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2007年11月30日

グリング『Get Back!』11/28-12/09ザ・スズナリ

 青木豪さんが作・演出されるグリングの新作です。メルマガ2007年11月号でお薦めしておりました。
 
 『Get Back!』というタイトルがただ「戻れ!」ってだけではなく、複数の意味で作品と関連していて「わぉ、かっこえ~っ」って思いました。柔らかいようで胸にぐっさり痛い、大人のお芝居。上演時間は約1時間50分。公演終盤はまだ残席あるそうです。

⇒CoRich舞台芸術!『Get Back!

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 舞台は、山間部にある民泊施設。
 都会を捨て、ロハス的な生活に憧れる人々が集う宿。
 雪がもうすぐ降ろうという頃、とあるグループが宿を訪れた。
 女が2人に男が1人。
 彼女らの訪れは、やがて、おだやかな日々を壊していく。
 「純粋な目的で集まっていた集団が、内部から崩壊していく姿」を描く、
 青木豪、約一年ぶりの新作公演。
 ≪ここまで≫

 人間の優しさや可愛らしさ、思わず吹き出してしまう笑いも盛り込んだ、無理のない会話劇だったと思います。でも、すごく、厳しい・・・。
 青木さんの脚本は人間を優しく見つめてくれているけれど、残酷なほど意地悪(笑)。でもそこが好きだし、ありがたいです。ふんわりと浮かぶ夢物語は、その時は楽しめても心にも刺さらずにいつの間にか消えちゃったりしますものね。

 役者さんが演技のための演技をしているように見えることがありました。ある感情が生まれるための準備をしているような。その場に生きて、その場でおのずと感情と行動が生まれてくれば、言葉や意味以外にももっと世界が広がってくるんじゃないかと思います。
 私が拝見したのは初日ですので、どんどん面白いことになってくるんじゃないでしょうか。達者な役者さんばかりが揃っている贅沢な公演なので。

 ここからネタバレします。

 「戻る」ことについて。まず脚本が戻る構成になっています。いわば物語が大きな転換点を迎えるシーンがド頭に演じられます。「わぉ、この人たち誰?一体何をもめてるの?」と思ったら暗転して、1日ぐらい時間をさかのぼったシーンが始まります。徐々に冒頭のシーンへと近づいていくので、ちょっとしたサスペンスのようにも楽しめました。

 冒頭シーンの後は額縁一杯の広さのスクリーンに、出演者のクレジットが入った映像が映されました。こんなに大きな映像を使うのって、私はグリングでは初めて観たのでとっても新鮮。内容は時間の経過を示すものでした(小さくなるろうそく、夜明けから夕焼けの空など)。
 開幕の音楽がBeatlesの"Get Back"(Wikipedia)だったのも気分がノリノリに。

 やってくるのは、3人組だった漫画チームがばらばらになっちゃうという結末。元に戻そうとしてじたばたして、あるきっかけで「やっと元に戻れる!」と思ったけど、結局、戻れないことを互いに思い知ることになります。「戻れ!」っていう言葉(タイトル)が、叶わないとわかっていても吐露してしまう願いのようにも解釈できるんですね。

 漫画原作者(片桐はいり)は前途洋洋な将来が見えているけど20年付き添ってくれた支えを失うし、漫画家(萩原利映)は思いが伝わらない不満や相棒からの蔑視ともいえる視線から逃れられますが、20年続けてきた仕事を失います。そしてアシスタント(中野英樹)は上司2人の間で気を使う必要がなくなりますが、正気を失います。

 私も失恋した時はフラれる前に時間が戻って欲しかったし(笑)、あの仲間ともう一度あの時のように出会いたいとか、今でもチラっと思ったりするんですけどね。「時よ戻れ!」って懇願しても絶対に戻らないし、それなら時間はそのままでもせめて関係ぐらいは昔のようになりたいと思ったりするんですが、実際のところ不可能です。こうやって自覚はしているのだけれど、目の前でまた見せられると、またずしんと重たく乗っかってくるものですね。

 狂ってしまう人が1人いたのでそもそもが無理な相談だとは思うんですが、個人的にはできれば最後に、『海賊』で受け取ったようなささやかな希望のようなものが感じたかったです。これもまた、私が甘ちゃんだってことなのでしょう。

 爆笑した言葉はこちら。
 「(お前は)遠浅な人間だよ!」
 「意外なとこ、マッハだな。」

出演=片桐はいり、萩原利映、杉山文雄、中野英樹、高橋理恵子(演劇集団円)、遠藤留奈、黒川薫、村木仁
作・演出=青木豪 照明=清水利恭 照明オペレーター=中山玲 美術=田中敏恵 舞台監督=筒井昭善 効果=青木タクヘイ 効果オペレーター=吉岡英利子 音楽=dubRIN' 峰岸信太郎 映像製作=岸健太朗 演出助手=田村友佳 宣伝美術=高橋歩 宣伝写真=仲西隆良 公演収録=(株)キース・コーポレーション 記録写真=鎌田伸幸 制作=菊池八恵 制作協力=嶌津信勝 企画・製作・主催=グリング
【発売日】2007/10/19 得割 3,500円 前売 4,000円 当日 4,500円 指定、自由とも
http://www.gring.info/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:45 | TrackBack

toi『14.√1.90』11/27-12/02ギャラリーLE DECO

 toi(トイ)は“InnocentSphereの女優、黒川深雪を主宰にズキュンズの宮永琢生がプロデュースを務める演劇ユニット”(公式サイトより)。今回は第2回公演で、第1回に続いて青年団演出部の柴幸男さんの脚本・演出です。タイトルは「アイ・シ・テン・ルート・イッテン・ク・レイ」。

 ジャンルは静かな現代口語演劇ですね。言葉遊びのパズルがうまくつながるロマンティックでせつない世界。とても面白い脚本でした。上演時間は約1時間20分だったような。

 ⇒CoRich舞台芸術!『14.√1.90

 ≪あらすじ≫
 5年前に死んだ母親が描き残した絵が見つかった。ギャラリーを借りて個展を開くことにしたその夫と娘だが、開催前日に思わぬ訪問者が・・・。
 ≪ここまで≫
 
 渋谷のギャラリーLE DECOをそのままギャラリーとして使っています。客席以外に装置はなし。シンプルで上手な使い方だと思いました。

 「愛してる」って、言いづらいですよね。私達が普段使っている言葉でありのままの気持ちを伝えたいと思っても、言ったところで本当に自分が心で思っていることとはかけ離れている気もします。でもゲームのようにあるルールにのっとった話し方に制限すると、たどたどしい言葉から本当の気持ちが浮き出てくるように感じることがあるんですよね。言葉って不思議です。

 今、携帯小説が流行ってるみたいなんですが、それもまた言葉の新しい形態なんでしょうね(あんまり興味ないんだけど)。人間が気持ちを伝える方法って、すごく沢山の種類があるんだと思います。この作品では、言葉にできなくてもそこに気持ちが存在するんだってことも感じさせてくれました。

 ちょっと変わったルールにのっとって話すという設定を現代口語劇の中でスムーズに信じられたし、楽しめました。演出の妙だと思います。
 コロコロと謎が転がって、うまくパズルがはまっていきます。そのアイデアが素敵だし、最後に伝わってきたことも私にとってはとても共感できるものでした。

 ここからネタバレします。

 五七調でしゃべる、だじゃれでしゃべる、数字の音だけでしゃべるという制限で会話をします。それが成立しているのがすごいな~。特に数字でしゃべるのは面白かったです(例:はい=81)。だじゃれもあれだけ語尾に連発されると可笑しいし(例:そうですかンジナビア半島)。

 額の中の絵は実は世界の名作絵画(のカレンダー)で、額縁だけが母親の作品だったとわかります。額縁が部分的に白と黒に塗られていて、並べ替えると「ココロハココニ」「347*」という文字に見えるのです。※「ココロハ・・・」については終演後に関係者から聞きました。私は気づかなかったんです。

 11年前のささいなことについてお詫びをしにくる母親の教え子(中田真弘)は、大げさめの演技で良いスパイスだったと思います。何年経っても気持ちっていうのは残るんですよね。それが体の中から出て、誰かに渡されたと本人が信じて納得するまで。

 「感情は確かに自分の中にあるのに、言葉にできなかったら、それはなかったことになるのかな?」という疑問を話すシーンがありました。私もなんとかして自分の気持ちを伝えようとこのウェブサイトを運営していますが、もしそれをやっていなかったとしても、何かを見て(誰かに会って)私が何かを感じたことは確かだから、その気持ちはそこにあると信じています。しかもそれはその場所に残るんじゃないかな、とも。

 こうやって言葉にしていても、それは私の気持ちをありのままに、正確に表せているかどうかはわかりません。そうだとしても伝えたいって思うから人間は試行錯誤するんですよね。言葉だったり、絵だったり・・・その試行錯誤自体が面白いし、尊いことなんだと思いたいです。

出演:こうのゆか/坂根泰士/黒川深雪 [以上 InnocentSphere]/中田真弘/高橋ゆうこ [ファンカスキャンパーズ009]/筒井則行 [ゴリぱんかにー]
脚本・演出:柴幸男  音響:星野大輔 照明:森友樹 宣伝美術:セキコウ 票券管理:佐竹香子 プロデュース:宮永琢生 制作:toi 企画製作:toi×ZuQnZ
アフタートーク・ゲスト:11/27(火)19:30中屋敷法仁 [柿喰う客]/11/28(水)19:30田上豊 [田上パル]/11/29(木)19:30篠田千明 [小指値]
10月14日(日)一般発売 [日時指定・全席自由]前売 2,000円 当日 2,200円 平日マチネ割引料金 1,500円《ZuQnZ=11/22(木)14:00の回、toi=11/30(金)14:00の回》 toi×ZuQnZ SET-TICKET 3,000円
http://toizuqnz.exblog.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 18:14 | TrackBack

2007年11月29日

パラドックス定数『東京裁判』11/29-12/02 pit北/区域

 野木萌葱さんが作・演出されるパラドックス定数の新作です(関連レビュー⇒)。劇団化し、ロビーで販売されている戯曲本もワープロ打ちされたものが揃って(笑)、いろいろパワーアップ。

 そして今回の『東京裁判』が、すっごく面白かったっ!!東京裁判の肝となるところを凝縮して簡潔に教えてくれるし、スーツにメガネの渋い男達のクールな演技合戦に適度な笑いもプラスされ、充実のエンターテインメントになっていました。上演時間は約1時間25分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『東京裁判
 レビューは後ほどアップ予定。

東京、市ヶ谷。祭の落とし前。
出演:植村宏司、十枝大介、西原誠吾、井内勇希、小野ゆたか
作・演出:野木萌葱 照明:木藤歩 舞台監督:渡辺陽一 小道具:桜井徹 宣伝美術:蛍 写真:渡辺竜太 販促:副島千尋 監修:赤沼かがみ(G-up) 制作:村上朋弘(オフィスFLIP-TOP) 企画製作:パラドックス定数研究所
一般発売開始 2007年10月29日(月)  前売2,500円 当日2,800円(日時指定・全席自由) 『普通席』と『傍聴席』あり
http://www.paradoxconstant.com/labo/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:46 | TrackBack

プロペラ犬『マイルドにしぬ』11/27-12/02赤坂RED/THEATER

 女優・水野美紀と脚本家・楠野一郎の演劇ユニット・プロペラ犬の旗揚げ公演です。GreenPaper2007年11月号で水野さんにインタビューさせていただきました。

 ゆるやかに全体がつながった、ナンセンスな笑いがいっぱいのオムニバス2人芝居でした。水野さんの変貌振りに口あんぐり(笑)。アドリブの冴える河原雅彦さんとも良いコンビで、爆笑しちゃった短編もありました。上演時間は1時間30分。次回公演が2008年11月に決まったそうです。

 美術に小指値を抜擢している目利き度と勇気がすごいなって思います。パンフレット(1200円)も小指値の天野史朗さんのデザインで、かっこ良かったですよ。

 ⇒CoRich舞台芸術!『マイルドにしぬ

 「女優・水野美紀がこんなこと、あんなことをやるから笑える」というのも確かにありますが、1人の女優さんが1作品の中であんなにキョーレツなキャラを何役も演じるっていうだけで笑えます。演じ分ける役の触れ幅がすっごく大きいですよ、だって●●●●とか○○○とか・・・(笑)。水野さん、凄い。
 そもそもオムニバスがそんなに好きではない私ですが、水野さんの冒険を観られて良かったです。何をやっても上品なのも素敵。

 暗転中の美術の転換が少々手間取っていたようですが、オムニバスだとわかって観ていますし、明転後のキャストお2人の変貌振り(衣裳など)を観れば時間がかかって当然だなと思いましたので、不快感はなかったです。

 美術は一見おもちゃっぽくて装置というよりオブジェ的。小指値ならではの動く照明が大活躍。手作り感が見えすぎかなとも思いますが、それはそれでゆるい面白さかも。

 ここからネタバレします。うろ覚えです。

 ■はさみ女
 壁の間にはまさった女(水野)が通りがかりの男(河原)をハサミで刺しちゃう。水野さんがいきなりぬぼーっとしつつキレかけてる気持ち悪い女で出てくるので、プチ衝撃(笑)。
 この後のエピソードで、「はさみ女」はライターのタクミ(河原)のラジオドラマ原稿だったことがわかる。
 
 ■書く男と働く女(だったかな)
 同棲してるっぽいカップルのタクミ(河原)とカナメ(水野)。タクミが書くシナリオにプロペラ犬というキャラクターが登場。2人でハッピーな空想を膨らませる。カナメが天然ボケな保育士で可笑しい。キルビル衣裳も可笑しい。

 ■くさりもの
 南米ロケ(?)でゾンビに噛まれてゾンビになっちゃった女優メロ(水野)と、マネージャーのコイケ(河原)。ゾンビになっても女優を続けたいメロにコイケがオーディションに向けての演技指導。具体名を出す演劇ネタに苦笑。

 ■湖の女神(だったかな)
 サラリーマン(河原)が公園(?)でさぼってると、おかしな女(水野)が筒から出てきてへなちょこなパフォーマンス。サラリーマンは役者経験者だったので、その女に演技指導をする。でも女はやる気があるんだかないんだか。
 爆笑させていただきました~っ。

 ■ぽこ
 ピンク色のイカれてる衣裳でいかにも宇宙人な水野さん。「“ぽこ”はちんぽこの“ぽこ”じゃない!」って水野さんがちんぽこちんぽこ連呼してたよ(笑)。

 ■ゾンビから逃げるタクミとカナメ(タイトル不明)
 ビルの屋上に逃げたタクミとカナメ。残念ながらカナメは死にかけてる。2人一緒にプロペラ犬が助けに来るまぼろし(?)を見て終幕。

 中盤の暗転中に女優メロと渡部篤郎(の声マネ)のラジオドラマ「はさみ女」の朗読がありました。そうやって全体がゆる~くつながっています。

 小さな電車の窓からの明かりが動くことによって、それに照らされた筒の影も動くのが素敵。ビルの明かりが火事の炎になるのもかっこ良かったです。
 ゾンビが襲ってくる映像はクレイ&人形アニメで、シルバニア・ファミリーの動物たちがどんどん黒い粘土に襲われてゾンビになってました。シュール(笑)。

≪東京、大阪、神奈川≫
出演=水野美紀、河原雅彦
作=楠野一郎 演出=入江雅人 美術&映像制作=小指値 照明=松村光子 音響=眞澤則子 衣裳=石井大介 演出助手=村西恵 舞台監督=堀吉行 特殊効果=中田彰輝(M.E.U) 制作=藤野和美(オフィス・REN) 企画・製作=プロペラ犬
【発売日】2007/09/29 4800円(全席指定・税込)
http://www.propellerken.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 17:16 | TrackBack

2007年11月27日

サスペンデッズ『ライン』11/20-25 OFF OFFシアター

 早船聡さんが作・演出されるサスペンデッズの第4回公演です(⇒過去レビュー)。

 早船さんは2008年6月に新国立劇場に新作『鳥瞰図-ちょうかんず-』を書き下ろされます。それもあってか、とっても大人な客席のOFF OFFシアターでした。上演時間は約1時間20分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ライン

 ≪あらすじ(というか大雑把な設定)≫
 秋子(中島佳子)は1人暮らしのOL。彼氏の李(伊藤総)とほぼ同棲状態で、李の同僚の草太(佐藤銀平)も部屋によく遊びに来る。秋子にはアメリカで暮らしている姉・秀子(柿丸美智恵)がいて、たまに秋子の部屋に帰ってくる。アパート1階のアンティークショップの店長(白州本樹)は気のいい人で、秀子に気があるようだ。
 ≪ここまで≫

 秋子が暮らしている2Kぐらいの清潔そうなアパートの居間。装置の転換はなく、ほぼ照明の変化だけで時間の経過を表現し、数時間、数日間、数ヶ月を行き来します。

 私達にとって実はすごく身近で、でもすべてを認識して生きるには種類も量も多すぎる日本の社会問題。それらが山と詰め込まれて1時間20分という短時間にまとまっていました。説明的に感じるセリフもなく、自然な対話からじわじわと世界が立体的になっていきます。簡潔・丁寧でよく出来た脚本だな~と思いました。

 キャラクターの造形には人工的に作った感触が少々残っていましたが、役者さんは舞台で生きて存在してコミュニケーションを取ろうとしているように感じられたし、登場人物1人1人の鮮やかな個性が発揮されていたので、みんなを愛することができました。
 実際、ひとこともセリフがないシーンで、舞台にいる役者さんの感情のうねりや行き来をビンビン感じて、じんわりと涙しました。こういう瞬間を体験できるから演劇が大好きなんだって、また確認できます。

 主になるテーマがとても深刻で厳しいものだったので、私個人としてはちょっぴりつらい観劇環境ではありました。

 ここからネタバレします。

 秋子と秀子は2人とも幼い頃に父親から性的虐待を受けており、それが大きな心の傷になっています。たとえば秋子は、李と結婚して家族を作るという想像ができません。
 他にも、李が在日韓国人(在日朝鮮人かも)であること、李と草太の職場環境が決して良くはないこと(ひどい上司がいる等)、妻が自殺して以来、肥後は年老いた母親と2人暮らしであることなどから、今の日本がわかります。
 李が望遠鏡から高層マンションを覗き見して、典型的な幸せ家族の様子を楽しそうに話すのも、“家族”という集合体について客観的に考える良い材料になりました。

 秀子はSMの女王様の仕事をしていたことがあり、秀子のファンのM男・蓮見(佐野陽一)がアパートまで乗り込んできます。ムチで打たれてストレス解消って(笑)。彼もまた毎日の仕事がうまくいかない人だったんですよね。対人恐怖症とか?

 大屋さん(登場しない)はいつもエコエコ言ってるくせに、新しいテレビを買って古いテレビを捨てちゃいます。秋子の部屋の壊れたテレビを大屋さんが捨てたテレビと取り替えるシーンで、生まれ持った気性や幼い頃の経験は、このテレビみたいに体からはがしてポイっと捨てられるわけではないな~と考えました。

 秀子が父親のことを警察に通報したことで家族はバラバラになりましたが、秋子が電話1本するだけで、秀子はすぐに帰国して秋子のもとに帰って来ます。秀子が世界で一番大事に思っているのはアメリカにいる彼氏でも誰でもなく、秋子だから。この姉妹の2人っきりの無言シーンが良かったんだな~。
 
 秋子は、暴力事件を起こして警察につかまった李に会いに行ったのかしら。李が買ってきた望遠鏡を片付けてしまったので、「さあ、次の男へ!」と進んでしまうのかなと思いました。

出演:中島佳子(無機王)/伊藤総/佐藤銀平/佐野陽一/白州本樹(スターダス・21)/柿丸美智恵
作・演出:早船聡 美術:近藤麗子 照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.) 音響:平井隆史(末広寿司) 衣装:大野典子 舞台監督:大友圭一郎  制作:上田郁子(オフィス・ムベ) イラストレーション:木村タカヒロ 宣伝美術:野島敏光 協力:舞台美術研究工房六尺堂/ほか
10月10日(水)前売開始(全席自由) 前売2,800円 当日3,000円
【ご予約・お問い合わせ】オフィス・ムベ 042-727-8640 http://www.geocities.jp/office_mube/
http://suspendeds.jugem.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:11 | TrackBack

猫田家『ミーコのSFハチャメチャ大作戦~ベルンガ星人をやっつけろ!~』11/21-12/02アトリエヘリコプター

 猫田家tsumazuki no ishi所属の猫田直さんがプロデュースする演劇ユニットです。
 佃典彦さんの新作を岩井秀人さんが演出する、小熊ヒデジさんと猫田直さんの2人芝居ですから期待も高まります。

 チケット代が1000円とお得なプレビューは、剥きたてのゆでたまごみたいな、ぷるぷる・ひりひりした風合いでした(笑)。芸達者な出演者が揃った長い公演なので、終盤に向けてかなりの変化が見込めそうですね。

 ⇒公式ブログの舞台写真
 ⇒シアターガイド特集
 ⇒CoRich舞台芸術!『ミーコのSFハチャメチャ大作戦~ベルンガ星人をやっつけろ!~

 ≪あらすじ≫
 SSTはミーコ(猫田直)、ヒデ(小熊ヒデジ)、キンちゃんの3人組バンド。いわゆる一発屋でヒット曲は「夏の小さな三角形」だけ。今はキンちゃんがいなくなって、ミーコとヒデの2人だけで活動をしている。しょぼしょぼムードでツアーに出かけた2人は、長野県松本あたりのオニコベという村で奇怪な出来事に遭遇してしまう!
 ≪ここまで≫

 空き缶で額縁を飾った少々寂しげな舞台。ダンボール製の小道具がへなちょこ感をさらに増長します。
 上手脇には古代ギリシア人風の衣裳をまとった“演劇の神様”(安部康二郎)が鎮座し、わたわた・こまごまと働いているのがスパイシー。

 タイトルどおり“ハチャメチャ”な脚本でした(笑)。小熊さんと猫田さんにあて書きされたものでしょうね。普通に演技をしていてもちょっと濃い味なお2人が(笑)、技巧的な演技もするので、途中で何度も煙にまかれました。
 「いったいこの先どうなるの?」というストーリーの顛末への期待などはすぐに吹き飛んで、「この状況からどういう世界を作るつもりなんだろう?」と、作品の全体像を探る気持ちで観ることになりました。

 最後はぐるりんっと大きくくるむように、演劇ならではの演出でまとめてくださったように思います。ぞくっと寒気がするような、ちょっと怖い空気も感じました。

 「夏の小さな三角形」って曲は・・・すごい歌詞でした(笑)。さわやか路線でもの悲しげなメロディーも、コテコテで楽しめました。

 ここからネタバレします。

 あらすじ:地球征服をたくらむベルンガ星人に体をのっとられたヒデがミーコを襲う!・・・と思いきや、それは精神を病んで入院中のミーコの妄想だった。キンちゃんも失踪したわけではなかった。ミーコに横恋慕していたヒデが、嫉妬に狂ってキンちゃんを殺していたのだ。・・・というのはすべて、SSTのライブのMCネタとして上演された芝居だった。チャンチャン。
 ・・・というお話も「舞台で今演じられたお芝居なんですよ」と全てを入れ子構造にする演出が、最後に用意されていました。

 開演して数分後に制作さんが「これで終了です」と終演の挨拶を始めます。すると客席から1人の若い男性が「もう終わり?!それはないでしょ!」とクレームを言いつつ舞台の方に出てくるのです。
 開演前に「上演時間は90分です」と説明されていたので、それが演出であることは明らかですが、制作さんの話し方やサクラの役者さん(坂口辰平)の出てくるタイミングなどがとても曖昧(というか絶妙)で、ハラハラしちゃいました(苦笑)。
 「あぁ、仕込みなんだな」とわかってからも、坂口さんが、なんともとらえどころのないの話し方(脱力してるような・してなような、アドリブのような・そうでないような)をするので、引きつづき先が読めない状態に陥りました。完全に“してやられた”ってことなのでしょう。

 “演劇の神様”が照明・音響のオペレーションから小道具・大道具の移動、衣裳着替えまで全部を手伝います。あたふた困ったように動き回るのが滑稽で可愛いし、常に外側から作品を眺める存在として君臨しているのは大胆で面白い演出です
 “演劇の神様”は、最後の最後にヒデのギターを奪ってミーコのマイクも片付けてしまいます。“演劇の神様”から“神様”(=運命)になったのかなと想像しました。

 「夏の小さな三角形」歌詞:夏は私のビキニが小さい三角形/くちびるは小さな三角形/など

出演:小熊ヒデジ 猫田直 安部康二郎 坂口辰平(ハイバイ)
脚本:佃典彦 演出:岩井秀人 舞台監督:田中翼 美術:小林奈月 照明プラン:松本大介(enjin-light) オペ指導:富所浩一 音響:荒木まや(ステージ・オフィス) 宣伝美術:田岡一遠 宣伝写真:山崎のりあき 作詞:中原ミーコ(SST) 作曲:ヒデ(SST) 小道具:坂口辰平(ハイバイ) 衣装協力:永井若葉(ハイバイ) 制作:原田瞳(tsumazuki no ishi) ラインプロデューサー:赤沼かがみ プロデューサー:猫田直 企画/製作:猫田家
【発売日】2007/10/22 前売2,800円 当日3,000円 全席整理番号付自由席 ※但し21日のプレビュー公演は、限定50席 1,000円!(HPでのみ取扱い)
http://tsumazuki.com/necotake/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 21:07 | TrackBack

芸団協「芸団協セミナー2007・制作者のためのテーマ&トークvol.6」10/23芸能花伝舎1-1

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芸団協セミナー2007

 もう先月のことなんですが、芸団協セミナー「制作者のためのテーマ&トークvol.6『公共劇場と劇団~支援について考える』 に参加しました。ゲストは矢作勝義さん(世田谷パブリックシアター) 。※このエントリーは記録のみです。

 去年は演劇ライターの徳永京子さんの「小劇場に明日はあるか?! 番外編その2」(2006/11/28)にも参加しました。その日のゲストは劇作家・演出家・俳優の岩松了さんでした。⇒fringe TOPIC

 芸団協はさまざまな企画を催しています。作り手だけではなく観客にとって興味深いニュースもありますので、「芸団協メールニュース」は登録しておくと便利だと思います。

 ⇒芸団協ホームページに要約あり!(2008/07/21)

■制作者のためのテーマ&トークvol.6 「公共劇場と劇団 ~支援について考える」

【ゲスト】矢作勝義(世田谷パブリックシアター)

【内容】首都圏域に3000くらいはあるといわれている様々な小劇場劇団。将来もっと活躍して欲しいと思う集団に対して、どういう支援が必要なのでしょう。これからの公共劇場に期待される役割と支援のあり方について、世田谷パブリックシアターで貸館担当として多くの集団と関わってきた矢作勝義氏から提起していただき、制作者同士の意見交換と交流を進めます。

【参加費】1,800円(ソフトドリンク代、菓子代を含む)
【対象】制作経験1年以上の方。分野は特に問いません(定員40名)
【主催】社団法人日本芸能実演家団体協議会
【助成】平成19年度文化庁芸術団体人材育成支援事業/社団法人私的録音補償金管理協会(sarah)
公式サイト:http://www.geidankyo.or.jp/12kaden/04pro/seisaku/thema-talk07vol6.html

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:06 | TrackBack

2007年11月26日

【お知らせ】劇場フリーペーパーGreenPaper「特集インタビュー・水野美紀」2007年11月号

20071126_GreenPaper_MizunoMiki.JPG
GreenPaper2007年11月号

 GreenPaper(グリーンペーパー)とは、東京・池袋にある劇場シアターグリーン内で配布される劇場フリーペーパーです。

 2007年11月の創刊号に水野美紀さんのインタビュー記事を書かせていただきました。
 水野さんご自身がプロデュースされる演劇ユニット・プロペラ犬、および旗揚げ公演『マイルドにしぬ』についてじっくりお話を聞くことができました。『マイルドにしぬ』は明日開幕です!

 JR池袋駅周辺でも配布されているようですので、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

Posted by shinobu at 19:31 | TrackBack

【レポート】FPAP「劇作家・演出家のための観劇ディスカッションツアー」11/23-25東京

20071125_FPAPdiscussion.JPG
真剣に語る演出家4人

 先日情報を掲載いたしました、FPAP(エフパップ)が主催する「劇作家・演出家のための観劇ディスカッションツアー」において、ツアー2日目の夜のディスカッションに参加させていただきました。
 ※写真は左から高野啓雅さん、河野みちゆきさん、上瀧征宏さん、川口大樹さん。

 私が参加した回のテーマは猫田家「ミーコのSFハチャメチャ大作戦~ベルンガ星人をやっつけろ!~」。
 ツアー参加者の演出家4人とFPAP職員2人、そして私を含むゲスト2人の全員がこの作品を観たことがありましたので、合計8人の観劇感想が揃いました。いやー・・・賛否両論というか、意見も感想も本当にさまざまでした。あ、今気づいたけど、私、レビュー書けてないですね(汗)。私は面白かった派。

 4本中の3本目ということで、ディスカッションはお酒ありのカジュアル・モード(それまではデスクを出して会議スタイルでした)。カジュアルといっても皆さんはとても真剣で、中身の濃いお話になりました。

 観劇ディスカッションブログに興奮冷めやらぬレポートが上がっています。また開催していただいて、東京でお会いできたらな~と思います。

【2泊3日で鑑賞する4作品】
 ・メジャーリーグ「野鴨
 ・劇団桃唄309「三つの頭と一本の腕
 ・猫田家「ミーコのSFハチャメチャ大作戦~ベルンガ星人をやっつけろ!~
 ・柿喰う客「傷は浅いぞ

参加者:上瀧征宏/河野みちゆき/高野啓雅/川口大樹 同行者:FPAP事務局より2名
主催:NPO法人FPAP 協力:(有)アゴラ企画 アドバイザー:高野しのぶ(現代演劇ウォッチャー/しのぶの演劇レビュー主宰)
http://www.fpap.jp/kangekidis/index.html

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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Posted by shinobu at 18:57 | TrackBack

2007年11月23日

【ワークショップ】時間堂「【第2次】ワークショップ/オーディション(チェーホフ『三人姉妹』)」11/27-12/04参加者募集

 ただいま開催中の時間堂ワークショップ/オーディション」の追加開催のお知らせです。内容は前回と同一です。両クラスとも全日参加が条件になっています。詳細は公式サイトでご確認ください。

 【クラス2】
 11月27(火)、12月2日(日)、4日(火)、10:00から17:00
 【クラス3】
 11月27(火)、28(水)、30(金)、12月2日(日)、3日(月)、4日(火)、19:00から22:00

*****公式サイトより、そのまま引用*****
【第2次】時間堂ワークショップ/オーディション参加者募集のお知らせ

追加開催決定!
「日程が合わないのだけれどどうしても参加したい」などの声が多く聞かれましたので、ワークショップオーディションを追加開催する運びとなりました。内容は前回行われたものと同一の内容となります。


■やってみる?
『月並みなはなし』『ピンポン、のような』など、黒澤演出作品をご覧になってみて、「これ、やってみたい」「自分も出演してみたい」と思われた方のために、参加者公募のワークショップ/オーディションを開催します。独特の稽古方法が話題の時間堂ですが、その基本は「頭で考える」ではなく「やってみる」演劇です。実際に身体を動かしてみるのが一番です。時間堂出演者も参加いたします。
ワークショップのみ受講希望の方も、ぜひお気軽にご参加下さい。


■ワークショップ/オーディション
今回のワークショップは、時間堂次回公演『三人姉妹』(詳細下記記載)の選考も兼ねて行います。
----------
【公演情報】
時間堂第17回公演『三人姉妹』
作:アントン・チェーホフ/演出:黒澤世莉
2008年3月13日(木)~23日(日)<予定>
----------
出演をご希望の方は、申込み時にその旨お伝えください。


--------------------
■日時
2007年11月

【クラス2】
11月27(火)、12月2日(日)、4日(火)、10:00から17:00

【クラス3】
11月27(火)、28(水)、30(金)、12月2日(日)、3日(月)、4日(火)、19:00から22:00

*両クラスとも全日参加が条件となっております。

--------------------
■場所
東京都北区王子近辺(予定)
※会場の詳細は、参加者にのみ通知いたします。
--------------------
■参加費用
5,400円
※最初にお越しの際、ご精算いただきます。
--------------------
■内容
前半: 基本的なエクサイズ、シアターゲーム
後半: 即興、あるいはテキストを用いた短いシーン稽古
--------------------
■参加資格
・年齢・性別不問
・俳優として3回以上の舞台出演歴のある方。
・職業俳優としての意識のある方。
--------------------
■備考
・ 〆切:2007年11月26日(月)18時
・ 定員を越えた場合、書類選考をさせていただく場合があります。
・ ご質問等は下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。
--------------------
■応募方法
E-mailでのお申し込みとなります。
下記のものを、jikando(アットマーク)seriseri.com(担当:たなか)までお送りください。
 【1】お名前(ふりがな)
 【2】年齢 
 【3】性別
 【4】電話番号
 【5】メールアドレス
 【6】住所
 【7】参加希望日
 【8】所属劇団等(あれば)
 【9】参加同機
 【10】俳優としての長所/短所
 【11】観劇したことのある時間堂作品(あれば)
 【12】備考 
  ※【1】芸名で活動されている方は、本名と併せてお送りください。
  ※【12】特記すべき事項があれば、お書きください。
--------------------
■ワークショップリーダー:黒澤世莉
いま若手で注目されている演出家・俳優指導者。スタニスラフスキーとサンフォード・マイズナーを学び、昨年はリュカ.『vocalise』、王子小劇場プロデュース『俺の屍を越えていけ』など、外部演出でも活躍。「舞台の上で深呼吸できる」俳優と客席をつくる演出には定評がある。また新国立劇場演劇研修所などで指導者としても活躍中。

--------------------
■時間堂
TEL 090-7979-0227(制作:たなか)
E-mail jikando(アットマーク)seriseri.com
WEB http://www.seriseri.com/jikando/
----------------

ご参加、お待ちしております。
*****ここまで*****

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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Posted by shinobu at 11:06 | TrackBack

メルマガ号外 メジャーリーグ『野鴨』

 メジャーリーグ『野鴨』
 11/01-30シアター1010ミニシアター
 ※公演詳細はこちら

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 ⇒CoRich舞台芸術!『野鴨

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 “しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.32  2007.11.23 1,229部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp


   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪


★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  メジャーリーグ『野鴨』
  11/01-30シアター1010ミニシアター
  ☆出演:石田えり、高汐巴、手塚とおる、保村大和、石橋正次、
      藤井びん、マメ山田、鎌田沙由美、津嘉山正種
   原作:ヘンドリック・イプセン 演出・上演台本:タニノクロウ
   企画・上演台本:笹部博司
    http://www.majorleague.co.jp/

 ◎観劇後のコメント◎

  庭劇団ペニノのタニノクロウさんがイプセンの『野鴨』を演出、
  しかもキャストも超豪華ですから、期待はそれなりにしていました。
  でも、まさかここまでとは!
  私の想像を軽く超える完成度の、重厚なストレート・プレイでした。

  劇場はまるで深い森の奥。ピアノの生演奏に優しく抱かれながら、
  ごく自然にそこに在る俳優を通して、『野鴨』の世界に浸りました。
  淡々と交わされる会話の裏に、ひんやりとした小さな恐怖が漂います。

  新劇や歌劇、小劇場など出演者のバックグラウンドは様々ですが、
  過剰に反応したり、大げさに先導したり、小手先で遊んだりしない、
  この作品のためにそこに生きている俳優に出会うことができました。

  “重厚”と書きましたが、肩にのしかかって息苦しくなるような
  重たい空気があるのではありません。気づかないうちに
  作品がありありと立ち上がってくるような、質的な重みがあるのです。

  今ここでしか味わえない格別の、極上の舞台に足を踏み入れてください!

  ※上演時間 約2時間45分(途中15分の休憩を含む)

 【タニノクロウ作品のレビュー】

  『笑顔の砦』(2007年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0223121454.html
  『アンダーグラウンドUNDER GROUND』(2006年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0916120654.html 
  『ダークマスター』(2006年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0115174456.html
  『黒いOL』(2004年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/1107234036.html

 【ご覧になった方のクチコミ】

  CoRich舞台芸術!『野鴨』
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=3697

 【チケット情報】

 全席指定 前売4,600円 当日5,000円
  ※(土)、(日)、千秋楽は完売。

  メジャーリーグ オンラインチケット
   http://www.majorleague.co.jp/ticket/index.html
  電子チケットぴあ
   http://t.pia.co.jp/
  ローソンチケット
   http://www2.lawsonticket.com/
  イープラス
   http://eplus.jp/sys/main.jsp

 【お問い合わせ】

  メジャーリーグ
   TEL 03-5949-4690(平日12:00~18:00)
   http://www.majorleague.co.jp/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ 【編集後記】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎3月25日以来のメルマガ号外です。前回はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0325134802.html
  わぉっ、8ヶ月ぶり!発行できて嬉しい!今年の3本目です。


 ◎12月8日夜にFM西東京『たけがき2』に出演します。
   http://takegaki.k-free.net/
  ※PodCastingが始まっています↓
   http://www.voiceblog.jp/takegaki842/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0331235959.html
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ 【このメルマガについての注意事項(毎号同じ内容です)】
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Posted by shinobu at 00:38 | TrackBack

2007年11月22日

桜美林大学パフォーミングアーツプログラム(OPAP/オパップ)『ゴーストユース』11/20-25 PURNUS HALL

 桜美林大学の企画です。チェルフィッチュ主宰・桜美林大学非常勤講師の岡田利規さんが作・演出される新作で、出演者19人はすべて学生。
 上演時間はたしか1時間25分ほど。本当に“ここでしかできない”作品でした。

 ⇒CINRA.NET
 ⇒CoRich舞台芸術!『ゴーストユース

 ≪あらすじ≫
 ユミは35歳の専業主婦。夫はサラリーマン。幼稚園児の息子がいる。自分が大学生(20歳)だった頃を思い出す。
 ≪ここまで≫ ※「ユミ」だったかどうか不明。

 演技方法はチェルフィッチュらしい感じ。若者が若者ならではの現代口語をとぼとぼと話します。チェルフィッチュの本公演に出演してる役者さんと比べるのは酷なので、そういう思考はせずに、大学生が目の前に居るんだと思って見つめました。みんな、すごく、個性的。

 私は岡田さんと世代が同じなのもあって、舞台にいるありのままの姿(に見える)の学生さんを見ながら、自分の学生時代を思い出しました。と同時に、10歳以上年下の今の大学生のことをじっくり観察して考えました。彼らのことを彼らの立場になってこんなに考えたのは初めて。

 果たして彼らは結婚したいと思ってるのかしら?結婚して子供をつくって育てて・・・というライフスタイルももう常識ではないのかもしれない・・・などなど、現在20歳の人たち(目の前の役者さんたち)の今と10年後を想像しながら、同時に自分の20歳の頃と今の自分をも見つめなおすことになりました。
 大勢の大学生、大勢の夫婦を目の前に見ながら、自分の10年と他人の10年を行ったり来たり。それらがぴったりと同じ空間で重なり合ったように感じた瞬間に、ほろりと涙がこぼれました。

 初日ということで役者さんの演技や作品全体のクオリティは最高の状態ではなかったかもしれません。途中でちょっと眠くなっちゃったんですよね。これから良くなることと思います。
 大学生が学校内で発表する作品がこんなに芸術的なんて。参加者の友人や家族がこれを観に来るなんて。・・・凄いです。演劇界は激変する気がします。

 ここからネタバレします。

 背の高い壁に閉ざされた空間や、ビデオカメラでの中継などもすごく面白かったです。
 面白いポーズをした男の子達にスポットライトが当たるシーンが良かった。

 「私たちは20歳の頃の幽霊です」というような言葉が携帯のメール作成画面に出てきた時、ぬぼーっと立っている男の子や、ぽつんとよりどころなく立っている女の子が、人間ではないものに見えました。

出演:青柳いづみ/明石伶子/安藤理樹/飯沼玲美/石川佳澄/内田貴史/江野澤雄一/上村梓/郡司直樹/清水美峰子/武田祐美子/田中美希恵/辻田暁/寺田千晶/冨山歩/宮崎央子/本橋若子/吉田彩乃/若林里枝
作・演出:岡田利規(チェルフィッチュ主宰/桜美林大学非常勤講師) 舞台美術:中村友美 舞台美術アドバイザー:杉山至(青年団・舞台芸術研究工房 六尺堂) 照明:内山唯美 音響:角田里枝 音響アドバイザー:林あきの 舞台監督:木村光晴 演出部:古澤理紗 宣伝美術:本橋若子 制作:松岳祥
【発売日】2007/10/09 《ご予約》 一般 1,000円/学生 800円/高校生以下 500円 《当日》 一般 1,200円/学生 1,000円/高校生以下 700円
http://ghost-youth.jugem.jp/
http://obirin-committee.com/opap/opap.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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Posted by shinobu at 00:20 | TrackBack

2007年11月20日

【オーディション】赤坂RED/REVOLUTION『東京』03/13-23(予定)赤坂RED/THEATER

 2006年12月のオープン以来、その充実のラインナップに注目が集まっている赤坂RED/THEATERが、新プロジェクト『赤坂RED/REVOLUTION』を始動しました。

 “「いい戯曲・演出家」そして「力のある俳優」を有名・無名問わず、積極的に発掘し、オーソドックスでも、地味でも、とにかく「いい芝居」を創りあげることを目的にスタートした劇場発信の新企画。”です(公式サイトより)。

 全キャストがオーディションによって選定!有名・無名問わず!
 書類審査合格者は上演台本を購入し、自分が演じたい役を指定して次の審査に参加することになります。
 第一弾はTHE SHAMPOO HATの赤堀雅秋さんの、初の本格発表となる『東京』です。

 出演者完全公募制の演劇プロジェクトの誕生です!ご興味もたれた俳優さんは、ぜひ応募してください!
 ●第一次審査:書類審査(応募〆切:2007年12月25日 消印有効)
 ●赤坂RED/REVOLUTION『東京』2008年03/13-23(予定)
  会場:赤坂RED/THEATER 
  作・演出:赤堀雅秋

 下記は公式サイトより引用。

 ≪赤坂RED/THEATER チーフプロデューサー 上谷忠氏の言葉≫
「私たちは新プロジェクト『赤坂RED/REVOLUTION』を始動します。」
 赤坂RED/REVOLUTIONとは、素晴らしい脚本と演出家、そして……キャリア、ジャンル、有名・無名を問わず作品にとって本当に必要な俳優との出逢いを実現し、その戯曲と真摯に向き合うことを目的にスタートした劇場発信の新企画です。
 目指すのは、ただ当たり前に、ごく普通に芝居を創るということ。演劇がもっと面白く、魅力的になると信じて、今一度、膝を正し真面目に芝居を創ってみたいと思います。
 その新プロジェクトの第一弾として、現在、多方面から注目を集める劇作家である「THE SHAMPOOHAT」の赤堀雅秋から賛同を得て、青春群像劇『東京』(未発表作品)の上演が決定しました。本公演のキャストは、オーディションによって選定し、間口を狭めることのない、原石からの作品創りに挑みます。
 ≪ここまで≫

◆オーディション
 応募〆切12月25日(消印有効)

◆オーディション日程
・一次書類審査(応募〆切:2007年12月25日 消印有効)
・二次会場審査(会場:赤坂RED/THEATER)2008年1月8、9日 
・三次最終選考(会場:赤坂RED/THEATER)2008年1月10日
・キャスト決定 2008年1月15日

◆応募資格
・ジャンルを問わず、心身ともに健康な方
・演技経験が2年以上ある方(学生演劇含む)
・年齢は18歳以上 性別・国籍不問
 ※役柄は20~29歳男性7名、20~29歳女性7名、30代後半男性1名。計15名募集予定
・1月8~10日のオーディション、稽古等公演期間の全てに参加できる方
 ※稽古期間は2月初旬からを予定

◆応募方法
・専用の応募用紙(※PDFダウンロード)に必要事項を記入、写真(全身、バストアップの2枚)をfaxまたは郵送
 ↓
・書類審査後、合格者に電話で連絡
 ↓
・オーディション料(3,000円・台本購入費含む)を指定の口座にお振込

◆配役表【重要】
 このオーディションは自分で応募する役を指定し、参加していただくオーディションです。
 役柄、年齢、性別など戯曲をよく読み、ご参加ください。

[登場人物]※役名(年齢)性別 簡単な役柄の説明

・古川学(24)♂
 横文字で言うならば、ニート

・沢田孝一(24)♂
 映画監督志望だが、一度も撮ったためしがない

・臼井康弘(24)♂
 「サラリーマンにはなりたくねぇ」が口癖のお調子者

・井上美紀(24)♀
 沢田の恋人、交際8年

・田所純(24)♂
 地元のしがない広告代理店に勤務

・遠藤宏明(24)♂
 酒屋の長男、いずれ父の後を継ぐ

・田所節子(25)♀
 田所純の妻。二児の母。東京出身

・大谷由紀(25)♀
 パチンコ三島・アルバイト。女優を目指し、劇団ハトに在籍

・服部伸子(26)♀
 パチンコ三島・アルバイト。お菓子大好き

・安部久子(19)♀
 ゲームセンターで沢田にナンパされ、そのまま同棲

・堀田玄(38)♂
 座長。前座長が劇団費を百五十万横領して逃亡。無理矢理座長に

・本条めぐみ(30)♀
 看板女優。小さな小さな世界での女王

・青木由紀夫(26)♂
 座付き作家。立場を利用して女をくどく事が生き甲斐

・車順一(24)♂
 古川同様、新人。「ビッグになる」が口癖

・池田典子(21)♀
 8年間ひきこもりをしていたらしい


プロジェクト参加者:上谷忠(J-clip)/田窪桜子/伊藤達哉(ゴーチ・ブラザーズ)/山家かおり(Me&Herコーポレーション) 制作:ゴーチ・ブラザーズ 主催:赤坂RED/THEATER
赤坂RED/REVOLUTION:http://www.tokyo-red.net/

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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2007年11月19日

感劇市場2007・Premier Acte『MACONDO』11/18学習院女子大学 やわらぎホール

 学習院女子大学の学生が運営する感劇市場メルマガ11月号でもご紹介しました。学習院女子大学に訪れるのはOrt-d.d『こゝろ』以来です。Premier Acte『MACONDO』は フランスでご覧になった方のお薦め があって観劇を決心。

 やわらぎホールが満員でした。無料配布パンフレットがものすごく豪華!上演時間は約1時間15分。こちらで映像が観られます。

 ⇒CoRich舞台芸術!『MACONDO

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 二人のジプシーが砂漠の座礁した舟のそばに身を隠していた。
 網の中には若いエレンディラが眠っていた。ジプシーたちは舟の上にのぼり、マコンドと呼ばれる村の奇妙な物語を話し始める。
 エスティバンという世界で一番美しい水死者の物語。
 羽をむしられ墜落した天使だという背に翼をもつ老人の物語。
 そして無垢なエレンディラと非情な祖母の不思議で悲しい物語。
 ≪ここまで≫

 ガルシア・マルケスの小説「巨大な翼を持った老人」「この世で一番美しい水死人」から3の物語を語りで見せてくれます(「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」も入っているはず?)。
 人が舞台に立っているだけでそこに世界が立ち現れるのをガツンと見せ付けられました。言葉ってすごい、声ってすごい、身体ってすごい。役者って素晴らしいな~。

 字幕はあるのですが、かな~りはしょられていて、あらすじがぼんやりわかる程度。語られる内容をすべて日本語訳した(のであろう)資料をしっかり読んでから観たので、困ることはありませんでしたが、役者さんと一緒に笑ったり驚いたりできなかったのは残念。

 感劇市場2007ではこの約1ヶ月間に9企画(13公演)が上演されます。ラインナップの豪華さは目まいがしそうなぐらいだし(笑)、チラシのデザインもポスターもかっこいいし、会場への案内・受付なども全く問題なし。全席自由・来場順入場なので開場前に階段に並ばされるのは、まあ仕方がないと思います。
 これを学生がやってるなんて感動的です。ぜひ継続して開催していただきたいフェスティバルですね。

 次は『コヨーテ・ソング』(12月9日(日)19:00開演)に行きたいな~・・・と思ったんだけど、日程的に難しいかも(涙)。

 ここからネタバレします。

 「背に翼をもつ老人の物語」の終盤で天使が飛んだ瞬間、世界がパっと晴れやかに変化したのがとても楽しかった。
 仮面を被った役者さんがエレンディラを身体表現のみで演じるのですが(セリフは他の役者さんが話します)、彼女の体の痛みや心の苦しさが直接的に伝わってきて、つらくなりました。

学習院女子大学感劇市場2007参加作品 Compagnie Premier Acte(プルミエ・アクト)
出演=Aude PELLIZZONI(オード・ペリゾーニ)、Deborah LAMY(デボラ・ラミ)、Catherine VIAL(カトリーヌ・ヴィアル)
原作/ガブリエル・ガルシア=マルケス「巨大な翼を持った老人」「この世で一番美しい水死人」 演出/Sarkis TCHEUMLEKDJIAN(サルキス・チュームレクドジアーヌ)  美術/Azad GOUJOUNI(アザッド・グジュニ) 音楽/Gilbert GANDIL(ジルベールガンディル) 音響/Bertrand NEYRET(ベルトラン・ネレ) 衣装/Marie-Pierre MOREL LAB(マリー・ピエール・モレル・ラブ) 照明/Guillaume NOEL(ギヨム・ノエル) 翻訳:芳野まい 田中晴子
【発売日】2007/10/15 一般/2,500円 学生/1,000円 学習院学生・生徒・教職員/無料
http://www.kangeki-ichiba.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 00:57 | TrackBack

2007年11月18日

柿喰う客『傷は浅いぞ』11/14-26王子小劇場

 中屋敷法仁さんが作・演出(出演も)される柿喰う客。「T★1演劇グランプリ決勝大会・お台場SHOW-GEKI城」出場団体です。来年1月にはシアタートラムでの公演もあります。大忙しっ!

 王子小劇場での2週間公演は、日替わり演出やポイントカード企画などイベントが盛りだくさん。私が観た回はポスト・パフォーマンス・トークがありました。上演時間はたぶん1時間20分ぐらい。

 柿喰う客・史上初の追加公演が決定したそうです。
 11月24日(土)14:00~
 初回にもらえるポイントカード持参でリピーター割引(チケット代は800円)あり。※予約はできません。

 ⇒CoRich舞台芸術!『傷は浅いぞ

 ≪あらすじ≫
 売れっ子アイドルを目指すアユミ(深谷由梨香)は、生放送中に大失態をしでかして仕事が激減。しかし落ち目の彼女にも救いの手が!あるバラエティ番組への熱烈な出演オファーが来たのだ。しかしマネージャー(玉置玲央)は必死で出演を辞めさせようとする。なぜかって、その番組は・・・。
 ≪ここまで≫

 シンプルな円形の八百屋舞台。かなりの急勾配です。黒い空間でカラフルな衣裳の4人の役者さんが、大きな声で早口でしゃべって、走るし飛ぶし回転します(笑)。かなりの運動量ですしセリフも膨大で、ボリューム感のある4人芝居です。客席にぎゅんぎゅん直接的な熱さが伝わってくる、ちょっと懐かしい感じがする作品でした。作風は80年代の小劇場演劇に近いのかもしれません。

 客席に向いてガチっとポーズしながら叫ぶようにセリフを語っても、日常的な体の状態で現代口語のセリフを静かにこぼしても、そこから生身の人間の本気が伝わってくれば私は感動すると思うんですよね。スタイルに新鮮さがあろうがなかろうが、そこは変わらないと思います。だから今回の作品も特に古いとか新しいとかについてはあまり気になりませんでした。

 でも前回の『性癖優秀』に比べると、伝わってくるものがちょっと少なめだったかも。私がテレビ業界のお話にあまり惹かれないからかもしれませんが。
 タイトルにあるとおりテーマは“傷”でした。加速・過密化してくるストーリーと同様に、感情も深く濃くなっていき、恐ろしいところ(生々しい傷にまつわるシーンなど)はもっと恐ろしくなってくれたらいいな~と思いました。出演者が少ないですから、それぞれへの負荷が大きいですよね。長い公演ですので回を重ねるごとに進化していくことと思います。

 ここからネタバレします。

 自分がアイドルになれなかったためにアイドルいじめ番組を制作する、鬼プロデューサー・太刀花役のコロさんが素敵でした。

 番組の内容は、大食い競争でアイドルにゴキブリ入りモナカを食べさせるとか、クイズに不正解すると水深4mプールに落ちるんだけど、そのプールには水が入ってないとか、ありえない(笑)設定でした。なのに勝ち進んでしまうアユミと、彼女に敵対心を抱く太刀花との戦い。

 最後は夢落ち的なエンディングだったような。よくわからなかったですが。荒唐無稽なお話なので終わらせ方は難しいのかもしれません。個人的には小さく納まらず、広い世界にイってしまって欲しかったな~。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫ 覚えていることのメモ。

 出演:中屋敷法仁、玉置玲央、田中沙織(司会)

 中屋敷さんは脚本家、演出家、役者、劇団主宰、キャスティング・ディレクター、プロデューサーなど、柿喰う客において何役もこなしてらっしゃるそうです。しかも中屋敷さんの中で1役ごとに独立人格になっているとか。

 中屋敷「脚本家・中屋敷は、脚本が完成して演出家・中屋敷の手に渡った時に、死にます(笑)。だから脚本を書く時は演出のことは考えないし、演出を始める時は脚本を書いていた頃のことはすっかり忘れます。」
 中屋敷「今回は劇団主宰・中屋敷が“劇団員だけの公演をしたい”と思い、脚本家・中屋敷が“4人芝居を書きたい”と思ったため、劇団員の中からキャスト・オーディションをすることになりました。そして演出家およびキャスティング・ディレクターの中屋敷がこの4人をキャスティングしたんです。だからキャスト発表をした時、役者・中屋敷はものすごくへこみました(笑)。」

 自称演劇ヲタクの中屋敷さんの今後が楽しみです。

第11回公演
出演=七味まゆ味、深谷由梨香、玉置玲央、コロ
作・演出 中屋敷法仁 舞台監督:本郷剛史 舞台監督助手:佐野功 舞台美術:世多九三 音響:上野雅(SoundCube) 音響操作:佐藤春平(SoundCube) 照明:富山貴之 衣裳・小道具:半澤敦史 演出補佐:高木エルム 映像制作:高橋希望 記録映像:山川亨平 記録写真:渡辺佳代 宣伝美術:山下浩介 制作:田中沙織
前売券 2,200円 当日券 2,500円 学生券 2,000円(要予約・要学生証提示) 団体券 5,400円(要予約・3名様でご来場のお客様対象) 「早期割引」前売1,800円/当日2,000円
http://kaki-kuu-kyaku.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:58 | TrackBack

2007年11月16日

アトリエ・ダンカン『欲望という名の電車』11/16-25東京グローブ座

 篠井英介さんが主役のブランチを演じる『欲望という名の電車』は、これで3度目の上演になるんですね(過去レビュー⇒)。

 今回のスタンリーは北村有起哉さん。お父様の北村和夫さんがよく演じられていた役だそうです。上演時間は約2時間50分(途中休憩1回を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『欲望という名の電車

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより (役者名)を追加。
 アルコール中毒で元教師のブランチ(篠井英介)は、妹のステラ(小島聖)が暮らしている街ニューオリンズのフレンチクォーターへ、「欲望」という電車に乗り「墓地」という電車に乗り換え、「極楽」で降りてたどり着いた。
 二人は南部の大農園ベル・リーブで育った、古き良き時代の上流階級の出である。上品に振舞うブランチの態度に、ステラの夫でポーランド系のスタンリー(北村有起哉)は我慢できず、事あるごとにステラとブランチにあたりちらす。
 スタンリーの友人ミッチ(伊達暁)は、清楚なブランチに惹かれてゆき、ブランチはミッチの愛に、最後の望みをかけるのだったが・・・・・。
 ≪ここまで≫

 前回よりも装置はぐっとシックで、具象に近くなっていましたが、壁がうっすらと透けたりドアが枠だけになっていたりして、クールな透明感があります。カジュアルなアメリカン・ミュージックで重々しいテーマに軽さを与える演出だったようです。でも前回よりは軽さ控えめでした。
 
 私はこの戯曲が好きなので、私の中で最初から期待のレベルが高い目に設定されています。だからなかなか満足するものにはめぐり合えないんですよね。今回および前回の鈴木勝秀さんの演出は、あまり私好みの方向ではなかったようです。単に好みの問題ですが。

 あぶら汗が出て来そうな緊張や、胸を刺すような痛みをともなう悲しみ、めらめらと燃える炎が見えてきそうな心の戦いなどを、対話シーンで肌で感じたかったです。
 時刻や気温などがビビッドに感じられなかったのも残念。たとえば「40度の暑さの中、熱い風呂に入る」ということの異常さが、あまり信じられなかったんですよね。暗転してから次のシーンになった時に、どのぐらい時間が経過したのかがよくわからなかったり。できれば舞台の上の世界(生活)の生々しいリアリティがもっと欲しかったです。

 篠井英介さんが1人で語るところで、じっくり聞き入ることができたシーンがありました。篠井さんのブランチ役(およびこの作品)に対する覚悟のようなものが感じられたように思いました。

 ここからネタバレします。

 ずっと喪服だったブランチがラストだけ白いドレスになり、対してステラが喪服になるという演出は踏襲されているんですね。異国の言葉(フランス語?)を話す黒服の男が、幕開けから最後までずっとブランチを導くように何度も登場しますが、あれは死神をイメージしてるのかしら。原作では花売り娘の役で1度しか出て来ない役だったような。両演出とも私の好みではないな~。
 今作でのステラは博愛の心にあふれるキャラクターでしたが、もっとブランチと戦ってもいい気がします。

 ミッチとブランチの2人のシーンで、「16歳の時に恋人を失ったこと」「ホテルはフラミンゴではなくタランチュラ・アームズだったこと」を話すシーンが良かったです。ブランチがスタンリーに襲われる前のシーンも、北村有起哉さんの熱さがあって良かったな~。

≪東京、石川、新潟、大阪、福岡≫
出演=篠井英介、北村有起哉、小島聖、伊達暁、明星真由美、菅原永二、押田健史、Takuya、永島克、鈴木慶一
作=テネシー・ウィリアムズ 翻訳=小田島恒志 演出 鈴木勝秀 美術=二村周作 照明=倉本泰史 音響=井上正弘 衣裳=原まさみ ヘアメイク=宮内宏明 演出助手=長町多寿子 舞台監督=小林清隆 宣伝美術=永瀬祐一 宣伝写真=西村淳 宣伝=吉田由紀子 コーディーネーター=マーチン・ネイラー プロデューサー=鈴木奈緒子 神戸丈志 企画=篠井英介 鈴木勝秀 主催・製作=アトリエ・ダンカン/シーエイティプロデュース  主催=テレビ朝日
S席7,800円 A席(3F)4,800円 ※未就学児童入場不可
http://www.duncan.co.jp/web/stage/desire/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:40 | TrackBack

2007年11月15日

【お知らせ】「劇場へ行こう!~駅前劇場編~」DM登録フォーム公開!

 下北沢駅前劇場で公演を実施する5つの劇団が、2007年12月から2008年3月までの長期間にわたるキャンペーンを実施することになりました。
 その名も「劇場へ行こう!~駅前劇場編~」。劇場への愛が感じられるネーミングですよね。
 ⇒fringe TOPIC ⇒企画者インタビュー

 参加劇団から送付されるID番号付きDM(ダイレクト・メール)が手元にあれば、まだ観たことのない劇団のチケットを、割引価格で予約できます。

 本日よりDM登録フォームが公開されています。参加団体のDMを受け取る予定のない観客の皆さん、ぜひ登録をして、ID番号付きDMをゲットしてくださいね。

Posted by shinobu at 16:33 | TrackBack

【レポート】the company「Robert Allan Ackerman Workshop 2007」11/12都内某所

ackermanWS2.JPG
ボブさんと珠麗さん

 the companyが主催するロバート・アラン・アッカーマンさんのワークショップを見学させていただきました。紹介ページ⇒

 昼間と夜間の2クラスありまして、両方とも予定(3時間)より約1時間オーバーという、高密度・長時間の熱い1日となりました。

 ⇒the companyブログ

 アッカーマンさんのことは、みんながボブさんと呼びます。
 アッカーマン「日本ではみんなに“ボブさん”と呼ばれているので、そう呼んで下さい(笑)。」
 ※アメリカのお友達には“アキ”と呼ぶ方もいらっしゃるそうです(Ackermanから来てるんですね)。

 初日はオリエンテーション。参加者全員の自己紹介から始まります。これまでの演技経験(最近の舞台・映像出演など)、なぜこのワークショップに参加したのか、このワークショップに求めることは何なのかを、1人ずつ話していきます。⇒公式ブログ

 参加者の年齢層は20代前半からおそらく40代まで、一見したところ30代が多そうでした。昼夜ともに若い俳優がほとんどですね。おもに映像分野で活動されている方、舞台で活動されている方、モデルやダンサー経験のある方など、参加者の経歴はいろいろ。
 ボブさんのワークショップを受けたいと願っていた方、『BENT』に感動した方、『Angels in America』という戯曲に興味を持った方、今の自分の俳優活動に疑問を持っている方、ワークショップ参加者から刺激を受けたい方、the companyの舞台に立ちたい方・・・などなど参加した動機はそれぞれですが、真剣さは同じでした。

 そもそも約2週間のまとまった時間を確保することは、今の社会では誰にとっても簡単なことではありませんし、10万円というのも決して安い買い物ではありませんよね。この真剣さは、もしかすると切実さから来ているのかもしれないとも思いました。

ackermanWS1.JPG
Robert Allan Ackerman Workshop 2007

 1人ずつがぽつりぽつりと正直な気持ちを語っていく度に、部屋に新しい感情が生み出され、関係が生まれました。人間の気持ちがうごめいて、共鳴しあって、それらが満ちたり引いたりを繰り返します。あまりに豊潤なコニュニケーション空間に酔いそうな気分になるほど。
 その1人1人に対して、ボブさんは優しく丁寧に気持ちを返していかれます。途中で大切な話題が出ると、それについて詳しくお話をされました。

 下記、私がメモしたボブさんの言葉です(意訳してる部分もあります)。ワークショップのさわりを紹介する程度にしかならないですが、俳優という職業の素晴らしさを、少しでも実感をともなう情報として伝えられたらと思います。

■ボブさんの言葉■
 「どんな小さなゴール(目標)でもゴールを持つことが大切です。目的を持って、ひとつでも達成して持って帰って欲しい。正しい研鑽を積めば、俳優は自分で自分を演出することができるようになるはずです。その手がかりを持って帰って欲しい。」

 「俳優とは英語でactor。これはactionと同じ言葉です。アクションという言葉は受動的(passive)の反意語。俳優は能動的に働きかけることをし続けて欲しい。」

 「本(戯曲)の読み方を学ぶことが大切。俳優にとって本はいのち(life)です。」※英語のlifeには命、生命、人生などの色んな意味があります(通訳より)。

 「演技は信じられることが大切。真実(true)であることが最も大切なことです。つまり俳優の仕事とは、真実(truth)を追究すること。」
 「俳優が自分の頭で考えてしまうと、それは真実ではなくなります。『考えること』のスイッチを切る唯一の方法は、『聞くこと』。舞台の上で聞くことだけをやれるようになることが大切です。でもそれには、おそらく何年もかかります。」
 「『良い演技の最大の敵は自意識である』と言った俳優が居ました(おそらくTom Hanks)。私もその通りだと思います。」

 「『演技』とは何でしょうか?自分でないものを生きること。他人になること(to become other person)。つまり、それはキャラクター(character)です。」
 「リアルに近づけるのが俳優の仕事。でもそれは決してリアル(本物)ではない。あなた自身ではない。つまりキャラクターですね。」

 「俳優にとって最大、最強の道具であり武器とは何ですか?俳優にとって最も有益かつ有効な道具であり武器であるものとは?」
 「それは想像力(imagination)です。俳優にはそれを意識的に使って欲しい。想像力に栄養を与えて、育ててください。想像するために必要なのは調査すること(research)。調べるためにあらゆる手段を使って、能動的に働いてください。それがWorkshopです(workは「働く」という意味)。」

 「私は皆さんを審査するために居るのではありません。皆さんを導くために、手助けするためにここに居ます。」
 「私は俳優が、俳優という生き物が、本当に大好きなんです。だって彼らは(あなたたちは)勇敢だから。」
■以上■

 薛珠麗さんの通訳も素晴らしかったです。ボブさんの言葉を参加者に伝えるのはもちろん、参加者の言葉も一言も逃さず、感情もすべて盛り込んでボブさんに伝えてらっしゃいました。愛情なくしては出来ない仕事だと思います。

講師:ロバート・アラン・アッカーマン(Robert Allan Ackerman) 通訳:薛珠麗 主催:the company
昼(13:00~16:30?)/夜(17:00~20:30 ※ほぼ退館時間まで)
公式サイト:http://www.thecompany-t.com/
公式ブログ:http://blog.thecompany-t.com/
紹介ページ1:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0916173533.html
紹介ページ2:http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1026115959.html

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:36 | TrackBack

2007年11月14日

新国立劇場演劇『異人の唄ーアンティゴネー』11/14-12/02新国立劇場 中劇場

 ギリシャ悲劇を題材にした「三つの悲劇」三部作の第3弾。この作品でシリーズ完結ですね。『アルゴス坂の白い家-クリュタイメストラ-』、『たとえば野に咲く花のように』に続いて初日に伺いました。

 う~ん、私には演出意図がよくわからなかったかも・・・。上演時間は約2時間20分(途中休憩を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『異人の唄ーアンティゴネー

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 元旅芸人である淀江宍道(すまけい)と姪のアン(土居裕子)とメイ(純名りさ)は、ある漁村に身を寄せていた。奇跡を唄ったと言われる伝説の唄い手淀江サトの血を引く娘たちにも関わらず、叔父の宍道は唄をきつく禁じていた。行方不明の父母を待ちながら、認知症の宍道の面倒をみてこの地で果てようとする姉のアンと対照的に、妹メイはそんな生活から抜け出したいと歌手デビューをめざしていた。そんなメイの前に音楽会社のプロデューサー水上辰(小林十市)が現れ、社長である水上正悟(木場勝己)と会うことに・・・。
 ≪ここまで≫

 今回の舞台は土でできていました。中央に丸くて平たい部分があり、その周りはぐるりと土の山が囲んでいます。砂浜みたいだし、砂漠みたいだし、月面のクレーターみたいだし。3階建てのヤグラが寂しくそびえ、がらんとした印象。

 暗くておどろおどろしい空間で突然に大きな音が鳴ったりする、鐘下辰男さんらしい演出でした。でも何を一番大切にしているのかがよくわかりませんでした。
 たとえば音楽が流れる度に「え?こんな音なんだ?!」と意外に思いました。種類がさまざまで一貫していないんですよね。それは音響、照明、衣裳、ダンスや演技などなど・・・全体について感じました。

 井手茂太さんの振付で動くコロスの男たち8人は、まさにギリシア悲劇の「コロス」的な存在で、ちょっと新鮮でしたね。島の住民だったり、神の声だったり、カラスの鳴き声がバックに鳴っている時は死者になったり。でもダンスは作品に合ってるのかどうか、全然わからなかったな~。

 前半はついていけず。後半は言葉でしっかり説明してくれるので「あぁ、なるほど~」と興味を持ってお話を聞いていられました。
 終盤のあるシーンで待ちに待っていたことが起こり、スっと納得。あのシーンのおかげでギリシア悲劇だということがしっくり来ました。

 これでシリーズの3作品を全て観たことになります。ものすごくバラエティに富んだ作品群だったな~(笑)。ギリシア悲劇という1本の道にこれだけ毛色の違うものが乗っかるんですから、演劇って多様だと思います。

 ここからネタバレします。

 土居裕子さんと純名りささんが歌を歌うシーンがあったんです。もーほんとに終わりの方で。これがすっごく美しかった。歌詞も「わたしたちはどこへ行くのか」的なもので、メロディーも民俗音楽のような歌い上げるタイプで、しかもアカペラ。聞き惚れました。地球のどこかから宇宙のどこかへ、空間も無限に広がっていきました。歌の力は偉大ですね。

「三つの悲劇」ーギリシャからVol.3
出演=土居裕子/純名りさ/木場勝己/小林十市/すまけい/石本興司/山﨑秀樹/平松ゆたか/若松力/安倍健太郎/酒井和哉/野口俊丞/前田一世
作=土田世紀 脚色・演出=鐘下辰男 美術=島次郎 照明=中川隆一 音楽=久米大作 音響=井上正弘 衣裳=小峰リリー ヘアメイク=佐藤裕子 振付=井手茂太 歌唱指導=伊藤和美 演出助手=若月理代 舞台監督=白石英輔 総合舞台監督=矢野森一
【休演日】11/19、26 【発売日】2007/09/24 S席7,350円 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円 ※料金は消費税込みです。Z席=1,500円/当日学生券=50%割引(公演当日のみボックスオフィスとチケットぴあ一部店舗にて販売。1人1枚、電話予約不可。詳しくはボックスオフィスまでお問い合わせください。)※「三つの悲劇」3作品特別割引通し券あり
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000034.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:41 | TrackBack

2007年11月13日

【ワークショップ】アクターズワークス・時間堂共催「俳優のためのアクティングワークショップ エクササイズクラス」12/17-24都内某所

 柚木佑美(ゆうき・ひろみ)さん が主宰するActors Worksのワークショップが、時間堂との共催で12月に開講します。⇒ワークショップのレポート ⇒柚木さんインタビュー

 申込締切:2007年12月3日
 ※アクターズワークスからいただいた情報です。詳細は公式サイトでもご確認ください。

◆クリスマスは演劇だ!!!◆

【コースの説明 *エクササイズクラス*】
 アクターズワークスのワークショップは、エクササイズクラス→キャラクタークラス→シーンクラスの3段階です。
 エクササイズクラスは、“感情”について具体的に学習していくクラス。様々なエクササイズを使って出しにくかった感情をよりスムーズに豊かに表現できるよう練習し、リピートエクササイズで相手とコミュニケーションすることを身体で学びます。

【コース】エクササイズクラス
【日程】12月17日(月)~12月24日(月) 8日間、全10回 

12月17日(月) 18時30分~
12月18日(火) 18時30分~
12月19日(水) 18時30分~
12月20日(木) 18時30分~
12月21日(金) 18時30分~
12月22日(土) 14時30分~ 18時30分~
12月23日(日) 14時30分~ 18時30分~
12月24日(月・休日) 14時30分~

※予備日程(災害・事故など緊急の事態に備えた日程):
12月24日(月・休日)18時30分~
12月25日(火)18時30分~
12月26日(水)18時30分~
   
【会場】東京都内(受講決定時にお知らせします)        
【定員】最多12人 最少8人
【受講資格】18才以上(高校在学中は不可)のプロの俳優、もしくはプロの俳優を目指す方で、心身共に健康な男女。
【申込締切】 2007年12月3日
 ※定員になり次第締め切り。最少人数に満たない場合中止の可能性あり。
【受講料】年会費3,000円 受講料35,000円
 ※本年分の年会費を既に支払われた方は受講料のみ。
【申込方法】氏名、住所、電話番号、年齢、プロフィールを記入のうえ、郵送・メール・ファックスにて申し込み
【連絡先】
 〒151-0066東京都渋谷区西原3-17-4第2西原フラット201
  アクターズワークス アクティングクラス係
 FAX:03-3465-0705(10時~21時まで)  
 E-mail:actorsworks(アットマーク)yahoo.co.jp  
 URL:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/6040/

【支払方法】上記の受講料・年会費等を申込締切日までに下記へご入金下さい。
 振込み先:三菱東京UFJ銀行 代々木上原支店 普通 0705117 アクターズワークス
※お手続き後のキャンセルはご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。
アクターズワークス:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/6040/

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:48 | TrackBack

2007年11月12日

【写真レポート】劇団四季『キャッツ』11/11キャッツ・シアター(3周年記念ステージ)

 『キャッツ』というと世界的に超~有名なミュージカル。日本では劇団四季が1983年以来ずっと上演し続けている大人気作品です。もう24年になるんですね。

 ワタクシ、人生“初”の『キャッツ』を五反田のキャッツ専用劇場“キャッツ・シアター”で体験して参りました。というのも、昨日はキャッツシアターが3周年を迎える特別な日だったからなんです♪

 特別カーテンコールの舞台写真を頂戴しました。ぜひご覧下さいませ~!

 ⇒CoRich舞台芸術!『キャッツ

 キャッツ・シアターへはJR山手線の五反田駅から徒歩8分。改札を出るなり大きな看板があるので安心。
 ↓歩道橋の上からもしっかり誘導してくれます。
cats1.JPG

 ↓劇場への道にはずっと看板が続いていて、迷う心配は全くありません。
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 ↓しばらくまっすぐ歩いて右に曲がると、すでに長い列が!わぉ!
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 ↓昨日は3周年記念の特別な日なので1236席が満席だったそうです。cats4.JPG

 始まる前から熱気ムンムンの劇場に足を踏み入れると・・・普通の劇場じゃない!客席に着く前にちょっぴり立ち尽くしてしまいました。ええっと・・・テーマパークのアトラクションみたいな?!例えばディズニーランドの『カリブの海賊』とか!!

 そしてオープニングがものすごかったんです。だって・・・まさか●●が動くなんてっ!!(『キャッツ』を体験したことのない方にはネタバレになっちゃうので自粛しますね)こりゃ~誰でも圧倒されて、一気に別世界に飛んで行けちゃいますよっ。さすがは専用劇場ですね。

 1本筋が通った設定はあるのですが、この作品は簡単に言ってしまうと猫の群像劇レビュー(REVUE)。独立したエピソードが並んでいる構成なので、深く考えずに目の前に起こることをそのまま楽しめばOK。そして技術の有るミュージカル俳優さんが安定した演技を見せてくれます。あまりに確実すぎて途中で少し退屈しちゃうほど(笑)。『キャッツ』ファンのお客様は手拍子のタイミングが揃っていて、ほとんど作品に参加しているような状態でした。

 最後の最後に有名なナンバー「メモリー」が歌われると、思わずホロリと来ちゃいました。名曲はやはり名曲なんですね~。『キャッツ』初心者の私でもサビの部分は聴いたことがあり、子供だった頃を思い出しました。この曲を聴くために『キャッツ』に通うのかもしれないと思うぐらい。素晴らしかったです。

 終演後には3周年記念の特別カーテンコールが用意されていました(11/6から開始)。まずは猫たちのハンドベルによる「メモリー」の演奏で開幕します。シャボン玉が舞う中、24匹の猫全員がこのカーテンコールのためのダンスを披露し・・・、

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 ラストには3周年にちなんだ巨大な“3”の形のオブジェが、空からするする~っと降りて来ました!(写真提供:劇団四季)

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 たくさんの風船も舞い、今日のこの瞬間のためだけの幕も広がりました。拍手・手拍子が鳴り止まない!なんとカーテンコールは合計11回!!(写真提供:劇団四季)

 上演時間は2時間30分(20分の休憩を含む)と掲示されていましたが、結局2時間50分ぐらいになっていましたね。舞台はたくさん観てきましたけど、こんな盛り上がりは初めて。もうしばらくは体験できない気がする・・・(笑)。

 ↓興奮気味で外に出ると、劇場がロマンティックにライトアップされていました。
cats5.JPG

 初めての『キャッツ』でこんなにスペシャルな体験が出来て本当にラッキー♪次に観る時はできれば小さなお子様と一緒に、大勢で楽しめたらいいなと思います。

出演:重水由紀、遠山さやか、髙島田薫 磯谷美穂 有永美奈子 遠藤瑠美子 南めぐみ 河西伸子、王堃、千堂百慧 永木藍、種井静夫 田島亨祐 荒川務 阿久津陽一郎 金子信弛 武藤寛 岸佳宏 花沢翼 高城将一 松永隆志 龍澤虎太郎 片山崇志 岩崎晋也
曲=アンドリュー・ロイド=ウェバー 詞=T.S.エリオット「Old Possum's Book of Practical Cats」より 日本語台本=浅利慶太 製作・演出:浅利慶太 振付:加藤敬二 山田卓 照明:沢田祐二 美術:土屋茂昭 劇団四季美術部 音楽進行:鎮守めぐみ
オリジナルクリエイティブ・チーム 演出:トレバー・ナン 振付:ジリアン・リン 美術デザイン:ジョン・ネイピア 照明デザイン:デビッド・ハーシー
会員料金:S 10,500円 A 9,450円 B 6,300円 C 3,150円 ジェリクル・ギャラリー7,350円 一般通常料金:S 11,550円 A 9,450円 B 6,300円 C 3,150円 ジェリクル・ギャラリー7,350円  ウィークデイマチネ料金(会員・一般共通料金)S 10,500円 A 8,400円 B 5,250円 C 2,100円 ジェリクル・ギャラリー6,300円
http://www.shiki.gr.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 00:21 | TrackBack

2007年11月11日

Team申(さる)『抜け穴の会議室』11/10-24赤坂RED/THEATER

 前川知大さん(イキウメ)を作・演出に迎えた、佐々木蔵之介さんの2人芝居企画。お相手は仲村トオルさんです。
 前回はモダンスイマーズの蓬莱竜太さんの作・演出で、佐藤隆太さんとの2人芝居だったんですよね。この公演のDVDは劇場でも販売されています。

 小さな劇場ならではの至近距離で、眼福。上演時間は約1時間30分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『抜け穴の会議室』 
 レビューは加筆できるかどうかわかりません。

 ≪あらすじ≫
 目覚めたら知らない部屋にいた。目の前に若い男。昔からの知り合いだと言うが、全く覚えがない。
 ≪ここまで≫

≪東京、福岡、大分、京都≫
出演:佐々木蔵之介、仲村トオル
作・演出:前川知大 音楽=向井達也 美術=加藤ちか 照明=原田保 音響=長野朋美 衣裳=岡田敦之 舞台監督=石井香織 宣伝美術=東學 宣伝写真=谷敦志 プロデューサー=松本あき子 制作=尾形真由美 企画・制作=(株)ケイ・ファクトリー/(株)パルコ
【発売日】2007/10/06 全席指定5000円 未就学児童の入場不可
http://team-saru.ocnk.net/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 11:25 | TrackBack

三条会のアトリエ公演(四姉妹)『いやむしろわすれて草』11/09-13三条会アトリエ

 五反田団の前田司郎さんの戯曲を関美能留さん率いる三条会が上演。これは見逃せない!と勇んで予約していて良かったです。開幕までに予約は完売になっていました。

 お、お、面白かった・・・(笑)!圧倒されて、呆れて(?)いっぱい笑いました。上演時間は約1時間5分。次回公演は1月にザ・スズナリで『メディア モノガタリ』を上演されます。その場で初日のチケットを購入。

 四姉妹をテーマにした2作品連続のアトリエ公演で、11/23からは『若草物語』が始まります。再演ですが演出は変わるようです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『いやむしろわすれて草

 ≪あらすじ≫ 五反田団の過去レビューより
 八百屋の4人姉妹のお話。母親は彼女らが子供の頃に蒸発し、当時中学生だった長女の一美とガンコで怒りっぽい父親が店を切り盛りして生活しています。
 物語の中心になるのは子供の頃から入退院を繰り返している病弱な三女の三樹で、三樹が入院している病室と、三樹のベッドがある八百屋の2階の部屋の2箇所で、子供時代と成人してからの家族の風景が描かれます。
 ≪ここまで≫ 

 ここからネタバレします。

 勉強机、ベッド、電子ピアノなどの家具が並んでいます。私が今までに観たアトリエ公演の中でもっとも写実的な美術。iPodから音楽をかけたりピアノを演奏したり、DVD映像を映写したり、電子機器を多用されていることにもわくわくしました。

 出てくるのは四姉妹だけど全員男性が演じます。その時点ですでに笑える(笑)。客演の多田淳之介さんが三条会の役者さんらしい発声(ドスの利いた大きな声で客席に向かって堂々と叫ぶ等)をされているのにも笑っちゃいました。三条会らしい演技の他にも現代口語をさらりと言いこなしたりもされるので、そのギャップもまた可笑しいし。1つの演技手法が演出によってどんなものにもなるんだなと改まった気持ちで楽しみました。

 父親(大人数で演じる)が日曜大工で作ったのは、病弱な三女のための手すりだったということが、上演中に実際に木材で手すりを建ててくださったのでよくわかりました。
 榊原毅さんの足の指先まで神経の行き届いた動きに見とれました。

出演:榊原毅、橋口久男、中村岳人、多田淳之介(東京デスロック)、舟川晶子、立崎真紀子、関美能留
作:前田司郎 演出:関美能留 照明:佐野一敏 制作:久我晴子
料金:各1,500円 ※各回約30席 ※チケットはすべて当日のお渡しとなります。料金は受付にてお支払ください。
http://homepage2.nifty.com/sanjokai/

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Posted by shinobu at 10:58 | TrackBack

SPAC『巨匠』11/09-11静岡芸術劇場

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)の新芸術総監督になられた宮城聰さんの初SPAC演出作品です。

 開演前にパンフを読むだけで落涙。そして緊張感が高まるあるシーンで、ほとんど嗚咽してしまいました・・・。身体も心も震える、本当に豊かな時間でした。今年の私のベストテン入りはほぼ間違いなし。東静岡まで観に行って良かったです。上演時間は約1時間30分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『巨匠』 
 レビューは加筆予定。でもどうなるかわかりません。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 ポーランドの首都・ワルシャワの劇場。『マクベス』の幕があこうとしているが、楽屋ではまだ演出家と俳優が言い争っている。俳優は大戦中に見た演技が忘れられないのだ。俳優の青年時代。俳優はナチスに対する抵抗運動に敗れ、ある廃校に落ちのびる。そこで出会った年老いた旅の役者は、からかいまじりに周囲から「巨匠」と呼ばれていた。老人は若い俳優に、戦争が終わったときのために『マクベス』を演じる準備をしていることを明かす。
 しかしこの廃校にもゲシュタポ(ナチス秘密警察)の捜査の手が及んでいた。ゲシュタポはナチスへの抵抗運動に対する報復として知識人を銃殺することを発表する。老人は自分が俳優であり知識人であることを証明するため、ゲシュタポのまえで『マクベス』の一節を演じてみせる・・・。
 ≪ここまで≫

SPAC「SPAC秋のシーズン」
作:木下順二 演出:宮城聰 舞台美術:高田一郎 音楽:棚川寛子
出演:SPAC(蔦森皓祐、貴島豪、久保庭尚子、高橋等、植田大介、仲谷智邦、藤本康宏、大内米治)、藤原栄作(客演)
4,000円/同伴チケット(2枚)7,000円
http://www.spac.or.jp/07_autumn/giant.html

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Posted by shinobu at 09:50 | TrackBack

2007年11月09日

【写真レポート】わらび座『ミュージカル「火の鳥~鳳凰編」』制作発表11/07風林会館(新宿区歌舞伎町)

hinotori1.JPG
風林会館入り口

 9月にたざわこ芸術村に伺ったご縁から、わらび座の新作ミュージカル『火の鳥~鳳凰編』の制作発表記者会見にお邪魔致しました。

 東京公演は新宿文化センターリニューアル記念&新宿未来特使アトム5周年記念ということで、新宿区長も登壇者として出席されていました。

【手塚治虫生誕80周年記念『ミュージカル「火の鳥~鳳凰編」』】
 上演期間は2008年4月から2010年3月まで、北海道、東北、関東、東海、関西、九州の全国をめぐる300ステージが予定されています。来年3月28日~29日にパルテノン多摩でプレビュー公演があり、4月25日から新宿文化センターで初日の幕が開きます(5月4日まで)。

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登壇者全員写真

【登壇者からのご挨拶】※話された順
■わらび座代表・是永幹夫氏
 「わらび座は創立から56年間、“いのちの火をともし続けること”、“人間の再生”をミッションとし、伝統を大事に人間のいのちに関わるシリーズを上演してきました。「火の鳥」は私達がおよそ20年間あたためてきた企画です。わらび座のミッションの象徴となるこのミュージカルで、原作の精神をお届けしたいと思っています。」

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左から齋藤氏、宍戸氏、中山氏

■新宿区長・中山弘子氏
 「皆さまにお越しいただいたこの風林会館は、ご覧のとおり昔はグランドキャバレーだった場所です。みんながわくわくできる歌舞伎町を目指しています。こどもを含む多くの人々に、生きることの輝きを伝えたい。わらび座の皆さんと一緒に、全国ツアーの最初の公演地としてこのミュージカルを新宿から発信できることを嬉しく思っております。文化を発信できる町・新宿としてがんばっていきます。」

■演出・栗山民也氏
 「私がこの仕事を請けた理由は3つあります。1つは日生劇場で『火の鳥』を演出した時に、やりのこしたことがあったから。新国立劇場で『ブッダ』も演出したのですが、手塚さんの巨大な、とてつもないエネルギーに向かっていく大変な作業でした。2つ目は、音楽家の甲斐正人さんとオリジナル・ミュージカルを作ろうと随分前から話し合っていて、それがやっとかなうこと。3つ目については、2年前に秋田のたざわこ芸術村に行ったんですが、すごくいいところなんです。湖のそばの理想郷のような場所でゆったりと作品を作りたいと思いました。」

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左から是永氏、松谷氏、妹尾氏

■脚本・齋藤雅文氏
 「わらび座とは『棟方志功~炎じゃわめぐ』『義経-平泉の夢』に続いて今回が3度目になります。スケールの大きな話を大人数のキャストで大きな劇場でやると、皆さんもご存知の通り、かえって隙間風が吹くような状態になることが多い気がするのですが、わらび座では比較的少人数でぎゅっと凝縮したものができると思います。脚本についてはセリフより歌詞が多くなりそうです。大変な冒険であり挑戦です。新しいタイプの日本のミュージカルになるのではないかと思っています。」

■音楽・甲斐正人氏
 「わらび座とはこれが6本目になります。新しい形を目指して5作品を作ってきました。わらび座の役者さんと6年間がんばってきた集大成として、この作品を手がけたいと思っています。『火の鳥』はいわば宇宙と人に焦点を当てた人間絵巻。立体的な音楽が必要です。芝居と音楽とが密接に結びついたミュージカルにしたいです。日本の風土に根ざしたわらび座ならではの演劇形態を生かして、最後は太鼓で芝居が進む形を考えています。コーラスとセリフと音楽が一体となっていくような展開ができたらと思っています。」

kai_kuriyama.JPG
左から甲斐氏、栗山氏

■美術・妹尾河童氏
 「まず、わらび座が全国津々浦々まで公演をしていることに驚きました。ある地域では観客の方から「妹尾さんは舞台もやられるんですね?」と言われたんです。私が執筆した本を読んでくださっている方が観に来てくれたんですね(舞台は全国各地でいつも上演されるわけではないので)。『火の鳥』には、火の鳥を象徴として命の連鎖が描かれています。次の世代へと伝わっていくことと、その意味が描かれています。栗山さんと一緒に日生劇場で『火の鳥』を作りましたが、今回はまったく違うものが出来ると思います。がんばります。」

■手塚プロダクション社長・松谷孝征氏
 「新宿未来特使であるアトムですが、エネルギー切れで休んでいまして(笑)、今日は残念ながら来られません。
 今、手塚が生きていたら、ものすごく喜んでいると思います。自分の『火の鳥』がミュージカルになるなんて、しかもこんなに豪華なスタッフの方々によって。もちろん手塚プロダクションにとっても大変ありがたいことです。全国の皆様に、親子で観に来ていただいて、命の大切さをみんなで考えていただけたら、手塚にとっても幸せなことだと思います。」

■角川書店取締役・宍戸健司氏
 「秋田のわらび座にはもう10回以上行ってまして、所属している役者さんと酒を酌み交わすほどの仲になりました(笑)。(この後、手塚作品について発言されました)」

song.JPG

左から中山氏、岡村氏、戎本氏

【出演者による歌】
 出演者3人(戎本みろさん、岡村雄三さん、中山城治さん)が『火の鳥』の船出を祝して、漁師の歌“どや節”を披露してくださいました。声が太くて掛け声も力強く、アカペラなのに迫力がありました。

 戎本みろ(えびすもと・みろ)さんは『火の鳥』の彫り師・茜丸役を演じられます(写真右)。
 戎本「私1人はちっぽけですが、皆さんと力をあわせて、今を生きる人たちにとって存在感のあるミュージカルにしたいと思っています。」
 端正な顔立ちで清潔な印象。悪心に染まった茜丸の表情が今から楽しみになりました。

【質疑応答】※一部抜粋
■記者「栗山さんに。このミュージカルの面白さは?原作の人気の秘訣は?」
 栗山「『火の鳥』の面白さは想像力だと思います。マンガの1コマから1コマへ移る間に隙間がありますよね。今の時代はその隙間が失われているように感じます。どうやって、その隙間を膨らませていくのか。手塚さんの漫画は、世界の真理や人間の実態をすべて描いているわけではなく、回答は個人が見つけるべきだと伝えています。観る人の心の中に火の鳥が現れるような、物語性にこだわらず、人の想像力を開く、音楽との出会いの舞台になる気がしています。」

■記者「栗山さんに。以前に手塚作品に関わった時に“やりのこしたこと”とは?」
 栗山「日生劇場の『火の鳥』ではレーザー光線を使って“火の鳥らしきもの”を出したんですが、もうひとつ、見えてこなかった。客席と舞台の摩擦の中に火の鳥が現れてくるのではないかと思っています。
栗山「人が問い続けるということを、もう一度見直さなければいけないと思っています。今はあらゆる人間をひとつのルールに閉じ込めていき、ジャンプしようとする人を阻害して、平均点を作る時代。そうじゃなくて、それぞれが人間とは、世界とはと問い続けること(が大切です)。手塚さんの作品は想像力のジャンプが1コマ1コマにあって、(読む者の想像力を)飛翔させてくれます。」

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わらび座編集「手塚治虫Оマガジン」

【オンデマンドマガジン「手塚治虫Оマガジン」】
 資料としてわらび座編集「手塚治虫Оマガジン」をいただきました。“このページは栗山民也、甲斐正人のお気に入りページです。”と紹介する形式で、手塚作品の約9エピソードが収録されていました。なんと誰でも好きなエピソードを選んで(用意された1200話より)本にできるんです!価格は1冊1365円(税込み)。いや~・・・驚きました。漫画はどんどんと新しい世界へと広がっているんですね。


わらび座『ミュージカル「火の鳥~鳳凰編」』制作発表
司会進行:劇団わらび座広報宣伝室長 押久保陽子

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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Posted by shinobu at 10:04 | TrackBack

2007年11月08日

東宝『恐れを知らぬ川上音二郎一座』11/07-12/30シアタークリエ

 シアタークリエという新しい劇場(旧芸術座跡)のこけら落とし公演は、三谷幸喜さんの新作書き下ろし&演出で、テレビなどで活躍されている役者さんが揃った豪華キャスト。チケットは完売。

 プレビュー2日目にうかがいました。上演時間は約3時間30分(休憩20分を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『恐れを知らぬ川上音二郎一座

 とりあえず新しい劇場がですね・・・東京宝塚劇場の向かいの大きなビルの1階にエントランスがあるんですが、劇場自体は地下2階にあるんです。劇場へはエレベーターで下に行きます。ロビーと通路が驚くべき狭さ!目を疑いました。休憩時間はドリンクやフードを買うお客様の4列とトイレに並ぶ人の列で、すし詰め状態。劇場の中の通路も細く、ロビーに出るまでも一苦労。息苦しくてたまらないので、休憩時間(20分)はずっと外に出てました。・・・しばらく行きたくないですね。

theater_crae.JPG

シアタークリエのエントランス

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 今から108年前の明治32年。役者兼演出家兼プロデューサー兼劇団主催者の川上音二郎は、妻の貞奴や劇団員を連れてアメリカ巡業の旅に出ます。言葉の通じない異国での公演は悪戦苦闘の連続。挙句に悪徳マネージャーに金を持ち逃げされ、まさに踏んだりけったり。ボロボロの状態で辿り着いたボストンの街で、音二郎が目にしたのは、イギリスの名優ヘンリー・アーヴィングが演じる「ヴェニスの商人」。大入り満員の客席に、音二郎は決意します。「よし俺たちもこれをやろう!」そして彼らは、なんとたった一晩の稽古で、日本版「ヴェニスの商人」をでっち上げてしまうのです。観客はどうせ外人だからと、台詞もデタラメ。言葉に詰まったら「スチャラカポコポコ」で切り抜けようという、はっきり言って無茶苦茶な公演。音二郎一座、起死回生のこの舞台、果たして成功するのか?
 「恐れを知らぬ川上音二郎一座」は、この驚愕のボストン公演(実話です)のエピソードを基に、明治の破天荒な演劇人川上音二郎と、彼の妻で日本の「女優」第一号となった貞との夫婦愛を描く、愛と勇気と喝采の物語です。
 ≪ここまで≫

 川上音二郎と貞やっこの話は聞いたことがあって、『駅・ターミナル』にも登場していました。実話ってことがすごいんですよね~。
 んーと、作品については薄く平たく広がってるような感じで、私にはあまり楽しめなかったです。
 瀬戸カトリーヌさんの悦に入った叫び声と、ムダに(笑)俊敏な動きが笑えました。

 ここからネタバレします。

 堺正章さんの口上で開幕した時は『彦馬がゆく』を彷彿とさせ、ちょっとじーんと来たんですけどね。
 実際の客席を劇中の客席と見立てるのは、新しい劇場のこけら落とし公演として良いアイデアだな~と思いました。観客もばんばん拍手して盛り上がってました。
 
 『ヴェニスの商人』でアントーニオが2人いたり(小林隆&今井朋彦)、旗持ち(堺正章)がバサーニオなど何役も1人で演じたり、盗人(阿南健治)が逃げても何度も戻ってきたり、そういうドタバタは楽しめないわけではないですが、それ以上のものができれば観たかったです。

Fearless Otojiro's company
出演:ユースケ・サンタマリア、常盤貴子、戸田恵子、堺雅人、堺正章、浅野和之、今井朋彦、堀内敬子、阿南健治、小林隆、瀬戸カトリーヌ、新納慎也、小原雅人、ベーカー・ウィリアム・ヒュー
作・演出:三谷幸喜 美術:堀尾幸男 照明:服部基 衣裳:黒須はな子 音響:井上正弘 ヘアメイク:河村陽子 邦楽:杵屋五七郎 鳥羽屋長秀  音楽:荻野清子 プロダクション・アソシエイト:佐藤万里  舞台監督:松坂哲生 宣伝美術:タカハシデザイン室 CGオペレーション:Studio Gumbo 題字:武田双雲 プロデューサー:小林香 小嶋麻倫子 スーパーヴァイザー:宮崎紀夫
【発売日】2007/09/01 全席指定 12,000円(プレビュー公演 全席指定 11,000円)
http://www.tohostage.com/theatre_crea/otojiro/index.html

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Posted by shinobu at 23:55 | TrackBack

文学座『殿様と私~殿、踊りましょうぞ~』

 マキノノゾミさんが初めて文学座に書き下ろされたそうです。演出は西川信廣さん。『殿様と私』って映画『王様と私』から来てるんですよね?(笑)
 出演者が8人だけの文学座公演で劇場が紀伊國屋サザンシアターというのは、すごくリッチな気分(なぜかしら)。

 上演時間が2時間45分(休憩15分を含む)と長かったですが、退屈せず楽しむことが出来ました。安心してリラックスして、あまり何も考えないで笑っていられたからかもしれません。こういう観劇、久しぶりだったかも。

 ⇒CoRich舞台芸術!『殿様と私

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 1886年(明治19年)、東京・麻布鳥居坂の白河義晃子爵邸。当主の白河義晃は急速に西洋化する日本になじめず、酒浸りの日々を送っていた。ある日、外務卿・井上馨の書生と白河家の家令雛田源右衛門の間に一悶着が起きた。雛田は時代遅れのちょん髷をからかわれたばかりか、因循姑息な白河子爵は華族の資格なしと罵倒されたのである。それを聞いた義晃は怒り心頭に発し、これまた時代遅れの討ち入りを決意。しかし、〈白河家を守るには鹿鳴館に乗り込み、見事なダンスを披露して和魂洋才の手本を示すこと〉という息子義知の提言に、お家のためならやむを得ずと渋々承知の義晃。米国人のアンナ・カートライト夫人を指南役に、義晃のダンス修行が始った。さて、その成果は・・・。
 ≪ここまで≫ 

 華族である白河家の居間は和洋折衷の美しいお部屋。衣裳も豪華で、役者さんが着物の所作もきっちりこなしてくださいます。時代物のストレート・プレイはこうでないとね~♪と嬉しくなりました。

 英語がわからない華族当主(たかお鷹)と、日本語がわからない米国人ダンス教師(富沢亜古)の会話ですから、当然成立しません。すべて日本語で話すのが面白いです。
 ちょうど映画『長州ファイブ』を見たばかりだったので、私にはタイムリーだったかもしれません。文明が必ずしも人を幸せにするわけではないことをしみじみ感じておりましたので、カートライト夫人が話すリベラルな意見を、引いたところから客観的に受け取ることができました。目新しいものに飛びついて昔を切り捨てていくことって、自分も無自覚にやっているなと振り返りました。

 白河家当主・白河義晃役のたかお鷹さんがすごくキュートで、ワハハと笑わせていただきました。
 陸軍中尉(義晃の息子)役の城全能成さんと英国海軍大尉役の星智也さん(背高っ!)が、絵に描いたような美男子として登場し、いかにもなエリート2枚目路線をガツンと演じられていたのが面白かったです。宝塚歌劇のヒーローなみでした(笑)。

 ここからネタバレします。

 部屋の奥は廊下で、廊下の向こうには中庭があります。紅葉がものすごくきれいでした。いっせいに、でもゆっくりと灯るランプも良かった。

 わかりあえない者同士(義晃とカートライト夫人)が自らの母国語で交互に話し合うシーンでは、お互いに意味は全くわからないのだけれど、人種の優劣などない対等な関係が見えました。
 ただ、お話には少々疑問も残りました。例えば娘(松山愛佳)がアメリカに行くことを、義晃があんなに簡単に許すわけないんじゃないかと思いました。

≪東京、兵庫、新潟≫
白河義晃(子爵 白河家当主)……たかお鷹/白河義知(義晃の息子 陸軍中尉)……城全能成 /白河雪絵(義晃の娘)……松山愛佳/雛田源飢右衛門(白河家の家令)……加藤武/雛田カネ(源右衛門の妻)……寺田路恵/熊田三太郎(アンナ専属の車夫・通訳)……浅野雅博/ジョン・ラング(英国海軍大尉)……星智也 /アンナ・カートライト(米国人 鉄道技師の妻)……富沢亜古
【脚本】マキノノゾミ  【演出】西川信廣  【美術】奥村泰彦 【照明】金英秀 【音楽】上田亨 【音響効果】中嶋直勝 【衣裳】山田靖子 【振付】室町あかね 【舞台監督】寺田修 【演出補】北則昭 【制作】伊藤正道 【票券】松田みず穂
【発売日】2007/10/01 一般5,500円 ユース3,800円 中・高校生2,500円 ユース(25歳以下)、中・高校生は劇団扱いのみ
http://www.bungakuza.com/tonosama07/index.html

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2007年11月07日

Bunkamura『カリギュラ』11/07-30シアターコクーン

 小栗旬さんが主演される『カリギュラ』。演出は蜷川幸雄さんです。
 過激な(?)チラシがネットオークションにかかってたり、開幕前にすでに小栗さんの人気の高さはわかっていたつもりだったのですが、劇場でさらに見せ付けられました。

 ⇒イープラス「小栗旬インタビュー&動画コメント
 ⇒CoRich舞台芸術!『カリギュラ

 初日から3階まで立見席がぎっしりだし、パンフレットの販売冊数を制限する事態(1人2冊)!パンフレットを買うためにあんなに長い列が出来ているのをシアターコクーンで初めて観ました。開演前のグッズ売り場なんて、何が売ってるのか見えないぐらいの人だかり。慣れているはずのシアターコクーンのロビーで、ちょっと戸惑いました。「あれ、ここってどこだっけ?」みたいに(笑)。

 で、どうだったかというと・・・人気があって当然だと思いました、小栗さん!あれだけ1人で魅せきってくださって、凄い。上演時間は3時間20分(20分の休憩を含む)。

 ≪あらすじ≫ イープラスより。
 ローマ帝国の若き皇帝カリギュラは恋人で妹の突然の死により、「人は死ぬ。そして人は幸福ではない」という真理に行き着く。この耐え難い不条理に戦いを挑み、不可能なものを手に入れようと決心する。「運命が不可能なものであるならば自らが運命になる」と、権力を行使し、残虐非道な行為を繰り返し暴君となり、人民を恐怖に陥れていくのだが……。
 ≪ここまで≫

 パンクなカリギュラにパンクな美術。ギラギラと派手な装置で圧迫感さえあるのですが、小栗さん1人の存在に満足している自分がいました。

 『カリギュラ』は初めて観たんですが、かっこいい戯曲ですね~。言葉をがんばって聞いて、理解しようとつとめました(追いつかなかったことも多々ありましたが・・・)。
 「論理を追求したら・・・」「愛情だけでは満足しないと決めたら・・・」。カリギュラが究極の理性を働かせて命懸けでやりきる姿を見つめながら、自分が曖昧なところで欲望をあきらめていること、暗黙の了解、常識などに甘えていること等に気づかされました。月を手に入れようとする(不可能を追求する)ことは偉大だと思います。

 ここからネタバレします。

 鏡の壁にぐるりと囲まれた舞台。壁はネオン管で縁取るように装飾され、赤、青、黄色、緑、紫など、色とりどりの配色です。ちょっと下品なぐらい。カリギュラの衣裳も過剰に体を露出しているように感じましたが、パンクだと思えたので平気でした。舞台は鏡の部屋だけでなく何度も転換してとても贅沢。

 小栗さんはしっかり理解してセリフを話されているなと思いました(えらそうな言い方ですみません)。量が膨大なだけでなく難解な言葉も多いのに、立派な若者だな~(年寄りかよ私)。無理やり気持ちを熱く盛り上げて、叫ぶように早口でセリフを言う時は、理解しづらかったですが。

 カリギュラと対立する聡明なケレア役の長谷川博己さんのセリフが、最も聞こえやすかったです。役柄にぴったり合っているなと思いました。

 貴族たちがまとまって演技をすることが多く、型どおりに驚きの表情をしたり声を出したり、動きが段取りっぽく見えるのには閉口。

≪東京、大阪≫
出演:小栗旬 若村麻由美 横田栄司 勝地涼 長谷川博己 月川悠貴 塾一久 青山達三 磯部勉 廣田高志 新川將人 宅嶋渓 冨岡弘 今村俊一 田村真 栗田愛巳 鍛冶直人 大富士 福田潔 井面猛志 KAI 野辺富三 石田佳央 明石伸一
作:アルベール・カミュ 翻訳:岩切正一郎 演出:蜷川幸雄 音楽:朝比奈尚行 美術:中越司 照明:大島祐夫 音響:鹿野英之 衣裳:小峰リリー ヘアメイク:佐藤裕子 ファイトコレオグラファー:國井正廣 振付:青木美保 演出補:井上尊晶 演出助手:石丸さち子 大場雅子 藤田俊太郎 舞台監督:芳谷研 宣伝美術:永石勝(triple-O) 劇場舞台技術:伊集院正則 野中昭二 営業:加藤雅広 票券:小瀧香 制作助手:金子紘子 唐澤まどか 制作:松井珠美 プロデューサー:加藤真規 企画・製作:Bunkamura 東京公演主催:Bunkamura 大阪公演主催:関西テレビ放送・キョードー大阪
一般発売日:2007年9月9日(日) 料金:S¥9,000 A¥7,500 コクーンシート¥5,000 2階立見券¥3,000
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_07_caligula.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 23:55 | TrackBack

G-up『棄憶~kioku~』10/29-11/04ギャラリーSite

 パラドックス定数の野木萌葱さんの戯曲を板垣恭一さんが演出されます。『38℃』を上演予定でしたが、『731』を改訂した『棄憶~kioku~』に演目変更になりました。

 野木さんの演出よりもエンターテインメント色が濃く、登場人物の個性がそれぞれに鮮やか。野木さん演出も私好みですが、今作もとても面白かったです。今月末から始まる野木さんの新作、パラドックス定数『東京裁判』も楽しみです。

 ⇒休むに似たり。
 ⇒CoRich舞台芸術!『棄憶~kioku~

 ≪あらすじ≫ チラシより
 1948年。
 第二次世界大戦から3年弱が好き、あの部隊に居た男達に一通の手紙が届く。
 封筒の裏には「ここ」の住所と日時が記載されている。
 差出人名無し。
 その場所は旧陸軍軍医学校跡地。
 現在は廃墟になった「ここ」に何故彼等は集められたのか。
 …あの「棄憶」が蘇る。
 ≪ここまで≫

 辰沢士郎役の大内厚雄さん。ものすごく華があって、立ち姿に見とれました。

 ここからネタバレします。※セリフは正確ではありません。

 ペスト菌を培養していた日村鉱一(山本佳希)が「私は味方の兵士を殺すために研究していたのではない!」と叫んだ時に、胸がぐっと締め付けられる気がしました。里中恭輔(有馬自由)の「(非道な)人体実験で死んだ3000人のデータで、これから何千人もの人間を救うのだ」という発言にも、息ぐるしさをおぼえました。誰もみな自分なりの正義があります。何かを例外扱いしたり、思考から完全にはずしていく恐ろしさを感じました。

G-up Backup series
出演=大内厚雄、山本佳希、有川マコト、熊野善啓、有馬自由、工藤潤矢、酒巻誉洋(elePHANTMoon)
脚本=野木萌葱 構成・演出=板垣恭一 照明=正村さなみ(RISE) 操作担当=池田智哉(劇団ギリギリエリンギ) 舞台協力=金安凌平 衣裳協力=名村多美子 音響協力=天野高志(Office my on) 志水れいこ 宣伝美術=蛍 web制作=岩根ナイル(mixed)  写真撮影=田中亜紀 制作協力=SUI 制作=G-up プロデューサー=赤沼かがみ 企画・製作=G-up
【発売日】2007/10/01 前売 3,300円/当日 3,500円(整理番号付自由席・日時指定)
http://www.g-up.info/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 17:28 | TrackBack

2007年11月06日

タテヨコ企画『うそつきと呼ばないで』10/17-11/11 Galeri KATAK KATAK

 タテヨコ企画は横田修さんが作・演出される劇団です。劇団公演を拝見するのは2度目です(⇒1度目)。
 経堂にあるギャラリー・カタカタという小さい空間での3本ランダム公演。私は横田さんが演出される新作を拝見しました。あとの2つは他劇団の作・演出家(双数姉妹の小池竹見さん、NEVERLOSEの片山雄一さん)が演出されています。

 木の香りが漂う温かいムードのギャラリーで、おだやかな大人の優しさに触れて、心の芯から癒されました。上演時間は約1時間40分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『うそつきと呼ばないで
 続きをアップしました(2007/11/06)。携帯で撮った会場写真あり!

200711051905000.jpg
Galeri KATAK KATAK

 ≪あらすじ≫
 ギャラリーの持ち主である有名陶芸家・槙田が死んだ。彼を追悼する最後の展覧会を開こうと、ギャラリーの常連だったアーティストたちが打ち合わせをはじめる。槙田亡き後は恋人の利江(舘智子)がギャラリーを管理をしているが、2人の仲は広く祝福されたものではなかった。実は槙田の死にも謎めいたところがあり・・・。
 ≪ここまで≫

 いつも個人的な感想を書いていますが、今回はさらにプライベートなものになるかもしれません。ちょうど昨日は精神的にとてもロ~な状態だったんです。それが、このお芝居のおかげですっかり癒されました。
 会場に至るまでの道案内、会場入口での温かい歓待、開場から開幕までの観客への気配りなどの細やかさは感動的で、開演を待つ客席ですっかりいい気分になりました。そして幕が開くと、舞台に出ている役者さんの優しさ(勝手に優しいと思い込んでるのかもしれませんが)がじんじん伝わってきて、ボッロボロ涙を流して観るはめになったのです。隣りのお客様ごめんなさいね。

200711051902000.jpg

ライトアップされたチラシ看板

 作風は自然な演技をして心を交流させる、いわば「静かな演劇」の部類に入ると思います。会場の特徴を生かした演出(舞台奥の壁が大きなガラスになっており、ガラスの向こうで演技をする)や、リアルな日常を超越した存在の登場など、演劇ならではの仕掛けも面白かったです。ギュっと凝縮された演劇空間を堪能しました。しかもすごく心地よかった。

 ここからネタバレします。

 槙田には妻子があり、利江(舘智子)とは不倫の関係でした。利江のそばで槙田が自殺(睡眠薬を大量摂取)したため、のこされた妻子と利江との間に大きなしこりが残ることになったのです。
 突然ギャラリーにやってきて暴言を吐きまくる槙田の娘(荻野友里)は、少々露悪的過ぎるように思いました。

 利江と利江のことを好きな秋山(佐藤滋)が2人でいるシーンは、舘さんと佐藤さんの誰かを思いやる優しい気持ちが舞台に満ちていて、立っている2人を観ているだけで涙が流れ続けました。優しい人って、なんて素晴らしいんだろう。勝手に許されて、勝手に慰められて、勝手に元気になりました、私(笑)。

200711051903000.jpg

カエルがモチーフになってます

 バケツをかぶったタキシード(だったかな)の男は、死んだ槙田だったり、ギャラリーに憑いた幽霊だったり。現実と非現実が同時に存在していることをスムーズに信じさせてくれました。

タテヨコ企画第15回公演カタカタ祭り/ひとつの空、億千の夢、3つの窓。/「そのときどきによって」「夏が来ない」「うそつきと呼ばないで」3本ランダム公演 第14回 BeSeTo演劇祭参加作品
出演:舘智子(タテヨコ企画)、藤田貴大、佐藤滋(KAKUTA)、召田実子、ちゅうり(タテヨコ企画)、青木亜希子(タテヨコ企画)、佐藤幾優(boku-makuhari)、荻野友里(青年団)、代田正彦(北区つかこうへい劇団)、向原徹 日替わりエキストラ:不明
【作・演出】横田修(タテヨコ企画) 【舞台監督】田中翼・小野貴巳 【音響・演出助手】島貫聡 【オブジェ】濱崎賢二(青年団) 【宣伝美術・写真撮影】平地みどり 【チラシイラスト】糠谷貴使 【制作】タテヨコ企画制作部+森佑介 【製作】タテヨコ企画
【発売日】2007/09/18●前売2,800円(日時指定・全席自由) ●当日3,000円 ●学生割引2,300円(劇団のみ取扱/要予約/当日受付にて学生証をご提示下さい) ●2作品セット券4,500円(劇団のみ取扱/要予約) ●3作品セット券6,000円(劇団のみ取扱/要予約)
※10月17日(水)~24日(水)の公演に限り、前半割引サービスを実施いたします。(劇団のみ取扱) ●前売2,800円→2,500円 ●学生2,300円→2,000円 ●2作品セット券4,500円→4,000円 ●3作品セット券6,000円→5,000円
http://tateyoko.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 12:14 | TrackBack

2007年11月05日

【ワークショップ】時間堂「ワークショップ/オーディション(チェーホフ『三人姉妹』)」11/10-25参加者募集

 先日まで上演されていた『月並みなはなし』(レビュー⇒初日トーク千秋楽CoRich舞台芸術!)が好評だった時間堂が、2008年3月公演『三人姉妹』の出演者募集も兼ねた「ワークショップ/オーディション」を開催します。参加者公募のお知らせです。

 ・開催期間:2007年11月10日(土)★、11日(日)★、17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)
  ★は参加必須。計3回以上参加できる方限定。
 ・応募〆切:2007年11月9日(金)18時

 ⇒黒澤世莉インタビュー@cinra magazine
 ⇒『月並みなはなし』ポスト・パフォーマンス・トーク動画(
 ⇒徳永京子さんの『月並みなはなし』劇評@wonderland←舞台写真あり!

≪時間堂ワークショップ/オーディション参加者募集のお知らせ≫ 公式サイトより全て引用。

■やってみる?
『月並みなはなし』『ピンポン、のような』など、黒澤演出作品をご覧になってみて、「これ、やってみたい」「自分も出演してみたい」と思われた方のために、参加者公募のワークショップ/オーディションを開催します。独特の稽古方法が話題の時間堂ですが、その基本は「頭で考える」ではなく「やってみる」演劇です。実際に身体を動かしてみるのが一番です。時間堂出演者も参加いたします。
ワークショップのみ受講希望の方も、ぜひお気軽にご参加下さい。


■ワークショップ/オーディション
今回のワークショップは、時間堂次回公演『三人姉妹』(詳細下記記載)の選考も兼ねて行います。
----------
【公演情報】
時間堂第17回公演『三人姉妹』
作:アントン・チェーホフ/演出:黒澤世莉
2008年3月13日(木)~23日(日)<予定>
----------
出演をご希望の方は、申込み時にその旨お伝えください。


--------------------
■日時
2007年11月
10日(土)★、11日(日)★、17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)

※各日:14:00~21:00
※上記日程のうち、★マークの10日(土)もしくは11日(日)を含め、計3回以上のご参加が条件となっております。
--------------------
■場所
東京都北区王子近辺(JR王子駅より徒歩10分)
※会場の詳細は、参加者にのみ通知いたします。
--------------------
■参加費用
1,800円×参加回数分
※最初にお越しの際、参加回数分をご精算いただきます。
--------------------
■内容
前半: 基本的なエクサイズ、シアターゲーム
後半: 即興、あるいはテキストを用いた短いシーン稽古
--------------------
■参加資格
・年齢・性別不問
・10日(土)もしくは11日(日)を含めた、 計3回以上の参加が出来る方。
・俳優として3回以上の舞台出演歴のある方。
・職業俳優としての意識のある方。
--------------------
■備考
・ 〆切:2007年11月9日(金)18時
・ 定員を越えた場合、書類選考をさせていただく場合があります。
・ ご質問等は下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。
--------------------
■応募方法
E-mailでのお申し込みとなります。
下記のものを、jikandou(アットマーク)seriseri.com(担当:たなか)までお送りください。
 【1】お名前(ふりがな)
 【2】年齢 
 【3】性別
 【4】電話番号
 【5】メールアドレス
 【6】住所
 【7】参加希望日
 【8】所属劇団等(あれば)
 【9】参加同機
 【10】俳優としての長所/短所
 【11】観劇したことのある時間堂作品(あれば)
 【12】備考 
  ※【1】芸名で活動されている方は、本名と併せてお送りください。
  ※【12】特記すべき事項があれば、お書きください。
--------------------
■ワークショップリーダー:黒澤世莉
いま若手で注目されている演出家・俳優指導者。スタニスラフスキーとサンフォード・マイズナーを学び、昨年はリュカ.『vocalise』、王子小劇場プロデュース『俺の屍を越えていけ』など、外部演出でも活躍。「舞台の上で深呼吸できる」俳優と客席をつくる演出には定評がある。また新国立劇場演劇研修所などで指導者としても活躍中。

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■時間堂
TEL 090-7979-0227(制作:たなか)
E-mail jikando(アットマーク)seriseri.com
WEB http://www.seriseri.com/jikando/
----------------

ご参加、お待ちしております。

≪引用ここまで≫

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:28 | TrackBack

五反田団+演劇計画2007『生きてるものはいないのか』11/03-12こまばアゴラ劇場

 五反田団の前田司郎さんがオーディションで出会った方々と、京都で2年がかりで創作された作品です。昨年発表された『ノーバディー』がベースになっているそうです。出演者は18人。

 じーっと見つめて、クスクス笑って、自分にあてはめて考えて、最後は涙がこぼれました。観終わった後、すごく幸せになりました。
 上演時間は約1時間45分。後方の席はだんだん暑くなってきます。暑さが苦手な方は前方に座られると良いと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『生きてるものはいないのか

 たとえば列車が止まるはずのない所で急停止したら、隣の席の知らない人と「何があったんでしょうね」などと話し合ったりしますよね。複数の人間がある危機的状況を共有すると、平時には起こりえない連帯感が生まれます。それはもう奇跡的ともいえるほどのシンクロ率の。くだらないことにこだわっていられなくなりますからね、地位とか体裁とか。そこでおのずと表出してくる人間のありのままの姿を、滑稽に、ぶざまに、愛らしく見せてくださいました。

 「1人はヤだよ」という、真っ裸になった心の声が聴こえた気がしました。私も・・・1人はヤだな。誰かと一緒にいたいです。たった1人になるぐらいなら、どんな人でも、生きてる人と一緒に居て、その存在を感じていたい。お互いに影響し合いたい。・・・やっぱりただの寂しがりやなんですよね、私は。こんなことを素直に認められたことが、ちょっと恥ずかしいけど、嬉しいです。今の自分の暮らしに感謝しなきゃね、って思います。

 ここからネタバレします。

 なぜかバタバタと突然に人が死んでいきます。咳をしたり腹痛が始まったり症状はさまざまですが、一様にもがき苦しんでから死にます。あっという間に。学生や大学、病院の職員らがおろおろ・ジタバタしながらただ死を待っている内に、世界中で同じことが起こっていることがわかります。

 酢昆布を食べてたら咳き込んでバッタリ死んじゃったり。最期の言葉をかっこよく言おうと思ったら全部言い切れなかったり。好きな女に遺言を残したんだけど、テープに録音したのが弾き語りのラブソング(なぜかフラッシュダンスとマイムマイム)だったもんだから、思いっきり嫌がられたり。何種類もの死に様を一気に見て、人間の死に際について色々考えました。「立つ鳥後を濁さず」って大事だな、とか。死んだら本当に終わるんだな、とか。

≪京都、東京≫
出演:浅井浩介、荒木千恵(同志社小劇場)、上田展壽(突劇金魚)、大山雄史、岡嶋秀昭、尾方宣久(MONO)、駒田大輔、鈴木正悟、立蔵葉子(青年団)、中村真生(青年団)  長沼久美子、新田あけみ、野津あおい、肥田知浩(劇団hako)、深見七菜子、松田裕一郎、宮部純子、用松亮、森岡望、※荒木千恵と中村真生はダブルキャスト 私が観た回はどちらが出演だったか不明。11/6(火)のみ松田裕一郎に代わり黒田大輔(THE SHAMPOO HAT)が出演。
【作・演出】前田司郎  【舞台監督】浜村修司、【舞台美術】@gm、【照明】高原文江(真昼)、【照明オペ】山口久隆(S-B-S)、【宣伝美術】木村敦子、【制作】榎戸源胤 和田克己、【票券管理】三橋由佳、【企画】橋本裕介 丸井重樹、 【企画制作/稽古場提供】京都芸術センター 【主催】五反田団 【提携】(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
チケット発売日 2007年10月1日(月)  料金:2,000円(予約・当日共) 日時指定・全席ほぼ自由席・整理番号付き
http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/
http://www.tp-kac.com/KAC_TP_j_maeda.html
http://www.komaba-agora.com/line_up/2007_10/gotandadan.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 00:14 | TrackBack

2007年11月04日

マチネ・ポエティカ『一つの可能性』11/03 BankART 1929 Yokohama/1929ホール

 青年団演出部の武藤真弓さんが企画・構成・演出される1ステージのみの公演です。サンプルの松井周さんが出演されるのと、会場がBankART 1929なので伺いました。

 BankART 1929って本当にきれいですね~。東横線だと馬車道駅と直結しているのもすごく嬉しい。上演時間は約1時間50分。ワンドリンク付きでした。

 ⇒CoRich舞台芸術!『一つの可能性

 マイクを使ったリーディング。ただ読むだけではなく、踊ったりアコーディオンを演奏したり。上手手前でデスクに向かってイスに腰掛けている松井周さん以外は、基本的に下手にスタンバイしており、読むときに舞台上に登場して、マイクを持って(もしくはスタンドマイクの前で)立って朗読をしていました。
 最初の30分は音と人を含む空間全体が楽しくて飽きませんでした。でも徐々に寒くなってきて(空調が効かないのかしら?)、集中できなくなってしまいました。もう11月ですものね、寒いはずだ。

 朗読される内容は全くと言っていいほどわかりませんでした。登場したのは学校の先生や生徒、家族・・・とか。後半は不倫しているカップルの会話が長かったような・・・すみません、そんな程度の理解で。努めて知りたいという気持ちにならなかったんですよね。1人1役でもなかったし、演出はわかりやすさを目指している風には見えなかったので。
 でも自分なりの楽しみ方をしようと最初からリラックスできていたので、不快感はゼロでした。役者さんの立ち姿が、一目観た瞬間から既にかっこ良かったからかもしれません。そこに居るということ、言葉を発しているということが、だだっ広い空間をある世界で満たすことができていたように思います。

 マイクを通じて声がいくつにも重なって聴こえることがあり(何らかの効果が施されているのです)、まるでオペラのコーラスを聴いているような気分になりました。歌うように読むのも面白かった。
 机に向かっている松井さんは、本を持たずに演技したり、つっぷしたりもしていました。なんであんなにエッチな感じの演技をするのか、目のやり場に困ったりもしました(笑)。それはそれで堪能いたしましたデス。

Cafe Live Series 2007『一つの可能性』text by ミシェル・ビュトール『段階』
出演=松井周(青年団、サンプル)、村田牧子(青年団)、高橋牧、杉浦未樹、熊谷知彦
企画・構成・演出=武藤真弓(青年団演出部) 音楽=Carl Stone(laptop)  主催=マチネ・ポエティカ 共催=BankART1929 著作権代理:(株)フランス著作権事務局 協力=木元太郎 山本雅幸 秋山健一 野村政之 林真智子 青年団 サンプル
1,500円 (with 1 drink)
http://ameblo.jp/matinee-poetica/

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Posted by shinobu at 00:37 | TrackBack

2007年11月03日

散歩道楽『西国分寺物語』10/31-11/04サンモールスタジオ

 太田善也さんが作・演出される散歩道楽。太田さんの作・演出作品は青年座公演で拝見し、役者さんとしては何度か舞台でお見かけしています。でも劇団公演は初見です。
 上演時間は約2時間5分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『西国分寺物語

 舞台は2005年。西国分寺に平和に暮らす息吹家の居間。ふすまの外に縁側がある純和風のリアルな美術です。
 息吹家は父、母、長男&長男の嫁、長女、次男、次女、そして父方の祖母という7人家族。アパートを経営しているので、アパートの住人や近所の人なども登場して、わいわいと平和でにぎにぎしいムード。

 始まってから人物紹介・状況説明などなどが一通りある内(約30分ほど)は、わざとドタバタなコメディーにしあげているように感じて話の中に入っていけなかったんですが、ある意外な出来事が起こり、前のめりになりました。いわゆるアットホームなお茶の間ファミリー・ドラマかと思いきや、どす黒い落とし穴が隙を突くように待っていたというか(笑)。「一筋縄ではいかないよん」と言われたように感じ、(不謹慎なんだけど)楽しくなりました。

 笑いも多いし全体的に楽しげな会話劇なのですが、裏にどす黒いものが常にあるように感じます。それが散歩道楽の独特の世界なのかもしれません。でも、役者さんの演技やドタバタ具合の演出も含めて、あまりバランスが良くないように思いました。

 ここからネタバレします。

 頑固な父は、ぬぼーっと家に侵入してきたニートっぽい若者に殴り殺されます。倒れた時に父の手が机からぬるっと落ちるのがすごく良かったです。不謹慎なんですが「キた!」って思いました。

 父亡き後、母が狂ったようにマンション建設反対運動を繰り広げるのですが、わざと面白おかしく大げさに演出しているのが、うまく機能したりしなかったり。

 父親の事件の判決がきちんと出るまで結婚はしないと誓った長女とその恋人でしたが、2年も経つとさすがに早く結婚したいと思い始めます。でも兄をはじめとする家族全員(次女を除く)が、(結果的に)長女に結婚を思いとどまらせるように持って行きました。これは腑に落ちなかったですね。だって長女は35歳だし(2年後だったら37歳か)。出産のことを考えたら延期なんて勧めないと思うんですが・・・。そういえば兄夫婦も子供をつくることに興味がなさそうでした。家族団らんもののお芝居で子供についての言及がないのは、ちょっとおかしい気がしました。

出演=名取幸政(青年座) 山本与志恵(青年座) 前田こうしん(道学先生) ザンヨウコ(貴婦人) 郷志郎(散歩道楽) 石川美帆 辻川幸代(ニュアンサー) 竹原千恵(散歩道楽) 斉藤佑介(サワズカムパニー) 坂口候一(81プロデュース/一の会) 藤本樹子 椎名茸ノ介 キムユス 菊池美里(トリコ劇場) 山本珠乃 いしいせつこ(散歩道楽) 蘭胡蝶(散歩道楽) 天野幹也 鉄炮塚雅代 植木まなぶ
作・演出/太田善也 舞台監督/赤坂有紀子 舞台美術/田中敏恵 照明/柳本友紀 音響/志水れいこ 音楽/高田泰介(PLECTRUM)・野口耕一郎 写真/相川博昭 宣伝美術/海老澤光子 演出助手/橋場ふみえ 助手/フレミング BIRD's(神馬ゆかり 久保文子 蛭田真知子) 制作/散歩道楽 制作協力/ケアレ*スミス 企画・製作/散歩道楽・アップフロントワークス 主催/散歩道楽・オデッセー
[前売]3,000円 [当日]3,200円 /日時指定・全席自由 11/1(木)14:00のみ [前売]2,500円 [当日]3,200円
http://www.sanpodouraku.com/

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Posted by shinobu at 14:02 | TrackBack

劇団東京ヴォードヴィルショー・京極圭プロデュース第二弾『ビデオスターの悲劇』10/31-11/04ザ・ポケット

 劇団東京ヴォードヴィルショー所属の役者・京極圭さんがプロデュースする公演です。脚本・演出はKAKUTAの桑原裕子さん。

 1985年の大学の寮を舞台に、明るい下ネタがいっぱい(笑)。上演時間は約2時間5分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ビデオスターの悲劇

 ≪あらすじ≫
 1985年の東京のボロ大学寮。男子寮だが女人禁制ではなく、連れ込みも思いっきり可。映画科の学生が素人のポルノ映画賞に応募しようと撮影をはじめる。
 ≪ここまで≫

 こういう開けっぴろげな下ネタ、得意じゃないんです・・・ごめんなさい、もーそれに尽きます。桑原裕子さんの脚本・演出ですが、下ネタだからか、堤泰之さん(プラチナ・ペーパーズ)の作風に似てるな~と思いました。

 役者さんの演技の種類にバラつきがあって(プロデュース公演によくありますが)、例えばヴォードヴィルショーの方とKAKUTAの方の差がよく出ていました。どちらが良い悪いではないですが気になりました。

 ここからネタバレします。

 真面目ホモ学生(幸野友之)とビデオ収集ヲタク(若狭勝也)のキスシーンは絶品でした。演技も真剣で息もあってるし、笑いも確実。
 「友情、同情、欲情を愛情と勘違いする」という話題も面白いです。「じゃあ愛情って何なのよ」って思いますよね。「欲情でもいいじゃん」、とかね(笑)。

出演=京極圭、奈良崎まどか、村田一晃、金澤貴子、垣内裕一、若狭勝也、原扶貴子、川本裕之、中原三千代、植田裕一、幸野友之、中谷健智、田中完 声の出演=高山奈央子
脚本・演出=桑原裕子(KAKUTA) 美術=田中敏恵 照明=宮野和夫 音響=石神保 舞台監督=坂野早織 演出助手=野澤爽子(KAKUTA) 映像=メリケンサック 小道具協力=高津映画装飾(株) 宣伝美術=山田健三 宣伝写真=山田健三 舞台写真=渡部愛(劇団IQ5000) 記録撮影=齋藤耕路((株)ユニコーン) 運搬=帯瀬運送 制作=石井琴子 水渕歩知 製作=(有)東京ヴォードヴィルショー
【発売日】2007/09/26 前売3200円・当日3500円(全席指定)
http://www.vaudeville-show.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 12:37 | TrackBack

青年団若手自主企画Vol.35「西村企画」『ライン』10/31-11/06アトリエ春風舎

 青年団の西村和宏さんが演出される「西村企画」。脚本は鈴木大介さんです(過去レビュ⇒)。

 上演時間は約1時間40分。なんと軽~いオムニバス、でした。そもそも西村さんと鈴木さんはサラダボールというユニットで短編ばかりを上演されていたそうです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ライン

 チラシにもあるとおり、ドストエフスキーの『罪と罰』が下地になっています(なっていない短編もあり)。
 そもそも短編オムニバスという形式があまり好みではないので、全体を楽しめたかというとあんまり。でも現代口語演劇を得意とする青年団の若い役者さんが、『罪と罰』の文語調の日本語をおっきな声で話すのには爆笑しました。

 ここからネタバレします。

 短編のタイトル↓
「囚人」
「タイムマシーン」セーラー服。宇田川千珠子さんの表情がオモシロ可愛い。
「ソーニャ」
「死なない大臣」
「スヴィドリガイロフ」ピストルをつきつける3連発。文語が面白い。
「老人ホーム」トランプの仕込み。
「ポルフィーリイ」
「放課後」
「兄弟」
「ラスコーリニコフ」
「囚人2」


 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演=西村和宏(赤い詰襟)、多田淳之介(元・巨人の桑田ルック)

 青年団の演出家であるお2人が、青年団に所属していることで自分達がいかに恵まれているかをしみじみと語られました。「本当に贅沢をさせてもらっている」という感謝の気持ちと、それゆえの覚悟のようなものが感じられました。多田さんの「贅沢な環境じゃないと面白いものは生まれない」という発言にも納得。

 脚本と演出の関係について、多田さんが野球のグローブを使ってたとえ話をされたのがとても面白かったです。
 ⇒ご本人がブログでさらに詳しい説明をされています。

出演=鈴木智香子、村井まどか、伊澤勉(客演)、宇田川千珠子、近藤強
脚本=鈴木大介(サラダボール) 演出=西村和宏  照明=岩城保 舞台美術=濱崎賢二 衣装=兼松光 当日運営=佐藤誠 制作=西村企画 ソウゴウプロデューサー=平田オリザ 企画制作=青年団・(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 
【発売日】2007/09/30 予約・当日共 2000円 学生 1500円
http://saladball.org

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 11:54 | TrackBack

【お知らせ】11月3日(土)夜にFM西東京「たけがき2」に出演します

 FM西東京の演劇情報番組「たけがき2」に出演いたします。毎月第一土曜日のレギュラーです。

 風琴工房『砂漠の音階』についてお話し、11月に観られるお薦めお芝居を3本ご紹介します。

 西東京市およびその周辺地域でお聴き頂けます。
 11月3日(土)21:30~22:00(の内の約10分間)
 FM 84.2MHz

 ⇒PodCastingあり!放送終了後にアップされます(数日後だったりも)。

Posted by shinobu at 01:38 | TrackBack

2007年11月02日

【お知らせ】フジテレビジョン「お台場SHOW-GEKI城」詳細発表!先行予約受付開始(11/2~8)

 「T★1(ティー・ワン)演劇グランプリ」の決勝大会となる「お台場SHOW-GEKI城」の詳細が発表されました!
 「T★1演劇グランプリ」予選を勝ち抜いた8団体に加え、主催者推薦団体も発表!合計12団体がグランプリ(賞金100万円)を目指します。

 フジテレビジョン主催
 「T★1演劇グランプリ決勝大会・お台場SHOW-GEKI城
 (協力:TOKYO★1週間CoRich舞台芸術!
  期間:2007年12/15(土)~2008年1/3(木) 計52公演
  会場:フジテレビ本社屋1Fマルチシアター
  料金:各団体1ステージ ¥1,500(前売・当日)

 ⇒電子チケットぴあで先行予約受付中!11/8(木)9:00AMまで
  一般発売開始:11月11日(日)10:00AM~

 【お問い合わせ】
 フジテレビHOT☆FANTASY ODAIBA事務局:03-5500-2285
 お台場SHOW-GEKI城:info@odaiba-showgekijo.com (@を@にしてください)

 T★1演劇グランプリの第1次・第2次審査(予選)に引き続き、決勝大会でも審査員をつとめさせていただくことになりました。勢いのある若い劇団の70分の短編を、12本一気に観られるだけでもワクワクです♪
 どうぞ皆さんも、冬のお台場に遊びにいらしてくださいね。年末年始のお台場では色んなイベントが開催されて、にぎやかになることと思います。

Posted by shinobu at 15:53 | TrackBack

山の手事情社『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』10/25-28赤坂RED/THEATER

 YAMANOTE NIPPON は山の手事情社の「傾城反魂香」「道成寺」「摂州合邦辻」の3本立て公演。「日本の女」がテーマです。
 「傾城反魂香」を拝見しました。満席だったんですが無事に補助席をゲット。

 ⇒STAGEWEBに安田雅弘さんのインタビューあり!
 ⇒CoRich舞台芸術!『傾城反魂香

 ルパム(山の手事情社のダンス)もかっこいいし、山の手事情社の役者さんならではの動き(四畳半)も安心して観ていられるし、衣裳も装置もスタイリッシュだし、超~満足でした。

 ここからネタバレします。

 江戸時代の絵師の話なんですね。絵師が松や虎の絵を描くのを「松」「虎」というゴシック体の文字をパネルに映写することで表現するのが面白かったです。宙にぶら下がったコピー機が動いたのも。
 絵師の狩野四郎二郎元信(山本芳郎)を一途に想い続ける傾城(=遊女)・遠山みや(倉品淳子)に、涙・涙・涙・・・・!

 元信の妻(久保村牧子)がみや(既に幽霊になっている)に夫を貸すのって、ものすごく太っ腹ですよね。でもかっこいいゼ。日本の今の婚姻制度(というか結婚についての考え方)、間違ってるんじゃないかなって思っちゃった(笑)。

 最後は劇場に秋の虫の鳴き声が響きました。「あぁ、次は私の大好きな『道成寺』が始まって、その次は新作(『摂州合邦辻』)が用意されてるのね~、このまま2日置きぐらいに赤坂に通って、山の手事情社の世界にどっぷりはまる1週間が過ごせたら、それはそれは幸せな秋になるはず・・・・♪」と、夢想している自分がいました。

 ・・・これは今までにない感覚でしたね。3本立て公演全体が私の中でストーリーになるなんて。山の手事情社という劇団の世界を味わえたからなのかもしれません。
 そういえば若い女優さんがきれいな足や胸元をあらわにして大胆に動いていて、なんか幸せだった(笑)。長く続いている劇団で若手が育っているな~と感じられたからだと思います。山の手事情社に、感謝。

YAMANOTE NIPPON (「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」10/25-28/「道成寺(どうじょうじ)」10/30-11/01/「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」11/03-06の3本連続公演)
出演=山本芳郎、山口笑美、鴫島隆文、倉品淳子、浦弘毅、斉木和洋、川村岳、植田麻里絵、久保村牧子、高橋智子、越谷真美、柿本亜紀、岩淵吉能、野々下孝、大浦孝明、名久井守、櫻井千恵、山田宏平、水寄真弓、大久保美智子、小栗永里子、三村聡
構成・演出=安田雅弘 原作=近松門左衛門 照明・美術=関口裕二(balance,inc.DESIGN)音響=斎見浩平 衣裳・ヘアメイク=ROCCA WORKS 舞台監督=本弘 宣伝美術=福島治
【発売日】2007/09/10 【早割】1演目3,000円、3演目セット券7,500円 【前売】1演目4,200円、2演目セット券7,500円、3演目セット券10,000円、若割3,000 【当日】4,800円 ※早割期間:2007年9月3日(月)~9月9日(日)
http://www.yamanote-j.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 00:28 | TrackBack

2007年11月01日

【情報】フジテレビ土曜ドラマ「SP(エスピー)」毎週土曜日23:10~翌01:10

 2007年11/3(土)から放送開始する、岡田准一さん主演のフジテレビ土曜ドラマ「SP(エスピー)」に、東京の小劇場で活躍されている役者さんがいっぱい出演するみたいです。さすがは本広克行監督!演劇ファンとしては嬉しい限り。

 平田敦子さん、野間口徹さん(親族代表)はレギュラーなのかしらん?第1話は夏目慎也さん(東京デスロック)が出るみたい(情報はこちらより)。
 23:10開始だったらお芝居終わって家に帰ってからでも間に合うかも♪

 ≪フジテレビ公式サイトより引用≫
 映画の主演を次々と演じてきた岡田准一が2年ぶりに連ドラへ戻ってくる……
 フジテレビ連ドラ初主演となる作品は、直木賞作家・金城一紀(ドラマ初)の書き下ろし土曜ドラマ『SP(エスピー)』!
 共演に堤真一を迎え、本広克行(「踊る大捜査線」シリーズ)が総監督として贈る、土曜23時10分の“ドラマ挑戦枠”。

 「SP(エスピー)」=Security Police(要人警護官)とは、国政に関わる国内外のVIPを警護するため1975年にアメリカのシークレット・サービスを手本に創設された。非常時にはVIPの身代わりとして盾ともなる“動く壁”である……。
 ≪ここまで≫

Posted by shinobu at 17:19 | TrackBack

メルマガ 2007年11月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2007年11月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 42     2007.11.1  1,211部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
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 ◎11月は芸術の秋ならではの演劇フェスティバルもいっぱい♪

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
     http://blog.mag2.com/m/log/0000134861


○○ 今回のもくじ
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 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→グリング『Get Back!』
       11/28-12/09ザ・スズナリ
       http://www.gring.info/

 ◆2【先月のベスト3】
   
   ◎No.1→真心一座 身も心も
      『第ニ章「流れ姉妹~ザ・グレートハンティング~」』
       10/05-21赤坂レッドシアター
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1015231228.html

 ◆3【学習院女子大学が「感劇市場2007」を開催!】

   ◎学習院女子大学「感劇市場2007」11/03~12/09
    http://www.kangeki-ichiba.org/

 ◆4【静岡県舞台芸術センター「SPAC秋のシーズン」開幕!】

   ◎SPAC「SPAC秋のシーズン」11/09~12/02
    http://www.spac.or.jp

 ◆5【「お台場SHOW-GEKI城」進出団体が決定!】

   ◎フジテレビジョン「お台場SHOW-GEKI城」12/15~01/03
    http://stage.corich.jp/show-geki/

 ◆6【劇場フリーペーパー「Green Paper」創刊!】

   ◎水野美紀さんにインタビューをさせていただきました。

 ◆7【編集後記】

   ◎日帰りで京都に行ってきました♪
   ◎「劇場へ行こう!~駅前劇場編~」企画発表!
   ◎11月3日夜にFM西東京『たけがき2』に出演します。

 ◆8【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

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 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
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 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/冠名・『題名』・日程・会場・価格・URL・コメント
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。


1.文学座『殿様と私~殿、踊りましょうぞ~』
  11/02-11紀伊國屋サザンシアター
  ≪東京、兵庫、新潟≫
  ☆出演:加藤武、たかお鷹、浅野雅博、城全能成、星智也、
      寺田路恵、富沢亜古、松山愛佳
   脚本:マキノノゾミ 演出:西川信廣
  一般5,500円 ユース(25歳以下)3,800円 中・高校生2,500円
    http://www.bungakuza.com/tonosama07/index.html
   マキノノゾミさんの新作です。文学座の精鋭キャストなのかも。


2.Bunkamura『カリギュラ』
  11/07-30シアターコクーン
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:小栗旬 勝地涼 長谷川博己 若村麻由美 ほか
   作:アルベール・カミュ 翻訳:岩切正一郎 演出:蜷川幸雄
   S¥9,000 A¥7,500 コクーンシート¥5,000 2階立見券¥3,000
    http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/07_caligula/index.html
   人気沸騰中の小栗旬さん主演。演出は蜷川幸雄さん。
   チラシがネットオークションにかかったりしています(笑)。


★3.東宝『恐れを知らぬ川上音二郎一座』
  11/07-12/30シアタークリエ
  ☆出演:ユースケ・サンタマリア、常盤貴子、戸田恵子、堺雅人、
     堺正章、浅野和之、今井朋彦、堀内敬子、阿南健治、小林隆、
     瀬戸カトリーヌ、新納慎也、小原雅人、ベーカー・ウィリアム・ヒュー
   作・演出:三谷幸喜
   全席指定 12,000円(プレビュー公演 全席指定 11,000円)
    http://www.tohostage.com/theatre_crea/otojiro/index.html
   シアタークリエのこけら落とし公演は、三谷幸喜さんの新作です。


4.Team申(さる)『抜け穴の会議室』
  11/10-24赤坂レッドシアター
  ≪東京、福岡、大分、京都≫
  ☆出演:佐々木蔵之介、仲村トオル
   作・演出:前川知大
   前売・当日ともに5000円 未就学児童の入場不可
    http://team-saru.ocnk.net/
   前川知大さん(イキウメ)を作・演出に迎えた、
   佐々木蔵之介さんの2人芝居企画。お相手は仲村トオルさん。
   ※東京公演・追加席販売決定!11/2(金)までの特別受付↓
    http://search.pia.co.jp/perform.htm?pcd=380155&sheetNo=210703


5.新国立劇場『異人の唄ーアンティゴネー』
  11/14-12/02新国立劇場 中劇場
  「三つの悲劇」ーギリシャからVol.3
  ☆出演=土居裕子/純名りさ/木場勝己/小林十市/すまけい/ほか
   作=土田世紀 脚色・演出=鐘下辰男
   S席7,350円 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
    http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000034.html
   新芸術監督に鵜山仁さんを迎えた新国立劇場。新シリーズ3作目。
   1作目『アルゴス坂の白い家』レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0921002003.html
   2作目『たとえば野に咲く花のように』レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1017234056.html


★6.劇団道学先生『デンキ島~白い家編~』
  11/14-25 THEATER/TOPS
  ☆出演:山本亨、井之上隆志、三鴨絵里子、土屋裕一、古山憲太郎、ほか
   作・演出:蓬莱竜太
   前売・当日ともに4,500円
    http://www.place-net.co.jp/info/index.html
   蓬莱竜太さんの新作。『デンキ島』シリーズに大人の俳優が登場。


7.アトリエ・ダンカン『欲望という名の電車』
  11/16-25東京グローブ座
  ≪東京、石川、新潟、大阪、福岡≫
  ☆出演=篠井英介、北村有起哉、小島聖、伊達暁、明星真由美、菅原永二、他
   作:テネシー・ウィリアムズ 翻訳:小田島恒志 企画・演出:鈴木勝秀
   S席7,800円 A席(3F)4,800円 ※未就学児童入場不可
    http://www.duncan.co.jp/web/stage/desire/index.html
   女形・篠井英介さんがブランチを。スタンリーは北村有起哉さん。
   2003年公演のレビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2003/1111170759.html


8.劇団青年座『あおげばとうとし』
  11/17-25本多劇場
  ☆出演=那須佐代子、大家仁志、津田真澄、松熊つる松、他
   脚本:中島淳彦  演出:黒岩亮
   一般5,000円/65歳以上4,000円/大学・各種学校生3,500円/
   高校生以下2,500円 ※11月16日 初日特別料金3500円
    http://www.seinenza.com/performance/public/190.html
   中島淳彦さんの新作を黒岩亮さんが演出。舞台は小学校。


★9.グリング『Get Back!』
  11/28-12/09ザ・スズナリ
  ☆出演=片桐はいり、萩原利映、杉山文雄、中野英樹、他
   作・演出=青木豪
   指定、自由とも前売4,000円/当日4,500円 自由席は前方ベンチシート。
   10歳未満のお子様の入場不可。11/28と11/29は得割 3,500円。
     http://www.gring.info/
   大手公演にひっぱりだこの青木豪さん。劇団公演の新作です。

   ●お薦めポイント●
   青木豪さんが脚本を手がける話題の公演は↓(現時点で)
   ・新感線プロデュース・いのうえ歌舞伎☆號『IZO』
    2008年1月~東京、大阪公演
    演出:いのうえひでのり
     http://www.vi-shinkansen.co.jp/
   ・(財)埼玉県芸術文化振興財団『音楽劇「ガラスの仮面」』
    2008年8月~さいたま公演
    原作:美内すずえ 演出:蜷川幸雄
     http://homepage2.nifty.com/suzu/info/info_ta.htm#saitama01
   ザ・スズナリで青木さんの作品を観られる幸せをかみしめましょう♪


10.花組芝居『KANADEHON忠臣蔵』
  11/30-12/09世田谷パブリックシアター
  ≪東京、新潟、大阪≫
  ☆脚本:石川耕士 演出:加納幸和
   一般S席6,000円 A席4,500円 学生割引5,000円(平日のみ)
   ※当日は各400円増 その他会員割引などあり。
    http://www.hanagumi.ne.jp/tugi2.html
   花組芝居20周年記念公演第四弾は、なんと「忠臣蔵」全段を2時間半で!


 ☆☆☆―――――――――――――――――――――――――――――― 
  お薦め再演作品を2本ご紹介します。初演レビューあり!
 ――――――――――――――――――――――――――――――☆☆☆ 

《1》ONEOR8『ゼブラ』
  11/02-11 THEATER/TOPS
  ☆出演:今井千恵/弘中麻紀/星野園美/吉田麻起子/ほか
   作・演出:田村孝裕
   前売3200円 当日3500円
    http://homepage2.nifty.com/oneor8/
   2005年初演レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1013225421.html


《2》こまつ座『円生と志ん生』
  11/14-12/02紀伊国屋サザンシアター
  ≪8月より多地域公演中≫
  ☆出演:辻萬長、角野卓造、塩田朋子、森奈みはる、池田有希子、ひらたよーこ
   作:井上ひさし 演出:鵜山仁
   一般5250円 学生割引3150円
    http://www.komatsuza.co.jp/
   2005年初演レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0227173531.html


 ★★★―――――――――――――――――――――――――――――― 
  前売2000円台のお薦め作品を5本ご紹介します。
 ――――――――――――――――――――――――――――――★★★ 

【1】五反田団+演劇計画2007『生きてるものはいないのか』
  11/03-12こまばアゴラ劇場
  ≪京都、東京≫
  ☆作・演出:前田司郎
   2,000円(予約・当日共) 日時指定・全席ほぼ自由席・整理番号付き
    http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/
   小説家としても活躍中の前田司郎さんの新作。キャストが大人数。


【2】柿喰う客『傷は浅いぞ』
  11/14-26王子小劇場
  ☆作・演出:中屋敷法仁
   前売2,200円 当日2,500円 学生2,000円(要予約・要学生証提示)
    団体5,400円(要予約・3名様でご来場のお客様対象)
   「早期割引」前売1,800円/当日2,000円
   http://kaki-kuu-kyaku.com/
   「T★1演劇グランプリ」を勝ち進んだ「お台場SHOW-GEKI城」出場団体。
   http://stage.corich.jp/show-geki/


【3】サスペンデッズ『ライン』
  11/20-25 OFF OFFシアター
  ☆作・演出:早船聡
   全席自由 前売2,800円 当日3,000円
    http://suspendeds.jugem.jp/
   早船聡さんは来年に新国立劇場で新作戯曲を発表されます。


【4】猫田家『ミーコのSFハチャメチャ大作戦~ベルンガ星人をやっつけろ!~』
  11/21-12/02アトリエヘリコプター
  ☆出演:小熊ヒデジ 猫田直
   脚本:佃典彦 演出:岩井秀人
   前売2,800円 当日3,000円 全席整理番号付自由席
   ※21日のプレビュー公演は1,000円(限定50席)
    http://tsumazuki.com/necotake/
   個性派俳優の2人芝居は、脚本・演出も個性派ぞろい。


【5】パラドックス定数『東京裁判』
  11/29-12/02 pit北/区域
  ☆作・演出:野木萌葱
   前売2,500円/当日2,800円 (日時指定・全席自由)
    http://www.paradoxconstant.com/labo/014/index.html
   骨太な戯曲で人気の野木萌葱さんの新作。


≪その他・舞台通好みの作品≫

 ●メジャーリーグ『野鴨』
  11/01-30シアター1010ミニシアター
  ☆出演:石田えり、高汐巴、手塚とおる、保村大和、石橋正次、
      藤井びん、マメ山田、鎌田沙由美、津嘉山正種
   原作:ヘンドリック・イプセン 演出・上演台本:タニノクロウ
   企画・上演台本:笹部博司
   前売4,600円 当日5,000円
    http://www.majorleague.co.jp/


 ●維新派『nostalgia』
  11/02-04彩の国さいたま芸術劇場大ホール
  ≪大阪、東京、京都≫
  ☆作・演出:松本雄吉 
   S席5000円 A席4500円 当日券各500円増し
    http://www.ishinha.com/

 
 ●フィリップ・ジャンティ・カンパニー『世界の涯て Lands End』
  11/21-12/02パルコ劇場
  ≪東京、多摩、愛知、富山、大阪、長崎、広島≫
  ☆作・演出:フィリップ・ジャンティ 共同演出:メアリー・アンダーウッド
   一般7,350円 学生(当日指定席引換)4,500円 ※未就学児入場不可
   http://www.parco-play.com/web/page/information/genty/


 ◎しのぶの今月の全予定(28本+α)はSCHEDULEに掲載しています。
   http://www.shinobu-review.jp/schedule.html


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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.真心一座 身も心も『第ニ章「流れ姉妹~ザ・グレートハンティング~」』
  10/05-21赤坂レッドシアター
  ☆大人のための爆笑・極上エンターテインメント!
   赤坂の新しい小劇場というロケーションも最高でした。
   サラリーマンが会社帰りに演劇を観るきっかけにぴったりだと思います。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1015231228.html


2.時間堂『月並みなはなし』
  10/19-29王子小劇場
  ☆ふんわりリラックス。でも集中。演劇の新しい楽しみ方になるのかも。
   次回は来年3月、チェーホフ『三人姉妹』だそうです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1029231024.html


3.THE SHAMPOO HAT『その夜の侍』
  09/29-10/08ザ・スズナリ
  ☆深い悲しみですっかり閉ざされた心の暗闇から、
  「生きろ」と言われた気がして、涙が止まらなくなりました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1003174738.html


 燐光群『ワールド・トレード・センター』(ツアー中!)、
 山の手事情社『傾城反魂香』(3本立て公演中!)にも感動しました。

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000134861
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2007年10月(観劇数27作品)は残念ながら発行しませんでした。


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 ◆3 【学習院女子大学が「感劇市場2007」を開催!】
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 ◎学習院女子大学が主催する「感劇市場2007」は、
  なんと、女子大生が企画・運営する“国際”演劇祭です。

  学習院女子大学「感劇市場2007」
  11/03-12/09学習院女子大学やわらぎホール
   http://www.kangeki-ichiba.org/

  韓国・イギリス・フランスから注目のカンパニーが来日!
  日本からもコンドルズ、SPAC(静岡県舞台芸術センター)など
  有名なカンパニーが参加しています。

  私が楽しみなのはこちら↓
   Premier Acte(プルミエアクト)『MACONDO』
   11/18(日)19:00開演 @やわらぎホール
    http://www.kangeki-ichiba.org/Info/premieracte.html

  2004年のBeSeTo演劇祭(東京)のスタッフとして携わった学生が
  立ち上げたそうです。感慨深いですね。
  2004年BeSeTo演劇祭・Ort-d.d『こゝろ』レビュー@やわらぎホール
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/1112004420.html

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 ◆4 【静岡県舞台芸術センター「SPAC秋のシーズン」開幕!】
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 ◎SPAC(静岡県舞台芸術センター)の秋のシーズンが始まります。
  7演目と演劇講座から成るラインアップで取り上げられるのは
  現代演劇、小説、詩、落語などの多ジャンル!
  ニホンゴの旅に連れて行ってくれるそうです。

  SPAC「SPAC秋のシーズン」
  11/09~12/02静岡芸術劇場・舞台芸術公園
   http://www.spac.or.jp

  ク・ナウカの宮城聰さんが静岡県舞台芸術センターの芸術総監督になられて、
  はじめてSPACを演出される作品がトップバッターなんですね。

  SPAC『巨匠』11/09-11静岡芸術劇場
   作:木下順二 演出:宮城聰 出演:SPAC
   4,000円/同伴チケット(2枚)7,000円
    http://www.spac.or.jp/07_autumn/giant.html

  東静岡の静岡芸術劇場に初めて行ったのが2005年春。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0516002704.html
  またあの静かな茶畑にも行きたいな。

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 ◆5 【「お台場SHOW-GEKI城」進出団体が決定!】
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 ◎フジテレビ、TOKYO★1週間、こりっちによる
  「T★1(ティー・ワン)演劇グランプリ」の予選が終了しました!
   http://stage.corich.jp/t1/finalist.html

  第1次・第2次審査を通過した8団体と、主催者推薦の4団体が
  決勝大会「お台場SHOW-GEKI城」(2007年12月~2008年1月)に進出します。 

  フジテレビジョン「T★1演劇グランプリ決勝・お台場SHOW-GEKI城」
  12/15-01/03フジテレビ本社屋1Fマルチシアター(計52公演)
   http://stage.corich.jp/show-geki/

  僭越ながら第1次、第2次審査に続いて
  審査員をつとめさせていただくことになりました。

  パワーあふれる若い劇団が、
  冬のお台場でホットな戦いを見せてくれることと思います♪

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 ◆6 【劇場フリーペーパー「Green Paper」創刊!】
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 ◎劇場フリーペーパー「Green Paper(グリーン・ペーパー)」創刊!
  シアターグリーンで上演される公演情報と、お得なクーポンが満載です。
  発行:こりっち株式会社( http://www.corich.jp/

  11月号(創刊号)の目印は水野美紀さん。
   http://mizunomiki.at.webry.info/
  巻頭特集で水野さんにインタビューをさせていただき、
  水野さんご自身が立ち上げた演劇ユニット「プロペラ犬」について
  詳しくお話を伺いました。真面目で一生懸命でとてもきれいな方でした。

  プロペラ犬『マイルドにしぬ』
  11/27-12/02赤坂レッドシアター
  ≪東京、大阪、神奈川≫
  ☆出演=水野美紀、河原雅彦
   作=楠野一郎 演出=入江雅人 美術=小指値
   前売・当日とも4800円
    http://www.propellerken.com/

  ぜひ、池袋シアターグリーンで手にとってご覧下さいね♪
   http://www.theater-green.com/

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 ◆7 【編集後記】
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 ◎日帰りで京都に行ってきました♪ 京懐石の写真です。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1028212450.html


 ◎「劇場へ行こう!~駅前劇場編~」企画が発表されました。
   http://stage.corich.jp/goto_theater/
  参加劇団のDMがあれば、割引価格でチケット予約できますよ!


 ◎11月3日夜にFM西東京『たけがき2』に出演します。
   http://takegaki.k-free.net/
  ※PodCastingブログに↓アップされます(放送終了数日後)。
   http://www.voiceblog.jp/takegaki842/


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2007年10月は下記の4作品を拝見しました。
  ・「舞妓Haaaan!!!」←クドカン脚本ならではの現実離れっぷり
   http://www.maikohaaaan.com/
  ・「憑神」←佐々木蔵之介さんが面白い
   http://tsukigami.jp/
  ・「長州ファイブ」←戦わなかった幕末の志士たちのお話
   http://www.chosyufive-movie.com/
  ・「死者の書」←人形の美しさにうっとり
   http://www.kihachiro.com/


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0331235959.html
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/
  メンバー登録はこちら↓
   http://www.corich.jp/stage/user_register.php
  携帯サイトもあります⇒ http://corich.jp/m/s


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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Posted by shinobu at 10:55 | TrackBack