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REVIEW

2008年04月30日

東京デスロック『WALTS MACBETH/プレビュー&プロセス公開』4/29吉祥寺シアター稽古場

 第15回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル(⇒公開第二次審査会)に参加している東京デスロック『WALTS MACBETH』のプレビュー&プロセス公開にお邪魔しました。

 作品を最初から40分ほど上演し、その後は通常のお稽古を見学、最後に質疑応答タイムが設けられていました。合計1時間40分ほど(だったと思う)。

 ※追加公演決定! 5/10(土)14:00開演
 ※神戸公演(5/24-25)の演目は『3人いる!』です。
  作・演出:多田淳之介
  出演:夏目慎也 佐山和泉 岩井秀人(ハイバイ)

 ⇒CoRich舞台芸術!『WALTS MACBETH(ワルツ マクベス)

 2方向から客席に挟まれた、何も無いステージになるようです。役者さんの衣裳は・・・内緒!
 あーもー傍若無人だなー。でもまだまだ変わりそうですね。本番まであと約10日。私は5/9(金)の夜に伺おうと思っています。

 ≪質疑応答≫
 観客「タイトルの“ワルツ”には、どのような意味があるのですか?」
 多田「ワルツは2人が向かい合って周りながら踊ります。複数の組が周りながら円を描いて踊るので、まるで惑星のように回転を繰り返すことになります。つまり繰り返すこと、再生、などの意味です。」

unlock#LAST / REBIRTH#1
≪東京、神戸≫ 神戸公演の演目は『3人いる!』
出演:夏目慎也、佐山和泉、石橋亜希子、永井秀樹、山本雅幸、佐藤誠、寺内亜矢子、羽場睦子
作:シェークスピヤ 訳:坪内逍遙 構成・演出:多田淳之介
プレビュー&プロセス公開:1,000円 (劇団予約のみ) 公開ゲネプロ:2,000円 (劇団予約のみ) 日時指定・指定席 前売り・予約3,000円 当日 3,500円  ※こまばアゴラ劇場支援会員特典でも観劇可能。3団体共通チケット(ガーディアン・ガーデン)、吉祥寺シアターセットチケット(武蔵野文化事業団)あり
http://deathlock.specters.net/
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/ticket.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:03 | TrackBack

2008年04月28日

【お知らせ】CoRich舞台芸術!「注目インタビュー・大宮エリー」2008年5月

 映画監督・脚本家・作家の大宮エリーさんインタビューさせていただきました。
 大宮さんは5/4(火)開幕の演劇大宮エリー『GOD DOCTOR』の作・演出をされています。

 ⇒稽古場レポート
 ⇒CoRich舞台芸術!『GOD DOCTOR

Posted by shinobu at 13:17 | TrackBack

ニッポン放送『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』04/04-05/06新宿FACE

 山本耕史さん の『ヘドウィグ・アンド・アングリー・イインチ』(関連レビュー⇒)の再演は、イツァーク役にソムン・タクさんを迎え、初演より超~グレードアップしていました!

 初演はノリきれなかった私ですが、今回はオープニングの歌からガツンと感動!『ヘドウィグ・・・』の物語としてもロック・ミュージックのライブとしても楽しめました。上演時間は約1時間45分(休憩なし)。
 
 ⇒当日券予約:0570-00-3337(サンライズプロモーション東京)
 ⇒6/14(土)、15(日)に東京厚生年金会館 大ホールでツアーファイナル公演あり!
 ⇒CoRich舞台芸術!『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ

 歌詞は英語のままで日本語の説明は特にありませんので、前知識はある方が良いでしょう。初めての方は映画を観てから行くと、より楽しめるのではないでしょうか。映画もサイコーですよ♪(ただしR18ぐらいだと思う)
 公式サイトで「日本語歌詞ミュージカルナンバー」が公開されています。

 ≪あらすじ≫ パルコ劇場サイトより。
 東ドイツに生まれた少年ハンセルは自由を得て、ロックシンガーになる夢を叶えるため、アメリカ兵との結婚を決意。性転換手術を受ける。ところが股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。渡米を果すも離婚、しがないロックバンドを組み、ベビーシッターなどをして暮らす。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐが、トミーはヘドウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追う…。
 ≪ここまで≫

 まず、ソムン・タクさんの歌が大迫力!!冒頭の"Ladies and Gentlemen, whether you like it or not……, Hedwig!"の声で既にシビれちゃいました。タクさんは韓国でもイツァークを演じられています。

 そして、山本耕史さんもとっても魅力的でした~っ。セリフと歌に感情がしっかり織り込まれており、山本さんならではのヘドウィグ(&トミー)がそこに存在していました。さんざんお下品なことをしゃべっても、自虐ギャグを交えながらキュートにまとめるので、気まずい空気が停滞しません。ヘドウィグがトミーとの蜜月について1人2役で語るシーンは本当にそこに2人の人間がいるようで、切ない愛の対話に落涙。

 照明がライブハウスならではの臨場感をさらに盛り上げ、物語についても雄弁にサポートしていました。ダイナミックな進化だと思います。ステージと客席が同じ色に染まる瞬間は鳥肌モノ!ムービング照明も大胆でかっこ良かったです。

 あ~、誰かヘドウィグ好きの友達とツアーファイナルを観に行きたいな~っっ。

 ここからネタバレします。

 ヘドウィグを演じていた山本さんは終盤でトミー・ノーシスとして登場し、"Wicked Little Town"を歌います。それはトミーのヘドウィグに対する愛を語る歌ですが、イツァークが隣にいることで、彼がトミーなのかヘドウィグなのかがはっきりしない状態になります。この曖昧・不思議な感覚は演劇ならではの効果ですよね。

 最後はイツァークが白いドレスの女性のスタイルで登場し、黒のホットパンツ一丁になって上半身も足も露出したヘドウィグ(=トミー?)と一緒に歌います。向かい合う2人はヘドウィグとイツァーク、ヘドウィグとトミー、そしてとうとう出会った“カタワレ”同士にも見えました。作品が『ヘドウィグ・・・』の物語の外側へと広がり、国籍、人種、性別を超えた愛が2人の姿に象徴されているように感じました。

 上手からの白い明かりに照らされ、光を見つめながら立ち尽くしすヘドウィグ(=トミー)。カットアウトの暗転で幕。これもかっこ良かった。

ROCK MUSICAL "Hedwig and the angry inch"
≪東京、新潟、大阪、仙台、札幌、名古屋、神戸、東京ツアーファイナル≫
出演:山本耕史 ソムン・タク(Seo Moon Tak) バンド“ザ・アングリー・インチ”:前嶋康明(音楽監督) 中村康彦 朝井泰生 渡辺大 加藤直史
脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル 作詞・作曲:スティーヴン・トラスク  翻訳:北丸雄二 演出:鈴木勝秀 美術:二村周作 照明:原田保 音響:山本浩一 映像:大窪マサヒロ 衣裳:三浦将起 ヘアメイク:西岡和彦 演出助手:長町多寿子 舞台監督:篠崎彰宏 制作:神戸丈志 竹葉有紀 企画:松村吉洋 近藤久晴 制作協力:クオーレ 主催・企画・製作:ニッポン放送
一般:7800円 立見席5000円
公式:http://www.hedwig.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 10:39 | TrackBack

2008年04月27日

ZOKKY『ZOKKYののぞき部屋コレクションPart2』04/26, 27, 29王子小劇場

 王子小劇場の地下でのぞき部屋演劇を拝見(⇒ZOKKY公式サイト)。私だけのために役者さんが目の前(ほんとに目の前・笑)で演劇をしてくれるのは、嬉しい、というより可笑しすぎます(笑)。百聞は一見にしかず。

 待ち時間はCDウォークマンを貸してくれます。そこで流れる楽曲もZOKKYのオリジナル。ロビーのいかがわしいムードも面白いです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ZOKKYののぞき部屋コレクションPart2

 14:00よりも前に到着して整理番号をゲットし、1日で3作品すべて鑑賞できました。役者さんの休憩時間もあるので、整理番号を取ったらすぐに観られるというわけではありません。
 でも、待ち時間を楽しく過ごすために王子小劇場周辺地図を配っていたり、パンフレットの内容が読み物として充実していたり、快適な鑑賞のために配慮してくださっています。

 期間:4月26日(土)、27日(日):14:00~22:00
    4月29日(火・祝):12:00~16:30
 ※上演時間は一作品につき、3~5分程度

 以下、鑑賞順に。ネタバレしてます。私は「男と女」が一番面白かったかも。

 王子小劇場の階段のスペースを使っているのは凄いアイデアですよね。演技スペースも広いし脚本・演出の可能性も広がっています。のぞき穴のある壁が近づいてきて開幕するのも面白かった(笑)。

■「冥土の果て」
 出演:清水那保(DULL-COLORED POP)、田中龍、大塚秀記

 S女王にじっと見つめられてライターの火が近づいたのにドキドキ(笑)。

■「君の胸に抱かれたい」
 出演:畔上千春(ボーダビッチ)、碓井清喜、大塚秀記

 巨乳の女の子のコンプレックス。バカになりきって踊って笑って。目の前でやってると思うとさらに笑えます。

■「男と女」
 出演:佐々木なふみ(東京ネジ)、小玉慶晴(ビッグアップル)

 急に大人になってしまった6歳の少年と、大人の女のラブアフェアー。不条理(笑)。

ZOKKY王子リバーシブル提案公演
出演:清水那保(DULL-COLORED POP)、畔上千春(ボーダビッチ)、佐々木なふみ(東京ネジ)、田中龍、大塚秀記、碓井清喜、小玉慶晴(ビッグアップル)
脚本・演出:小林タクシー 照明:兼子慎平(La Sens) 舞台監督・制作:佐伯風土 音響協力:JUN./佐藤拓馬(佐藤拓馬とシューマッハーズ) 写真撮影:堀奈津美(*rism/DULL-COLORED POP)
※一作品につき500円 ※当日券のみの販売
http://zokky.jp

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:25 | TrackBack

キリンバズウカ『飛ぶ痛み』04/25-29王子小劇場

 キリンバズウカは登米裕一さんが作・演出される演劇ユニットです。大阪から東京に移って初めての公演なんですね。登米さんというと王子小劇場のスタッフさんというのが私の認識でした。そういえばキャストには王子小劇場でよく公演をする劇団の役者さんが揃っています。

 上演時間は約1時間50分。完売に続く完売で、とうとう追加公演が2ステージも決定。4/28(月)15:00開演の回のみ残席あり。CoRich舞台芸術!の公演ページから予約できます。

 ⇒CoRich舞台芸術!『飛ぶ痛み

 ≪あらすじ≫
 ある小さな島の病院。おそらく終末医療の現場。患者は被験者として日々の暮らしのデータ収集をされている。ある日、そこに新しい医師がやってきた。
 ≪ここまで≫

 この人物はこんなキャラ、あの人とはこんな関係、というあらかじめ決まったルールを守りながら、役者さんが自分の得意な演技をしているように見えて退屈でした。

 チラシのビジュアルはかなり好みのタイプです。前知識ゼロでも観ようかなって思ってたんじゃないかしら。

 ここからネタバレします。

 「痛みを他人に転移させられる(飛ばせる)」という設定からは面白いことが起こりそうな気がしたのですが、それほど発展せず残念。

出演:板倉チヒロ(クロムモリブデン)、黒岩三佳(あひるなんちゃら)、七味まゆ味(柿喰う客)、田中沙織(柿喰う客)、本井博之(コマツ企画)、久保貫太郎(クロムモリブデン)、齋藤陽介(ひょっとこ乱舞)、佐藤みゆき(こゆび侍)、折原アキラ、緒方晋(TheStoneAge)
作・演出:登米裕一 舞台美術:佐々木文美(小指値)+玉置玲央(柿喰う客) 音響:平井隆史(末広寿司) 照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.) 映像:浦島啓 衣裳:赤穂美咲 演出助手:佐賀モトキ 目崎剛(+1) 望月綾乃 舞台監督:佐野功 宣伝美術:立花和政+きりんさんの絵:コマツバラミワ WEB:熊崎さくら 制作:小山与枝乃(猫ノ手) 塩田友克(クロムモリブデン) 清水建志(駒込駅前スタジオ)
【発売日】2008/03/09 前売 2,500円/当日 2,800円※日時指定・全席自由席
http://kirinba.seesaa.net/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:37 | TrackBack

2008年04月26日

ONEOR8『莫逆の犬(ばくぎゃくのいぬ)』04/17-27 THEATER/TOPS

 ONEOR8(ワンオアエイト)は田村孝裕さんが作・演出される劇団です。ココリコの田中直樹さんを主役に迎えていますが、ウケ狙い的なことはなく、真っすぐに作品を提示されたように思いました。
 “莫逆”とは“非常に親しい間柄”という意味(Yahoo!辞書)。なんとも皮肉な、でもなるほどと唸らせられるタイトルです。

 上演時間は約1時間50分。公式サイトからの予約は終了していますが、完全に売り切れというわけではないそうです。電話をすれば大丈夫じゃないかしら。当日券も出ています。明日で千秋楽。
 ※お問い合わせ ONEOR8:080-6577-1399

 ⇒CoRich舞台芸術!『莫逆の犬

 ≪あらすじ≫
 恋人(和田ひろこ)のアパートに引きこもっている男(田中直樹)の10年間。引きこもりといっても対人恐怖症などではないらしい。閉じこもっているのには、もっと重大な理由があるのだ。
 ≪ここまで≫

 舞台はアパートの居間。コンクリートの打ちっぱなしの壁に、必要最小限の簡素な家具。おそらく東京では典型的であろう若者の2人暮らしの風景です。人が訪れ、去って、淡々と時が過ぎていきます。

 物語の中心になるのは引きこもりの男と恋人、そして男の父親(小林隆)です。劇団員の皆さんの登場シーンが少ないのは少々意外でした。純粋に作品を重視した結果そうなったと考えると、ONEOR8という劇団が新たな一歩を踏み出したと言えるのかもしれません。

 最後の最後に「あぁ、そういうことだったのか」と腑に落ちました。残酷だけどこれが現実。人じゃない。犬なんだと。

  ここからネタバレします。

 男は恋人との結婚を反対されて逆上し、母親を殺してしまいました。自首せずに恋人にかくまってもらい、父親が2人分の生活費を毎月届けに来ます。母親が浮気をしていたことも、男の怒りが爆発した大きな原因です。
 仲むつまじかった2人ですが、時が経つに連れて恋人の心は変化し、数年目に家を出て行ってしまいます。残された男は部屋に閉じこもったまま、事件の時効を迎える前に餓死(おそらく)。ん~、こう書くとただただ救いがないですね(笑)。

 最後は父親がアパートに訪れて、玄関の前で「みづきちゃん、みづきちゃん」とすがるように吐き出す声で終幕(“美月”は恋人の名前)。飢えて動かなくなった息子にその声は届きません。何か(誰か)に頼りきって、逃げること以外に自分からは何もしなかった人生。上ずった情けない声が、父と息子の世界を象徴しているようでした。

 変化を拒む牢獄のような小さな部屋に、時々やってくる訪問者たち(スーパーの店員、サラリーマンなど)が、カラっとした笑いを運んでくれました。特に恋人の新しい彼氏(恩田隆一)が面白かったです。

出演:田中直樹(ココリコ)、野本光一郎、恩田隆一、和田ひろこ、冨田直美、冨塚智、平野圭、伊藤俊輔、関川太郎、小林隆
脚本・演出:田村孝裕 美術:中根聡子 照明:伊藤孝(ART CORE design) 音響:今西工 演出助手:河口高志 照明操作:三浦詩織 大道具:夢工房 小道具:高津映画装飾 舞台監督:村岡晋/藤林美樹 宣伝美術:美香(pri-graphics) 宣伝写真:山本圭ニ 票券:サンライズ東京 当日運営:安元千恵 制作=高田雅士 岡本愛子 椎名浩子 企画製作=ONEOR8
【発売日】2008/03/16 全席指定 一般前売3500円 当日3800円
http://homepage2.nifty.com/oneor8/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:52 | TrackBack

わらび座『手塚治虫生誕80周年記念・ミュージカル「火の鳥~鳳凰編」』04/25-05/04新宿文化センター

 わらび座史上最大のプロジェクト『火の鳥~鳳凰編』の初日の幕が開きました。演技、演出の密度が増して、プレビューより数段レベルアップ!終演後に迷わず脚本(1000円)を購入!

 ⇒稽古場レポート ⇒プレビュー(舞台写真あり!)
 ⇒シアターガイドニュース(2008/04/22)
 ⇒eplus当日引換得チケでA席5000円→3500円!

 上演時間は約2時間。2時間で手塚治虫の『火の鳥』がしっかり描き切られていることに驚愕します。恋人同士でも、お友達や家族連れでも楽しめる娯楽大作です。日本の大規模ミュージカルの相場を考えたらS席6000円は安いと思います。
 舞台写真をアップしてますのでどうぞご覧下さい。

 ⇒CoRich舞台芸術!『火の鳥~鳳凰編

 盗賊・我王(パク・トンハ)を太陽のように大きく暖かな愛で包む速魚(はやめ:碓井涼子)。碓井さんには誰も真似できないはかなさ(儚さ)があるように感じます。写真提供:フォト スタジオ アクア
aqua_gao_hayame.jpg

 
 仏師・茜丸(戎本みろ)に言い寄るブチ(今泉由香)。無邪気で奔放でリズミカル!ブチの真っ直ぐな想いに触れて私がボロ泣き。写真提供:フォト スタジオ アクア
aqua_buchi_akanemaru.jpg

 ここからネタバレします。

 真っ赤な炎に包まれた茜丸が「俺は、死んだのか?」と自問自答するシーンは、生と死が同居した、世界。
 すべてが焼け落ちて死者たちがたたずむ完全な静寂の中、我王の「おいで」に神の赦しを感じました。

手塚治虫生誕80周年記念企画
≪東京(パルテノン多摩)、千葉、東京(新宿)、秋田、埼玉、岐阜、静岡≫
出演(わらび座):椿康寛/岡村雄三/長掛憲司/戎本みろ/平野進一/森下彰夫/飯野裕子/遠藤浩子/碓井涼子/田郷真友/小林すず(小林涼子あらため)/末武あすなろ/山口貴久子
客演:パク・トンハ(2008年4/25~5/15まで)/内田勝久/中山城治/本間識章/森山晶之/渡部徹/今泉由香(2008年4/25~5/15まで) 声の出演(火の鳥):新妻聖子
原作:手塚治虫 演出:栗山民也 脚本:齋藤雅文 音楽:甲斐正人 美術:妹尾河童 演出助手:栗城宏 振付:田井中智子 振付助手:高田綾 歌唱指導:矢部玲司 歌唱指導助手:紫竹ゆうこ 舞台監督:石井忍・板子光男 稽古場助手:黒木いづみ 制作:渡辺澄子 広報:押久保陽子/尾﨑隼 協賛:手塚プロダクション・角川書店
【発売日】2007/11/08 指定席 東京本公演:S席6000円 A席5000円
http://www.warabi.jp/hinotori/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:51 | TrackBack

2008年04月24日

パラドックス定数『HIDE AND SEEK』04/24-27ザムザ阿佐谷

 パラドックス定数は野木萌葱さんが作・演出される劇団です。前作『東京裁判』はCoRich舞台芸術アワード!2007で第1位に輝きました。副賞としてTOPページにバナーが掲載されています。
 「CoRich舞台芸術まつり!2008春」審査員として観に行きました(⇒応募内容)。

 初日は小劇場フリークが集結。やはり注目の公演なんですよね。上演時間は約2時間。
 開演前に当日パンフレットをよく読まれることをお勧めします。ヒントがいっぱい書かれています。

 ⇒CoRich舞台芸術!『HIDE AND SEEK
 ※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

≪あらすじ≫ 公式サイトより 
江戸川乱歩と横溝正史と夢野久作。

昭和の始まり、東京下町。
文学界の異端児三人。

毎日執筆。時々無頼。
飛び交う座布団と罵詈雑言に、
巻き込まれるのは編集者。

ある日、彼等の万年筆と原稿用紙の隙間から、
遂に奴等が現れた。

明智小五郎と金田一耕助と呉一郎。

作家と登場人物の間にあるのは、
蜜月か共食いか、
或いは凄惨な裏切りか。

まるで煙管の煙の様な、
現実と虚構の境界線。
その狭間で繰り広げられる、
命と創造を巡る物語。
≪ここまで≫

パラドックス定数 第15項
出演:植村宏司、十枝大介、西原誠吾、井内勇希、今里真、酒巻誉洋、小野ゆたか
【作・演出】 野木萌葱 【照明】正村さなみ 【音響】古場田良子 【舞台監督】渡辺陽一 【小道具】桜井徹 【宣伝美術】蛍 【写真】渡辺竜太【音響】古場田良子 副島千尋 【監修】赤沼かがみ(G-up) 【制作】村上朋弘(オフィスFLIP-TOP) 【企画製作】パラドックス定数研究所
【発売日】2008/03/24 前売2800円 当日3000円 日時指定全席自由 
http://www.pdx-c.com

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Posted by shinobu at 23:41 | TrackBack

2008年04月23日

青年団若手自主企画 岩井企画『おいでおいでぷす』04/22-30アトリエ春風舎

 青年団若手自主企画としての岩井秀人さん(ハイバイ)の新作です。岩井さんは青年団演出部にも所属されているんですね。

 古典を今の視点から書き換えて、しゃべり言葉で上演するという試みです。タイトルからもわかるように題材は『オイディプス王』。松井周さん(サンプル・青年団)が出演されるのも見どころですね。シアターガイドのウェブサイトに岩井さんと松井さんのインタビュー記事が掲載されています。

 『オイディプス王』と関係があるとは思えない設定で始まりますが、思いっきり『オイディプス王』でした(笑)。上演時間は約1時間25分。前半料金は予約2,000円とお得!(4/24まで) 

 ⇒CoRich舞台芸術!『おいでおいでぷす

 チラシのビジュアルどおり、四角い枠の中に役者さんが1人ずつスタンバイ。だらだらと今時のしゃべり言葉で『オイディプス王』の幕が開いたような、どうなんだか・・・このぬるさが刺激的です。
 字幕であらすじが全て説明されるので原作を知らなくても意味はわかりますが、あらかじめ内容をわかっている方が楽しめると思います。⇒『オイディプス王』(Wikipedia

 ≪あらすじ≫
 キャンプにやってきた人々。見るからにキャンプの常識は知らなそうで、案の定、あまりうまくいかない。そこで“キャンプの名人”(坂口辰平)に助言を求めたところ、「汚れを取り除くべし。前のリーダーをひどい目に合わせた奴がここにいる。そいつを追い出しなさい」と言われる。現リーダーの恒松(松井周)は、キャンプの名人の言葉を信用できない。
 ≪ここまで≫

 キャンプに出かけた現代の若者達と『オイディプス王』の世界が重なるのだろうと思って観ていたら、途中で疑問に感じることが出てきて、「おかしいな~」と思ったまま終盤近くまで。最後はとても面白かったです。
 自分の中にあった先入観を取り除けば、もっと広い世界に旅することができたんじゃないかな。これからご覧になる方は脳の中の柵をぶち壊して、どこまでも想像力を飛ばしてくださればと思います。

 イオカステの登場シーンがめちゃくちゃ可笑しかったです。あれは・・・登場なのか?(笑)

 ここからネタバレします。

 バカで素朴な若者たちが仲間同士でキャンプしに来てると思たら、金髪の少女(大久保亜美)がシンナーを吸ってたり、現リーダーの彼女(=イオカステ:木崎友紀子)が56歳だと判明したり(現リーダーは26歳ぐらい)。「あれれ、それって変じゃない?」と思った時点で、「この人たちは現代の若者である」ということを忘れれば良かったんですよね。舞台で起こっていることがある枠を超えた瞬間をとらえて、それをバネにして自分も遠くに行けば良かった。

 徐々に松井さんが野村萬斎さんに見えてくるから不思議(笑)。彼がオイディプスに見えたってことなんですよね(萬斎さんは蜷川幸雄演出『オイディプス王』に主演されました)。字幕にすんなり洗脳されたからかもしれませんが。

 恒松(松井)が今の彼女(本当は母親)の前の彼氏(=前リーダー)をひどい目に合わせたエピソードが、回想シーンとして上演されます。「釣具専門店・上州屋でルアーの先っぽを顔にひっかけた」というのがその真相。なんで上州屋なんだ!(笑) たき火がパタンとひっくり返って上州屋の写真が出てきた、あのチープさも可笑しかった。

 字幕が「オイディプス王 完」となった後から、種明かしのような最終場が始まります。
 原作でオイディプスは自ら両目を潰してテーバイを去りますが、恒松は枯れ枝(?)をモッソリとくっつけたメガネをかけます。「あぁ~、見えな~い・・・」とつぶやくぐらいのぬる~いリアクション。「それなに?」と聞かれて「いましめ」と返事(笑)。

 「私はこんなにも自分を悪いと思って反省していて、しかも自らに罰を与えて耐えているんですよ」とアピールしているんですよね。すぐに謝罪パフォーマンスをする人たちのことが思い浮かびました。
 そして他の仲間(テーバイの市民たち)はそんなオイディプスに全く興味はなく、男(金子岳憲)の体から生えたきのこが食べられるかどうかの話ばかり。だって民衆はお腹が空いているのだから、オイディプスの戒めになんて関わってる暇はないわけで。
 原作ではオイディプスは英雄だったけど、この作品では自意識過剰で被害者意識が強くて、でも過剰に自己アピールしちゃう“自分大好きクン”、みたいになっていたように思いました。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演:岩井秀人/松井周

 小道具のきのこが何で出来ているのかに、観客の興味が集中していたのが面白かった。

青年団若手自主企画 vol.37
出演:松井周、秋山建一、端田新菜、木崎友紀子、大久保亜美、金子岳憲(ハイバイ)
作・演出 岩井秀人 照明:岩城保 当日運営:三好佐智子(quinada) 総合プロデューサー:平田オリザ 青年団若手自主企画 vol.37
【発売日】2008/03/15 予約2,500円 当日2,800円 前半料金 予約2,000円 当日2,500円(22日、23日、24日の19時半~の回)
http://www.seinendan.org/jpn/info/wakate080317.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:05 | TrackBack

文学座アトリエの会『ダウト~疑いをめぐる寓話~』04/12-22吉祥寺シアター

 文学座アトリエの会の作品は、演出が実験的だったり難解な戯曲を扱われることがあるので、私は好んでよく観に行きます。信濃町のアトリエが工事に入るそうで、しばらくは吉祥寺シアターで上演されるようです。

 ジャン・パトリック・シャンリィの戯曲目当てで、すっかり満足。ロビーで販売されていた戯曲本も買いました。上演時間は約1時間45分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ダウト~疑いをめぐる寓話~

 【一観客のわがままなつぶやき】
 新劇の老舗劇団の公演ではお約束というか、もう半分あきらめてはいるんですが、上演中のおしゃべりなどの騒音が多いんですよね。年配のお客様はなぜかそういうところに無頓着。今日は客席でお食事されている女性もいました。私はキャンディーの包み紙を開ける音が特に気になるタイプなんです。

 後ろの席の人に何度か注意の視線を送ったんですが、全然気づいてはくれず。「カチャカチャ、カチャカチャ」と、上演中にずーっと包み紙を触ってるんです。後半は私の左隣の人もキャンディーを取り出す始末(涙)。私と私の右隣の人は、後ろと横に何度か“不快ですメッセージ”を送ったんだけど伝わらないんですよね。そりゃそうだ、お芝居観てるんだしね(面白かったし)。

 そこで、わがままな提案を考えてみたんですけど・・・携帯電話の注意と一緒にキャンディーの包み紙を開ける行為についても、開演前にひとことお話してくれたら嬉しいです。劇場内は乾燥するので、キャンディーを舐めるのは仕方がないと思います(咳き込む可能性もありますし)。だけど包み紙を触られると音が鳴るので迷惑なんです。開演前に口に入れておいてもらうとか、音が鳴らない入れ物に入れて持ってきていただくとか、工夫をしていただきたいと思っています。
 【ここまで】

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
  時は1964年。ニューヨークのブロンクス地区にあるカトリック系の教会学校セント・ニコラス・スクール。その校長のアロイシスは、生徒への様々な指導法を新人シスターのジェームスに熱心に語るのであった。話しは倫理的、宗教的で正当、校長の思いがよく伝わってくるのであるが、また一方では、一筋縄ではいかない彼女の頑固な一面も垣間見ることができた。
 ある日ジェームスは、アロイシス校長に、学校初の黒人の生徒ドナルドがフリン神父に二人きりで礼拝堂へと連れて行かれたことがあると話した。アロイシス校長の心の中に、ある「疑い」が生まれた。物語は、その「疑い」から始まるのである。
 ≪ここまで≫

 重厚な言葉をじっくり味わいながら、自分が生きる現実の世界のことを何度も振り返ることができました。でも堅苦しいばかりではなく、ユーモアもたっぷりで飽きさせません。4人芝居なんですが、たった4人だとは思えない厚みが感じられました。

 厳格なシスター・アロイシス校長役の寺田路恵さんが大迫力。ガチっと決まった演技がかっこよかったです。
 新人シスター・ジェームズ役の渋谷はるかさん。何度か拝見して素敵だなって思ってます。これからも観ていきたい女優さんですね。

 ※ここから少々ネタバレします。セリフは正確ではありません。作品の内容についてはあまり書いていません。

 「純粋であることは罪悪」等と断言されると、基本的に“純粋バンザイ”な私は少々戸惑いも感じました。でも大人になるというのは、そういうことだと思います。このお芝居はそのことを冷静に再考する機会になりました。

 私がごく身近な人々に対して深くて堅い、真っ黒な「疑い」を感じたのは、たぶん5~6年前。それまでは純朴バカに生きてきたと思います。それはそれで大層幸福な人生だったのでしょう。でも本当の疑いを胸に抱いた(と気づいた)瞬間から、世界は全く違う顔を見せるようになり、その時に初めて“恐ろしい、抜き差しならない、冷酷な現実”“永遠にはっきりとは姿を現さない真実”と向き合ったのだと思います。人間が堂々と自立して生きていくためには、その自覚が必要です。その意味でこの戯曲に描かれていたことには共感しました。

 アロイシス「悪を追い出すためには、神から一歩遠ざからなければならない。」

 シャンリィは「疑うこと」の必要性を説いているとも思いますが(戯曲本にもそのようなことが書かれています)、だったら、「疑うこと」をし始めたとして、その先はどうやって生きていけばいいのでしょうか。世界を疑い始めたら、シスター・ジェームズと同じように心の平穏と決別しなければならなくなります。それはつらいことです。

 現時点での私の結論は、これは最近の私の中の流行(いわゆるマイブーム・笑)なのですが、自分を信じて、自分が納得する生き方をすること。それしかない気がします。誰にも頼れないし、何が本当のなのかもわからないのだから、疑ったり絶望したりした後に残るのは自分自身だけなんじゃないでしょうか。もちろん、未熟で身勝手でとんでもなく情けない存在である自分を信じるには、勇気が必要ですし責任も伴います。それを引き受けて、一人で地上に立つことを目指して、毎日間違いながらも、生きていく・・・のかな、と。

 最近のニュースから↓
 桑田真澄「他人の評価や成績、お金ではなく自分の気持ちが大切だった。燃え尽きることができたのだから後悔はありません。」

出演:清水明彦、寺田路恵、渋谷はるか、山本道子
作:ジョン・パトリック・シャンリィ 翻訳:鈴木小百合・井澤眞知子 演出:望月純吉 作:ジョン・パトリック・シャンリィ 翻訳:鈴木小百合・井澤眞知子 演出:望月純吉 美術・衣裳:朝倉摂 照明:沢田祐二 音響効果:望月勲 舞台監督:寺田修 制作:伊藤正道 票券:最首志麻子 チラシ写真デザイン:田野倉義規 企画協力:初見正弘(On Time) 主催:文学座 財団法人 武蔵野文化事業団
【発売日】2008/03/10 前売・電話予約:4000円 当日:4300円 ユースチケット:2500円(25歳以下/取り扱い文学座のみ) アルテ友の会会員:3600円(武蔵野文化事業団のみ取扱。前売のみ)
http://www.bungakuza.com/doubt08/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:49 | TrackBack

2008年04月21日

InnocentSphere『ハリジャン』04/19-27シアタートラム

 InnocentSphereは西森英行さんが作・演出される劇団です。歌舞伎役者の尾上松緑さんを迎えたシアタートラム公演。上演時間は約1時間50分。 

 ⇒CoRich舞台芸術!『ハリジャン

 ≪あらすじ≫
 悪の神と呼ばれた背むし男・渋谷ヱビス(尾上松録)について、左手が不自由な男(狩野和馬)が語る。初めてヱビスに出会ったのは、体に障害をもつ人たちの職場だった。
 ≪ここまで≫

 骨組だけの巨大な右手首が舞台中央に。正面から奥へと、上手から下手へと伸びる通路が2本、直角に交差しています。十字架に見えるんですよね。

 わかっているようで実は全然わかっていない、日常生活の中のタブーがテーマになっており、脚本執筆は大変だったんじゃないかな~と想像します。

 尾上松録さんが主役でいわゆる悪役(ヒール)なのですが、もっともっと悪に徹する人物にしても良かったんじゃないかと思いました。
 説明のためにシーンがあるように感じるのは残念。InnocentSphereは、比較的大きい劇場で出演者が多い作品が続いています。人気劇団ですから仕方ないかもしれないですが、個人的には西森さんの脚本重視の作品を観たい気がしますね。

 ここからネタバレします。

 障害のある人と健常者との間の確執、キリスト教の救いへの疑問、命が救われるはずの病院での殺人事件。

 看護婦(黒川深雪)が携帯電話で「すべて見てるのになぜ何もしてくれないの?」と怒っていた相手は、神様でした(つまり実際には電話はしていない)。NODA・MAP『オイル』の松たか子さんを思い出しました。このセリフにはとっても共感↓(正確ではないですが)
 ヱビス「お前(看護婦)は震えながら立っている。」

 背むし男・渋谷エビス(尾上松緑)が見たい“火”とは、“何があろうと、誰になんと言われようとも、ある人をとことん愛すること”だったかな。もっともっと、本当に救いの無い悪役のままでいて欲しかったです。


 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫ 覚書き程度です。
 出演:西森英行、尾上松緑、司会(柳)

 尾上「負け戦に挑む気質が好き。あだばな的な生き方というか。全てに背を向けて人の手を払いのけるエネルギーとか。自分に確信がなければ、人の手を払えないはず。」
 尾上「いつか大地の上にたった1人で生きている(ような)人間になりたい。悪よりも孤高にあこがれる。」

出演:尾上松緑、狩野和馬、黒川深雪、坂根泰士、斉藤みのり(ハーツエージェント)、吉田久代(ククルカン)、倉方規安、窪田道聡(FIP/世界名作小劇場)、伊藤優、大谷幸広、名越健一(AUN)、足立由夏、筒井則行(ゴリぱんかにー)、横道毅(花組芝居)、三浦知之、八敷勝、かれん、日高勝郎、間野健介、中田真弘、こうのゆか、小澤惠(劇がく杜の会) ※長谷川耕(AUN)が急病のため降板し、代役は川本裕之(KAKUTA)。
作・演出=西森英行(InnocentSphere) 照明=斎藤真一郎(A.P.S.) 音響=ヨシモトシンヤ(有限会社カムストック) 選曲=高橋秀雄(SoundCube) 美術=松本わかこ 衣裳プラン=村瀬夏夜 ヘアメイクプランナー=泉淑 映像・宣伝美術=冨田中理 宣伝写真=宮川舞子 スチール=坂田峰夫 ビデオ撮影=テアトルプラトー アクションコーディネイト=八敷勝 演出助手=殿岡紗衣子 演出補佐=田村友佳(KAKUTA) 舞台監督=筒井昭善 まかない=C★chan 票券システム=堀内淳 制作:横内里穂 制作協力=松竹株式会社、RIDEOUT 田中浩輔 高田雅士 企画製作=InnocentSphere
【発売日】2008/03/08 全席指定 一般3,800円 ペア券7,000円(劇場チケットセンターのみ取扱い) 高校生以下2,500円(当日取り置きのみ、受付にて学生証提示、劇団WEBサイトのみ取扱い) 劇場友の会会員割引 3,600円 世田谷区民割引 3,700円 ※未就学児童入場不可

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Posted by shinobu at 16:36 | TrackBack

劇団フライングステージ『新・こころ』03/19-26駅前劇場

 劇団フライングステージは所属メンバーがゲイであることをカミングアウトしている劇団です。主宰・作・演出は関根信一さん。役者さんとしても活躍されています。
 
 夏目漱石の「こころ」をフライングステージ流にアレンジ。すっごく面白かったです。
 漱石の「こころ」を読み直したくなりました(『先生と遺書』しか読んだことないんだけど・・・)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『新・こころ

 日本文学研究をしている現在の大学のゼミクラスと、明治の学生たちの世界を行き来します。
 白い舞台装置に真っ青な青空が美しかった~。
 学生たちの袴姿にホレる!漱石の「坊っちゃん」も頭に浮かびました。

 終演後のトーク(ゲストは溝口彰子さん)で「アメリカの書店では『こころ』はゲイ小説のコーナーに並んでいる、という噂がある」との話もありましたが、私もこの作品で『こころ』の中の男色の世界にすっかり入り込んで、その噂は本当なんだろうと思いました(実際どうなのかはわかりませんが)。

 ここからネタバレします。

 若い頃の先生(遠藤祐生)と小宮(中村公亮)が見つめ合うシーンがめちゃくちゃ色っぽい!!
 「精神的に向上心がないものは馬鹿だ」というセリフがこんなに切ないなんて。

夏目漱石(「こころ」より)  ※劇場へ行こう!~駅前劇場編~参加作品
出演:遠藤祐生(若い頃の先生)、中村公亮(先生の幼なじみ)、岸本啓孝(先生)、早瀬知之(私、ゼミ生)、石関準(お嬢さん、のちの先生の奥さん)、桑島貴洋、竹薮ヤケ太、鶴丸耕平、柳内佑介、関根信一
脚本・演出:関根信一 美術:小池れい 照明:黒尾芳昭(Azure) 音響:中村嘉宏 舞台監督:赤坂有紀子・鳥養友美 衣裳:篠原之十条 宣伝美術:宝田朝(office rejina) 舞台写真:サトウカオル 印刷:東京書籍印刷株式会社 小道具:高津映画装飾 大道具:大様美術 制作:樺澤良 制作協力:三好佐智子 製作:劇団フライングステージ
ポストパフォーマンストークあり。 20日(木)溝口彰子さん 21日(金)エスムラルダさん
【発売日】2008/02/22 前売り3,500円/当日3,700円
http://www.flyingstage.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 16:31 | TrackBack

【オーディション】イキウメ「イキウメン募集!」4/28郵送〆切り

 前川知大さんが作・演出されるイキウメが出演者を募集しています。野次馬も応募可!(笑) 
 ・実施日時:2008年5月17日(土)(予定)
 ・締め切り:2008年4月28日(月)(消印有効 持参不可)

■イキウメン募集! (公式サイトより)
 「イキウメ」では次回以降の公演に向けて、「出演者」を募集いたします。広くいろいろな方と出会いたいと思っていますので、他劇団・プロダクションにご所属の方、経験のない方、そのほか野次馬の方まで含めまして、ご興味をお持ちになりましたら、ふるってご応募ください。よろしくお願いします。

【応募要項】
●対象 経験不問。28歳までの魅力的な男女。
●実施日時  2008年5月17日(土)(予定)
●応募方法  ・履歴書(簡単な自己紹介文、経験のある方は出演歴を明記)
・写真2枚(全身・顔各1枚。裏面に身長、体重、3サイズを明記)
・80円切手を添付した返信用封筒(住所・氏名を明記)
 を同封のうえ下記までご郵送ください。
●送り先  〒162-0055  新宿区余丁町8-15高木ビル5-D
 イキウメ事務所「出演者募集」係

 書類選考の上、書面でご連絡いたします。
 通過者は都内スタジオで5月17日(土)(予定)に実技審査を実施します。
 内容は書面で通知いたします。
 (オーディション参加費は場所代実費として2,000円)
●締め切り 2008年4月28日(月)(消印有効 持参不可)

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 12:09 | TrackBack

2008年04月20日

【稽古場レポート】演劇大宮エリー『GOD DOCTOR(ゴッド・ドクター)』4/15都内某所

20080415_ellie.jpg
大宮エリーさん

 仮チラシを目にした時から「演劇大宮エリー・・・って、何かしら?」と気になっていたんです。
 大宮エリーさんはCMプランナー、放送作家、エッセイスト、ラジオのパーソナリティー、映画監督などなど、多彩に活動されている注目のクリエイター。3月に初のエッセイ集「生きるコント」を出版されたばかりです。

 ひょんなご縁でお会いして、大宮さんが初めて作・演出される演劇公演『GOD DOCTOR』の稽古場にお邪魔することになり、インタビューもさせていただきました!

 ●演劇大宮エリー第一回公演『GOD DOCTOR
  05/04-18新国立劇場 小劇場 ※東京公演の後に兵庫公演あり。
 ⇒CoRich舞台芸術!『GOD DOCTOR

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 --いま、しあわせですか?と聞かれ何人のひとがしあわせですと即答できるでしょうか。
 ずっとずっと未来のはなし。天には神様が、地上には人間がいる。そして天と地上の間に、「ハザマ」、とよばれる空間があった。天上界でも人間界でもなく、中途半端なハザマ。このお話は、そこに住む、これまた人間でも神様でもない中途半端な存在である、研修医(ポストドクター)のお話です。
 その人間でも神様でもない中途半端な五人の研修医は、それぞれの専門を駆使して、人間をしあわせにする、という使命を神様から与えられていた。彼らの病院は、世界初の「人間をしあわせにする病院」。人間をしあわせにする治療を見事、施す事ができたポストドクターは天へ召され、ゴッドドクター(神の医者)になることができるというシステム。そう、彼らは、ゴッドドクターになるべく日々鍛錬する仲間でありながらライバルでもあるというわけです。
 ある日、その噂を聞きつけて、不幸に悩む「人間」がハザマにやってきた。初めての患者さん!五人の医者は、いざ我こそはと、早速治療にあたるのであった!
 ≪ここまで≫

 初日まであと約2週間、広い体育館には実物大のセットが組まれており、春の暖かい日差しとさわやかな風のおかげもあってか、稽古場はほんわかリラックス・ムードでした。
 舞台にいるのは石田ひかりさん、山下真司さんら、テレビや映画でよくお見かけする有名人ばかり。さすがにキラッキラしてる!

 第2幕の舞台稽古が始まったとたん、不躾ながら私、声を殺して爆笑してしまいました・・・!石田ひかりさんのことは舞台で何度も拝見していますが、こんな石田さん、観たことない(笑)。

 大宮「石田さんには『クリーミー・マミとかキャンディ・キャンディとか、顔の横に巻き髪が付いてるイメージでやってください』ってお伝えしてるんです。『“石田ひかり”じゃだめなんです。“石田ひかり”は置いといてください』って。」

 なるほど確かにあの演技は、顔に巻き髪が付いてそうだっ(笑)。

 大宮「片桐さんって普段は結構、引っ掻き回しキャラじゃないですか。だから今回はみんなに引っ掻き回されて、翻弄されてもらいます。松村雄基さんはちょっとエロティックな役。ホストっぽい感じ。」
 大宮「舞台はテレビみたいに“ながら見”はできないし、ビデオみたいにいつでも見られるわけじゃなくて、いわばお客さんを拘束するわけじゃないですか。それを考えるととことんサービスしなきゃなって。テレビに出ている俳優を生で見るだけじゃなくて、舞台でしか見られない俳優の姿を見せたい。だから出演者の方々には今までやったことがないことをやってもらいます(笑)。」

 板尾創路さんに演出をつける大宮さん↓ 
itao_ellie.JPG

 大宮「大人計画が企画した『おじいさん先生』というドラマを演出したんですが、その時に私の演出方法が舞台に向いているかもよって、大人計画の社長に言われて。その一言が(演劇の作・演出をすることを)勝手に大きく後押ししてくれました。」
 大宮「例えば2人が話すシーンでは『キキララみたいに仲良くして!』って言って、役者さんが『・・・え?キキララ?』って戸惑った状態のまま、『はい、スタート!』と撮影開始(笑)。そういうライブ感を大事に演出しています。だから今も、いつものままやってる感じですね。」

 “キキララみたいな仲良し”ってどんなやねんっ!どう見てもあの2人は無表情(笑)。んー、実物を見てみたい!

 大宮「演劇ってものづくりの原点のような気がするんですよ。後から編集できないしカメラマンもいないから、演出家と役者とで作りあげていく、本当にプリミティブな作業だと思います。」
 大宮「役者さんがわくわくして演技してくれたら絶対いいものができるから、そういう球を投げるようにしてるんです。その人が言われたことないことを言ってやろうと思って。俳優がやる気になるような。そうすると現場も沸くでしょう?稽古場の空気は舞台に伝わると思うんです。」

 大宮さんは自ら“新参者”と名乗りながら、さらりと舞台の勘所をとらえられている気がします。

 エッセイ集「生きるコント」は、大宮さんご自身の爆笑必至の人生経験オンパレード(笑)。関西人ならではの自虐ネタが、むしろプチ自慢へとゆるやかにシフトしていくところに、軽やかながらストンと地に足のついた、大宮エリー独特の存在感が表れているように感じました。
 でも、何より私の心をつかんだのは、ほんわかハッピースマイル(てゆーか爆笑)を浮かべつつ、その裏では、くにゃっと首とかしげてしんみりしている(ように見える)こと。

 『GOD DOCTOR』はわかりやすいギャグが満載で人懐っこい、心温まるコメディーに仕上がるようです。でも笑いだけではなくて、大宮さんの穏やかなかなしみも、こっそりとしたためられているのではないでしょうか。今度は演劇で“大宮エリーの世界”に触れて、それを確かめたいと思います。

≪東京、兵庫≫ ※大宮エリーさん個人写真は大宮エリー事務所より提供
出演:片桐仁/石田ひかり/松村雄基/遠山景織子/山下真司/板尾創路
作・演出:大宮エリー 音楽:近田春夫 舞台監督:原田譲二 美術:二村周作 照明:佐藤啓 衣裳:伊賀大介 音響:山本能久 演出助手:豊田めぐみ 宣伝美術:秋山具義 宣伝写真:久家靖秀 ヘアメイク:大和田一美 制作:笠原健一 制作補:市川恵子 田口孝子 保坂綾子 宣伝:る・ひまわり 宣伝ムービー:ダンスノットアクト アシスタントプロデューサー:白石久美 プロデューサー:熊谷信也
休憩お芝居協賛:株式会社ロッテ / 読売新聞 / サントリー株式会社/ ソニー・ミュージックエンタテインメント パンフレット・キャッチコピー協賛エンジンフィルム / 螢光TOKYO / Spoon./ 谷山広告 / ダンスノットアクト / Demand / PICTURES INC. / マザース 企画:大宮エリー事務所 制作:TBS / ハウフルス 制作協力:イープラス 後援:TBSラジオ 主催:TBS(東京公演)/兵庫県、兵庫県立芸術文化センター(兵庫公演)
発売日:2月16日(土)10:00~ ¥6,900(税込/全席指定) ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
http://sp.eplus.jp/god/

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Posted by shinobu at 15:41 | TrackBack

2008年04月19日

the company『バーム・イン・ギリヤド』04/04-20新宿シアターモリエール(2回目)

 『バーム・イン・ギリヤド』2回目!最前列でございました!もーすごい迫力で、いっぱい目移りしながら堪能~(笑)。

 ⇒ワークショップ・レポート ⇒稽古場レポート ⇒イープラス ⇒朝日新聞 ⇒読売新聞
 ⇒the company関連作レビュー:

 ロバート・アラン・アッカーマンさんの第3回ワークショップが今年8月に開催されます。ご興味のある方はthe company公式サイトをチェック!the companyの次回公演は今年の10月、新作『1945』です。

the company オフ・ブロードウェイ・シリーズ 2回目は4/16夜に鑑賞。
出演:青山みその/今村洋一/江前陽平/遠藤典史/岡野真那美/カトウシンスケ/香里菜知子/倉本朋幸/斉藤直樹/眞藤ヒロシ/鈴木剛生/鈴木信二/瀬川亮/玉置孝匡/チョウソンハ/中川安奈/中嶋しゅう/野口卓磨/パク・ソヒ/羽田昌義/浜田学/深貝大輔/前田剛/町田マリー/松田愛子/水野顕子/宮光真理子/矢内文章/有希九美/呂美
作:ランフォード・ウィルソン 翻訳:薛珠麗 演出:ロバート・アラン・アッカーマン 美術:加藤ちか 照明:沢田祐二 音響:高橋厳 衣裳:伊賀大介 ヘア&メイク:鎌田直樹 舞台監督:小川亘 歌唱始動:門司肇 アクション指導:村上潤 宣伝美術・パンフレットデザイン:Coa Graphics イラスト:SHOHEI パンフレット編集・執筆:武次光世(Gene & Fred) パンフレット印刷:深雪印刷 稽古場撮影:宮川舞子 舞台写真撮影:島田麻未 制作:斎藤努 稽古場進行:三浦瞳 加藤真 下條かほり 票券:西川悦代 中柄毅志 広報:吉田プロモーション プロモーションプランナー:牛山晃一 二宮大(Gene & Fred) プロデュース:伊藤達哉 主催:ゴーチ・ブラザーズ 企画・製作:the company
2008年2月23日[土]10:00一般発売開始 前売:6,000円/当日:6,500円/学割:4,000円(全指・税込)※未就学児童の入場はお断りいたします。
http://www.thecompany-t.com/

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2008年04月18日

演劇集団砂地『あわれ彼女は娼婦』04/16-20神楽坂die pratze

 船岩祐太さんを中心に2007年に結成された演劇集団砂地。私は初見です。プロデュース形式で作品を発表されているようです。

 空調が寒すぎて集中できず(涙)。暑過ぎてサウナみたいになった回もあったようですが、寒すぎるのもつらいですので、制作さんにはちょくちょく劇場内に入って温度調整していただきたいですね。上演時間は約1時間45分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『あわれ彼女は娼婦

 出演者ブログの「今回は本をまずバラし、エキスを抽出してそれをベースに新しい芝居を作る感じ」というコメントに興味を持って観に行きました。フォード作『あわれ彼女は娼婦』(⇒過去レビュー)を現代に置き換えて・・・というか、似た設定は残しつつ全然違う芝居になっていましたね。

 黒い空間に白と赤を利かせるスタイリッシュな美術と照明でしたが、私とは好みが合わず。シリアスなところで吹き出し笑いをしてしまいそうになったり、ことごとくセンスが合わなかったみたい。

 役者さんの演技は見ていて面白いと感じたり、美しいと思うことも多々ありました。
 演出の船岩さんは1985年生まれだそうです。若っ!これからに期待したいと思います。

 ここからネタバレします。

 妹の婚約者(井上裕朗)が一途ないいヤツで、その友人(本山三火)が怖い策士でした。意図がよくわからない・・・。ダンスも疑問。選曲と音の大きさも、私には心地よくなかったです。

 兄(田中壮太郎)と妹(名塚佳織)のラブシーンが過激。美男美女なので眼福ですが、あまり必要性は感じられず。それもこれもセンスが合わなかっただけだと思います。

出演:田中壮太郎、名塚佳織、井上裕朗、日和佐美香、本山三火
脚本:ジョン・フォード 翻訳:小田島雄志 演出:船岩祐太 振付:TAKUROU 照明:深瀬元喜 美術・選曲:倉蔵 音響プラン:内海常葉(ステージオフィス) 音響操作:中田晶子 演出助手・舞台監督:坂田恵 演出部:浦川拓海、宍戸裕美 制作・宣伝美術:始点~ Start Point ~
【発売日】2008/02/16 前売3500円、当日4000円、ペア6000円(前売のみ)、学生3000円
http://www.sunachi.net/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:27 | TrackBack

【情報】三条会の関美能留さんがCMに出演

 つぶやきです。三条会ブログより。演出家の関美能留さんがくりーむしちゅーと共演。上手くって笑っちゃう!
 演出が山内健司(山内ケンジ)さんなんですね。

 ⇒米焼酎「しろ」のCM(「身近な理想」編)

Posted by shinobu at 23:17 | TrackBack

新国立劇場日韓合同公演『焼肉ドラゴン』04/17-27新国立劇場 小劇場

 傑作『その河をこえて、五月』を生んだ新国立劇場の日韓合同公演。今回は鄭義信さんの新作を梁正雄さん(劇団旅行者)が演出されます(鄭さんも演出にクレジットされています)。

 昭和44年、万博を控えた関西の地方都市に暮らす在日コリアンの一家の物語です。こりゃー涙なしには観られないッス・・・!上演時間は2時間45分(途中15分の休憩を含む)。

 ⇒予告編動画あり!
 ⇒CoRich舞台芸術!『焼肉ドラゴン
 レビューはアップできるかどうか未定。すみません、仕事に追われ気味です・・・。

 ≪あらすじ≫ パンフレットより。
 万国博覧会が催された1970(昭和45)年、関西地方都市。高度成長に浮かれる時代の片隅で、焼肉屋「焼肉ドラゴン」の赤提灯が今夜も灯る。店主・金龍吉は太平洋戦争で左腕を失ったが、それを苦にすることなく淡々と生きている。家族は、先妻との間にもうけた2人の娘、後妻・英順とその連れ子、そして英順との間に授かった一人息子……ちょっとちぐはぐな家族と、滑稽な客たちで、今夜も「焼肉ドラゴン」は賑々しい。ささいなことで泣いたり、いがみあったり、笑ったり…。
 そんななか、「焼肉ドラゴン」にも、しだいに時代の波が訪れる……。 
 ≪ここまで≫

 トタン屋根の長屋が立ち並ぶ、空港のそばの朝鮮人集落。差別され、苦境に追いやられながらも、ほがらかに暮らす人々。

 レビューは途中です。

2007/2008シーズン演劇
出演:申哲振、高秀喜、千葉哲也、粟田麗、占部房子、朱源実、若松力、朴帥泳、金文植、笑福亭銀瓶、水野あや、朱源実、朴勝哲(アコーディオン奏者)、山田貴之(太鼓奏者)
作:鄭義信 翻訳:川原賢柱 演出:梁正雄/鄭義信 美術:島次郎 照明:勝柴次朗 音楽:久米大作 音響:福澤裕之 衣裳:出川淳子 ヘアメイク:川端富生 擬闘:栗原直樹 方言指導:大原穣子 演出助手:趙徳安/趙孝貞 舞台監督:北条孝 主催:新国立劇場 協力:芸術の殿堂(ソウル・アート・センター) 後援:駐日韓国大使館 韓国文化院
【休演日】4/21【発売日】2008/03/01 A席4,200円 B席3,150円 ※料金は消費税込みです。Z席=1,500円/当日学生券=50%割引
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000036_play.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:33 | TrackBack

2008年04月16日

JAM SESSION『億万長者婦人故郷ニ帰ル。』04/15-20「劇」小劇場

 JAM SESSIONは西沢栄治さんが演出を手がける団体です。公演のつど出演者を集めるプロデュース形式を取っています。西沢さん演出作品のレビュー⇒

 「CoRich舞台芸術まつり!2008春」審査員として観に行きました(⇒応募内容)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『億万長者婦人故郷ニ帰ル。
 ※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

 ≪あらすじ・作品解説≫ CoRichより 
 演劇の面白さと可能性を信じ、ギリシャ劇や歌舞伎などの古典を中心に上演をつづける、ジャムセッション。  
 今回の物語は、年老いた男女の愛憎と、欲望と正義の間でぐらぐらゆれる小市民たちを描く悲喜劇。
スイス作家・デュレンマットの1956年発表作品。グロテスクにコミカルに、僕らの価値観は揺さぶられる。

 次々と倒産する企業や工場、あふれる失業者、駅には鈍行列車も止まらない・・・ 長引く不況に苦しむ都市ギュレンに、あの女が帰ってくる。彼女の名はクレーレ・ツァハナシアン。45年前、無実の罪で町を追放されていたが、今ではなんと世界一の億万長者になっていた!
 財産目当てに大歓迎の市民たち。だがクレーレは多額の寄付をする代償に、ある男の殺害を依頼する。その相手こそ、自分を裏切った昔の恋人イルだった。
 「私はお金とひきかえに正義を要求します」
 「冗談じゃない。正義は金では買えません!」
 どうする市民? どうするイル?
 巨万の富を武器に、老婦人のリベンジマッチがはじまる・・・・・
 ≪ここまで≫

出演:斉藤範子(Theatre劇団子)、亀田真二郎(東京パチプロデュース)、塚本淳也、田中しげ美(愛情爆弾)、新堀真澄(J.CLIP)、高橋ゆうこ、田邉淳一、山田英真、山田留美(スターダス・21)、藤井悠平、加賀まさし、手塚みのる
脚本:フリードリッヒ・デュレンマット 構成・演出:西沢栄治 舞台監督:井関圭太・鈴木晴香(るうと工房) 照明:大島早保子 音響:角張正雄(SoundCube) 舞台装置製作:金井大道具株式会社 衣装:木村江梨子 宣伝美術:SNEA ウェブ:SORA 制作:松谷章代 票券:中村真弓(Theatre劇団子) 企画・製作:JAM SESSION
【発売日】2008/03/01 一般 3000円/学生割引 2000円(要学生証) リピーター割引 1500円(要チケット半券)/初日割引 2500円
http://www.jam-session.info/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:18 | TrackBack

2008年04月15日

柿喰う客『恋人としては無理』04/13ギャラリーSite

 柿喰う客は中屋敷法仁さんが作・演出(ときに出演)される劇団です。フランスからの凱旋公演は1日3ステージという強行スケジュール(笑)。上演時間は1時間ですが、帰国報告会という名のポスト・パフォーマンス・トークが毎回30分開かれました。

 「CoRich舞台芸術まつり!2008春」審査員として観に行きました(⇒応募内容)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『恋人としては無理
 ※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

出演:高木エルム、コロ、玉置玲央、深谷由梨香、中屋敷法仁
脚本・演出:中屋敷法仁 舞台監督:佐野功 本郷剛史 照明:富山貴之 映像製作:岡部俊一 宣伝美術:山下浩介 制作:田中沙織 制作補佐:藤岡美咲 吉澤和泉 清水建志
【発売日】2008/03/09※日時指定・全席自由 前売券 2,000円 当日券 2,300円 団体券 5,400円(要予約・3名様でご来場のお客様対象)
※座席数に限りがございますので、お早目のご予約をお願いいたします。
※当日券は各回ご用意しておりますが、枚数に限りがございます。ご観劇当日、受付への先着順で発券させていただきます。
http://kaki-kuu-kyaku.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:52 | TrackBack

2008年04月14日

青年団若手自主企画 柴・宮永企画『現代口語ミュージカル「御前会議」』04/07-14アトリエ春風舎

 平田オリザさんが主宰する青年団では、俳優だけでなく若手作家・演出家もぐんぐん育っています。若手自主企画は見逃せないシリーズです。今回は宮永琢生さん(プロデューサー)と柴幸男さん(演出家)の企画なんですね。

 柴さんの作品は一度拝見したことがあって、とても面白かったんです。そして、平田さんの脚本をミュージカルにするというアイデアにも興味津々(笑)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『御前会議

 ≪あらすじ≫
 会議室。共同住宅に住んでいる市民が集合。議題は「駐輪場の件」「賞味期限の問題」「邪馬台国はどこか」。
 ≪ここまで≫

 “現代口語ミュージカル”だと思って観ると、ちょっと物足りなかったですね。“ラップ調現代口語劇”というところでしょうか。いわゆる静かな演劇が始まって、しばらくしてからリズム音が流れ、それに合わせてラップのようにセリフを話し始めた瞬間が最高に面白かったです。でもそれが頂点だったかも。

 音楽劇と現代口語劇の境目を行ったり来たりするぐらいの、ちょうどぎりぎりの辺りを狙っていたのかもしれません。そのさじ加減の微妙なところを楽しむのもアリだと思いますが、私は戯曲をぶっ壊すぐらい大胆な演出の方が観たい気がしていました。
 脚本がすごく面白いので、試みがうまくいってようがいまいが、全く不満なく楽しませてもらいました。

 ここからネタバレします。

 人形の山田に意見を仰ぎますが、彼は全く応えません。神様とか天皇とかをイメージしました。
 「売国奴!」(だったかな)って叫ぶのが可笑しかった。

出演:宇田川千珠子、河村竜也、木引優子、工藤倫子、桜町元、畑中友仁、山本裕子、山田(五反田団)
脚本=平田オリザ 演出=柴幸男 照明=西本彩 音響=星野大輔 作曲=山根美和子 美術アドバイザー=濱崎賢二 宣伝美術=セキコウ 写真=青木司 映像=小口宏 当日運営=木元太郎・西山葉子 制作・プロデュース=宮永琢生 総合プロデューサー=平田オリザ 企画制作=青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
【発売日】2008/03/09  前売・当日 2,000円 平日マチネ 1,500円(4月11日(金)14:00の回/4月14日(月)14:00の回)
http://gozenkaigi.exblog.jp

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:32 | TrackBack

庭劇団ペニノ15th『苛々する大人の絵本』04/11-21はこぶね(劇団アトリエ)

 庭劇団ペニノはタニノクロウさんが作・演出される劇団です。今回はアトリエ公演。会場ははこぶねと呼ばれる劇団の稽古場で、約20人しか入れない非常に小さなお部屋です。

 閉鎖された青山病院の前に並んで開場時刻まで待って、整理番号順に4人ずつ案内されます。それだけで雰囲気は超~盛り上がる!上演時間は約1時間。前売完売ですが、公式サイトからキャンセル待ちの申込みができます。

 ⇒CoRich舞台芸術!『苛々する大人の絵本

 何を書いてもネタバレになりますので、控えます。
 秘密の隠れ家で大人の悦楽空間を体験しましょう。百聞は一見にしかず。

 結局、私には意味は全然わかりませんでしたけど(笑)、タニノさんのフェティシズムとユーモアを見て、感じて、とても満足です。

 ここからネタバレします。

 豚みたいな顔の女と、ボート屋を開きたい女(羊らしい)が同居している。部屋には2本の木。1方は床から突き出ており、もう一方は天から降って来て天井を突き破ってぶら下がっている。木から出る白い液体が、彼女達の食事(見かけはポテトサラダ)の調味料だ。
 床の下には鍾乳洞。奥には海があり、船も浮かんでいる(ジオラマ)。ガリバーが地面にしばられている。ガリバーは受験生でマザコン。股間から木が生えていて、それが2人の女が住む家につき刺さっている。
 受験生はガクランを来ている。なぜか豚みたいな顔の女と逢引。もう一方の女は妹という設定になる。「例のものを」と妹に指示し、妹が部屋に持ち込んできたのは・・・。アルマジロ、いのししなどが刺さった食べ物らしき物体。受験生は鹿の首の剥製に「お母さ~ん!」。

 「ピーター・グリーナウェイみたい」っておっしゃっていた方に、私も賛成の一票。
 タニノさんがパンフレットに書かれているとおり、「ここはマンションの一室だ」と思ったまま観るとさらに笑えます。
 
出演:島田桃依/瀬口タエコ/山田伊久磨
作・演出・美術・照明・音響:タニノクロウ 音響と照明操作:タニノクロウまたは阿部将之 舞台と客席の設計と製作:海老原聡 舞台製作と仕掛け:玉置潤一郎 塗り師:吉野万里雄 特殊なメイク:井上悠 宣伝美術:タニノクロウ Web:定岡由子 制作:對馬静子 企画・製作:庭劇団ペニノ
【発売日】2008/02/24 2300円(日時指定/入場整理番号付自由席 ※会場の性質上、完全予約制となっております。
http://www.niwagekidan.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:11 | TrackBack

2008年04月12日

【写真レポート】劇団四季『ミュージカル李香蘭』03/20-05/18四季劇場[秋]

 『ミュージカル李香蘭』は劇団四季のオリジナル・ミュージカルです。 1991年の初演から通算公演回数800回を達成した、4/12(土)のステージを拝見しました。上演時間は約2時間40分(休憩20分を含む)。舞台写真をいただきましたので、どうぞご覧下さいませ。
 
 劇団四季創立55周年を記念して、「李香蘭」の次には「異国の丘」「南十字星」と、劇団四季のオリジナル・ミュージカル“昭和の歴史三部作”が一挙上演されます。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ミュージカル「李香蘭」

 四季劇場[秋]へは浜松町駅から徒歩7分。北口を下りて右に曲がってしばらく直進します。これで道は合ってるかしら・・・と少々不安になったところで、レストランの前に親切な看板が↓「四季まで3分」。
3minutes.JPG

 大きな信号を渡ってまだ真っ直ぐ。すると左側に「ライオンキング」の看板が見えました↓
lionking.JPG

 フラッグが見えてもう安心↓ 左に曲がって信号のない横断歩道を渡ります。
frag.JPG

 四季劇場[秋]は四季劇場[春]、自由劇場と隣同士なんですね↓
kanban.JPG

 左が「李香蘭」、右が「ライオンキング」です↓
entrance_AKI_HARU.JPG

 『ミュージカル李香蘭』の舞台は1920~1945年の中国と日本、そして満州国。日本人でありながら中国の歌姫“李香蘭”として活躍した、山口淑子さんの半生を描いた作品です。実話を元にしたフィクションなんですね(⇒あらすじ)。
 2つの敵対する国の間で翻弄されたあるトップスターを軸に、戦争の事実を追っていきます。こんなにど真ん中の“戦争もの”だとは全く予想していなかったので少し驚きましたが、わかりやすいセリフ・歌とともに日本の激動の時代をたどっていくことができたのは貴重な体験でした。

 誰も止めることができない圧倒的な勢いで、日本が軍国主義に染められていきます。テンポ良く弾むようなミュージカルならではの軽やかな展開が、軍部が独走していく様にマッチしており、戸惑いを感じながらもぐっと引き込まれました。

 李香蘭の大ヒット曲「蘇州夜曲」は私も聴いた覚えがあり、懐かしい心持がしました。李香蘭をはじめ戦時中を生きた人々の物語が現在に通じていることを、ライブの歌を聴くことで体から実感できます。日本の戦争を遠い昔の歴史上の出来事にしてしまわず、自分自身に引き寄せて考える、大切なきっかけになるのではないでしょうか。

 『ミュージカル李香蘭』通算公演回数800回記念 特別カーテンコール(写真提供:劇団四季)
20080412_rikoran_stage.JPG

 役者さんは自ら個性を出さないように努めて演技されているように見えました。劇団四季作品のクオリティを保つための徹底した方法論なのかもしれません。それは見事に達成されていると思いました。

 四季劇場[秋]はとても見やすい劇場でした。客席数は900席で2階席もあるのですが、舞台の横幅があまり大きくないので、端の席で観づらいということがありません。舞台が近く感じるのも嬉しいです。専用劇場って凄いですね。

 ここからネタバレします。

 南方戦線に送られる兵士や特攻隊の若者がひとことずつ語るシーンで落涙。家族宛てに書いた最期の手紙の内容を読み上げるのです。手紙は実物だそうです。
 白黒の記録映像が流れたのには驚きました。軍艦に突っ込むゼロ戦、原子爆弾の被害を受けた街、死体の山・・・。つらくても、やはり何度でも見なければいけないと思います。

出演(メインキャスト)=李香蘭:野村玲子/川島芳子:濱田めぐみ/李愛蓮:五東由衣/杉本:芝清道/王玉林:芹沢秀明 
出演(アンサンブル)=維田修二 山口嘉三 青木朗 岡本隆三 川地啓友 林和男 中村伝 川原信弘 星野光一 深水彰彦 川口啓史(劇団俳優座) 上田亮 青山祐士 田島康成(劇団昴) 池田英治 朝隈濯朗 大橋伸予 佐和由梨 石路 平田郁夫 村沢智弘 渡邊今人 前田順弘 高城将一 花沢翼 小松陽子 佐藤夏木 王堃 勝又彩子 畠山馨 村上智 松尾美惠子 今彩乃 谷口あかり 蒼井蘭 オーケストラ指揮:平田英夫 ※キャストはステージによって変わることがあります。
原作:山口淑子・藤原作弥の共著「李香蘭 私の半生」(1987年出版) 企画・構成・演出:浅利慶太 作曲:三木たかし 作詞:浅利慶太・岩谷時子・高橋由美子 振付:山田卓 振付協力:加藤敬二 装置:土屋茂昭 照明:沢田祐二 衣裳:森英恵・李艶萍 編曲:佐橋俊彦・直居隆雄  音楽監督:鎮守めぐみ
会員料金=S8,400円 A7,350円 B5,250円 C3,150円 バルコニー4,200円 バルコニー学生2,100円 一般通常料金=S9,450円 A7,350円 B5,250円 C3,150円 バルコニー4,200円  バルコニー学生2,100円 ウィークデイマチネ料金(会員・一般共通料金)=S8,400円 A6,300円 B4,200円 C2,100円 バルコニー3,150円 バルコニー学生2,100円
http://www.shiki.gr.jp/applause/rikoran/index.html

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Posted by shinobu at 19:09 | TrackBack

ポツドール『顔よ』04/04-13本多劇場

 三浦大輔さんが作・演出されるポツドールの新作は、ずばり“顔の美醜”がテーマ。外見最重視の若者たちのリアルな同時進行会話劇です。上演時間は約2時間30分(休憩なし)と長い目ですが、内容が充実しているので不快感ゼロでした。

 私はここ数年で免疫ができたのか(笑)、過激な性描写も平気で観ていられましたね。平気どころか徹底した生々しさがかっこいいと思いましたし、終わった時はすごくスカっとしました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『顔よ
 レビューをアップしました(2008/04/14)。

 顔に傷が出来たら一生が台無しになる、ブサイクと付き合ってるのがバレたら恥ずかしい、かっこいい人とセックスしたい・・・など、顔について人間が抱く思いを次々と暴いていきます。
 登場人物たちは感情にまかせて軽薄な言葉を吐き出します。あまりにみっともない会話にムっとしたりしつつ、馬鹿さ加減があるレベルを超えると情けなくなってきて、思わず笑いがこぼれてしまいます。役者さんの演技がとても自然で、別々の場所で同時に交わされる会話のコンビネーションが見事です。

 ここからネタバレします。

 下手の一軒家では子供が居ない夫婦と、夫の妹の3人が暮らしており、妹は顔にひどい火傷を負っています。1階がリビングで2階が妹の部屋。上手には古いアパートがあり、1階には外見がさえないフリーター、2階には顔はかっこいいけれど得体の知れない男が住んでいます。

 第一章「傷」、第二章「醜」・・・と章ごとに暗転し、明転する毎に4つの部屋の壁が1枚ずつ開かれていくのにわくわくしました。4つの部屋で起こることが同時に描かれ、観客は他人の日常生活を覗き見するような感覚で舞台を眺めます。『恋の渦』の舞台も同じような構造でしたが、『顔よ』はその手法の先に進んでいたと思います。

 下手の一軒家の人妻(内田慈)は、アパートの2階の若い男(米村亮太朗)と浮気をします(てゆーか基本的に自慰なんだけど)。最終章「顔よ」の最後に一番初めのシーンに戻ってくるのですが、玄関を掃除していた女(内田慈)を、内田さんではない女優さんが演じていました。その方が内田さんほど美人ではないので、この作品で描かれたことは全てその女の妄想だったことがわかります。

 その女の視点から改めてこのお芝居全体のことを思い返してみると、顔にコンプレックスを持つ女の心理が見事に織り込まれているんですね。自分にきつく当たる義理の妹の顔に火傷を負わせたり、隣のアパートの2階に住む男が自分の外見に夢中だから自分を盗撮していることにしたり、夫とセックスレスなのは自分が夫を拒んでいるせいで、夫の浮気相手を自分よりもブサイクな女にしていたり。考えれば考えるほど思い当たることがいっぱいで、終演後、「う~ん、凄い!」っと何度もうなづきながら帰りました。 

ポツドール vol.17
出演:米村亮太朗、古澤裕介、井上幸太郎、脇坂圭一郎、岩瀬亮、横山宗和、後藤剛範(害獣芝居)、白神美央、内田慈、松村翔子(チェルフィッチュ)、片倉わき、安藤聖、新田めぐみ、梶野晴香(国分寺大人倶楽部)
脚本・演出:三浦大輔 照明=伊藤孝(ART CORE design) 音響=中村嘉宏(atSound) 舞台監督=矢島健 舞台美術=田中敏恵 大道具製作=夢工房 映像・宣伝美術=冨田中理(selfimage produkts) 小道具=大橋路代(パワープラトン) 衣装=金子千尋 演出助手=富田恭史(jorro)・尾倉ケント(アイサツ) アドバイザー=安藤玉恵 写真撮影=曳野若菜 チラシイラスト=桔川伸 宣伝美術=two minute warning 制作=木下京子 広報=石井裕太 運営=山田恵理子(Y.e.P) 制作助手=安田裕美(the Square of y) 石井舞 企画・製作=ポツドール
【休演日】4/7【発売日】2008/02/23 全席指定/前売¥4,200/当日¥4,500
http://www.potudo-ru.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:46 | TrackBack

2008年04月11日

【つぶやき】韓国観劇旅行に行ってまいりました♪

20080408_seoul_shogekijo.JPG
アルコ芸術劇場小劇場

 4/8(火)~4/10(木)の2泊3日で韓国のソウルに行ってきました。韓国人俳優が出演し、多田淳之介さん(青年団演出部・東京デスロック)が演出する『ロミオとジュリエット』を観るためです。めっちゃくちゃ面白くって感動的な作品でした(レビューは後ほどアップ予定)。

 劇場が100件以上あるという大学路(テハンノ)にはいつも若者がいっぱい!ソウルは活気の有る街で、また行きたいと思う場所になりました。

Posted by shinobu at 23:32 | TrackBack

【お知らせ】4月12日(土)夜にFM西東京「たけがき2」に出演します

 FM西東京の演劇情報番組「たけがき2」に出演いたします。毎月第1土曜日のレギュラーです。今月は都合により第2土曜日の出演になりました(最近、第2土曜日が多いですが)。

 the company『バーム・イン・ギリヤド』についてお話し、4月に観られるお薦めお芝居を3本ご紹介します。

 西東京市およびその周辺地域でお聴き頂けます。
 4月12日(土)21:30~22:00(の内の約10分間)
 FM 84.2MHz

 ⇒PodCastingあり!放送終了後にアップされます(数日後だったりも)。

Posted by shinobu at 23:04 | TrackBack

2008年04月07日

Bunkamura『どん底』04/06-27シアターコクーン

 ケラリーノ・サンドロヴィッチさんがゴーリキーの『どん底』(Wikipedia)を演出されます。上演台本も新たに執筆された、曲者ぞろいの豪華キャスト公演。

 原作には登場しない人物が異彩を放ち、ケラさんならではの世界観が堂々とあらわされていました。上演時間は約3時間20分(休憩含む)。長いですが全然つらくなかったです。舞台装置が凄かった!

 ⇒CoRich舞台芸術!『どん底
 レビューをアップしました(2008/04/13)。

 ゴーリキーの『どん底』はいわゆるスタンダードな演出のものを観たことがあります(あらすじ等はそのレビューでどうぞ)。“ロシア文学というと陰気なもの”という先入観は、やはり私の中にもきちんと植えつけられていました。パンフレットのケラさんと岸田國士さんのことば、そしていとうせいこうさんのロシア文学についての文章を読んで、自分の中の固定観念を緩めることができました。

 そして今回のケラさん潤色・演出の『どん底』は、私の中の『どん底』のイメージとは全然違うものでした。まず、いわゆる今どきの現代演劇を観るように『どん底』を観られたことが新鮮で、ぐだぐだ続く“おしゃべり”の中にコントのような可笑しさをたくさん見つけられました。登場人物一人一人の個性(人生)が粒だって表現されており、群像劇であることがより強く押し出されています。さらにケラさん独自の解釈も深く味わうことができる充実した作品でした。

 ぐだぐだと働かずに飲んだくれている“どん底”の住人たち、彼らを侮蔑して搾取する大家(若松武史)とその悪妻(荻野目慶子)と不幸な妹(緒川たまき)、そして外部からやってくる老人ルカー(段田安則)と、なぜか現代の香りを漂わせる謎の男セルゲイ(大河内浩)など、ぎらぎらと個性を際立たせた人々が、自分の考えをそれぞれに堂々と力説します。
 最初はふむふむと主張を素直に受け入れ、物語が進むままに楽しみながら観ていました。でも、徐々に不協和音が混じってくるような、ぎくしゃくとした空気が伝わってくるようになったのです。誰かが何かを言う度に「それは、本当に、そうなのか?」という疑問が生まれるようになり、最後の最後のカーテンコールまで私の胸の中でずっと続きました。

 終演直後はもやもやとした気持ちでした。特に、新しく書き足された登場人物の輪郭というか存在の意味が私の頭の中でぼんやりとしていたのです。でも、ちょうど初日を一緒に観ていた方々の感想や解釈を聞いて、「なな、なるほど~」とすっきり腑に落ちました。ケラさんが、ご自身と今の観客とが共鳴できる新しい『どん底』を生み出されたことに納得。そして「本当にそうなのか?」という疑問は生まれるべくして生まれていたんだということもわかりました。

 舞台美術がすごいです。こんな言い方はナンですが、チケット代が高くても納得です。それにデザインも素敵。まさかああなるとは!

 ここからネタバレします。

 地下の部屋の屋根が舞台上部に作られていて、屋根の上の草むらや木も見えています。「部屋の閉塞感が出て良いな~」ぐらいに思っていたんですが、まさかその屋根が下に降りて来て、地上がステージになるなんて!凄い!!さらに深々と雪が降り積もるんです。あーもー『カメレオンズ・リップ』の長いおしっこを思い出しました(笑)。もちろん演出効果としても素晴らしかったです。

 草むらにぽつんと建った小屋の2階の窓から、大家(若松武史)とその妻(荻野目慶子)が住人達を見下ろしている構図は、不気味だけどちょっと可愛らしいムードが漂っていいました。若松さんのメイクと演技が操り人形みたいだったこともあって、ティム・バートンの映画「ビートルジュース」を思い出しました。

 老人ルカー(段田安則)はどん底の住人たちに未来への夢と希望を与える言葉をかけ、宿には暖かい思いやりの空気が漂い始めます。ルカーはまるで神の使者ような、立派な人物にも映るのですが、結局のところ「現実を見ないで夢を見ればいい」と軽々しく言い放ち、何の責任も取らないまま立ち去ってしまいます。泥棒のペーペル(江口洋介)と大屋の妹(緒川たまき)に悲惨な別れが訪れたのは、ペーペルがルカーの口車に乗せられたせいなんですよね。

 セルゲイ(大河内浩)はルカーとは対照的で、たとえばの男爵(三上市朗)の過去を暴いてそれを飯の種にしようとしたり、「お前たちになんて明るい未来は来ない。現実を見ろ、身の程を知れ」とののしります。このセルゲイこそがケラさんが新たに書き加えた人物で、現代のマスコミをはじめ、インターネット社会そのものを表しているように思いました。

 しゃくし定規に論理で攻めてくるセルゲイを、頭の弱い若者(黒田大輔)が暴力で打ち負かすのが痛快です。でもその直後には、ルカーの励ましで希望を持った役者(山崎一)が、夢破れて首吊り自殺をします。
 人生の拠り所にすべきは現実なのか夢なのか、何が正しいのか、誰が優しいのか、そんなことは誰にもわからないし、ひとつに決められることではないんだと思いました。

出演:段田安則、江口洋介、荻野目慶子、緒川たまき、大森博史、大鷹明良、マギー、皆川猿時、三上市朗、池谷のぶえ、松永玲子、黒田大輔、富川一人、あさひ7オユキ、大河内浩、犬山イヌコ、若松武史、山崎一、植宗一郎 猪峡英人 荒木秀行 田村健太郎 浮浪者(ミュージシャン):鈴木光介(時々自動) 日高和子(時々自動) 高橋牧(時々自動) 関根真理 石川浩司(4/17-25)
原作:マクシム・ゴーリキー 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 音楽:朝比奈尚行 パスカルズ 美術:松井るみ 照明:小川幾雄 衣裳:黒須はな子 音響:水越佳一 映像:上田大樹 ヘアメイク:西川直子 アクション指導:栗原直樹 演出助手:山田美紀 舞台監督:福澤諭志 宣伝美術:永石勝(トリプル・オー) 営業:加藤雅広 票券:小瀧香 制作助手:市川美紀(シリーウォーク) 制作:佐貫こしの 北島由紀子 プロデューサー:加藤真規 企画・製作:Bunkamura 主催:Bunkamura
【発売日】2008/01/27 S9,000円 A7,500円 コクーンシート5,000円(税込)
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_08_donzoko.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 10:55 | TrackBack

【オーディション】4×1h project オーディション参加者募集・4/24〆切り

 時間堂とelePHANTMoonが共催する「4×1h project」のオーディション情報です。
 4×1h projectとは、出演者が4人くらいで場所を選ばず上演可能な、質の高い1時間くらいの短編を上演するプロジェクト(公式サイトより)。

 2008年5月に5本の新作戯曲のリーディング上演を行い、観客投票で9月に上演する作品を決定するという、面白そうな試みです。5月、9月ともに演出を手がけるのは時間堂の黒澤世莉さん。新作を書き下ろす劇作家はこちら↓
 マキタカズオミ(elePHANTMoon
 谷賢一(DULL-COLORED POP
 上野友之(劇団競泳水着
 冨士原直也(⇒過去レビュー
 中屋敷法仁(柿喰う客
 篠田千明(快快(小指値改め)
 これから注目を浴びるであろう若手が揃っています。

■日時
 2008年4月27日(日)、28日(月)のいずれか1日 19:00-22:00
※2008年4月29日(祝)14:00~17:00も追加開催(2008/04/22加筆)

■場所
 東京都荒川区西日暮里近辺(JR日暮里駅より徒歩5分)
■参加費 2,000円
■〆切:2008年4月24日(木)24時 E-mailにてご応募下さい。
 ※締め切りを4/25(金)24時に延長した模様(2008/04/22加筆)

5月と9月公演の出演者オーディションに興味の有る方は、「→この記事の続きを読む」をクリック!

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4×1h projectオーディション参加者募集のお知らせ

■『4×1h project Reading #0』『4×1h project #0』出演者募集
オーディションを開催します。

参加希望の方はE-mailにてご応募下さい。お待ちしております。

■公演情報
「4×1h project Reading #0」 2008年5月23日(金)~25日(日)
@渋谷 Gallery LE DÉCO
「4×1h project #0」 2008年9月(予定)
@渋谷 Gallery LE DÉCO
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■日時
2008年4月27日(日)、28日(月)のいずれか1日
19:00-22:00
※2008年4月29日(祝)14:00~17:00も追加開催(2008/04/22加筆)
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■場所
東京都荒川区西日暮里近辺(JR日暮里駅より徒歩5分)
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■参加費
 2,000円
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■備考
〆切:2008年4月24日(木)24時
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■応募方法
下記のものを、project4x1h@gmail.comまで「オーディション参加希望」でお送りください。(メールアドレスは@を@に変えてください)
(1)お名前(ふりがな)
(2)性別
(3)年齢
(4)電話番号(当日連絡先)
(5)メールアドレス
(6)住所
(7)所属(あれば)
(8)簡単な演劇歴
(9)参加動機
(10)俳優としての長所/短所
(11)備考
  ※芸名で活動されている方は、本名と併せてお送りください。
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■4×1h project
070-6513-1262
project4x1h@gmail.com(@を@に変えてください)
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ご参加、お待ちしております。
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Posted by shinobu at 02:32 | TrackBack

2008年04月05日

the company『バーム・イン・ギリヤド』04/04-20新宿シアターモリエール

 ロバート・アラン・アッカーマンさん(ボブさん)らが率いるthe companyの『バーム・イン・ギリヤド』が開幕しました。客席数200弱の劇場で30人の俳優がぶつかり合う、過激な同時多発会話劇です。上演時間は約2時間(1回の休憩を含む)。
 ⇒ワークショップ・レポート ⇒稽古場レポート ⇒イープラス ⇒朝日新聞 ⇒読売新聞
 ⇒the company関連作レビュー:

 終わった時にむくむくと沸いてきたのは・・・「もう一度観たい!」という気持ちでした。初日の役者さんの演技が少々硬いように感じたのもありますが、一番の理由は「至近距離で触れてみたい!」という好奇心です。

 the companyの次回公演は今年の10月、青木豪さん(グリング)の新作書き下ろしです。タイトルは『1945』(演出:ロバート・アラン・アッカーマン)。会場がいきなり世田谷パブリックシアターなんですね!
 ロビーで販売されているパンフレット(1300円)がとても充実しています。「the company活動報告1」というページがあり、新宿の小さな劇場で姿を現したこの集団が、将来も続いていくことを約束してくれています。

 ⇒チケット購入ページ ⇒チケット販売状況
 ⇒【学生限定!当日劇場で2,000円のキャッシュバック!】最後列ベンチシートのみ・要予約
 ⇒CoRich舞台芸術!『バーム・イン・ギリヤド
 レビューをアップしました(2008/04/06)。

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 マンハッタンのアッパー・ウエスト・サイドに位置するオールナイト営業のダイナー。そこにはいつも、ドラッグディーラーやジャンキー、娼婦やギャングといったニューヨークの底辺で生きる負け犬たちがたむろしている。
 昨日と同じ笑い話、他愛のない無駄話、麻薬取引の駆け引きや叶わない夢物語を語り合う常連客たち。そんな中で出会ったジョーとダーリーン。二人は、互いの人生を変えるきっかけとなりうるのか──。
 30名にも及ぶキャストが織りなす群像劇『バーム・イン・ギリヤド』。
 にぎやか、なのに孤独。
 居場所を探している、でも身動きが出来ない。
 そんな若者たちが懸命に生きようとする姿を真正面から見つめた、アメリカ現代戯曲の傑作がいよいよ本邦初上陸!
 ≪ここまで≫

 初日だったのもありますが、明らかにいつもと違う客層で、きらびやかなムードの新宿シアターモリエール。
 舞台は薄汚れた、ゴミ溜めのようなダイナー。壁はチラシのイラストをもとに汚しを加えて装飾されています。美術は劇場内を広々と使い切っており、緑色に光るダイナーの看板と、舞台中央奥の床からさす赤い(ピンクの?)照明が効果的です。24時間閉じることがない店に、客と、客とはいえない輩がひっきりなしに出たり入ったり。

 前半(休憩まで)は舞台に目と耳が釘づけになって、息を付く間がありませんでした。次々と登場する娼婦、男娼、薬物中毒者(ジャンキー)、そして薬の売人たちが、大きな声で同時にしゃべり続けます。きわどい性描写と連発される怒号、罵声。まずはその刺激と情報量の多さに圧倒されます。そして店内で起こることをリアルに表現する中で、突然客席に向かって話しかけてくる人物もいるので、私の頭は乱痴気パーティー状態(笑)。

 開幕から1時間後にやってきた休憩時間に、とりあえず気分転換をしようと劇場の外に出てみたんですが・・・ここは新宿、でした。春のさわやかな風は心地よかったですが、舞台で鳴っていた車の騒音や擦れた都会の空気が、そこにありました。そのためにこの会場を選ばれたんですね、まんまとハメられた(笑)!ボブさんの初日のブログに書かれている“「体験する」芝居”はこの意味でもありました。

 観客は、凶暴な登場人物(=役者)と一緒にどん底の夜を味わうことになります。「私はここにいる、私を見て、そして愛して欲しい」と渇望しながらも、それを素直に伝えることが出来ず、ただ怒りをぶちまけて傷つき、傷つけ合い、消耗していくばかりの不器用な人々。1965年に書かれたアメリカの戯曲ですが、描かれている人間の心は日本人と変わりません。

 私個人としてはもっと熱く、わがままに観客を圧倒して、苦しめて、そして置いてきぼりにしてもいいんじゃないかと思いました(←マゾかも?)。絶望的なすれ違いから生まれる悲しみよりも、燃えたぎって噴出する怒りと怒りのぶつかり合いにわくわくしました。今の日本は衝突することさえなく命が失われる痛々しい事件が多数起こっており、それはもしかすると、このダイナーよりももっと悲惨な状況なのかもしれません。

 終演後に出演者の方とお話できました。
 「俳優全員で心を通い合わせながら、全くコミュニケーションが成り立たない一方通行な状態を実現しないといけない。“演技の教科書”があるならぜひ載って欲しい戯曲ですね(笑)。」
 カーテンコールで出演者全員が並んだ時、わかっていたはずなのに、やはり驚いてしまいました。この空間に30人て!多いっ!ベテラン俳優も若手俳優も、この作品の作り手として平等な立場で参加していることが、カーテンコールの笑顔ではっきりとわかりました。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 ずっとカウンター席に座ったままのジャンキーの女(呂美)が、まどろんだまま、ゆるやかに右手を天へと伸ばします。助けを求めた末に、何らかの希望を見出したような表情を浮かべたかと思いきや、その手は何もつかまないまま下に降ろされて、彼女はまた先の見えない闇へと沈んでいきました。こんな大切な瞬間が舞台のそこら中で起こっているんだと思うと、やはりもう一度観たいんですよね。それに、ゴキブリ嫌いのドーピー(斉藤直樹)やニューヨークとシカゴの傘の話をするレイク(倉本朋幸)たちにも話しかけられたいし(笑)。前の方の席に座れたらの話なんですが。

 薬の売人になろうとしているジョー(パク・ソヒ)と娼婦ダーリーン(宮光真理子)にスポットライトが当たったり、ジョーがチャックルズの部下(羽田昌義)に殺されるシーンが3度繰り返されたり、演劇ならではの大胆な演出(脚本なのかもしれません)にドッキリさせられます。選曲もBruce Springsteen の"Born In The U.S.A."とか、かなり好戦的(笑)。
 トリックようなさり気ない仕掛けも散りばめられています。例えば「さっき皿洗いのバイトが辞めたんだ」「皿洗いなんかいたか?」というやり取りはとっても不思議。これはダイナーにいる店員と客の会話なんですが、本当に皿洗い役は見当たらなかったんです。店員が冗談を言ったのか、登場せずとも皿洗いは居たという設定になっているのか、それとも脚本家自身が自分にツっこんだのかしら??

 長いセリフがあるとは聞いていたんですが、後半すぐに始まるダーリーンのセリフは本当にめちゃくちゃ長くて驚きました。“演技の教科書”とは言ったもので、何かにつけてハードルが高い作品だと思います。演技はまだまだこれから伸びる余地がありました。がんばってもらいたいですね。

the company オフ・ブロードウェイ・シリーズ
出演:青山みその/今村洋一/江前陽平/遠藤典史/岡野真那美/カトウシンスケ/香里菜知子/倉本朋幸/斉藤直樹/眞藤ヒロシ/鈴木剛生/鈴木信二/瀬川亮/玉置孝匡/チョウソンハ/中川安奈/中嶋しゅう/野口卓磨/パク・ソヒ/羽田昌義/浜田学/深貝大輔/前田剛/町田マリー/松田愛子/水野顕子/宮光真理子/矢内文章/有希九美/呂美
作:ランフォード・ウィルソン 翻訳:薛珠麗 演出:ロバート・アラン・アッカーマン 美術:加藤ちか 照明:沢田祐二 音響:高橋厳 衣裳:伊賀大介 ヘア&メイク:鎌田直樹 舞台監督:小川亘 歌唱始動:門司肇 アクション指導:村上潤 宣伝美術・パンフレットデザイン:Coa Graphics イラスト:SHOHEI パンフレット編集・執筆:武次光世(Gene & Fred) パンフレット印刷:深雪印刷 稽古場撮影:宮川舞子 舞台写真撮影:島田麻未 制作:斎藤努 稽古場進行:三浦瞳 加藤真 下條かほり 票券:西川悦代 中柄毅志 広報:吉田プロモーション プロモーションプランナー:牛山晃一 二宮大(Gene & Fred) プロデュース:伊藤達哉 主催:ゴーチ・ブラザーズ 企画・製作:the company
2008年2月23日[土]10:00一般発売開始 前売:6,000円/当日:6,500円/学割:4,000円(全指・税込)※未就学児童の入場はお断りいたします。
http://www.thecompany-t.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:23 | TrackBack

サモ・アリナンズプロデュース No.25『洞海湾 ー九州任侠外伝ー』04/04-15ザ・スズナリ

 松尾スズキさんが作・演出される、サモ・アリナンズの公演です(共同脚本:武沢宏)。サモアリというと私にとっては本多劇場の印象が強いんですよね。ザ・スズナリで観たのは初めてかも。作品はサモアリっぽい感じでもなかったですね。上演時間は約2時間5分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『洞海湾 ー九州任侠外伝ー

 九州の洞海湾のほとりにある薄汚れたスナック“洞海湾”は、2階にイメクラ(風俗店)が併設されており、集まるのはアブナイやつらばかり。

 前半はかなり笑っちゃいました。さすが松尾さんの脚本、タブー続出(笑)。後半になって“任侠”の風合いが強くなってくるのはちょっと苦手でした。

 ここからネタバレします。

 笑うのってどうだろうと思いながらも、黒人ネタや内館牧子さんネタに笑ってしまいました。
 久ヶ沢徹さんの鍛え上げられた肉体が可笑しかった。白ブリーフだし(笑)。

出演:小松和重、高木尚三、家納ジュンコ、佐藤貴史、大政知己、中澤功、島村朋子、平田敦子、オクイシュージ、久ヶ沢徹
作・演出:松尾スズキ 共同脚本:武沢宏 照明:中川隆一 林美保 音響:山口敏宏(Sound ConcRete) 舞台監督:松嵜耕治 舞台美術:田中敏恵 演出助手:佐藤涼子 大道具:俳優座劇場 小道具:高津映画装飾(株) 車両:帯瀬運送(株) 衣裳:金子通代 衣裳協力:神場やす江 松浦範江 清水理恵 図案:ナミヘイ 制作:浅川智恵 田島和美 オフィス・サモアリ 主催:サモ・アリナンズ
【発売日】2008/02/08 全席指定 前売:3900円 当日:4300円 4月10日(木)14:00の回のみ特割料金3500円(劇団前売扱いのみ)
http://www.samoari.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:08 | TrackBack

2008年04月04日

【お知らせ】fringeにて「地域を超える制作者~小劇場から生まれる演劇公演の新しいカタチ~」PDF配布中!

 fringeにて“2006年6月の「Producers meet Producers 2006 地域の制作者のための創造啓発ツアー」参加者と事務局スタッフによるその後の活動の一部をまとめたパンフレット”がPDF公開されています。

 「PmP2006」には私も講師として参加させていただきました。FPAPの高崎大志さん が「劇作家・演出家のための観劇ディスカッションツアー」についても言及してくださっています。

 PmP2006以来、地域の制作者の方々とご縁がつながっていてとても嬉しく思っています。何よりも良かったのは、自分の視野が広がったこと。ご興味の有る方はぜひご一読ください。

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Posted by shinobu at 17:22 | TrackBack

2008年04月03日

イトーカンパニー『STAR Chart Project「TDL≒USJ」』03/29-04/03駅前劇場

 脚本家、演出家に惹かれて伺いましたら、俳優のマネジメント事務所のプロデュース公演ということで、いきなり平成生まれの美少女ばかりが出てきて面食らいました(笑)。

 2本立て作品で、「TDL(とりあえず、男子ラブ。)」の脚本は葛木英さん、「USJ(唄わない夜の、白いジュークボックス)」の脚本は千葉雅子さん、演出は福原充則さん。
 どちらかというと福原さんらしい演出がガツンと楽しめたTDLが良かったです。脚本も出演者(の女の子たち)にぴったり。上演時間は約1時間50分(休憩なし)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『TDL≒USJ
 レビューはアップできるかどうか未定。すみません。

【出演】TDL:岩井七世・坂田彩・原嶺衣奈・山内映美莉・笹丘明里・三浦竜一(ピチチ5)・湯澤幸一郎 USJ:すほうれいこ・岡本光太郎・平野靖幸・三浦竜一(ピチチ5)・いけだしん(猫のホテル)・柚木佑美・石井美奈子
作=TDL:葛木英(メタリック農家) USJ:千葉雅子(猫のホテル) 演出=福原充則(ピチチ5) 舞台美術: 橋本尚子 舞台監督: 金安凌平 音響: 高塩顕 照明: 河上賢一(LaSens) 衣装: 名村多美子 演出助手: 三浦竜一 宣伝写真: 内藤芳美 ヘアメイク: mi-co(minoya creative vox) 宣伝美術: 岩根ナイル(mixed) 制作助手:藤井敦子 制作: G-up  プロダクションマネージャー:東野陽一 舩津孝生 赤堀公美 定免拓也 プロデューサー:たちばなやすひと 高橋麗 赤沼かがみ エグゼクティブプロデューサー:伊藤久美子 企画・制作:イトーカンパニー
【発売日】2008/02/17 全席指定/前売¥3,500/当日¥3,800 学割/前売¥3,000/当日3,500
http://www.itoh-c.com/star/

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Posted by shinobu at 23:03 | TrackBack

フジテレビジョン『プーシリーズ EpisodeⅠ「アマツカゼ ~天つ風~」』03/21-04/07青

20080402_amatsukaze_migi.jpg
劇場入り口の看板

 嵐(ジャニーズ事務所)の大野智さんが主演で、きだつよしさんが作・演出されるシリーズの第4弾。私は初見です。シリーズといっても続き物ではないようですね。

 「面白いよ~」という噂を頼りに観に行ったら、予想よりずっと面白かったです。きださんの脚本、演出が素晴らしい!大野さんもかっこ良かったです。殺陣に“肉体”を感じるんだな~。上演時間は約2時間30分(途中15分の休憩を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『アマツカゼ ~天つ風~
 レビューはアップできるかどうか未定。

20080402_amatsukaze_hidari.jpg
劇場入り口の看板(左)

≪東京、大阪≫
出演:大野智 芦名星 松本まりか 西ノ園達大 武田義晴 きだつよし 佐藤アツヒロ、ほか
作・演出:きだつよし 舞台美術:川口夏江 照明:松林克明 音響:山本能久 衣裳:宮本宣子 舞台監督:原田讓二 制作:島袋潤 制作協力:アール・ユー・ピー 運営協力:キョードー大阪(大阪公演) 主催:フジテレビジョン(東京) 関西テレビ放送(大阪) 企画・製作:フジテレビジョン
【休演日】火曜休演 【発売日】2008/02/16 S席9,500円 A席8,500円(全席指定・税込)
※未就学児入場不可
http://www.rup.co.jp/information/amatsukaze.html

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Posted by shinobu at 11:32 | TrackBack

2008年04月01日

劇団競泳水着『スケッチ・オブ・ザ・ピザ・ナイト ~香ばしい、春の一夜~』04/01-07王子小劇場

 劇団競泳水着は上野友之さんが作・演出される劇団です(劇団といっても所属俳優は特にいないようです)。「CoRich舞台芸術まつり!2008春」審査員として観に行きました(⇒応募内容)。

 稽古場ブログの絵文字が・・・若い(笑)。上演時間は約1時間30分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『スケッチ・オブ・ザ・ピザ・ナイト
 ※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

第二期・トレンディードラマシリーズ三部作 第一弾
出演:安藤洋介(劇団TipTap)、大川翔子、川村紗也、篠崎大悟、鈴木裕子、中根安里紗、8(圧力団体イクチヲステガ)、平尾健蔵、古川侑、森原千佳、上野友之
脚本・演出:上野友之 舞台監督:藤田有紀彦 舞台美術:坂亨宣(ソマリ工房) 照明:島田雄峰(lighting staff Ten-Holes) 音響:星野大輔 音響操作:矢作璃沙 演出助手:会沢ナオト 宣伝美術:VOID IDM WEB・映像:Atelier.Logic+box. 制作補佐:福田宏実 制作・プロデュース:劇団競泳水着 アソシエイトプロデュース:武藤博伸 製作:2008「第二期・トレンディードラマシリーズ三部作」製作委員会
【発売日】2008/03/01 前売り2500円、当日2800円、学割2200円(要学生証)、ペアチケット4600円
http://www.k-mizugi.com/

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Posted by shinobu at 23:07 | TrackBack

ポかリン記憶舎 cafe公演『humming2』03/18-24 MURIWUI

 ポかリン記憶舎は明神慈さんが作・演出される劇団です。「CoRich舞台芸術まつり!2008春」審査員として観に行きました(⇒応募内容)。

 上演時間は約1時間。祖師ヶ谷大蔵駅で降りたのは生まれて初めて。空中庭園のカフェで夕暮れ前の特別な時間を過ごしました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『humming2
 ※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

出演:中島美紀 日下部そう 浦壁詔一 奥田ワレタ(クロムモリブデン) 岩崎正寛(演劇集団円)
作・演出:明神慈 音楽:木並和彦 写真:松本典子 AD:松本賭至 演出助手:渡邉佳奈子 小杉美也子 受付:サクラ 伊藤佐智子 記録写真:清水俊洋 記録映像:河合亮三 企画・制作:ポかリン記憶舎・フラボン 協力:Cafe Muriwui
チケット(要予約:20席)予約開始日 1/10(火) 一般:2300円 学割・和服割引・★平日マチネ割引:2000円 当日:2800円(キャンセル待ち)※上演時間60分(予定)終演後、カフェタイム有
開場:開演の20分前 ※会場、演出の都合により、開演後の入場をお断りする場合があります。 10歳以下のお子様の入場はご遠慮願います。
http://www.pocarine.org/mt/archives/00_news/index.html
Cafe Muriwui(カフェ・ムリウイ):http://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 16:44 | TrackBack

黒色綺譚カナリア派『葦ノ籠~アシノカゴ~』03/19-23青山円形劇場

 黒色綺譚カナリア派は赤澤ムックさんが作・演出される劇団です。大沢健さん、下総源太朗さんという豪華客演陣を迎え、青山円形劇場に初進出。「CoRich舞台芸術まつり!2008春」審査員として観に行きました(⇒応募内容)。

 初日開演前には受付に長蛇の列ができていました。青山円形劇場は入場にエレベーターしか使えないので、誘導がちょっと大変なんですよね。客席はおそらく満員。上演時間は約2時間。

 ⇒CoRich舞台芸術!『葦ノ籠~アシノカゴ~
 ※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。

出演:大沢健、下総源太朗、升ノゾミ、牛水里美、斎藤けあき、山下恵、吉川博史、芝原弘、中里順子、眞藤ヒロシ、宮地大介、伊藤新(ダミアン)、星耕介(Oi-SCALE)、湯田昌次、立元竜生、堀越涼(花組芝居)、渡邉とかげ(クロムモリブデン)、尾崎宇内、佐々木富貴子(東京ネジ)、堀川炎(世田谷シルク)、赤澤ムック
作・演出:赤澤ムック 舞台監督:中村貴彦 舞台美術:吉野章弘 舞台照明:奥田賢太音響:中村嘉弘 衣装:西荻カナリア工房 中西瑞美 吉田正宗 演出助手:小松明人 演出補:三浦香 票券管理:堀内淳 制作:黒色綺譚文鳥派 高田雅士 制作協力:RIDEOUT 横内理穂 ビデオ撮影:テアトルプラトー 宣伝写真:宮川舞子 宣伝美術:冨田中理 提携:こどもの城 青山円形劇場(担当・劇場事業本部 志茂聰明) 企画製作:黒色綺譚カナリア派 
【発売日】2008/02/02 全席指定席3800円。前売り・当日券同一料金。
http://www.kokusyoku.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:11 | TrackBack

時間堂『三人姉妹』03/13-23王子小劇場(3/12プレビュー)

 ワークインプログレスに続いてプレビュー(Bキャスト)に伺いました。
 公式ブログの演出ノートと稽古場記録から、作品にかける思いがひしひしと伝わってきます。役者さんの日記を読んで、パソコンの前で感動して涙してしまったぐらい(苦笑)。
 上演時間は3時間強(休憩10分を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『三人姉妹

 演出家がブログでおっしゃる通り、ワークインプログレスでの演出はほぼ違う作品になったと言えるほど変わっていました。衣裳は様変わりで、作品全体の色を決めていた身体表現もなくなっており、「初日前に観客の前で上演してみる」ことに大きな意義があることを証明してくれました。

 『三人姉妹』関連作品はいくつか観てまして(過去レビュー⇒、2001年岩松了演出版、2000年松本修演出版)、中でも一番感動したのがつい先日のアルゼンチンの演出家による『溺れる男』、今の私たちの話としてフレッシュな気持ちで感じ取れたのがロバート・アラン・アッカーマン演出版でした。地点版ではバスタブのシーンの衝撃が今も記憶に鮮やかです。
 このように、『三人姉妹』に個人的な思い入れがあるからだと思いますが、今回の時間堂『三人姉妹』については、作品の表面をさらりと触りながら通り過ぎているように感じて作品に深く入り込むことができませんでした。

 でも、役者さんが見せる生き生きとした表情にドキリとさせられることは何度もありました。また、オープニングの合唱が素晴らしかったです。心をひとつにするってこのことだなと感じられました。
 プレビューでしたので、劇中曲の生演奏や転換時の身体表現および出はけなども、まだ完成していないようでしたが、どんどん改善していかれたことでしょう。公式ブログに詳しく書かれています。

 ここからネタバレします。

 白い小さな板(?)を携帯電話のように使ったり、ゲーム(NINTENDO DSなど)とみたてて遊ぶシーンなど、現代の要素を組み込んでいることに必要性があると思えませんでした。

 “舞台の上で生きる”ことができている(と感じられる)役者さんと、そうはしていない役者さんが会話をする時に、違和感を感じました。

追加公演決定:3月22日(土)19:00開演
「現実」を受け入れて、ただ前へと進む「覚悟」<cinema price theater project>
出演:木内貴大(アーノルド・S・ネッガーエクスプロージョンシステム)/大野洋範/堀奈津美(DULL-COLORED POP)/星野奈穂子/雨森スウ/境宏子(リュカ.)/原田優理子((通称)トリのマーク)/石田潤一郎/菅野貴夫/鈴木浩司/玉置玲央(柿喰う客)/山田宏平(山の手事情社)/瀬尾卓也/松葉祥子
作:アントン・チェーホフ 翻訳:神西清 演出:黒澤世莉 照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.) 演出助手:佐伯風土 谷賢一 宣説写真:松本幸夫  宣伝美術:村山泰子 企画・製作:時間堂2007計画実行委員会 主催:時間堂 協力:駒込駅前スタジオ
1月23日(水)発売開始 前売/当日 2,500円(全席自由) シネマプライスシアター 1,800円 *13日(木)、14日(金)、15日(土)、16日(日)の公演 学生/北区在住者/シニア(60歳以上) 1,800円 *当日券のみ、要証明
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:28 | TrackBack

メルマガ 2008年4月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2008年4月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
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┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 47     2008.4.1  1,290部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎なんと東京では桜が満開です!入学式の時期にはもう散っちゃう?
  花粉が一段落して少し楽になりましたので、
  春のお散歩に出る時間を取りたいと思っています。

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
     http://blog.mag2.com/m/log/0000134861


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→the company/オフ・ブロードウェイ・シリーズ
       『バーム・イン・ギリヤド』
       04/04-20新宿シアターモリエール
       http://balm.thecompany-t.com/

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→東京国際芸術祭2008・TIFパフォーマンス『溺れる男』
       03/06-09にしすがも創造舎 特設劇場
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0308002428.html

 ◆3【お薦め芝居の前売情報 演劇集団円『田中さんの青空』 】

   ◎演劇集団円による、注目の若手作家と演出家の新作です。
    http://www.en21.co.jp/

 ◆4【ガーデイァン・ガーデン演劇フェスティバルが開幕! 】

   ◎予選を勝ち抜いた3団体を吉祥寺シアターで!
    http://rcc.recruit.co.jp/gg/engeki/engeki.html

 ◆5【“CoRich舞台芸術まつり!2008春”開催中!】

   ◎4月は4作品を鑑賞します。個性豊かなラインナップですよ!
    http://stage.corich.jp/festival2008/result.php

 ◆6【編集後記】

   ◎今月は韓国に観劇旅行に行ってきます♪
   ◎4月5日(土)夜にFM西東京『たけがき2』に出演します。

 ◆7【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

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 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
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 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/冠名・『題名』・日程・会場・価格・URL・コメント
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。


1.ココロ公演事務局『音楽劇「ぼんち」』
  04/03-21紀伊國屋サザンシアター
  ≪東京、神戸、名古屋≫
  ☆出演:沢田研二 土居裕子 土田早苗 加納幸和 田中隆三、他
   原作:山崎豊子(「ぼんち」新潮文庫刊)
   脚本:わかぎゑふ 演出:マキノノゾミ 音楽:coba 振付:南流石
   S席8,500円 A席6,000円 B席4,000円
    http://www.co-colo.com/live/bonti.html
   わかぎゑふさんとマキノノゾミさんが大阪・船場の商人たちを
   生き生きと描いてくれそう。音楽はcobaさん。 


2.ポツドール『顔よ』
  04/04-13本多劇場
  ☆出演:米村亮太朗、内田慈、松村翔子(チェルフィッチュ)、安藤聖、他
   脚本・演出:三浦大輔
   前売¥4,200 当日¥4,500
    http://www.potudo-ru.com
   今回のポツドールのテーマはズバリ、“顔の美醜”。
   どこまで赤裸々に迫るのか、ハラハラどきどきします(笑)。


★3.the company/オフ・ブロードウェイ・シリーズ
  『バーム・イン・ギリヤド』
  04/04-20新宿シアターモリエール
  ☆出演:パク・ソヒ 宮光真理子 中川安奈 中嶋しゅう
      チョウソンハ 斉藤直樹 矢内文章 町田マリー ほか
   作:ランフォード・ウィルソン 翻訳:薛珠麗
   演出:ロバート・アラン・アッカーマン
   料金:前売6,000円/当日6,500円/学割4,000円
      学生限定2,000円キャッシュバック企画あり(要予約)
    http://balm.thecompany-t.com/
   “ボブさん's BLOG”⇒ http://ameblo.jp/ackerman/

  ●お薦めポイント●
   ロバート・アラン・アッカーマンさん率いるザ・カンパニーの、
   小空間で実験的なものを上演するオフ・ブロードウェイ・シリーズ第一弾。
   ニューヨークのスラム街のダイナーにたむろする
   娼婦、男娼、ギャング、ジャンキーたちを描く刺激的な作品です。
   200席未満の小劇場でこの座組みを観られるのは凄い!
   「ワークショップ・レポート」(2007年11月)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1115133647.html
   「稽古場レポート」(2008年3月)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0324203144.html
   WOWOW「プルミエール」で4/8(火)23:50から毎週4回にわたって特集。
   しかもノンスクランブル放送! http://www.wowow.co.jp/stage/prm/ 


★4.Bunkamura『どん底』
  04/06-27シアターコクーン
  ☆出演:段田安則、江口洋介、荻野目慶子、ほか
   原作:M.ゴーリキー 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
   S席9,000円 A席7,500円 コクーンシート5,000円
    http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_08_donzoko.html
   『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』↓が高く評価されたケラさんが、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0629235729.html
   再びシアターコクーンで海外戯曲を演出。大胆な脚色に期待大。


5.文学座アトリエの会『ダウト~疑いをめぐる寓話~』
  04/12-22吉祥寺シアター
  ☆出演:清水明彦、寺田路恵、渋谷はるか、山本道子
   作:ジョン・パトリック・シャンリィ 演出:望月純吉 
   前売・電話予約:4000円 当日:4300円
   ユースチケット:2500円 アルテ友の会会員:3600円
    http://www.bungakuza.com/doubt08/index.html
   シャンリィは映画『月の輝く夜に』でアカデミー脚本賞を受賞した作家。
   『ダウト』は2005年トニー賞、ピューリッツァー賞受賞作です。
    http://www.theaterguide.co.jp/news/2005/06/06.html


6.パルコ『49日後・・・』
  04/12-05/06パルコ劇場
  ≪東京、愛知、北海道、大阪≫
  ☆出演:古田新太、八嶋智人、池田成志、松重豊、小田茜
   脚本:竹内佑 演出:池田成志
   7,500円
    http://www.parco-play.com/web/page/information/49/
   クセモノでツワモノな舞台男優さんが勢ぞろい。
   どんな悪巧みをされているのでしょうか・・・(笑)。


7.新国立劇場日韓合同公演『焼肉ドラゴン』
  04/17-27新国立劇場 小劇場
  ☆出演:千葉哲也、粟田麗、占部房子、朱源実、笑福亭銀瓶、ほか日韓両国俳優
   作:鄭義信 演出:梁正雄/鄭義信
   A席4,200円 B席3,150円 Z席=1,500円 当日学生券=50%割引
    http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000036.html
   新国立劇場の日韓合同公演というと『その河をこえて、五月』↓。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0527015924.html
   今回は鄭義信さんの新作です。日韓俳優の競演もみどころ。


8.劇団青年座『ねずみ男』
  04/19-27本多劇場
  ☆出演:山本龍二、野々村のん、横堀悦夫、川上英四郎、もたい陽子、
      高松潤、益富信孝、宇宙、津田真澄
   脚本:赤堀雅秋 演出:黒岩亮
   一般5,000円 ゴールデンシート(65歳以上)4,000円
   ユニバーシート(大学・各種学校生)3,500円
   チェリーシート(高校生以下)2,500円
    http://www.seinenza.com/performance/public/191.html
   THE SHAMPOO HATの赤堀雅秋さんが青年座に書き下ろした
   『蛇』↓がすごく面白かったんです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0625234817.html
   青年座劇場から本多劇場へと規模も大きくなりました。


9.アトリエ・ダンカン/電通『空中ブランコ』
  04/20-05/05東京芸術劇場 中ホール
  ≪東京、高知、福岡、兵庫、千葉、富山、埼玉、愛知、茨城≫
  ☆出演:宮迫博之、佐藤江梨子、坂元健児、高橋由美子、小林高鹿、ほか
   原作:奥田英朗(文藝春秋刊) 脚本:倉持裕 演出:河原雅彦
   8,800円
    http://dogatch.jp/special/bulanko/
   直木賞受賞作の舞台化。宮迫博之さんと佐藤江梨子さんが
   舞台で共演するなんて豪華ですね。


10.RUP『月影番外地「物語が、始まる」』
  04/23-05/04赤坂RED/THEATER
  ☆出演:高田聖子、加藤啓、辻修
   原作:川上弘美(中央公論新社刊) 脚本:千葉雅子 演出:木野花
   前売・当日とも 5000円
    http://www.rup.co.jp/information/tsukikagebangaichi.html
   劇団☆新感線の高田聖子さんが主演する“月影十番勝負”が、
   “月影番外地”となって復活。原作は川上弘美さんの小説です。
   

 ★★★―――――――――――――――――――――――――――――― 
  前売3000円台のお薦め作品を2本ご紹介します。
 ――――――――――――――――――――――――――――――★★★ 

【1】サモ・アリナンズプロデュース『洞海湾 ー九州任侠外伝ー』
  04/04-15ザ・スズナリ
  ☆出演:小松和重、平田敦子、オクイシュージ、久ヶ沢徹、ほか
   作・演出:松尾スズキ 共同脚本:武沢宏
   前売3900円 当日4300円 4/10(木)14:00のみ3500円
   全席完売。当日券は若干枚数販売予定。
    http://www.samoari.com/
   松尾スズキさんの作・演出で3000円台っ!?
   サモ・アリナンズは2008年で休団するそうです。


【2】ONEOR8『莫逆の犬(ばくぎゃくのいぬ)』
  04/17-27 THEATER/TOPS
  ☆出演:田中直樹(ココリコ)、小林隆、関川太郎、ONEOR8劇団員
   脚本・演出:田村孝裕
   前売3500円 当日3800円
    http://homepage2.nifty.com/oneor8/
   客演に有名人を迎えたけれど3000円台据え置き!
   今、大活躍中の若手脚本・演出家、田村孝裕さんの新作。


 ☆☆☆―――――――――――――――――――――――――――――― 
  前売2000円台以下のお薦め作品を5本ご紹介します。
 ――――――――――――――――――――――――――――――☆☆☆ 


《1》青年団若手自主企画 柴・宮永企画『現代口語ミュージカル「御前会議」』
  04/07-14アトリエ春風舎
  ☆脚本=平田オリザ 演出=柴幸男
   全席自由 前売・当日2,000円
   平日マチネ(4/11&4/14)1,500円
    http://gozenkaigi.exblog.jp
   柴幸男さんの作・演出作品は独特の計算があって面白いです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1130181405.html


《2》庭劇団ペニノ『苛々する大人の絵本』
  04/11-21はこぶね(劇団アトリエ)
  ☆出演:島田桃依/瀬口タエコ/山田伊久磨 ほか
   脚本・演出:タニノクロウ
   日時指定・入場整理番号付自由席 2300円 ※完全予約制
    http://www.niwagekidan.org/
   タニノクロウさんの新作をとっても小さな劇団アトリエで。
   追加公演が決定したようです。急いでご予約を!


《3》桜美林大学パフォーミングアーツプログラム
  『風にゆれる、じっと見てる。』04/15-22 PURNUS HALL
  ☆作・演出 横田修(タテヨコ企画)
   予約・前売:一般1200円 学生1000円 新一年生割800円 高校生以下500円
   当日:一般1400円 学生1200円 新一年生割1000円 高校生以下600円
    http://kazeyure.blog103.fc2.com/
   前作『ゴーストユース』が良かったので、学生演劇とはいえ気になります。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1122002002.html
   今回の作・演出は横田修さん(タテヨコ企画)。


《4》三条会のアトリエ公演『「邯鄲」「綾の鼓」』
  04/19-25三条会アトリエ
  『近代能楽集』全作品連続上演1
  ☆作:三島由紀夫 演出:関美能留
   1回券:2,000円 2回券:3,800円(「邯鄲」「綾の鼓」を各1回ずつ)
   日時指定・自由席
    http://homepage2.nifty.com/sanjokai/
   今年の三条会のアトリエ公演は『近代能楽集』の全作品上演。
   新国立劇場の来シーズンのラインアップと見比べたいですね。
    http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000061_play.html


★《5》青年団若手自主企画 岩井企画『おいでおいでぷす』
  04/22-30アトリエ春風舎
  ☆出演:松井周、秋山建一、端田新菜、木崎友紀子、大久保亜美、金子岳憲
   作・演出:岩井秀人 
   予約2,500円 当日2,800円
   前半料金 予約2,000円 当日2,500円(22日、23日、24日の19時半~の回)
    http://www.seinendan.org/jpn/info/wakate080317.html
   ハイバイの岩井秀人さんの作・演出公演にサンプルの松井周さんが出演。
   ギリシア悲劇『オイディプス王』を現代口語劇に。


≪ミュージカル≫

 ○ライズ・プロデュース『ミュージカル「SEMPO」~命のビザ 杉原千畝物語~』
  04/04-22新国立劇場 中劇場
  ≪東京、愛知、兵庫≫
  ☆出演:吉川晃司、今拓哉、彩輝なお、森奈みはる、ほか
   作曲:中島みゆき 脚本:川﨑登 演出:大谷美智浩
   SS席12,500 円 S席9,500 円 A席7,000 円 B席5,000 円
    http://www.rise-produce.com/sempo/
   作曲:中島みゆき、出演:吉川晃司って、すごいですよね!
   ※愛華みれさんが降板されました。


 ○わらび座『手塚治虫生誕80周年記念・ミュージカル「火の鳥~鳳凰編」』
  04/25-05/04新宿文化センター
  ≪東京(パルテノン多摩)、千葉、東京(新宿)、秋田、埼玉、岐阜、静岡≫
  ☆出演:パク・トンハ、戎本みろ、碓井涼子、今泉由香、ほか
   作曲:甲斐正人 脚本:齋藤雅文 演出:栗山民也
   S席6000円 A席5000円
    http://www.warabi.jp/hinotori/
   プレビュー初日を拝見しました。澄んだ声の大合唱が素晴らしい!
   奈良時代の日本を舞台に、壮大なテーマに挑んだ意欲作です。
   最近、大規模公演のチケット代が高騰しているように感じます。
   前売6000円のミュージカルって、とってもオトクなんじゃないかしら。
   お子様も一緒に楽しめます。レビュー↓舞台写真あり!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0331232700.html
   『火の鳥』稽古場レポート
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0114143925.html


 ◎しのぶの今月の全予定(29本+α)はSCHEDULEに掲載しています。
   http://www.shinobu-review.jp/schedule.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆2 【先月のベスト3】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.東京国際芸術祭2008・TIFパフォーマンス『溺れる男』
  03/06-09にしすがも創造舎 特設劇場
  ☆アルゼンチンから来たチェーホフ『三人姉妹』の男女入れ替え版。
   舞台から死者が語りかけているように感じました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0308002428.html


2.MONO『なるべく派手な服を着る』
  03/06-16ザ・スズナリ
  ≪大阪、東京≫
  ☆可笑しくて悲しい家族のお話。爆笑と感動が交互にやってきて、
   最後には最高にハッピーな気持ちで拍手ができました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0314111041.html


3.東京国際芸術祭2008・TIFパフォーマンス『ムネモパーク』
  03/14-17にしすがも創造舎 特設劇場
  ☆精密なスイス模型の中を、模型職人の老人たちと一緒に旅する
   脱力系ドキュメンタリー。おじいちゃま、おばあちゃまが
   とても可愛らしくて、出会えたことを心から嬉しく思いました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0314232550.html


  Bunkamura『覇王別姫』、tpt『ミステリア・ブッフ』では演出の力を
  堪能しました。チェルフィッチュ『フリータイム』は今も
  「あれは何だったんだろう」と考えちゃう、後引く作品です。
  わらび座『火の鳥~鳳凰編(プレビュー)』では声の力に感涙。
  4/25(金)からの新宿での開幕が楽しみです。 


 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000134861
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  先月(観劇数28作品)は『なるべく派手な服を着る』で発行しました。

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 ◆3 【お薦め芝居の前売情報 演劇集団円『田中さんの青空』 】
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 ◎演劇集団円『田中さんの青空』
  05/15-25ステージ円
  ☆出演:山乃廣美 片岡静香 秦由香里 林真里花 乙倉遥
      上杉陽一 大竹周作 
   脚本:土屋理敬 演出:森新太郎
    http://www.en21.co.jp/

  演劇集団円による、注目の若手作家・演出家の新作です。
  森新太郎さんの演出は上質で洗練されています。
  土屋理敬さんの作品は1度だけ観てまして、とても面白かったです。

  森新太郎さんの演出作品
  『ロンサム・ウェスト』(2006年10月)
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1008183831.html
  『天使都市』(2007年10月)←舞台写真あり!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1005224611.html

  土屋理敬さんの書き下ろし作品 
  『梅津さんの穴を埋める』(2005年5月)
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0523233851.html

 【チケット情報】

  ・前売発売中!
   全席指定 一般4500円 ペアチケット8000円(2人1組)
   全国の田中さん特別割引3500円
   (当日、氏名の確認できるもの要持参。田中さんに限り割引)。

  ・チケット取扱い
   演劇集団円 TEL 03-5258-0654 http://www.en21.co.jp/
   電子チケットぴあ http://t.pia.jp/
   イープラス http://eplus.jp/

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 ◆4 【ガーデイァン・ガーデン演劇フェスティバルが開幕! 】
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 ◎第15回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルが開幕します。
   http://rcc.recruit.co.jp/gg/engeki/engeki.html
  予選↓を勝ち抜いた3団体が吉祥寺シアターで本公演を行います。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0503031705.html
  東京公演の後に神戸公演もありますよ!

 ○クリウィムバアニィー『贅沢ラム』
  04/26-27吉祥寺シアター
  ☆振付・出演:菅尾なぎさ
   全席指定 前売3000円 当日3500円
    http://www.crewimburnny.com/

 ○ユニット美人『髪結いの女たち』
  05/01吉祥寺シアター
  ☆作・演出・出演:黒木陽子
   全席自由 前売:一般2,500円 学生1,500円
   当日:一般3,000円 学生2,000円
    http://www.eisei.info/unitB/

 ○東京デスロック『WALTS MACBETH~ワルツ マクベス~』
  05/08-10吉祥寺シアター(4/29:プレビュー&プロセス公開)
  ☆作:シェークスピヤ 訳:坪内逍遙 構成・演出:多田淳之介
   プレビュー&プロセス公開:1,000円 (劇団予約のみ)
   公開ゲネプロ:2,000円 (劇団予約のみ)
   日時指定・指定席 前売り・予約3,000円 当日 3,500円
   ※こまばアゴラ劇場支援会員特典でも観劇可能。
    http://deathlock.specters.net/

  3団体共通チケット(ガーディアン・ガーデン)、
  吉祥寺シアターセットチケット(武蔵野文化事業団)もあります。
   http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/ticket.html


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 ◆5 【“CoRich舞台芸術まつり!2008春”開催中!】
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 ◎グランプリ受賞団体に次回公演費用として100万円が支援される
  “CoRich舞台芸術まつり!2008春”の審査員をつとめております。
   http://stage.corich.jp/festival2008/result.php
  ネット審査で選ばれた10作品を3月から5月にかけて鑑賞します。

 ≪既に鑑賞した公演≫

□劇団衛星『ブレヒトだよ!』
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=4031

□MCR『シナトラと猫(改訂版)』
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=5219

□ポかリン記憶舎 cafe公演『humming2』
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=5874

□黒色綺譚カナリア派『葦ノ籠~アシノカゴ~』
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=3339


 ≪4月に鑑賞する公演≫

■劇団競泳水着『スケッチ・オブ・ザ・ピザ・ナイト/香ばしい、春の一夜』
 04/01-07王子小劇場
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=6445

■柿喰う客『恋人としては無理』
 04/13ギャラリーSite
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=6547

■JAM SESSION『億万長者婦人故郷ニ帰ル。』
 04/15-20「劇」小劇場
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=6434

■パラドックス定数『HIDE AND SEEK』
 04/24-27ザムザ阿佐谷
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=5678


 観に行かれた方は、ぜひ感想をクチコミしてくださいね!
  CoRich舞台芸術! ⇒ http://stage.corich.jp/
  メンバー登録 ⇒ http://www.corich.jp/stage/user_register.php

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 ◆6 【編集後記】
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 ◎韓国に観劇旅行に行きます♪海外旅行は去年のフランス以来かも。
  劇場が100以上あるというソウルの大学路(テハンノ)を歩いてきます。

  韓国演出家協会・アジア演出家展『ロミオとジュリエット』
  04/07-09アルコ芸術劇場小劇場(韓国)
   ☆演出:多田淳之介(東京デスロック/青年団演出部)
    http://artstheater.arko.or.kr/performance/performance_view.asp?id=306&menu=L
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=5138
   オーディションで選ばれた韓国人俳優が出演します。
   『大恋愛』が面白かったので楽しみ!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0211200509.html


 ◎小指値(こゆびち)の正式名称は何になったのかしら?
  http://www.koyubichi.com/


 ◎4月5日夜にFM西東京『たけがき2』に出演します。
   http://takegaki.k-free.net/
  ※PodCastingが始まっています↓
   http://www.voiceblog.jp/takegaki842/


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2008年3月は下記の4作品を拝見しました。
  ・「自虐の詩」
   http://www.jigyaku.com/
  ・「犯人に告ぐ」
   http://www.hannin.jp/
  ・「ヒート アイランド」
   http://heatisland.jp/
  ・「夕凪の街 桜の国」
   http://www.yunagi-sakura.jp/


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0331235959.html
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/
  メンバー登録はこちら↓
   http://www.corich.jp/stage/user_register.php
  携帯サイトもあります⇒ http://corich.jp/m/s


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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Posted by shinobu at 03:00 | TrackBack