦は終結した。
同年秋、極東国際軍事裁判に向け、政治家や軍事指導者たちが逮捕されていくなか、
元外交官たちが集った。
国益のために奔走していた男たちが改めて語る外交の裏側。
「なぜあの戦争は始まったのか」
一九三一年満州事変から一九四一年真珠湾攻撃に至るまで、日本外交の検証が始まる。

戦後七十年、A級戦犯に問われた外交官たちの証言から開戦の真実に迫る。
 ≪ここまで≫

第218回公演
出演:広田弘毅=平尾仁、松岡洋右=山﨑秀樹、東郷茂徳=高松潤、重光葵=横堀悦夫、白鳥敏夫=矢崎文也、加瀬俊一=豊田茂、斎藤良衛=山賀教弘、太田三郎=久留飛雄己、大島浩=石井淳、木戸幸一=嶋田翔平
脚本:野木萌葱 演出:黒岩亮 美術=阿部一郎 照明=中川隆一 音響=長野朋美 衣裳=三大寺志保美 舞台監督=今村智宏 製作=川上英四郎  
【発売日】2015/06/10
一般4200円
O-70割引(70歳以上)3800円
U-25割引(25歳以下)3000円
初日割引2800円
http://seinenza.com/performance/public/218.html

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:08 | TrackBack

2015年08月05日

【ワークショップ】てがみ座「俳優ワークショップ」8/24、8/26実施※8/16〆切(メールのみ)

 劇作家の長田育恵さんが主宰する劇団てがみ座による俳優ワークショップです。講師は扇田拓也さん。詳細は公式ブログでご確認ください。長田作品に関する最近のエントリー⇒(メルマガ号外を2度発行しています)

 「第1回」とありますので、今後継続されるようです。配布テキストのセリフを覚えて参加とのこと。

 ■てがみ座主催 俳優ワークショップ 第1回
  日時:8月24日(月)・26日(水) 18:15~21:45
  場所:東京都内
  講師:演出家・扇田拓也氏
  〈ワークショップ題材〉
  『空のハモニカ―わたしがみすゞだった頃のこと―』(作:長田育恵)

  応募条件:18~29才の男女。2日間ともに参加できる方。配布テキストのセリフを覚えて参加出来る方。
  定員:10名(男性5名・女性5名)※定員を超えた場合、書類選考あり。
  参加費:6000円
  応募〆切:8月16日(日)

Posted by shinobu at 09:46 | TrackBack

2015年08月03日

【参加者募集】アジア舞台芸術祭「APAFアートキャンプ参加者募集」11/08-17開催※08/28〆切(専用フォームあり)

 アジア舞台芸術祭が人材育成プログラム「APAFアートキャンプ」の参加者を募集情報です。東京までの交通費と滞在費がサポートされます。ご興味のある方は公式サイトをよくご確認の上、お申し込みください。

 ●アジア舞台芸術祭2015「APAFアートキャンプ」参加者募集
  アートキャンプ実施期間:2015年11月8日(日)~17日(火)
  応募締切:2015年8月28日(金)23:59
  参加者発表:2015年9月初旬
  応募資格:上記の実施期間で池袋に滞在可能な、原則として40 歳以下のアジア地域を拠点とする演出家、振付家、劇作家、プロデューサー、ドラマトゥルクなどの舞台芸術の創り手 ・本プログラム主旨に賛同し、積極的に参加する意思のある方 ・今後も作品を創作(プロデューサの場合はプロデュース)する意思がある方 ・英語で他の参加者ともコミュニケーションをとることができる方
  最終採択予定人数:7名程度

------------------------------
アジア舞台芸術祭2015 「APAFアートキャンプ」では、未来の舞台芸術界の担い手となる、
日本国内・アジアの演出家、振付家、劇作家、プロデューサー、ドラマトゥルクを募集いたします。
作品の観劇、ディスカッション、レクチャー、フォーラムなどを通じ、
自身のアイデア・問題意識・手法を練り上げ、世界に羽ばたくためのキャンプです。

■企画概要
「APAFアートキャンプ」は、未来の舞台芸術界を担う新しい才能を発掘・育成するためのプログラムです。
日本国内・アジアを拠点に活動する演出家、振付家、劇作家、プロデューサー、ドラマトゥルクのなかから公募によって選ばれた参加者たちが、
「アジア舞台芸術祭2015」と「フェスティバル/トーキョー15」という東京を代表する国際舞台芸術祭がおこなわれている期間、東京に滞在します。
このキャンプは作品上演という「最終成果物」ではなく、創り手たちが普段抱えている問題意識、作品化に至るまでの思考など、
「プロセス」や「プログレス」に焦点を当てて、朝から晩までインプット(稽古の見学、上演作品の観劇、レクチャー)と
アウトプット(ディスカッション、自身のアイデア・問題意識を言語化して他人に伝える)を繰り返し、参加者相互に刺激しあいながら、
自身の創り手としての「軸」をしっかり築くためのプログラムです。
また当人だけでは気づきにくい客観的な視点を与えるために、キャンプ期間中はキャプテンと呼ばれるファシリテーターが参加者をサポート。
最終日には一般公開でのプレゼンテーションを実施。
このプレゼンテーションを経て翌年以降、国内外の劇場・フェスティバル等への参加につながるよう、当キャンプが若手の創り手をサポートします。

■キャプテン
藤原ちから
1977年高知市生まれ、横浜在住。批評家、編集者、BricolaQ主宰。12歳で単身上京し、東京で一人暮らしを始める。
以後転々とし、出版社勤務の後、フリーに。武蔵野美術大学広報誌「mauleaf」、世田谷パブリックシアター「キャロマグ」などの編集を担当。
現在は演劇批評を中心に様々な記事を執筆。辻本力との共編著に『〈建築〉としてのブックガイド』(明月堂書店)。
徳永京子との共著に『演劇最強論』(飛鳥新社)があり、web版「演劇最強論-ing」(http://www.engekisaikyoron.net/)も展開中。
演劇センターF創設メンバー。本牧アートプロジェクト2015プログラムディレクター。また、遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』を各地で創作している。http://bricolaq.com/

■アートキャンプ実施期間:2015年11月8日(日)~17日(火)
■応募締切:2015年8月28日(金)23:59
■参加者発表:2015年9月初旬

■応募資格
・上記の実施期間で池袋に滞在可能な、原則として40 歳以下のアジア地域を拠点とする演出家、振付家、劇作家、プロデューサー、ドラマトゥルクなどの舞台芸術の創り手 ・本プログラム主旨に賛同し、積極的に参加する意思のある方 ・今後も作品を創作(プロデューサの場合はプロデュース)する意思がある方 ・英語で他の参加者ともコミュニケーションをとることができる方

■サポート
・東京での宿泊費
・遠方からの参加の場合、東京までの往復交通費【一往復】
・プログラム内で観劇する演目のチケット代、さまざまなレクチャーへの参加費用
・(ディスカッションでの)日英通訳のサポート

その他、応募詳細等は、こちら→ http://www.butai.asia/j/

■お問い合わせ先
アジア舞台芸術祭制作オフィス
Tel: 03-3779-7670
Email: apaf.tokyo.office(アットマーク)gmail.com

■クレジット
主催:東京都、アジア舞台芸術祭実行委員会
共催:フェスティバル/トーキョー実行委員会 ※
助成:平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業(池袋/としま/東京アートプロジェクト事業)※、公益財団法人セゾン文化財団※
※APAFアートキャンプ(舞台芸術国際共同制作人材育成事業)
プロデューサー: 宮城聰(演出家/SPAC‐静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
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Posted by shinobu at 13:34 | TrackBack

2015年08月02日

ミナモザ『彼らの敵』07/25-08/04こまばアゴラ劇場

 ミナモザは瀬戸山美咲さんが作・演出される演劇ユニット。『彼らの敵』は岸田國士戯曲賞ノミネート戯曲で、同じキャストでの再演です。※8月4日(火)18時追加公演決定。

 ⇒CoRich舞台芸術!『彼らの敵』※こりっちでカンタン予約!
 以下は記録のみ。このレビューは2016/05/31に投稿。

※終演後、ポストパフォーマンストークあり
7月25日(土)19:00
7月26日(日)14:00/19:00
 ゲスト:服部貴康(写真家・本作品モデル)
7月28日(火)14:00
 ゲスト:谷岡健彦(東京工業大学外国語研究教育センター教授)
30日(木)14:00
 ゲスト:永田浩三(武蔵大学社会学部教授)
出演:西尾友樹(劇団チョコレートケーキ)、大原研二(DULL-COLORED POP)、浅倉洋介、山森大輔(文学座)、菊池佳南(青年団)、中田顕史郎
脚本・演出:瀬戸山美咲
舞台美術:原田愛
照明:上川真由美、瀬尾夕香
音響:泉田雄太、秋田雄治
衣装:高橋毅(N.E.W) 
ドラマターグ:中田顕史郎
演出助手:石塚貴恵
舞台監督:本郷剛史
宣伝美術:郡司龍彦
宣伝写真:服部貴康
制作協力:藤田晶久(バレット)
【発売日】2015/06/13
一般 3,500円
学生 2,500円(劇団取り扱いのみ・入場時学生証提示)
*日時指定・全席自由(整理番号当日配布)
*未就学児童はご入場頂けません。
http://minamoza.com

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:59 | TrackBack

名取事務所『壊れた風景』07/29-08/02小劇場B1

 別役実戯曲はわたし好みの上演であることが少ないので避け気味なのですが、俳優座の眞鍋卓嗣さんが演出されるので伺いました。行って良かったです!

 新井純さんはいつもながらチャーミングで、森尾舞さん、長谷川敦央さん、佐藤礼菜さんという俳優座の若手俳優の皆さんも、現実の感覚に素直な演技が良かったです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『壊れた風景
 レビューは記録のみ。2015/1/30に投稿。

別役実海外交流シリーズ第6作目 別役実フェスティバル参加作品
出演:吉野悠我、新井純、森尾舞、松本光史、長谷川敦央、佐藤礼菜、三谷昇
脚本:別役実
演出:眞鍋卓嗣
美術:杉山至
照明:桜井真澄
音響:井出比呂之
衣裳:樋口藍
舞台監督:小島とら
演出助手:山本しのみ
制作:栗原暢隆 松井伸子
プロデューサー:名取毅行
製作:名取事務所
全席指定
前売:4,000円
当日:4,500円(税込)
※学生2,000円 名取事務所のみ取り扱い
http://www.nato.jp/topics.html

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:40 | TrackBack

【ワークショップ】シアター・コミュニケーション・ラボ大阪「俳優教育の最高峰ロシアから学ぶ・演技ワークショップ」8月実施@東京、名古屋、大阪

 ロシア国立サンクト・ペテルブルグ演劇大学の演技・演出学科主任教授のセルゲイ・チェルカスキーさんと、そのパートナーで身体芸術教師、女優のガリーナ・コンドラショワさんが来日されます。東京、名古屋、大阪の3都市でワークショップとレクチャーをされるとのこと。朗報です!詳細は公式サイトでご確認下さい。

 お2人のワークショップは2006年に取材させていただきました(⇒ワークショップレポートまとめ 講演レポートー⇒)。ムーブメントと演技の2種類を同時に学べるのが特徴だと思います。私が言うまでもないのですが、お2人とも理論的で、大らかで、ユーモアを忘れない、本物のプロフェッショナルの俳優指導者です。

 ★チェルカスキーさんの著作「スタニスラフスキーとヨーガ」が日本でも翻訳出版されます(8月11日発行)。

 ●シアター・コミュニケーション・ラボ大阪「俳優教育の最高峰ロシアから学ぶ・演技ワークショップ」

 〈東京〉[ワークショップ]
 8月19日(水)・20日(木)・21日(金)
  時間|全日18:00~21:30
  会場|芸能花伝舎
  受講料|一般・学生21,000円(税込) ※単発参加(1回8,000円)
  ※聴講システムあり、1日3,000円(若干名・事前予約必要)
 
 〈東京〉[レクチャー]
 8月22日(土)14:00~16:00
  会場|世田谷文化芸術情報センター セミナールームA (5階) アクセス
  参加費|一般1,000円・学生500円(税込)

 〈名古屋〉[ワークショップ]
 8月23日(日)・25日(火)・26日(水)
  時間|全日18:30~22:00
  受講料|一般・学生21,000円(税込) ※単発参加(1回8,000円)
  ※聴講システムあり、1日3,000円(若干名・事前予約必要)

 〈大阪〉[ワークショップ]
 8月28日(金)・29日(土)・30日(日)
  時間|金曜日18:00~21:30/土・日曜日14:00~17:30
  受講料|一般・学生21,000円(税込) ※単発参加(1回8,000円)
  ※聴講システムあり、1日3,000円(若干名・事前予約必要)
  定員:25名

 〈大阪〉[レクチャー]
 8月31日(月)19:00~21:00
  参加費:一般・学生2,000円(税込) 、TCL大阪受講生 無料
  定員:30名

Posted by shinobu at 10:57 | TrackBack

2015年08月01日

東京ドイツ文化センター 「『メア・クルパ(わが贖罪)』上映とトーク(原サチコ)」08/01ドイツ文化会館ホール

20150801_sachiko_hara.JPG
会場の張り紙

 クリストフ・シュリンゲンジーフ演出のオペラ『メア・クルパ(わが贖罪)』のDVD上映と、出演者の原サチコさん(⇒facebook)のトークがありました。原さんはDVDの翻訳もされています。

 シュリンゲンジーフさんは49歳という若さで、肺がんで亡くなったドイツの演出家。映画監督でもあり、テレビ番組にもよく出ていらした有名人です。F/Tでもよく取り上げられていたのですが、私は初めてその作品を拝見しました。

 彼と10年間も創作をともにされてきた原さんが、お宝映像とともに代表作やお人柄などを解説してくださいました。なんて凄い人…!芸術と社会がシームレスに関係し合って、芸術が社会に変容をもたらしている…。それが彼の生き方で証明されているようでした。

 ご参考:ein journal「シュリンゲンジーフ展@KW Berlin

 舞台作品、映像作品、その創作過程と、政治活動、社会活動、そして私生活…がすべて同じ土俵で、同じ価値、品質で生み出され、関係し合っているような…本当の意味で稀有な芸術家だったのだなと思いました。なぜ、彼が、今、ここにいないのだろう…。今、彼がまだ生きていて、新しい作品を作ってくれていたなら…。私は亡くなって5年も経って初めて彼と出会った、ただの観客ですが、突然やってくる死の理不尽をうらみたくなりました。彼の関係者だけでなくヨーロッパの演劇界が、未だにその喪失感から逃れられずにいることに納得です。

 身体障害者を立候補者に立てて、選挙キャンペーンとしてドイツ各地をめぐるパフォーマンス・ツアーを敢行したり(100人の失業者と湖に飛び込んで、湖畔にある首相の別荘を沈めようとしたアクションが有名)、知的障害のある人をテレビ番組に出演させて人気者にしたり。※一部間違いがありましたので修正しました(2015/08/02)。
 アフリカのブルキナファソの首都の近くの村に、シュリンゲンジーフさんによるプロジェクト「アフリカ・オペラ村」が建設され、小学校とクリニック、音楽スタジオの運営が始まっているそうです。

 ここからネタバレします。

 『メア・クルパ(わが贖罪)』はレディメイド・オペラと呼ばれるもので、複数の名作オペラの楽曲を使っています。例えば『パルジファル』『さまよえるオランダ人』『トリスタンとイゾルデ』など。ゲーテ作『ファウスト』からのセリフの引用もありました(「時よ止まれ、お前は美しい」)。

 回り舞台に乗せられた装置に、複数の映像が常に投影されるカオティックな空間で、物語にはシュリンゲンジーフさんご自身の現在(=当時)が反映されており、彼自身も登場します。さまざまなイメージ、問題提起の洪水で、私は飽和状態。常に本気で命がけってこういうことなのかな…。俳優もスタッフワークも一流でした。ぐうの音も出んわ!

 「誰かに好きなところがあるとしたら、それは自分が持っている、自分が好きなところかもしれない」という意味のセリフがあり、ちょっと開眼気分。


クリストフ・シュリンゲンジーフ演出作品 「メア・クルパ(わが贖罪)」
(2009年、ウィーン・ブルク劇場、120分)                  
無料、要お申し込み
日本語字幕つきDVD上映
http://www.goethe.de/ins/jp/ja/tok/ver.cfm?fuseaction=events.detail&event_id=20553877

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Posted by shinobu at 21:22 | TrackBack

メルマガ 2015年08月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2015年8月のお薦め舞台8本+αをご紹介します。

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┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 130    2015.08.01  2,235部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎暑い…暑いです、東京…。とうとう軽度の熱中症をやってしまいました…。
  水分・塩分補給はもちろん、積極的に涼むことも必要ですね。
  冷房苦手な私ですが、好き嫌いは言ってられません…。

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください!

 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しています。
   http://www.facebook.com/shinobureview
   よかったら「いいね!」をクリックしてくださいね♪


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め8本+α】
   
   ◎No.1→シス・カンパニー『RED(レッド)』
       08/21-10/04新国立劇場小劇場
       http://www.siscompany.com/red/

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→サインアートプロジェクト.アジアン『残夏-1945-(ざんげ)』
       07/09-12座・高円寺2
       ≪東京、広島、長崎≫
       http://www.sapazn.jp/zanka.html

 ◆3【ナショナル・シアター・ライヴが池袋で再上映されます!】

   シネ・リーブル池袋で3作品を2週間ずつ限定上映!
    http://www.ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/topics/detail/39831

 ◆4【編集後記】

   ◎この夏、初めて利賀の芸術公園でSCOTの作品を拝見します♪
   ◎「CoRich舞台芸術まつり!2016春」開催決定!

 ◆5【このメルマガについての注意事項(毎月ほぼ同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪


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 ◆1 【今月のお薦め8本+α】
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 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・税込価格・URL
 ▽氏名は敬称略で並びは順不同。座種の記述がない公演は全席指定。
 ※間違いがあるかもしれません。最新情報や詳細は公式サイトでご確認を。
 ※高額公演のお薦めが少なかったので10本から8本にしました。
  3000円台、2000円台、その他で多い目にご紹介しています。


1.中日劇場『南の島に雪が降る』
  08/06-09浅草公会堂
  したまち演劇祭in台東2015
  ≪東京、愛知、福岡、大阪≫
  ☆出演:柳家花緑、大和悠河、川﨑麻世、松村雄基、柄本時生、佐藤正宏、
      酒井敏也、冨家規政、佐々木勝彦、門戸竜二、室龍規、笠原浩夫、
      平田裕一郎、丸山厚人、西条美咲、松村泰一郎、加納明、三浦祐介、
      矢野竜司、稲宮誠、佐藤太三夫、遠山悠介、今江憲、漆崎敬介、
      石川泰彦、二神光、中井隼人、新城拓也
   原作:加東大介 脚本・演出:中島淳彦
   S席8,500円 A席7,000円 B席5,000円 ※未就学児の入場不可
    http://www.chunichi-theatre.com/minaminoshima/index.html
   『南の島に雪が降る』は第二次世界大戦末期にニューギニアに送られた、
   ある俳優の従軍経験手記です。映画化、テレビドラマ化もされています。
   昨年はベッド&メイキングスによる野外劇↓も話題になりました。
    http://www.bedandmakings.com/vol3/
   高校生劇評グランプリ優秀賞に入賞した同公演の劇評はこちら↓
    https://www.hs-theatrereview-gp.jp/result02/student02.html


2.劇団前進座『南の島に雪が降る』
  08/07-17三越劇場
  08/18武蔵野市民文化会館
  ≪滋賀、神戸、大阪、京都、広島、愛知、和歌山、高知、愛知、
   佐賀、熊本、東京2か所≫
  ☆出演:嵐芳三郎、中嶋宏太郎、忠村臣弥、沢田冬樹、上滝啓太郎、
      松浦海之介、本村祐樹、岸槌隆至、益城宏、早瀬栄之丞、
      新村宗二郎、山崎辰三郎、姉川新之輔、藤川矢之輔、松涛喜八郎
   原作:加東大介 脚本:瀬戸口郁 演出:西川信廣
   全席共通:6,800円 ユースチケット:3,000円
    http://www.zenshinza.com/stage_guide2/2015minaminoshima/index.html
   劇団前進座も、戦後70年特別企画で『南の島に雪が降る』を上演。
   原作者の加東大介さんは劇団前進座所属だったそうです。本家本元!
   中日劇場版は中島淳彦さんの脚本・演出で、こちらは瀬戸口郁さんの脚本、
   西川信廣さんの演出という文学座コンビ。同じ原作でも違ってきそう。


3.パルコ・プロデュース『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』
  08/07-30 PARCO劇場
  ≪東京、愛知、新潟、大阪≫
  ☆出演:岡田将生、勝村政信
   原作:スーザン・ヒル 脚色:スティーブン・マラトレット
   演出:ロビン・ハ-フォ-ド 翻訳:小田島恒志
   8,500円 U-25チケット=5,000円(観劇時25歳以下)
   ※未就学児の入場不可
    http://www.parco-play.com/web/program/wib2015/
   長年上演が重ねられている大人気ホラー作品。これ、マジで怖いです!
   岡田将生さんを観たい気持ちは多いにあるんですけど…、私、
   上川隆也さんと斎藤晴彦さん主演版で一度拝見して、怖すぎて(汗)、
   もう観ないと決心しております(笑)。ホラー大好きな方にオススメ!


★4.ホリプロ『ミュージカル「100万回生きたねこ」』
  08/15-30東京芸術劇場プレイハウス
  ≪東京、石川、大阪≫
  ☆出演:成河 深田恭子 近藤芳正 田口浩正 石井正則 銀粉蝶 藤木孝 
      江戸川萬時 加賀谷一肇 鈴木竜 川合ロン 皆川まゆむ 
      清家悠圭 鈴木美奈子 山口真美 西山友貴
   バンド:トウヤマタケオ 中村大史 権頭真由 BUN Imai
   原作:佐野洋子(「100万回生きたねこ」講談社刊)
   演出・振付・美術:インバル・ピント、アブシャロム・ポラック
   脚本:糸井幸之介、戌井昭人、中屋敷法仁(50音順)
   音楽:ロケット・マツ、阿部海太郎
   歌詞:友部正人 音楽監督:阿部海太郎
   S席 10,800円 サイドシート 8,500円
    http://hpot.jp/stage/100neko
   イスラエルのコンテンポラリーダンス・カンパニーのアーティストが
   演出・振付・美術を手掛け、有名童話が舞台化されました。初演の感想↓
    https://twitter.com/shinorev/status/292885917310537728
   深田恭子さんの初舞台が話題ですが、初演で森山未來さんが演じた役を
   オーディションで勝ち取った成河さんに、私は最も注目しています。
   「「100万回生きたねこ」主役・成河が12年間していたこと」↓
    http://dot.asahi.com/wa/2015072400074.html
   ※本来は≪ミュージカル≫の覧でご紹介すべき作品かもしれませんが、
    初演を観て音楽劇に近い気がしたので、演劇と一緒にご紹介します。


★5.シス・カンパニー『RED(レッド)』
  08/21-10/04新国立劇場小劇場
  ☆出演:小栗旬、田中哲司
   脚本:ジョン・ローガン 翻訳・演出:小川絵梨子
   S席:¥8000 バルコニーS席:¥7000 バルコニーA席:¥5000
   バルコニーB席:¥4000 小学生未満のお子様はご入場いただけません。
    http://www.siscompany.com/red/
   「小栗旬&田中哲司×小川絵梨子の顔合わせでトニー賞受賞作を日本初演 
    シス・カンパニー公演『RED』が8月より上演」↓
    http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2015/06/05.php

  ●お薦めポイント●

   2009年英国初演、米国でも上演されトニー賞を受賞した『RED』。
   米国の抽象画家マーク・ロスコを田中哲司さんが演じ、その助手を
   小栗旬さんが演じる二人芝居です。小川絵梨子さんが翻訳・演出されます。

   小川さんは今、最も注目され、期待される30代の演出家の1人です。
   受賞歴:読売演劇大賞優秀演出家賞(3度)&杉村春子賞、
   小田島雄志・翻訳戯曲賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、千田是也賞。

   米国アクターズスタジオ等での研修ついて、小川さんが語った記録↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0604231802.html
   私も参加した「小川絵梨子シーンスタディ」の記録↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0323153308.html

   小川さんは俳優の訓練も経験されています。演出作を観たり、稽古場等での
   お話を聴いたりするごとに、私が観たい種類のストレート・プレイを作って
   くれるのは小川さんではないかと感じています。俳優が物語を説明するために
   語るのではなく、ただそこに人間がいるから、自ずと物語が生まれるような。


6.パルコ・プロデュース『転校生』
  08/22-09/06 Zeppブルーシアター六本木
  ☆出演:逢沢凛、秋月三佳、芦那すみれ、生田輝、石山蓮華、石渡愛、
      伊藤優衣、伊藤沙莉、今泉玲奈、折舘早紀、川面千晶、堺小春、
      坂倉花奈、桜井美南、清水葉月、多賀麻美、永山香月、
      藤松祥子、南佳奈、森郁月、吉田圭織
   脚本:平田オリザ 演出:本広克行
   ¥6,000
    http://www.parco-play.com/web/program/tenkosei/
   平田オリザさんの約20年前の戯曲を映画監督の本広克行さんが演出。
   映画『幕が上がる』の舞台版↓の千秋楽からまだ3か月ですね。
    http://www.parco-play.com/web/program/makugaagaru/
   チラシには「今の自分が持てるすべての演出方法を使って」という
   本広さんの言葉があります。『幕が上がる』はいかにも演劇的な手法や
   高校演劇らしい手作り感が活かされていました。今回は何が飛び出すやら。
   出演するのはオーディション↓で1474人から選抜された若い女優21名。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0522132100.html
   個人的にはハイバイの川面千晶さん、イキウメやベッド&メイキングスに
   出演されている清水葉月さんが気になります。


7.森崎事務所・M&Oplays『虹とマーブル』
  08/22-09/06世田谷パブリックシアター
  ≪東京、島根、福岡、宮城、大阪、愛知、静岡≫
  ☆出演:小出恵介、黒島結菜、木村了、小林高鹿、ぼくもとさきこ、
      玉置孝匡、小松和重、ともさかりえ
   脚本・演出:倉持裕
   S席7,500円(1階・2階)/A席5,500円(3階)
   U-25チケット4,500円(25歳以下対象)
   劇場友の会、区民割引などあり。未就学児童の入場不可。
    http://mo-plays.com/nijimarble/
   1960~80年代を描くペンギンプルペイルパイルズの倉持裕さんの新作。
   ここ数年は王道のコメディーも多かった倉持さんですが、あらすじから
   察するに、今作は苦みのある人間ドラマのようですね。2015年の今から
   高度成長期(とその終焉?)を振り返るのは大切なことだと思います。


8.あうるすぽっと×fabien prioville dance company×An Creative
  国際共同制作『SOMAプロジェクト』
  08/24-30あうるすぽっと
  ☆出演:クレモンティーヌ・デリュイ、パスカル・メリーギ、
    トゥスネルダ・メルシー、蘭妖子、谷川清美、大窪晶、中澤陽、あゆ子
   Musician:井ノ上孝浩、宇澤とも子
   構成・演出:ファビアン・プリオヴィル
   一般:4,500円 高校生以下:1,000円
   豊島区民割引:4,000円 障害者割引:3,000円(介助者1名まで)
   ※未就学児の入場はご遠慮いただきます。
    http://www.owlspot.jp/performance/150824.html
   「ピナ・バウシュと創作をしてきたダンサーと、日本人参加者が、
   お互いの家に住んで、日本とドイツで創作する」という企画です。
   オーディション情報↓にプリオヴィルさんの過去作品の動画などあり。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/1120204901.html
   オーディションのドキュメンタリー映像↓(2分20秒)
    https://www.youtube.com/watch?v=igcqElhBap4
   facebookページ↓で創作過程が覗けます。
    https://www.facebook.com/SOMAproject2015
   プリオヴィルさんのインタビュー↓
    http://www.owlspot.jp/topics/34.html


 ★★★────────────────────────────── 
  前売3000円台の気になる作品を5本ご紹介します。
 ──────────────────────────────★★★

★《1》松竹・こまつ座『もとの黙阿弥』
  08/01-25新橋演舞場
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:片岡愛之助、貫地谷しほり、浜中文一、大沢健、波乃久里子、
      床嶋佳子、渡辺哲、真飛聖、早乙女太一、他
   脚本:井上ひさし 演出:栗山民也
   1等席 13,000円 2等席 8,500円 3階A席 4,500円 
   3階B席 3,000円 桟敷席 14,000円
   ※東京公演は初日以外の全公演で、3階B席3,000円の残席あり。
    http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2015/8/post_210.php
   1983年に井上ひさしさんが新橋演舞場のために書き下ろした戯曲です。
   私は2005年の再演を観て感動し、今でも当時のパンフレットを開いて
   振り返ることがあります。2005年のシアターガイドの記事↓
    http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2005/08/04_02.php
   ぴあの特集コラム(2005年)↓でも詳しく解説されています。
    http://www.pia.co.jp/column/play/motonomokuami.html
   今回は10年振りの上演で、栗山民也さんが初めて演出を手掛けられます。
   芝居小屋を舞台にした、明るい恋愛騒動を含むドタバタ喜劇でありながら、
   お気楽なハッピーエンドにはならない、考えさせられる作品です。
   「愛に溢れた『もとの黙阿弥』始動【製作発表記者会見】」↓
    http://theater.favclip.com/article/detail/5728318175313920


《2》流山児★事務所『マクベス Paint it, Black!』
  08/14-23座・高円寺1
  創立30周年記念公演スペシャル
  ☆出演:若杉宏二、伊藤弘子、伊達暁 井村タカオ、石橋祐、近童弐吉、
    小川輝晃、栗原茂、上田和弘、谷宗和、今村洋一、眞藤ヒロシ、植野葉子、
    有希九美、洪明、神在ひろみ、海津義孝、藤田佳昭、渡辺修、清水圭吾、
    辻京太、森田祐吏、柏倉太郎、武田智弘、荒木理恵、山丸莉菜、佐原由美、
    森諒介、廣田裕美、星美咲、竹本優希、橋口佳奈、河内千春、阪口美由紀、
    高野あっこ、内藤美津枝、みかわななえ、めぐろあや
   演奏:坂本弘道、諏訪創
   脚本:W.シェイクスピア(訳:松岡和子)
   構成・脚本:西沢栄治 脚本・演出:流山児祥
   一般 4,000円  ※初日割引 3,500円(14日のみ)
   25歳以下 3200円 高校生以下 1000円
    http://music.geocities.jp/ryuzanji3/r-macb.html
   殺陣あり歌ありダンスありの、出演者38人の『マクベス』。
   西沢栄治さんが構成・脚本、流山児祥さんが脚本・演出ですので、
   古典をぐっと現代に引き寄せた舞台になりそうですね。
   「“アジアのマクベス”が再び 流山児★事務所『マクベス』が8月に上演」↓
    http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2015/07/22_02.php


《3》庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』
  08/20-24(お得に楽しむ会)、08/27-30森下スタジオ・Cスタジオ
  ☆出演:マメ山田、辻孝彦、飯田一期、日高ボブ美、久保亜津子、
      石川佳代、森準人
   脚本・演出:タニノクロウ
   <08/20-24 お得に楽しむ会>会費:3,900円
    スペシャル・フォトブック、デジタル・パンフレット付き
    http://niwagekidan.org/performance_jp/261
   <8/27-30>前売:3,900円 当日:4,200円 学生:3,000円
    http://niwagekidan.org/performance_jp/374
   8/27以降の公演は↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=66250
   国際的に活躍されているタニノクロウさんの新作です。
   タニノさんは本物の芸術家だと思います。「不思議なものを観たい」、
   「驚かされたい」、「未知の何かに触れたい」と思う方はぜひ!
   ドイツでの創作についてタニノさんが語った会のレポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0606131319.html
   演劇最強論-ing「ひとつだけ 徳永京子編(2015/8)」↓
    http://www.engekisaikyoron.net/hitotsudake_t_201508/


《4》KUNIO『TATAMI』
  08/22-30神奈川芸術劇場・大スタジオ
  ☆出演:森下亮、武谷公雄、大石将弘、亀島一徳
   脚本:柴幸男 演出・美術:杉原邦生
   前売:
    前半割(8/22-24)一般3,000円 学生2,000円
    通常(8/26以降) 一般3,800円 学生3,000円 高校生以下1,000円
   当日券4,500円(すべて共通)
    http://www.kunio.me/stage/kunio12/special/
   演出家、舞台美術家の杉原邦生さんの演劇ユニットの新作です。
   脚本は柴幸男さんの書き下ろし。柴さんは『わが星』↓の作・演出家です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0420225339.html
   注目を集める30代の演劇人による初タッグ。これは見逃せないでしょう。
   杉原さんが演出された木ノ下歌舞伎『三人吉三』は、
   読売演劇大賞・2015年上半期の作品賞ベスト5↓に選ばれました。
    https://twitter.com/KINOSHITAkabuki/status/625440680718921728/photo/1


《5》オフィスコットーネ プロデュース『人民の敵』
  08/21-09/02吉祥寺シアター
  ☆出演:瀬川亮、山本亨、松永玲子、有薗芳記、加治将樹、青山勝、
      塩野谷正幸、若松武史、宮島健、内田悠一、大里秀一郎、菊沢将憲、
      キムユス、清田智彦、寺内淳志、中村健、那木慧、長谷川直紀
   作:ヘンリック・イプセン 翻訳:原千代海
   構成・上演台本:フジノサツコ 演出:森新太郎
   お得チケット 前売・当3500円(7/28までの平日昼&夜公演)
   一般 前売・当日 4000円
   シードチケット 3000円(25歳以下・平日公演のみ)
   ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/EnFolkefiende/
   イプセン作『人民の敵』を森新太郎さんが演出。
   構成・上演台本をフジノサツコさんが手掛けます。
   『人民の敵』は先月、雷ストレンジャーズでも上演されました。
   こりっちに投稿された感想(15件以上)↓をご参考にどうぞ。
    http://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_id=64220
   私も拝見し↓、130年前の戯曲なのに、あまりに今にフィットしていて
    https://twitter.com/shinorev/status/624599947141255169
   恐ろしいほどでした。誰よりも強い人間とはいったいどんな人間なのか。
   観客自身が問われ続け、思考を巡らす時間になると思います。
   ※ドイツの演出家オスターマイアーさん演出の『人民の敵』の映像↓です。
     http://concert.arte.tv/de/ein-volksfeind-auf-reisen
    インドはデリーでの公演で、6分ごろから舞台映像が始まります。
    俳優が舞台上から客席に意見を求め、観客が英語で話してる…ガチだ!


 ★★★────────────────────────────── 
  前売2000円台以下の気になる作品を5本ご紹介します。
 ──────────────────────────────★★★

[1]ハイバイ『ヒッキー・カンクーントルネード』
  08/01-08/02小田原市民会館 大ホール舞台上特設舞台
  平成27年度公共ホール演劇ネットワーク事業
  ≪三重、豊橋、大垣、長久手、伊丹、茨木、小田原、妙高市、佐世保、茅ヶ崎≫
  ☆出演:田村健太郎、岡田瑞葉、後藤剛範、平原テツ、チャン・リーメイ
   脚本・演出:岩井秀人
   一般 前売・当日共 2,500円
   高校生以下 前売・当日共 1,000円
   全席自由
    http://hi-bye.net/plays/hikky2015
   岩井秀人さんの処女作にして傑作といえるお芝居の全国10か所ツアー。
   韓国でも上演されており、普遍性が証明され続けています。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0517095626.html


[2]新国立劇場演劇研修所『朗読劇「少年口伝隊一九四五」』
  08/14-16新国立劇場小劇場
  ≪沖縄、東京≫
  ☆出演:新国立劇場演劇研修所第9期生、峰﨑亮介(第7期修了)、
      坂川慶成(第8期修了)、永澤洋(第8期修了)
   ギター演奏:宮下祥子
   作:井上ひさし 演出:栗山民也
   上演予定時間:約1時間05分(休憩なし)
   A席2,160円 B席1,620円 学生料金:チケット料金の半額
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150610_006816.html
   毎年恒例、新国立劇場演劇研修所が井上ひさしさんの朗読劇を上演。
   2014年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0923230759.html
   韓国国立劇団との交流↓をしてきた第9期生が初お目見え。
    https://www.facebook.com/nnt.dramastudio.tokyo/posts/981444588543774
   今年は沖縄公演↓があり、ワークショップやレクチャーも開催されます。
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/training/news/detail/150706_006883.html


[3]オックスフォード大学演劇協会(OUDS)『ロミオとジュリエット』
  08/19-20東京芸術劇場シアターウエスト
  08/22彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
  ≪東京、埼玉≫
  ☆出演:オックスフォード大学演劇協会(OUDS)
   脚本:シェイクスピア
   (英語上演/日本語字幕付)
   <全席指定>一般 2,500円 U-25 2,000円 高校生 1,000円
   ※未就学児の入場不可。
    http://www.geigeki.jp/performance/theater098/
   歴史ある英国オックスフォード大学演劇協会の恒例の来日公演。
   なんと女性同士が主役の『ロミジュリ』!
   東京公演は一般発売後、予定枚数終了。埼玉公演↓は残席未確認。
    http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/2843
   「名作劇『ロミオとジュリエット』初となる女性同士が主役に」↓
    http://genxy-net.com/post_theme04/e15064/


[4]シェイクスピア・グローブ座『ハムレット』
  08/19-20彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
  ☆出演:シェイクスピア・グローブ座
   脚本:ウィリアム・シェイクスピア
   演出:ドミニク・ドロムグール(シェイクスピア・グローブ座芸術監督)、
      ビル・バッカースト
   (英語上演/字幕なし/あらすじ配布) ※入場無料
    http://www.saf.or.jp/stages/detail/3020
   英国のシェイクスピア・グローブ座による12人で演じる『ハムレット』。
   世界205か国ツアーの124か国目として、日本では埼玉のみで上演。
   入場無料で、予約開始初日に予定枚数終了。やっぱり大人気ですね~。


[5]チェルフィッチュ『女優の魂』
  08/28-30新宿ゴールデン街劇場
  ≪熊本・佐賀・沖縄・東京≫
  ☆出演:佐々木幸子
   脚本・演出:岡田利規
   前売:一般=2500円/学生=2000円/高校生=1000円
   当日:一般・学生・高校生ともに 3000円
    http://chelfitsch.net/next_performance/post_153.html
   下記、メルマガ2013年8月号↓からそのまま引用します。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0801000029.html
   岡田利規さんの短編小説の舞台化。死んだ女優が演劇論を語ります。
   言葉も動きもコミカルで笑えますが、芸術にまつわる主張もガッツリ。
   壁に映写されるテキストと身体表現から生まれる効果も面白いです。
   朝日新聞に掲載された岡田さんのインタビューを読んだ感想↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0717160428.html
   ※『女優の魂』は2012年8月初演です。


≪子供向け≫

 ○NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)
  としまアート夏まつり2015
  『子どもに見せたい舞台 vol.9「アンデルセン童話集」』
  08/08-16あうるすぽっと
  ☆出演:深井順子、日髙啓介、鯉和鮎美、高橋義和、澤田慎司、平佐喜子、
      谷山知宏、榊原毅、山崎皓司、井上みなみ
   原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
   脚本・演出・音楽:糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)
   振付:井手茂太(イデビアン・クルー)
   子ども(小学生以下) 500円 中高生 1,000円
   おとな〈前売〉1,500円〈当日〉2,000円(全席指定)
   3歳未満無料(0歳から入場可能/席が必要な場合は有料)
   子ども・中高生は前売・当日ともに同一料金
    http://toshima-saf.jp/2015/andersen.html
   子どもに見せたい舞台シリーズの第9弾に、糸井幸之介さんが登場。
   FUKAIPRODUCE羽衣の妙ージカルが親子連れにどう受け入れられるのか。
   きっと笑いと元気と幸せをくれるはず!と期待しています。


 ○コンフェティ劇団『秘密のショートケーキ』
  08/13-17神奈川芸術劇場・ホール
  KAATキッズ・プログラム2015
  ≪埼玉、愛知、神奈川≫
  ☆出演:アニク・フォンテーヌ、ポール-パトリック・シャルボヌー、
      フレデリック・ルブラスール
   企画・演出・舞台装置: クラウディ・ガニョン
   おとな 2,500円
   こども(4歳~中学生)1,500円
   おやこ(おとな1枚・こども1枚)3,500円
    http://www.kaat.jp/d/cf_himitsu
   巨大なショートケーキの形をした舞台上舞台に、超~わくわく!
   コンフェティ劇団の作品は2012年に↓拝見し、とても楽しかったんです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0829224715.html
   2012年8月に観劇した舞台の中で、私的ベスト1でした。
   その作品で、楽器演奏をするオウム役の演技が見事だった
   フレデリック・ルブラスールさんが、今作にもご出演♪
   『秘密のショートケーキ』体験者のツイート↓に舞台写真あり。
    https://twitter.com/fumiko_kawazoe/status/626629737457295360
   動きやすい格好で行くのがオススメとのこと!


 ○東京芸術劇場『気づかいルーシー』
  08/22-31東京芸術劇場シアターイースト
  開館25周年/芸劇フェスティバル
  ≪東京、兵庫、北海道、岩手、新潟≫
  ☆出演:岸井ゆきの 栗原類 川上友里 山口航太 山中崇 小野寺修二
   演奏:田中馨・森ゆに
   原作:松尾スズキ 脚本・演出:ノゾエ征爾
   大人4,000円/こども(高校生以下)1,000円
   セット券4,200円(大人1枚 こども1枚) 65歳以上3,000円 25歳以下2,000円
   ※3歳未満のお子様はご入場いただけません。
    http://www.geigeki.jp/performance/theater091/
   松尾スズキさんの絵本を、ノゾエ征爾さんの作・演出で舞台化。
   現実にはあり得ない設定や登場人物(=動物)をどう立体化するのかしら♪
   個性の強い俳優、身体能力の高い俳優が、子供と大人を楽しませてくれそう。


≪その他≫

 ○東京ドイツ文化センター「『メア・クルパ(わが贖罪)』上映とトーク」
  08/01(土)14時~ドイツ文化会館ホール
  日本語字幕つきDVD上映(120分)。無料、要お申し込み。
   http://tinyurl.com/pn828wv
  ドイツの演出家、故クリストフ・シュリンゲンジーフさんの作品の
  映像上映です。ドイツ在住の女優、原サチコさんのトークあり。
  原さんによる今イベントの解説↓あり。
   http://tinyurl.com/pr32nb6


 ○シアター風姿花伝「劇団夜話」
  08/03(月)19:30~シアター風姿花伝
  ゲスト:
   谷賢一(DULL-COLORED POP/2013年度プロミシングカンパニー)
   広田淳一(アマヤドリ/2014年度プロミシングカンパニー)
   長田育恵(てがみ座/2015年度プロミシングカンパニー)
  ナビゲーター:那須佐代子(シアター風姿花伝支配人)
  1,000円(1drink付)
   http://www.fuusikaden.com/yawa.html
  女優の那須佐代子さんが支配人をつとめる劇場、シアター風姿花伝で、
  約1か月間のロングラン公演を行った劇団の主催者3名がトークします。


 ○日本劇作家協会
  戯曲セミナー公開講座/次代を担う劇作家を育成するためのプロジェクト
  「劇作家協会公開講座 2015年夏」
  08/08-09座・高円寺2
  8日(土)
  ・劇場を体感するワークショップ
   講師:長塚圭史
  ・講座「2.5次元ミュージカル」
   講師:松田誠、青木豪、篠原久美子、青井陽治、他
   9日(日) 『別役を待ちながら』
  ・「あしたの別役(別役戯曲抜粋上演)」あやめ十八番、こゆび侍、□字ック
  ・「わたしの別役(トーク)」岩松了、鐘下辰男、坂手洋二、宮沢章夫、渡辺えり
  ・ 総合司会:鴻上尚史、鈴木聡
  料金1,000円 ~ 2,000円
   http://www.jpwa.org/main/activity/openclass ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=66939
  日本劇作家協会の2日間のイベントです。どなたでも参加可能。


 ○ゲンロン「木ノ下裕一 × 児玉竜一
  新しい伝統をつくる──木ノ下歌舞伎の演劇と革新」
  08/14(金)19:00~21:00(開場18:00)
   http://genron-cafe.jp/event/20150814/
  一般2600円 当日3000円 ワンドリンク付。友の会価格などあり。
  木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一さんと、歌舞伎評論家の児玉竜一さんの対談。
  これは聴きに行きたい!!!…が、私はお盆で大阪におります…(涙)。
  ニコニコ動画(有料)でも見られるので、後日チャレンジかな~。
  木ノ下歌舞伎の『三人吉三』↓は「第23回読売演劇大賞」の
   http://kinoshita-kabuki.org/kichisa15/
  中間選考会報告↓で作品賞(5作品)に選ばれました。
   http://info.yomiuri.co.jp/release/2015/07/post-1124.html


≪ご参考≫

 「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
  http://www.shinobu-review.jp/schedule.html


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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.サインアートプロジェクト.アジアン『残夏-1945-(ざんげ)』
  07/09-12座・高円寺2
  ≪東京、広島、長崎≫
  ☆発話、手話、字幕、生演奏で伝えるお芝居。ろう者の母を捨てた
   健常者の主人公は記者になるが、結婚して授かった娘はろう者だった。
   夫と離婚し、娘と不和が続く日々。ある時、戦後70年の特集記事で
   ろう者の母の被爆体験を取材しようと一大決心し、故郷に帰る。
   「知らないから、知りたい、地続きになりたい」という思いに感動。
   耳が聴こえる俳優も、聴こえない俳優も、伝えようとする意志が
   強く真っ直ぐで、嘘がないのが素晴らしかったです。
   ジェニー・シーレイさんのワークショップ↓で感じた、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1114173736.html
   あの真実の時間がここにもありました。
    http://www.sapazn.jp/zanka.html

2.ラッパ屋『ポンコツ大学探険部』
  06/27-07/05紀伊國屋ホール
  ≪東京、福岡≫
  ☆バブルから現在までの日本を、庶民の本音で温かく綴る群像喜劇。
   大人の愚かさ、格好良さが詰まっていて、劇団員と若い俳優の対比が
   そのまま時代を映し出します。勇気をもらいました。自分が大人に
   なったから、やっとラッパ屋で泣き笑いできるようになったのかも。
   「この年になって身軽になんてなれないよ」というセリフに心底共感。
   「大切なのは仲間、そして信じること」。私もそれに尽きると思います。
    https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20150416163500.html

3.新国立劇場演劇『かがみのかなたはたなかのなかに』
  07/06-26新国立劇場小劇場
  ☆兵士と女の子の分身がそれぞれ1人ずつ登場。鏡ごしにシンクロ。
   ズレていく動きにハっとする。場内係の前説も含め導入が見事。
   客席の子供たちの笑い声とひそひそ話も楽しい!
   ホラー要素が効果的で、男を軍隊、女と民間人と解釈すれば更に怖い。
   観客(子供&大人)を信じて、飛び込んで来てくれた作品。
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150701_003735.html

  その他は、松竹『歌舞伎NEXT「阿弖流為(アテルイ)」』、
  東京芸術劇場・マームとジプシー『cocoon』、パルコ『マクベス』、
  ArCairo『Phantom Form, Invisible Move』、SPAC『夜叉ヶ池』、
  雷ストレンジャーズ『フォルケフィエンデ 人民の敵』、
  ナショナル・シアター・ライヴ「スカイライト」等(順不同)。


 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2015年7月(観劇数20作品)は残念ながら発行しませんでした。


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 ◆3 【ナショナル・シアター・ライヴが池袋で再上映されます!】
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 ◎英国ロイヤル・ナショナル・シアターが選んだ演劇界最高峰の舞台が
  映画館で楽しめるナショナル・シアター・ライヴ。
   http://www.ntlive.jp/
  昨年から始まって、今年も素晴らしい作品を上映してくれています。

  海外ドラマNAVI「NTLをオススメする三つの理由!
  今、最高にノってる英国発の舞台を堪能しよう」↓(柏木しょうこ)
   http://dramanavi.net/column/2015/07/nlt.php

  8月にシネ・リーブル池袋で3作品が各2週間限定上映されます。
   http://www.ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/topics/detail/39831
  料金:一般 3,000円/学生 2,500円
 
  洗練を極めた演出と、細部まで行き届いた絶品の演技は悶絶レベル!
  ぜひお誘いあわせの上、映画館で静かに盛り上がってください!

 ・『ザ・オーディエンス』
  期間:7/25(土)~8/7(金)※上映中!
  感想:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0703001204.html

 ・『欲望という名の電車』
  期間:8/8(土)~8/21(金)
  感想:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0310135023.html

 ・『スカイライト』
  期間:8/22(土)~9/4(金)
  感想:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0704112727.html


 ※9月には『フランケンシュタイン』2バージョンも上映!
  感想:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0418195129.html


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 ◆4 【編集後記】
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 ◎今月、富山県利賀芸術公園でSCOTの作品を拝見します。初利賀です!
  「SCOT SUMMER SEASON 2015」
   http://www.scot-suzukicompany.com/season21/
  私は『リア王』(5カ国語版)、『チョウ・ダンス』(インド)、
  『世界の果てからこんにちは』、『トロイアの女』というラインアップ。
  「鈴木忠志トーク」も予約完了。家族で行ってきま~す。


 ◎今年度は休止になっておりました「CoRich舞台芸術まつり!」が
  来年度は開催されることになりました!嬉しいです!

  「CoRich舞台芸術まつり!2016春」開催決定!
   http://stage.corich.jp/matsuri2016oshirase.php
   開催期間:2016年3月~5月

  グランプリ受賞団体に100万円を贈呈。俳優賞受賞者にも賞金授与!
  日本全国に審査員が公演を観に行きます。ぜひ応募をご検討ください!
  2014年の実施概要:http://stage.corich.jp/festival2014/


 ◎「CoRich舞台芸術まつり!2014春」の最終選考に選ばれた劇団印象の
  新作は、選考対象作品の続編。7/26に通し稽古を拝見しました。

 ・劇団印象-indian elephant-『グローバル・ベイビー・ファクトリー2』
   08/08-13調布市せんがわ劇場
   脚本・演出:鈴木アツト
    http://g-inzou.wix.com/gbf2 ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=65871
   スキャンダラスな実話を基にした社会派ファンタジーです。
   『グローバル・ベイビー・ファクトリー』のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0326232843.html
   ※8月10日(月)15:00/19:30にリーディング↓上演あり。
    http://g-inzou.wix.com/gbf2#!gbf1pt/c1ac1


 ◎青森中央高校演劇部が、今年も全国大会優勝作品「もしイタ」のツアーを
  行ってくれています。東京公演は予約終了。

  青森中央高校演劇部『「もしイタ」2015ツアー』
  08/06(木)国立オリンピック記念青少年総合センター内
  ≪青森、福島県郡山市、福島県いわき市、東京≫
   全公演入場無料(東京公演は要予約)
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=51944


 ◎今年も東京都の高校演劇地区大会の審査員を務めさせていただきます。
  以下、関連エントリーとまとめです。高校演劇部の皆様へ、ご参考まで!

 ・東京都高校演劇地区大会2014「城西地区A日程」
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0820163422.html
 ・高校演劇山梨県大会2011の審査員をつとめた西田シャトナー氏が、
  既成戯曲と新作戯曲について語る。
   http://togetter.com/li/217434
 ・演劇ジャーナリストの徳永京子さんから【高校生の皆さんへ】
   http://togetter.com/li/753007


 ◎日本が「戦争をする国」にされようとしています。
  安保法制が衆議院で強行採決され、ただいま参議院で審議中。

  【備忘録】安倍政権および安全保障関連法案に関する
   舞台芸術関係者の発言をまとめました(2015年7月5日~19日)
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0719163816.html


 ◎おすすめ舞台中継など on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【NHK BSプレミアム】8月3日(月)0時20分~4時45分[8月2日(日)深夜]
   NODA・MAP『エッグ』『半神』
    http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2015-08-02/10/27053/
   作・演出・出演:野田秀樹

  【WOWOWライブ】8/22(土)よる9:30~
   シティボーイズ ファイナル part.1『燃えるゴミ』
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/107136/index.php
   出演:大竹まこと、きたろう、斉木しげる
   作・演出:前田司郎(五反田団)

  【WOWOWライブ】8/29(土)よる8:30 ~
   『僕らのミュージカル・ソング』
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/106955/index.php
   出演:井上芳雄 天童よしみ 平野綾 和音美桜 フィリップ・エマール


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2015年7月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「幕が上がる」←アイドル映画と侮るなかれ!感動の青春娯楽作。
    http://www.makuga-agaru.jp/
  ・「映画 深夜食堂」←東日本大震災の被災地のエピソードがあって良い。
    http://www.meshiya-movie.com/
  ・「酒中日記」←酔ってダラダラ話すなか、本音が飛び出す。だから飲む。
    http://www.magichour.co.jp/sake/
  ・「真夜中の五分前」←緊張が持続する恋愛サスペンス。劉詩詩さん巧い。
    http://mayonaka5.jp/
  ・「海月姫」←菅田将暉さんが素晴らしすぎた。以上。
    http://www.kuragehi.me/


 ◎2015年5月に「ダルカラードポッドキャスト」に出演しました!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0528091621.html
  約15年のご縁になる谷 賢一さんと我が家でおしゃべりしました。
  1時間ありますので、通勤・通学中などにお楽しみいただければ♪


 ◎wonderlandに私のインタビュー記事↓が掲載されました(2015年2月)。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0318152052.html
  2013年9月の東大生によるインタビュー↓もよかったらどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1120155340.html


 ◎当メルマガがまぐまぐ大賞2014・無料部門の
  エンターテイメント・ジャンルで4位に入賞↓しました!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/1221174834.html
  まぐまぐ↓「【演劇好き必読】珠玉の演劇上演情報を無料で手に入れる!」
   http://www.mag2.com/p/news/3886


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「受かりました!」と言われるともっと嬉しい♪
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎ツイッターやってます!フォロワー約5700人に感謝♪
  ⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
  観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
  震災・原発事故、選挙関連のリツイートも多いです。


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
   http://stage.corich.jp/
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
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  最新版では「観たい!」「観てきた!」コメントも表示されます。


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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Posted by shinobu at 00:00 | TrackBack